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[mave/mave.git] / README.jp
1 テキストベースメーラ「Mave」の使い方
2
3 必要なパッケージ
4
5   Ruby、curses および gdbm ライブラリ
6
7 1. アーカイブの取得と展開
8
9   http://sourceforge.jp/projects/mave/downloads/44582/mave.tgz/ にアクセスする。
10   $ tar xvfz mave.tgz
11   $ cd mave
12
13 2. ユーザ設定
14
15   $ cp mave.config.sample mave.config
16   $ vi mave.config
17
18     'Main' アカウントの部分を、あなたの設定に書き換えてください。
19
20     好みのエディタ環境を設定してください。
21
22     @configs[:EDITOR_TYPE] = ['system'|'forkexec']
23         system: Mave は curses ウィンドウを閉じ、同じコンソール上にエディタを起動します。CUI 向き。
24       forkexec: Mave は子プロセスを fork し、別ウィンドウでエディタを起動します。GUI 向き。
25
26     @configs[:EDITOR] = '/usr/bin/editor %s'
27       エディタを起動するコマンド定義です。%s はファイル名に置換されます。
28
29     好みのビューア環境を設定してください。
30
31     @configs[:VIEWER_TYPE] = ['system'|'forkexec']
32     @configs[:VIEWER] = '/usr/bin/viewer %s'
33       設定はエディタと同様です。
34
35 3. メールを蓄積するディレクトリの作成
36
37   $ mkdir ~/mave.mails
38
39   ここで指定したディレクトリ以外へ、ファイルを書き込むことはありません。
40
41   この時点で、メールを送信するなら、事前にアドレス帳を作成しておくことを勧めます。
42   「15. アドレス帳の作成」の項を確認して下さい。
43
44 4. Mave の実行
45
46   $ ./mave
47
48 5. メールの取得
49
50   Ctrl + x、p と、キーを押すと、サーバからメールが取得されます。
51
52   デフォルトでは、Mave は、即座にサーバ上からメールを削除しません。
53   メールを削除するまでのタイムラグは「:POP_KEEP_TIME」に設定されています。
54   これにより、現在利用中のメーラと並行して Mave を利用可能です。
55
56   ステータスウィンドウは、PgUp, PgDn でスクロールできます。
57
58 6. メールを閲覧する
59
60   Vi エディタのように、それぞれ、h, j, k, l キーが、左、下、上、右に割り当てられています。
61
62   メール一覧の表示の意味は以下になります。
63
64   x.  22 Amazon.co.jp <sh 11/22 日 15:40  579 .. +Amazon.co.jp ご注文の確認  
65   ^^ ^^^ ^^^^^^^^^^^^^^^^ ^^^^^^^^^^^^^^ ^^^^ ^^ ^ ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
66   ||  |   送信元 / 送信先  送信日      サイズ || |  件名
67   ||  +-最新 0 <=> 999 古い                   || +-親(+) / 子(-) / 折り畳み中(#/=)
68   |+-フラグ(F) / 注意(#)                      |+-マルチパートメール(@)(添付あり)
69   +-未読(x)                                   +-To あなた(w) / Cc あなた(v) ※未実装
70
71   以下の表示状態の操作ができます。
72
73   r キー: 未読表示の切り替え          f キー: フラグのオン、オフ
74   o キー: スレッドを折り畳む、開く    n キー: 注意の印のオン、オフ
75
76   Ctrl + x、v と、キーを押すと、メールビューアが開きます。
77
78 7. インクリメンタル検索
79
80   メール一覧、または、本文表示で、Ctrl + s を押すと、インクリメンタル検索ダイアログが開きます。
81   キー入力の都度、検索が進みます。
82   検索語が見つかった状態で、Ctrl + s を押すと、次を検索します。
83   検索を中断したり、検索ダイアログを閉じるには、Ctrl + g を押します。
84   Ctrl + r を押すと、逆方向に検索します。
