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6 .\" Updated Fri 27 Oct 2000 by NAKANO Takeo
8 .TH objcopy 1 "October 1994" "cygnus support" "GNU Development Tools"
16 objcopy \- オブジェクトファイルのコピーや変換を行う
23 .RB "[\|" \-F\ \fIbfdname\fR\ |\ \fB\-\-target=\fIbfdname\fR "\|]"
24 .RB "[\|" \-I\ \fIbfdname\fR\ |\ \fB\-\-input\-target=\fIbfdname\fR "\|]"
25 .RB "[\|" \-O\ \fIbfdname\fR\ |\ \fB\-\-output\-target=\fIbfdname\fR "\|]"
26 .RB "[\|" \-R\ \fIsectionname\fR\ |\ \fB\-\-remove\-section=\fIsectionname\fR "\|]"
27 .RB "[\|" \-S\fR\ |\ \fB\-\-strip\-all\fR "\|]"
28 .RB "[\|" \-g\fR\ |\ \fB\-\-strip\-debug\fR "\|]"
29 .RB "[\|" \-\-strip\-unneeded\fR "\|]"
30 .RB "[\|" \-K\ \fIsymbolname\fR\ |\ \fB\-\-keep\-symbol=\fIsymbolname\fR "\|]"
31 .RB "[\|" \-N\ \fIsymbolname\fR\ |\ \fB\-\-strip\-symbol=\fIsymbolname\fR "\|]"
32 .RB "[\|" \-L\ \fIsymbolname\fR\ |\ \fB\-\-localize\-symbol=\fIsymbolname\fR "\|]"
33 .RB "[\|" \-W\ \fIsymbolname\fR\ |\ \fB\-\-weaken\-symbol=\fIsymbolname\fR "\|]"
34 .RB "[\|" \-x\fR\ |\ \fB\-\-discard\-all\fR "\|]"
35 .RB "[\|" \-X\fR\ |\ \fB\-\-discard\-locals\fR "\|]"
36 .RB "[\|" \-b\ \fIbyte\fR\ |\ \fB\-\-byte=\fIbyte\fR "\|]"
37 .RB "[\|" \-i\ \fIinterleave\fR\ |\ \fB\-\-interleave=\fIinterleave\fR "\|]"
38 .RB "[\|" \-p\fR\ |\ \fB\-\-preserve\-dates\fR "\|]"
39 .RB "[\|" \-\-debugging "\|]"
40 .RB "[\|" \-\-gap\-fill=\fIval\fR "\|]"
41 .RB "[\|" \-\-pad\-to=\fIaddress\fR "\|]"
42 .RB "[\|" \-\-set\-start=\fIval\fR "\|]"
43 .RB "[\|" \-\-adjust\-start=\fIincr\fR "\|]"
44 .RB "[\|" \-\-adjust\-vma=\fIincr\fR "\|]"
45 .RB "[\|" \-\-adjust\-section\-vma=\fIsection{=,+,-}val\fR "\|]"
46 .RB "[\|" \-\-adjust\-warnings\fR "\|]"
47 .RB "[\|" \-\-no\-adjust\-warnings\fR "\|]"
48 .RB "[\|" \-\-set\-section\-flags=\fIsection=flags\fR "\|]"
49 .RB "[\|" \-\-add\-section=\fIsectionname=filename\fR "\|]"
50 .RB "[\|" \-\-change\-leading\-char\fR "\|]"
51 .RB "[\|" \-\-remove\-leading\-char\fR "\|]"
52 .RB "[\|" \-\-weaken\fR "\|]"
53 .RB "[\|" \-v\ |\ \-\-verbose\fR "\|]"
54 .RB "[\|" \-V\ |\ \-\-version\fR "\|]"
55 .RB "[\|" \-\-help\fR "\|]"
57 .RB "[\|" outfile\fR "\|]"
61 ユーティリティはオブジェクトファイルの内容を別ファイルにコピーする。
63 はオブジェクトファイルの読み書きに GNU BFD ライブラリを用いる。これに
64 よって書き込み先のファイルのオブジェクトフォーマットを読み込みファイル
67 の詳細な動作はコマンドラインオプションによって決定される。
70 は変換を行う際に一時ファイルを作成し、動作後にこれを消去する。
72 変換作業はすべて BFD によって行われる。したがって BFD が種々のフォー
73 マットに関して持っているすべての情報を利用することができ、明示しないで
81 とする) ことによって S-record を生成することもできる。
