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GNU_gdb: Update to gdb-7.4.1.
[linuxjm/jm.git] / manual / GNU_gdb / draft / man1 / gdb.1
1 .\" Copyright (C) 1991, 1999, 2010-2012 Free Software Foundation, Inc.
2 .\" See section COPYING for conditions for redistribution
3 .\" $Id: gdb.1,v 1.4 1999/01/05 00:50:50 jsm Exp $
4 .\"*******************************************************************
5 .\"
6 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
7 .\"
8 .\"*******************************************************************
9 .TH gdb 1 22may2002 "GNU Tools" "GNU Tools"
10 .SH 名前
11 gdb \- GNU デバッガ
12 .SH 書式
13 .na
14 .TP 
15 \fBgdb\fP
16 [\|\fB\-help\fP\|] [\|\fB\-nx\fP\|] [\|\fB\-q\fP\|] [\|\fB\-batch\fP\|] [\|\fB\-cd=\fP\fIdir\fP\|]
17 [\|\fB\-f\fP\|] [\|\fB\-b\ \fP\fIbps\fP\|] [\|\fB\-tty=\fP\fIdev\fP\|] [\|\fB\-s
18 \fP\fIsymfile\fP\&\|] [\|\fB\-e \fP\fIprog\fP\&\|] [\|\fB\-se \fP\fIprog\fP\&\|] [\|\fB\-c
19 \fP\fIcore\fP\&\|] [\|\fB\-x \fP\fIcmds\fP\&\|] [\|\fB\-d \fP\fIdir\fP\&\|]
20 [\|\fIprog\fP[\|\fIcore\fP\||\|\fIprocID\fP\&\|]\&\|]
21 .ad b
22 .SH 説明
23 GDB
24 をはじめとするデバッガは、プログラムが実行中もしくはクラッシュした時にそのプログラムの「内部」で何が行なわれているか/行われていたかを調べるのに使用されます。
25
26 GDB は、4 つの機能 (加えてこれらをサポートする機能) によって 実行中にバグを見つけることを手助けします。
27
28 .TP 
29 \ \ \ \(bu
30 プログラムの動作を詳細に指定してプログラムを実行させる。
31
32 .TP 
33 \ \ \ \(bu
34 指定した条件でプログラムを停止させる。
35
36 .TP 
37 \ \ \ \(bu
38 プログラムが止まった時に、何が起こったか調べる。
39
40 .TP 
41 \ \ \ \(bu
42 バグによる副作用を修正し、別のバグを調べるためプログラムの状態を変更する。
43 .PP
44
45 GDB では C, C++, Modula\-2 などで書かれたプログラムのデバッグが行なえます。 GNU Fortran コンパイラが完成すれば
46 Fortran もサポートされます。
47
48 GDB はシェルコマンド\fBgdb\fP\&で起動されます。いったん起動すると、GDB
49 コマンド\fBquit\fP\&を実行して終了するまで、端末からコマンドを読み続けます。 \fBgdb\fP\&のオンラインヘルプは(\fBgdb\fPの中で)
50 \fBhelp\fP\&コマンドを実行すれば表示されます。
51
52 \fBgdb\fP\& は引数やオプション無しで起動できますが、 たいてい、1 つか 2 つの引数を付けて起動します。実行プログラムを
53 引数にする場合は以下のようになります:
54 .sp
55 .br
56 gdb\ program
57 .br
58 .sp
59
60 また実行プログラムと core ファイルの両方を指定することもできます:
61 .sp
62 .br
63 gdb\ program\ core
64 .br
65 .sp
66
67 もし実行中のプロセスのデバッグを行ないたい場合には、 第 2 引数として core の代わりにプロセス ID を指定します:
68 .sp
69 .br
70 gdb\ program\ 1234
71 .br
72 .sp
73
74 これは GDB をプロセス ID \fB1234\fP\&
75 のプロセスに接続します(このとき`\|\fB1234\fP\&\|'という名前のファイルが存在してはいけません。 GDB はまず core
76 ファイルを最初にチェックしにいくからです)。
77
78 よく利用される GDB コマンドには以下のようなものがあります:
79 .TP 
80 \fBbreak \fP[\|\fIfile\fP\fB:\fP\|]\fIfunction\fP
81 \& プレークポイントを \& (\fIfile\fP\&内の)  \fIfunction\fPに設定します。
