manual/GNU_gdb/release/man1/gdbserver.1

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   8 .TH gdbserver 1 "2 November 1993" "Cygnus Support" "GNU Development Tools"
   9 .SH 名前
  10 gdbserver \- GNU デバッガ用リモートサーバ
  11 .SH 書式
  12 .na
  13 .TP
  14 \fBgdbserver\fP
  15 tty prog [\|\fBargs...\fP\|]
  16 .PP
  17 \fBgdbserver\fP tty \fB\-\-attach\fP PID
  18 .ad b
  19 .SH 説明
  20 GDBSERVER は、デバッグ対象のプログラムを実行しているマシンとは異なる マシン上で GDB を実行することを可能にするプログラムです。
  21
  22 使用方法 (サーバ(ターゲット)側):
  23
  24 まず、デバッグ対象のプログラムのコピーをターゲットシステムに用意します。 GDBserver は、シンボルを関知しないので、使用スペースを節約するために
  25 プログラムをストリップしても構いません。全てのシンボルは、ホストシステムで 実行される GDB によって考慮されます。
  26
  27 サーバを使用するためには、ターゲットシステムにログインし、`gdbserver' プログラムを実行します。(a) GDB との通信方法、(b)
  28 プログラム名、 (c) プログラムへの引数 を指定する必要があります。一般的な書式は以下のように なります:
  29
  30   target> gdbserver COMM PROGRAM [ARGS ...]
  31
  32 例えば、シリアルポートを使用する場合は、以下のようになります。
  33
  34   target> gdbserver /dev/com1 emacs foo.txt
  35
  36 この例では、emacs を引数 foo.txt を用いてデバッグすることを指定し、 GDB との通信に /dev/com1
  37 を使用します。gdbserver は、ホストの GDB が 通信して来ることを辛抱強く待ちます。
  38
  39 TCP 接続を使用する場合は、以下のようになります。
  40
  41   target> gdbserver host:2345 emacs foo.txt
  42
  43 この例では、ホストの GDB との通信に TCP を用いる以外は、前の例と同じです。 引数 `host:2345' は、`host' からの TCP
  44 接続が ローカルの TCP ポート 2345 に接続されるのを待つ、という意味です。(現状では `host' 部は無視されます。)
  45 ターゲットシステムで存在する TCP ポートとの衝突が無ければ、ポート番号は 自由に選ぶことができます。ホストの GDB の `target
  46 remote' コマンドで、 同じポート番号を指定する必要があります。他のサービスと衝突するポート番号を 選んだ場合、gdbserver
  47 はエラーメッセージを出力して終了します。
  48
  49 いくつかのターゲットでは、 gdbserver を実行中のプログラムに接続することができます。これを行うには \-\-attach
  50 引き数を使用します。書式は次の通りです。
  51
  52   target> gdbserver COMM \-\-attach PID
  53
  54 PID は現在実行中のプロセスのプロセス ID です。
  55 gdbserver に実行中のプロセスのバイナリを指定する必要はありません。
  56
  57 使用方法 (ホスト側):
  58
  59 GDB がシンボルテーブルを検査したりするため、ホストシステムには、ターゲット プログラムのストリップされていないコピーが必要です。通常の場合同様、
  60 最初の引数にターゲットプログラムを指定して GDB を起動します。(シリアルラインが 9600 baud 以外で動作している場合は、\-\-baud
  61 オプションが必要です。)  つまり、`gdb TARGET\-PROG' あるいは、`gdb \-\-baud BAUD TARGET\-PROG' のように
  62 起動します。その後、新たに覚える必要のあるコマンドは、`target remote' だけです。
  63 コマンドの引数は、デバイス名(通常、`/dev/ttyb' のようなシリアルデバイス)か、 HOST:PORT 記述子です。例えば、
  64
  65   (gdb) target remote /dev/ttyb
  66
  67 は、シリアルライン /dev/ttyb を使用してサーバと通信します。また、
  68
  69   (gdb) target remote the\-target:2345
  70
  71 は、TCP 接続で、ホスト `the\-target' の gdbserver を起動した時に指定した ポートと同じポート 2345
  72 を使用してサーバと通信します。TCP 接続の場合、 `target remote' コマンドを実行する前に gdbserver
  73 を実行しておく必要があります。 そうしないと、`Connection refused' というようなエラーになるでしょう。
  74 .SH オプション
  75 デバッグの対象となるプログラムの名前と、通信に使用する tty を指定する 必要があります。他の全てのことはリモートの GDB が行います。
  76 その他の引数は、そのままプログラムに渡されます。
  77 .SH 関連項目
  78 \fBinfo\fP 内の `\|\fBgdb\fP\|' エントリー\&; \fIUsing GDB: A Guide to the GNU
  79 Source\-Level Debugger\fP, Richard M. Stallman and Roland H. Pesch, July 1991.
  80 .SH 著作権
  81 Copyright (c) 1993 Free Software Foundation, Inc.
  82 .PP
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  86 .PP
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  91 .PP
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