88 とする) ことによって raw バイナリファイルを生成することもできる。この
89 際には、基本的には入力オブジェクトファイルの内容のメモリダンプが作られ
90 る。メモリダンプは出力ファイルにコピーされる最抵位のセクションの仮想ア
93 S-record や raw バイナリファイルを生成する場合に
95 を用いれば、デバッグ情報を持つセクションを削除できる。また、バイナリファ
96 イルに不要な情報を持ったセクションを消去するのに
107 は一時ファイルを作成し、その結果を入力ファイルの名前にリネームする (す
111 .B \-I \fIbfdname\fR, \fB\-\-input\-target=\fIbfdname
116 .B \-O \fIbfdname\fR, \fB\-\-output\-target=\fIbfdname
121 .B \-F \fIbfdname\fR, \fB\-\-target=\fIbfdname
122 入出力ファイルのオブジェクトフォーマットに
124 を用いる。すなわち入力ファイルを変換せずに単に出力ファイルにコピーする。
126 .B \-R \fIsectionname\fR, \fB\-\-remove-section=\fIsectionname
127 指定したセクションをファイルから削除する。このオプションは複数回指定す
128 ることができる。このオプションを誤って用いると、出力ファイルが役立たず
131 .B \-S\fR, \fB\-\-strip\-all
132 リロケーション情報とシンボル情報を入力ファイルからコピーしない。
134 .B \-g\fR, \fB\-\-strip\-debug
135 デバッグシンボルを入力ファイルからコピーしない。
137 .B \-\-strip\-unneeded
138 リロケーション処理に不要なシンボルをすべて取り去る。
140 .B \-K \fIsymbolname\fR, \fB\-\-keep\-symbol=\fIsymbolname
141 入力ファイルから \fIsymbolname\fP という名前のシンボルだけをコピーする。
144 .B \-N \fIsymbolname\fR, \fB\-\-strip\-symbol=\fIsymbolname
145 入力ファイルの \fIsymbolname\fP という名前のシンボルをコピーしない。
148 .B \-L \fIsymbolname\fR, \fB\-\-localize\-symbol=\fIsymbolname
150 をそのファイルにローカルなものにし、外部から見えないようにする。
153 .B \-W \fIsymbolname\fR, \fB\-\-weaken\-symbol=\fIsymbolname
158 .B \-x\fR, \fB \-\-discard\-all
159 入力ファイルのグローバルでないシンボルはコピーしない。
161 .B \-X\fR, \fB\-\-discard\-locals
162 コンパイラが生成したローカルなシンボル (通常 "L" または
163 "." ではじまるシンボル) はコピーしない。
165 .B \-b \fIbyte\fR, \fB\-\-byte=\fIbyte
166 入力ファイルを interleave づつ区切った各セクションから \fIbyte\fP バイ
167 ト目だけをコピーする (ヘッダデータは影響されない)。 \fIbyte\fP の範囲は
168 0 から interleave-1 までである。 \fIinterleave\fP の値は
169 .BR \-i "(または" \-\-interleave ")"
171 このオプションは ROM プログラム用のファイルを作成するときに便利である。出
172 力ターゲット srec と共に用いられることが多い。
174 .B \-i \fIinterleave\fR, \fB\-\-interleave=\fIinterleave
175 \fIinterleave\fP バイトにつき 1 バイトづつをコピーする。デフォルトは 4
177 .BR \-b "(または" \-\-byte
178 ) オプションで指定する。 \fB\-b\fP も \fB\-\-bytes\fP も指定されなかっ
179 た場合は interleave は無視される。
181 .B \-p\fR, \fB\-\-preserve\-dates
182 出力ファイルのアクセス時刻と修正時刻を入力ファイルと同じにする。
185 可能ならばデバッグ情報を変換する。このオプションはデフォルトにはなって
186 いない。すべてのデバッグフォーマットがサポートされているわけではないし、
189 .B \-\-gap\-fill=\fIval
190 セクション間のギャップを \fIval\fP で埋める。この動作は
193 (LMA) に適用される。これはセクションのサイズを抵位アドレスの分増やし、
194 その余分を \fIval\fP で埋めることでなされる。
196 .B \-\-pad\-to=\fIaddress
197 出力ファイルをロードアドレス \fIaddress\fP まで水増しする。
198 これは最後のセクションのサイズを増やすことでなされる。
200 \fB\-\-gap\-fill\fP で指定された値で埋められる (デフォルトは 0)。
202 .B \fB\-\-set\-start=\fIval