82 .TP 
83 \fBrun \fP[\|\fIarglist\fP\|]
84 プログラムの実行を開始します(もしあれば \fIarglist\fP\&を引数として)。
85 .TP 
86 \fBbt\fP
87 バックトレース: プログラムのスタックを表示します。
88 .TP 
89 \fBprint\fP\fI expr\fP\&
90 式の値を表示します。
91 .TP 
92 \fBc\fP
93 プログラムの実行を再開します。(たとえばブレークポイントで実行を中断した後で)
94 .TP 
95 \fBnext\fP
96 次のプログラム行を実行します 。 その行内の全ての関数は 1 ステップで実行されます。
97 .TP 
98 \fBedit \fP[\|\fIfile\fP\fB:\fP\|]\fIfunction\fP
99 現在中断している場所のプログラムの行をエディタで開きます。
100 .TP 
101 \fBlist \fP[\|\fIfile\fP\fB:\fP\|]\fIfunction\fP
102 現在中断している場所の近辺のプログラムのソースを表示します。
103 .TP 
104 \fBstep\fP
105 次のプログラム行を実行します。 もしその行に関数が含まれていれば、その関数内をステップ実行していきます。
106 .TP 
107 \fBhelp \fP[\|\fIname\fP\|]
108 GDB コマンド \fIname\fP\&についての情報や、 GDB を使う上での一般的な情報を表示します。
109 .TP 
110 \fBquit\fP
111 GDB を終了します。
112 .PP
113 GDB の詳細については\fIUsing GDB: A Guide to the GNU Source\-Level Debugger\fP\&, by
114 Richard M. Stallman and Roland H. Pesch. を参照して下さい。 同じテキストは、 \fBinfo\fP\&
115 プログラム内の \fBgdb\fP\& エントリからオンラインで参照できます。
116 .SH オプション
117 オプション以外の引数は、実行ファイルと core ファイル (もしくはプロセス ID)
118 を表します。つまりオプションフラグでもオプションフラグの引数でもない最初の 引数は `\|\fB\-se\fP\&\|'
119 オプションで指定するファイルと同じになり、(もしあれば)次の 2 番目の引数は `\|\fB\-c\fP\&\|'
120 オプションで指定するファイルと同じになります。 オプションの多くは、長い表記法と短い表記法の両方で指定することができま
121 すが、ここではその両方を示します。 長い表記法は、どのオプションであるのかが明確であれば、短く切り詰めても 構いません。 (好みにより
122 `\|\fB\-\fP\&\|' の代わりに `\|\fB+\fP\&\|' が使用できますが、ここではよく用いられる表記で記します。)
123
124 全てのオプションとコマンドライン引数は指定した順番に処理されます。 `\|\fB\-x\fP\&\|' オプションが使用されると、この順番は変わってきます。
125
126 .TP 
127 \fB\-help\fP
128 .TP 
129 \fB\-h\fP
130 短い説明つきで、全てのオプションを表示します。
131
132 .TP 
133 \fB\-symbols=\fP\fIfile\fP
134 .TP 
135 \fB\-s \fP\fIfile\fP\&
136 シンボルテーブルをファイル \fIfile\fP\&から読みます。
137
138 .TP 
139 \fB\-write\fP
140 実行ファイルやコアファイルへの書き込みを有効にします。
141
142 .TP 
143 \fB\-exec=\fP\fIfile\fP
144 .TP 
145 \fB\-e \fP\fIfile\fP\&
146 ファイル \fIfile\fP\& を実行可能ファイルとして利用します。 core dump と連係して pure data を調べるのにも用いられます。
147
148 .TP 
149 \fB\-se=\fP\fIfile\fP
150 \& ファイル \fIfile\fP\& からシンボルテーブルを読み、同時にそれを実行可能ファイルとして利用します。
151
152 .TP 
153 \fB\-core=\fP\fIfile\fP
154 .TP 
155 \fB\-c \fP\fIfile\fP\&
156 ファイル \fIfile\fP\& を core dump として利用します。
157
158 .TP 
159 \fB\-command=\fP\fIfile\fP
160 .TP 
161 \fB\-x \fP\fIfile\fP\&
162 ファイル \fIfile\fP\&から GDB のコマンドを読み込み、実行します。
163
164 .TP 
165 \fB\-directory=\fP\fIdirectory\fP
166 .TP 
167 \fB\-d \fP\fIdirectory\fP\&
168 ソースファイルを探すサーチパスに \fIdirectory\fP\& を追加します。
169 .PP
170
171 .TP 
172 \fB\-nx\fP
173 .TP 
174 \fB\-n\fP
