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5 LDP man-pages では、翻訳に po4a を利用しています。
6 そのため、手順が他の翻訳方法と少し異なっています。
13 po4a を利用しているので、インストールしておきます。
14 以下は Debian/Ubuntu の場合。
15 他のディストリビューションの場合も po4a をインストールすれば大丈夫だと思います。
17 .. code-block:: console
19 $ apt-get install po4a
23 po4a のバージョンにより roff マクロの認識や文字列抽出方法に違いがあることを
24 確認しています。以下の環境で動作を確認しています (2021年3月時点)。
26 * po4a 0.57 (Ubuntu 20.04 focal)
27 * po4a 0.55 (Debian 10 buster)
28 * po4a 0.52 (Ubuntu 18.04 focal)
31 全ファイルを処理するので多少時間がかかります (2〜3分くらい)。
33 .. code-block:: console
35 $ cd manual/LDP_man-pages
41 最後の ``git status`` コマンドで更新されているファイルがないこと、
43 ``git status`` の出力で更新されているファイルがある場合は、
44 そのまま翻訳作業を進めると、意図しないファイルも更新してしまうことがあるので、
45 メーリングリストで相談するなどして対応を検討しましょう。
46 作業漏れ以外の可能性もあり、たとえば、 po4a のバージョンが変わって
47 PO ファイルへの抜き出し方法が変わることもあります。
52 LDP man-pages では、翻訳に po4a を利用しています。
54 roff ファイルと PO ファイルの変換には、 roff ファイルと PO ファイルが 1:1
55 になっているわけではなく、 po4a ファイルはカテゴリー毎に用意され、
56 ひとつの po4a ファイルには複数の roff ファイルが含まれています。
60 1. 翻訳したい man page に対応する PO ファイルを特定する
62 3. draft の man page を生成する
64 ファイルの対応付けがこのようになっているのは、
65 似た roff ファイルには似た文が含まれていてカテゴリー単位の方が翻訳が
66 効率化されること、逆に全 roff ファイルを一つの PO ファイルにまとめて
67 しまうと本来違う意味で解釈すべき文が同じエントリーになってしまう可能性
68 があり、それを回避するため、という点からです。
69 この対応付けは、もともと LDP man-pages のフランス語翻訳チームが
70 公開していた perkamon をベースにしています。
76 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
78 一つの po ファイルは、 LDP\_man-pages の複数の man page に対応しています。
79 man page に対応する po ファイルを特定するには、以下のコマンドを実行します。
81 .. code-block:: console
83 $ ./tools/identify-po.sh strptime.3
84 strptime.3 -> po4a/time/po/ja.po
86 上記の場合、strptime.3 が含まれる po ファイル (ja.po) は time 以下にあります。
87 po4a/time/po/ja.po を翻訳することになります。
94 エディタは po ファイルに対応しているものが便利です。
96 * Emacs を使っていれば Emacs の po-mode が便利です。
97 * gedit も PO ファイルをきれいに色付けしてくれるので、作業しやすいと思います。
102 ja.po から draft を生成するには以下のいずれかを実行します (どちらも同じです)。
103 更新を行った PO ファイルのみが変換されます。
105 .. code-block:: console
111 .. code-block:: console
115 どのファイルが更新されたかは git status で確認して下さい。
117 .. code-block:: console
121 デフォルトでは、翻訳率 80% 以上のページが生成されます。
122 80% にしている理由は、ある程度日本語混じりの draft page を見ながら翻訳する方が
123 全体の文脈をつかみやすいためです。全部翻訳できたかは、下記の「翻訳状況の確認」
124 の方法で確認できるので、翻訳率 100% を閾値にする必要はないと考えています。
126 生成された draft page を man コマンドで整形して、内容を確認します。
127 修正を行う際は、 ja.po を更新 -> draft page の生成 -> 内容の確認、を繰り返します。
129 .. code-block:: console
131 $ man -l draft/man3/strptime.3
139 上記の draft page の生成の際に、翻訳状況のページ untrans.html が更新されます。
140 このページを表示すると、ページ毎の翻訳状況が確認できます。
142 .. code-block:: console
147 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
149 PO ファイル毎の翻訳状況も表示できます。
151 .. code-block:: console
155 未翻訳項目がある PO ファイルのみを表示することもできます。
157 .. code-block:: console
164 JM ML に翻訳を投稿する場合は、以下のファイルを投稿して下さい。
166 * ja.po から生成された draft page
167 * 翻訳した ja.po ファイルの git diff
170 ja.po の diff は以下のコマンドで取得できます。 time の ja.po を翻訳した場合。
172 .. code-block:: console
174 git diff po4a/time/po/ja.po
178 レビュー方法は改善の余地がいろいろあると思います。
185 通常は JM ML でレビューを行います。
187 ``make release`` を実行すると、以下を行います。
189 * draft page を release フォルダにコピー
190 * translation_list を更新し、 PO ファイルで翻訳率が 100% になっているページのステータスを「☆」
195 * release ファイルを git add → git commit
196 * (必要に応じて) www/index.m4, www/news/index.m4 を更新