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2bfed8d18546eb3f920f970bf417d8c261b4d1c7
[linuxjm/jm.git] / manual / GNU_tar / release / man1 / tar.1
1 .\" This file is part of GNU tar. -*- nroff -*-
2 .\" Copyright 2013-2021 Free Software Foundation, Inc.
3 .\"
4 .\" GNU tar is free software; you can redistribute it and/or modify
5 .\" it under the terms of the GNU General Public License as published by
6 .\" the Free Software Foundation; either version 3 of the License, or
7 .\" (at your option) any later version.
8 .\"
9 .\" GNU tar is distributed in the hope that it will be useful,
10 .\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
11 .\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.  See the
12 .\" GNU General Public License for more details.
13 .\"
14 .\" You should have received a copy of the GNU General Public License
15 .\" along with this program.  If not, see <http://www.gnu.org/licenses/>.
16 .\"*******************************************************************
17 .\"
18 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
19 .\"
20 .\"*******************************************************************
21 .\"
22 .\" Japanese Version Copyright (c) 1997 Atsushi Yamagata,
23 .\"   and 2020 Yuichi Sato and Yoichi Chonan,
24 .\"         all rights reserved.
25 .\" 1997/09/17 Atsushi Yamagata <yamagata@jwu.ac.jp>
26 .\" Updated and modified (tar-1.32) Wed Feb 26 18:15:15 JST 2020
27 .\"         by Yuichi SATO <ysato444@ybb.ne.jp>
28 .\"         and Yoichi Chonan <cyoichi@maple.ocn.ne.jp>
29 .\" translated for 1.34, 2022-05-04
30 .\"
31 .TH TAR 1 2020/06/13 TAR "GNU TAR マニュアル"
32 .SH 名前
33 tar \- アーカイブユーティリティ
34 .SH 書式
35 .SS 伝統的な使用法
36 \fBtar\fP {\fBA\fP|\fBc\fP|\fBd\fP|\fBr\fP|\fBt\fP|\fBu\fP|\fBx\fP}[\fBGnSkUWOmpsMBiajJzZhPlRvwo\fP]
37 [\fIARG\fP...]
38 .SS "UNIX スタイルの使用法"
39 .sp
40 \fBtar\fP \fB\-A\fP [\fIOPTIONS\fP] \fIARCHIVE\fP \fIARCHIVE\fP
41 .sp
42 \fBtar\fP \fB\-c\fP [\fB\-f\fP \fIARCHIVE\fP] [\fIOPTIONS\fP] [\fIFILE\fP...]
43 .sp
44 \fBtar\fP \fB\-d\fP [\fB\-f\fP \fIARCHIVE\fP] [\fIOPTIONS\fP] [\fIFILE\fP...]
45 .sp
46 \fBtar\fP \fB\-t\fP [\fB\-f\fP \fIARCHIVE\fP] [\fIOPTIONS\fP] [\fIMEMBER\fP...]
47 .sp
48 \fBtar\fP \fB\-r\fP [\fB\-f\fP \fIARCHIVE\fP] [\fIOPTIONS\fP] [\fIFILE\fP...]
49 .sp
50 \fBtar\fP \fB\-u\fP [\fB\-f\fP \fIARCHIVE\fP] [\fIOPTIONS\fP] [\fIFILE\fP...]
51 .sp
52 \fBtar\fP \fB\-x\fP [\fB\-f\fP \fIARCHIVE\fP] [\fIOPTIONS\fP] [\fIMEMBER\fP...]
53 .SS "GNU スタイルの使用法"
54 .sp
55 \fBtar\fP {\fB\-\-catenate\fP|\fB\-\-concatenate\fP} [\fIOPTIONS\fP] \fIARCHIVE\fP \fIARCHIVE\fP
56 .sp
57 \fBtar\fP \fB\-\-create\fP [\fB\-\-file\fP \fIARCHIVE\fP] [\fIOPTIONS\fP] [\fIFILE\fP...]
