1 <!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN"
2 "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
3 <html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
5 <meta http-equiv="Content-Type" content="application/xhtml+xml; charset=utf-8" />
9 <link rel="stylesheet" href="../stylesheets/lfs.css" type="text/css" />
10 <meta name="generator" content="DocBook XSL Stylesheets V1.73.2" />
11 <link rel="stylesheet" href="../stylesheets/lfs-print.css" type=
12 "text/css" media="print" />
14 <body class="lfs" id="lfs-6.8">
15 <div class="navheader">
17 Linux From Scratch - Version 6.8
24 <a accesskey="p" href="chapter01.html" title="はじめに">前のページ</a>
30 <a accesskey="n" href="whatsnew.html" title="前版からの変更点">次のページ</a>
36 <a accesskey="u" href="chapter01.html" title="第1章 はじめに">上に戻る</a>
39 <a accesskey="h" href="../index.html" title=
40 "Linux From Scratch - Version 6.8">ホーム</a>
44 <div class="sect1" lang="ja" xml:lang="ja">
46 <a id="ch-intro-how" name="ch-intro-how"></a>1.1. LFS をどうやって作るか
49 LFS システムは、既にインストールされている Linux ディストリビューション (Debian、Mandriva、Red
50 Hat、SUSE など) を利用して構築していきます。 この既存の Linux システム(ホスト)は、LFS
51 構築のために様々なプログラム類を利用する基盤となります。 プログラム類とはコンパイラ、リンカ、シェルなどです。
52 したがってそのディストリビューションのインストール時には 「<span class="quote">開発
53 (development)</span>」 オプションを選択し、それらのプログラム類が利用できるようにしておく必要があります。
56 コンピュータ内にインストールされているディストリビューションを利用するのではなく、 Linux From Scratch
57 LiveCD、あるいは他に提供されている LiveCD を利用することもできます。 LFS LiveCD
58 はホストシステムとして利用することができ、本書の手順を実施するための必要なツール類がすべて含まれます。 LiveCD
59 の開発は思うように進んでいませんが、ホストシステムとして利用することが可能です。 現時点にて本書によるビルド作業を進めるなら
60 「<span class="quote">-nosrc</span>」 や 「<span class=
61 "quote">-min</span>」 という名称が含まれている版を用いてください。 LFS LiveCD の詳細や LiveCD
62 ダウンロード方法については <a class="ulink" href=
63 "http://www.linuxfromscratch.org/livecd/">http://www.linuxfromscratch.org/livecd/</a>
66 <div class="admon note">
67 <img alt="[注記]" src="../images/note.png" />
72 LFS LiveCD は最近のハードウェア環境において、うまく動作しないかもしれません。 ブートに失敗したり SATA
73 ハードドライブのようなデバイス検出に失敗したりすることがあります。
77 <a class="xref" href="../chapter02/chapter02.html" title=
78 "第2章 新しいパーティションの準備">第2章</a> では、新しく構築する Linux
79 のためのパーティションとファイルシステムの生成方法について説明します。 そのパーティション上にて LFS
80 システムをコンパイルしインストールします。 <a class="xref" href=
81 "../chapter03/chapter03.html" title="第3章 パッケージとパッチ">第3章</a> では LFS
82 構築に必要となるパッケージとパッチについて説明します。 これらをダウンロードして新たなファイルシステム内に保存します。 <a class=
83 "xref" href="../chapter04/chapter04.html" title=
84 "第4章 準備作業の仕上げ">第4章</a> では作業環境の準備について述べています。 この章では重要な説明を行っていますので
85 <a class="xref" href="../chapter05/chapter05.html" title=
86 "第5章 一時的環境の構築">第5章</a> 以降に進む前に是非注意して読んでください。