175 初期化ファイル `\|\fB.gdbinit\fP\&\|' からコマンドを読み込みません。 通常は、 全てのコマンドオプションと引数が処理された後で、
176 初期化ファイル内のコマンドが実行されます。
177
178
179 .TP 
180 \fB\-quiet\fP
181 .TP 
182 \fB\-q\fP
183 起動時のメッセージおよび copyright を表示しません。 これらのメッセージはバッチモードでも抑制されます。
184
185 .TP 
186 \fB\-batch\fP
187 バッチモードで動作します。`\|\fB\-x\fP\&\|' で指定したファイル(および、\-nx か \-n で抑制されていなければ
188 `\|\fB.gdbinit\fP\&\|') 内の全てのコマンドを 処理した後、戻り値として \fB0\fP\& を返して終了します。 コマンドファイル内の
189 GDB コマンドの実行中にエラーが生じた場合は、 0 以外の値で終了します。
190
191 バッチモードは GDB をフィルタとして実行する場合、 たとえばプログラムをダウンロードして別のコンピュータ上で実行したりする場合 に便利です。
192 以下のメッセージ
193 .sp
194 .br
195 Program\ exited\ normally. (プログラムは正常に終了しました。)
196 .br
197 .sp
198
199 は通常、GDB の制御端末上で実行されるプログラムが終了するたびに 出力されるものですが、 バッチモードではこのようなメッセージは出力されません。
200
201 .TP 
202 \fB\-cd=\fP\fIdirectory\fP\&
203 カレントディレクトリの代わりに \fIdirectory\fP\& を GDB の作業用ディレクトリとして実行します。
204
205 .TP 
206 \fB\-fullname\fP
207 .TP 
208 \fB\-f\fP
209 Emacs が GDB をサブプロセスとして実行する際にこのオプションを付加します。 このとき GDB
210 は、スタックフレームが表示される度(プログラムが中断する度を 含みます)に、完全なファイル名と行番号を標準的な認識しやすい形式で表示します。
211 この表示書式は 2 つの `\|\fB\032\fP\&\|' 文字、ファイル名、コロンで区切られた行番号と文字位置、改行の順になっ ています。これは
212 Emacs→GDB インタフェースプログラムにおいて、 フレームに対応するソースコードを表示するために 2 つの `\|\fB\032\fP\&\|'
213 文字を使うことになっているからです。
214
215 .TP 
216 \fB\-b \fP\fIbps\fP\&
217 リモートデバッグ用に GDB が利用するシリアルインタフェースの転送速度を (ボーレートまたはビット/秒で)セットします。
218
219 .TP 
220 \fB\-tty=\fP\fIdevice\fP\&
221 プログラムの標準入出力に \fIdevice\fP\& を利用します。
222 .PP
223
224 .SH 関連項目
225 \fBinfo\fP 内の `\|\fBgdb\fP\|' エントリー\&; \fIUsing GDB: A Guide to the GNU
226 Source\-Level Debugger\fP, Richard M. Stallman and Roland H. Pesch, July 1991.
227 .SH 著作権
228 Copyright (c) 1991 Free Software Foundation, Inc.
229 .PP
230 Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this manual
231 provided the copyright notice and this permission notice are preserved on
232 all copies.
233 .PP
234 Permission is granted to copy and distribute modified versions of this
235 manual under the conditions for verbatim copying, provided that the entire
236 resulting derived work is distributed under the terms of a permission notice
237 identical to this one.
238 .PP
239 Permission is granted to copy and distribute translations of this manual
240 into another language, under the above conditions for modified versions,
241 except that this permission notice may be included in translations approved
242 by the Free Software Foundation instead of in the original English.