85
86 8. メールを作成/編集する
87
88   Ctrl + x、n と、キーを押すと、新規メールを作成します。
89   Ctrl + x、r と、キーを押すと、返信メールを作成します。
90   メールは「草稿」フォルダに格納されます。
91
92   Ctrl + x、e と、キーを押すと、既存のメールを編集します。
93   メールは上書きされます。
94
95   送信先(To:, Cc:, Bcc:)の欄では、アドレス帳の機能を用いた宛先指定ができます。
96   2 つのハイフンで囲った文字列は、アドレス帳で定義した ID と見なされ、以下のように変換されます。
97
98   定義の例)
99     entries << { :MAIL => 'x-tanaka@google.com',                    :ID => '田中',                                  }
100     entries << { :MAIL => 'y-kato@yahoo.co.jp',                     :ID => '加藤@private',  :SEND => 'かとちゃん'   }
101
102   編集時)                      送信時)
103     To: --田中--,           =>   To: 田中 様 <x-tanaka@google.com>, かとちゃん <y-kato@yahoo.co.jp>
104         --加藤@private--
105
106 9. フォルダ機能
107
108   メール一覧ビューで、左(h)を押すと、フォルダ一覧ビューに移行します。
109   フォルダ一覧ビューでは、上下(k, j)で選択、右(l)でフォルダ内に移動できます。
110   また、ショートカットキーを押すことでも、フォルダ内に移動できます。
111
112   フォルダ一覧の表示の意味は以下になります。
113
114   x 0) 受信箱 (5/52)
115   . a) コミュニティ (2/38)
116   x b) 開発 (1/8)
117   . d) 草稿 (0/23)
118   . o) 送信箱 (0/0)
119   . s) 送信済み (0/25)
120   . t) ゴミ箱 (0/18)
121   ^ ^  ^^^^^^  ^^^^
122   | |    |     未読数 / メール総数 ※現状、正確ではない
123   | |    +-フォルダ名
124   | +-ショートカットキー
125   +-新着メールあり(x)
126
127   r キーで、新着メールマークをオン、オフできます。
128   フォルダ一覧ビューで、Ctrl + x、n と、キーを押すと、新規にフォルダが作成できます。
129   フォルダを選択した状態で、Ctrl + x、e と、キーを押すと、フォルダの設定を編集できます。
130   フォルダの設定の編集により、表示名、表示順、メールの振り分けなどが変更できます。
131   設定の例については「mave.folderconfig.master」を見てください。
132
133 10. メールの移動、コピー、削除
134
135   メール一覧ビューで、Ctrl + x、m と、キーを押すと、別のフォルダにメールを移動できます。
136   フォルダ一覧ビューが開くので、移動先のフォルダを選択してください。
137
138   Ctrl + x、c と、キーを押すと、別のフォルダにメールをコピーできます。
139
140   Ctrl + x、d と、キーを押すと、メールを削除できます。
141   「ゴミ箱」フォルダ以外での削除操作は「ゴミ箱」フォルダへの移動になります。
142   「ゴミ箱」フォルダで削除操作を行うと、メールは完全に削除されます。
143
144 11. メールの送信
145
146   Ctrl + x、s と、キーを押すと「送信箱」フォルダにあるメールが送信されます。
147
148   通常、編集したメールは「草稿」フォルダに格納されますので、
149   メールを書き上げ、送信準備が整ったら「送信箱」フォルダに移動し、送信対象とします。
150
151   送信が完了したメールは「送信済み」フォルダに移動されます。
152
153 12. メールのインポート
154
155   Ctrl + x、Shift + i と、キーを押すと、アカウント毎の設定にしたがって、メールがインポートされます。
156
157   インポートの設定は、インポート対象を標準出力にリストアップするコマンドで表されます。
158
159   例)
160     account[:IMPORT_COMMAND] = %Q!/usr/bin/find /home/old_user/mave.mails -name '*.eml' |
161                                   grep -E '/Inbox/' | sed 's/\\/.*\\//& /'| sort -k 2 | sed 's/ //'!