89 <a class="xref" href="../chapter05/chapter05.html" title=
90 "第5章 一時的環境の構築">第5章</a> では数多くのパッケージをインストールします。 これらは基本的な開発ツール (ツールチェーン)
91 を構成するものであり <a class="xref" href="../chapter06/chapter06.html" title=
92 "第6章 基本的なソフトウェアのインストール">第6章</a> において最終的なシステムを構築するために利用します。
93 パッケージの中には自分自身を循環的に必要とするような依存関係を持つものがあります。
94 例えばコンパイラをコンパイルするためにはコンパイラが必要となります。
97 <a class="xref" href="../chapter05/chapter05.html" title=
98 "第5章 一時的環境の構築">第5章</a> ではツールチェーンの第1回めの構築方法を示します。 そこではまず Binutils と
99 GCC を構築します。 (第1回めと表現しているということは、つまりこれら2つのパッケージは後に再構築します。) 次に C
100 ライブラリである Glibc を構築します。 Glibc は第1回めのツールチェーンを用いてコンパイルされます。
101 そして第2回めのツールチェーン構築を行います。 この時のツールチェーンは新たに構築した Glibc をリンクします。 それ以降の
102 <a class="xref" href="../chapter05/chapter05.html" title=
103 "第5章 一時的環境の構築">第5章</a> に示すパッケージは第2回めのツールチェーンプログラムを用いて構築します。
104 上の作業をすべて終えたら LFS のインストール作業はもはやホストディストリビューションに依存しません。
105 ただし作動させるカーネルだけは使い続けます。
108 ホストシステムのツール類から新しいシステムを切り離していくこの手順は、やり過ぎのように見えるかもしれません。 <a class=
109 "xref" href="../chapter05/toolchaintechnotes.html" title=
110 "5.2. ツールチェーンの技術的情報">5.2.「ツールチェーンの技術的情報」</a> にて詳細に説明しているので参照してください。
113 <a class="xref" href="../chapter06/chapter06.html" title=
114 "第6章 基本的なソフトウェアのインストール">第6章</a> にて LFS システムが出来上がります。 <span class=
115 "command"><strong>chroot</strong></span> (ルートをチェンジする)
116 プログラムを使って仮想的な環境に入り LFS パーティション内のディレクトリをルートディレクトリとしてシェルを起動します。 これは LFS
117 パーティションをルートパーティションとするシステム再起動と同じことです。 ただ実際にはシステムを再起動はしません。
118 再起動できるシステムとするためにはもう少し作業を必要としますし、この時点ではまだそれが必要ではないので <span class=
119 "command"><strong>chroot</strong></span> を行う方法を取ります。 <span class=
120 "command"><strong>chroot</strong></span> を使うメリットは、LFS
121 構築作業にあたって引き続きホストシステムを利用できることです。
122 パッケージをコンパイルしている最中には、通常どおり別の作業を行うことができます。
125 インストールの仕上げとして <a class="xref" href="../chapter07/chapter07.html"
126 title="第7章 ブートスクリプトの設定">第7章</a> にて LFS ブートスクリプトを設定し、 <a class="xref"
127 href="../chapter08/chapter08.html" title="第8章 LFS システムのブート設定">第8章</a>
128 にてカーネルとブートローダを設定します。 <a class="xref" href=
129 "../chapter09/chapter09.html" title="第9章 作業終了">第9章</a> では LFS
130 システム構築経験を踏まえて、その先に進むための情報を示します。 本書に示す作業をすべて実施すれば、新たな LFS
134 上はごく簡単な説明にすぎません。 各作業の詳細はこれ以降の章やパッケージの説明を参照してください。
135 内容が難しいと思っていても、それは徐々に理解していけるはずです。 読者の皆さんには、是非 LFS
136 アドベンチャーに挑んで頂きたいと思います。
139 <div class="navfooter">
142 <a accesskey="p" href="chapter01.html" title="はじめに">前のページ</a>
148 <a accesskey="n" href="whatsnew.html" title="前版からの変更点">次のページ</a>
154 <a accesskey="u" href="chapter01.html" title="第1章 はじめに">上に戻る</a>
157 <a accesskey="h" href="../index.html" title=
158 "Linux From Scratch - Version 6.8">ホーム</a>