203 新しいファイルのスタートアドレスを \fIval\fP に設定する。すべてのオブ
204 ジェクトファイルフォーマットでこの指定が可能ではないことに注意すること。
206 .B \fB\-\-adjust\-start=\fIincr
207 スタートアドレスを \fIincr\fP だけ増やす。すべてのオブジェクトファイル
208 フォーマットでこの指定が可能ではないことに注意すること。
210 .B \fB\-\-adjust\-vma=\fIincr
211 すべてのセクション (スタートアドレスも含まれる) のアドレスを
212 \fIincr\fP だけ増やす。すべてのオブジェクトファイルフォーマットで任意
213 のアドレス設定が指定が可能なわけではないことに注意すること。またこのオ
214 プションではそれぞれのセクションがロードされるアドレスを変えてしまうの
217 .B \fB\-\-adjust\-section\-vma=\fIsection{=,+,-}val
218 名前が \fIsection\fP のセクションのアドレスを設定する。 \fI=\fP が用い
219 られた場合はセクションのアドレスは \fIval\fP にされる。それ以外の場合
220 はセクションのアドレスから \fIval\fP が増減される。上記の
221 \fB\-\-adjust\-vma\fP に関するコメントを参照のこと。 \fIsection\fP が
222 入力ファイルに存在しない場合は警告グメッセージが表示される (ただし
223 \fB\-\-no\-adjust\-warning\fP が指定されていたら表示しない)。
225 .B \fB\-\-adjust\-warnings
226 \fB\-\-adjust\-section\-vma\fP が指定されているとき、
227 対象となるセクションが存在しなければ警告メッセージを表示する。
230 .B \fB\-\-no\-adjust\-warnings
231 \fB\-\-adjust\-section\-vma\fP が指定されているとき、かつ対象となるセ
232 クションが存在していなくても警告メッセージを表示しない。
234 .B \fB\-\-set\-section\-flags=\fIsection=flags
235 指定したセクションのフラグを設定する。引数 \fIflags\fP はコンマ (,) で
236 区切られたフラグ文字列である。認識される文字列は \fIalloc\fP、
237 \fIload\fP、 \fIreadonly\fP、 \fIcode\fP、 \fIdata\fP、 \fIrom\fP であ
238 る。すべてのフラグがあらゆるフォーマットで有効なわけではないことに注意
241 .B \fB\-\-add\-section=\fIsectionname=filename
242 ファイルをコピーするときに \fIsectionname\fP という名前のセクションを
243 追加する。この新しいセクションの内容はファイル \fIfilename\fP から取ら
244 れる。このオプションが機能するのは、任意のセクション名をサポートしてい
247 .B \-\-change\-leading\-char
248 オブジェクトファイルのフォーマットによっては、シンボル名の先頭に特定の
249 文字を使っている場合がある。よくある例はアンダースコア (_) で、これは
250 コンパイラがすべてのシンボル名に前置する。このオプションを指定すると
252 はフォーマット変換の際にすべてのシンボルにおける先頭文字を変更しようと
253 する。同じ先頭文字を持つオブジェクト間では、このオプションは意味を持た
254 ない。異なる場合は、場合に応じて先頭文字が追加されたり削除、変更された
257 .B \-\-remove\-leading\-char
258 グローバルシンボルの先頭文字がオブジェクトファイルに特有のものであった
259 場合、これを削除する。通常はアンダースコア (_) がこれにあたる。このオ
260 プションはすべてのグローバルシンボルから先頭にあるアンダースコアを削除
261 する。これは (シンボル名の命名流儀が異なる) 複数のフォーマットに属する
262 オブジェクト群を同時にリンクする場合に有用である。このオプションは
263 \fB\-\-change\-leading\-char\fP とは異なる。後者では出力のフォーマット
264 にかかわらず、該当したケースではすべて変更が行われる。
267 ファイルのすべての global なシンボルを weak に変更する。
270 .B \-v\fR, \fB\-\-verbose
271 詳細出力モード。修正されたすべてのオブジェクトファイルをリストする。書
272 庫の場合は"\fBobjcopy \-V\fR" とすると書庫のすべてのメンバーを表示する。
274 .B \-V\fR, \fB\-\-version
284 の `\fB binutils \fP' エントリ、
285 .IR "The GNU Binary Utilities" ,
286 Roland H. Pesch (June 1993)、
289 Copyright (c) 1993, 94, 95, 96, 1997 Free Software Foundation, Inc.
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