162
163   別途、テキストファイルに記載しておき、それを cat する方法も考えられます。
164   インポート対象は、1 メール、1 ファイルの形式である必要があります。
165   現状、mbox 形式等には対応していません。
166
167   デフォルト設定には、Mave のマニュアルをメール形式にしたものを、インポートする設定が含まれています。
168   Mave 起動の直後に、Ctrl + x、Shift + i と、キーを押してみてください。
169
170 13. メールのマーク
171
172   メール一覧ビューで、m キーを押すと、メールをマークできます。
173   マークされたメールは「M」で表示されます。
174
175   - x.  22 Amazon.co.jp <sh 11/22 日 15:40  579 .. +Amazon.co.jp ご注文の確認  
176   M x.  22 Amazon.co.jp <sh 11/23 月 15:41  612 ..   -Amazon.co.jp ご注文商品の発送 (#123-1423534-1048639) 
177   ^ 「M」マーク
178
179   u キーを押すと、メールのマークを解除できます。
180   ESC、u と、キーを押すと、すべてのマークを解除できます。
181
182   多くの機能は、マーク中、マークされたメールに対して作用します。
183
184 14. スレッド操作
185
186   メール一覧ビューで、Ctrl + x、Shift + j と、キーを押すと、メールをスレッドから取り外せます。
187
188   ESC、j と、キーを押すと、メールを元のスレッドにつなぎ直します。
189
190   Ctrl + x、j と、キーを押すと、メールを任意のスレッドにつなげられます。
191   つなぎたいメールをマークし、次に、つなぎ先のメールにカーソルを合わせて、Ctrl + x、j と、キーを押してください。
192
193 15. アドレス帳の作成
194
195   $ cp mave_address.sample mave_address
196   $ vi mave_address
197
198   サンプルの記載に沿って、自分、家族、および、知人のメールアドレスを記載してください。
199
200   例)
201     entries << { :MAIL => 'x-tanaka@google.com',                    :ID => '田中',                                  }
202     entries << { :MAIL => 'y-kato@yahoo.co.jp',                     :ID => '加藤@private',  :SEND => 'かとちゃん'   }
203     entries << { :MAIL => 'z-suzuki@abc.co.jp',                     :ID => '鈴木@ABC',      :SEND => '鈴木さん'     }
204
205   アドレス帳スクリプトを実行することで、アドレス帳 DB に登録されます。
206
207   $ ./mave_address
208
209 16. 終了する
210
211   Ctrl + x、c と、キーを押すと、Mave は終了します。
212
213 それでは。
214
215 メモ:
216   ひらがなや漢字などが化けてしまうのは、
217   Ruby の標準 curses ライブラリが UTF-8 に対応していないのが原因です。
218   以下のサイトの記載を参考に、パッチを当てて、ncursesw ライブラリに対応してください。
219
220   http://www.itline.jp/~svx/diary/?date=20091022
221
222   現在、試験的に EUC-JP の端末環境へも対応可能です。
223   この場合、上記のパッチを当てる必要はありません。
224   mave.config の「:TERMINAL_CHARSET」に EUC-JP をセットし、mave_base.rb を一部変更してください。
225   端末から「export LANG=ja_JP.eucjp」を実行する必要もあるかもしれません。
226
227   117     def enspc
228   118 #       return(self)                                            # UTF-8 以外ならコメントを生かす
229   119 ^       self.gsub(/[\xC0-\xE2][\x80-\xBF]+/) {|c|               #### for UTF8 いーかげん
230       +ーこの「#」を消す
231
232   また、試験的に SHIFT_JIS での Windows コンソール環境への対応も進めています。
233   mave.config の「:TERMINAL_CHARSET」に SHIFT_JIS をセットするなどをお試し下さい。
234
235 Mave プロジェクトオフィシャルページ:
236   http://sourceforge.jp/projects/mave/
237
238 [EOF]