58 .sp
59 \fBtar\fP {\fB\-\-diff\fP|\fB\-\-compare\fP} [\fB\-\-file\fP \fIARCHIVE\fP] [\fIOPTIONS\fP]
60 [\fIFILE\fP...]
61 .sp
62 \fBtar\fP \fB\-\-delete\fP [\fB\-\-file\fP \fIARCHIVE\fP] [\fIOPTIONS\fP] [\fIMEMBER\fP...]
63 .sp
64 \fBtar\fP \fB\-\-append\fP [\fB\-f\fP \fIARCHIVE\fP] [\fIOPTIONS\fP] [\fIFILE\fP...]
65 .sp
66 \fBtar\fP \fB\-\-list\fP [\fB\-f\fP \fIARCHIVE\fP] [\fIOPTIONS\fP] [\fIMEMBER\fP...]
67 .sp
68 \fBtar\fP \fB\-\-test\-label\fP [\fB\-\-file\fP \fIARCHIVE\fP] [\fIOPTIONS\fP] [\fILABEL\fP...]
69 .sp
70 \fBtar\fP \fB\-\-update\fP [\fB\-\-file\fP \fIARCHIVE\fP] [\fIOPTIONS\fP] [\fIFILE\fP...]
71 .sp
72 \fBtar\fP \fB\-\-update\fP [\fB\-f\fP \fIARCHIVE\fP] [\fIOPTIONS\fP] [\fIFILE\fP...]
73 .sp
74 \fBtar\fP {\fB\-\-extract\fP|\fB\-\-get\fP} [\fB\-f\fP \fIARCHIVE\fP] [\fIOPTIONS\fP]
75 [\fIMEMBER\fP...]
76 .SH 注記
77 この マニュアルページは GNU \fBtar\fP の簡単な説明です。 使用例や推奨される使い方を含む詳しい議論については、texinfo 形式の
78 \fBGNU Tar Manual\fP を見てください。\fBinfo\fP リーダーと tar
79 関連文書が御使用のシステムに正しくインストールされているなら、コマンド
80 .PP
81 .RS +4
82 \fBinfo tar\fP
83 .RE
84 .PP
85 で詳細なマニュアルが読めるはずです。
86 .PP
87 詳細なマニュアルは、 \fBemacs\fP(1)  の info モードでも閲覧することができます。
88 また、下記のサイトに行けば、様々な形式にした詳細マニュアルのオンライン版を見つけることができます。
89 .PP
90 .RS +4
91 \fBhttp://www.gnu.org/software/tar/manual\fP
92 .RE
93 .PP
94 この マニュアルページと \fBGNU Tar Manual\fP の内容に食い違いがある場合は、後者の方が信頼できる情報源です。
95 .SH 説明
96 GNU \fBtar\fP は、アーカイブプログラムです。
97 アーカイブプログラムとは、複数のファイルを 1 個のファイル (\fBアーカイブ\fP)
98 に格納したり、そうしたアーカイブを操作したりするためのプログラムです。
99 アーカイブは、通常ファイルであってもよく、デバイスでもかまいません
100 (後者の一例がテープドライブであり、このプログラムの名前は、そこから来ています。
101 すなわち、\fBt\fPape \fBar\fPchiver ということです)。
102 そうしたファイルやデバイスは、ローカルマシンにあってもよく、リモートマシンにあってもかまいません。
103 .PP
104
105 .SS オプション形式
106 GNU \fBtar\fP のオプションは、3 つの異なる形式で指定できます。\fB伝統的なスタイル\fP
107 では、最初の引数は、オプション文字の集まりであり、それに続くすべての引数は、
108 そうしたオプションが引数を要求する場合に、その引数になります。
109 なお、そうした引数は、オプション文字と同じ順番で読み込まれます。
110 すべてのオプションの処理が終わった後で、コマンドラインに残っている単語があれば、
111 それは、オプションとは関係のない引数として扱われます。
112 すなわち、ファイルやアーカイブメンバーの名前です。
113 .PP
114 たとえば、\fBc\fP オプションは、アーカイブの作成を指示し、\fBv\fP オプションは、
115 やっていることを表示するように要求し、\fBf\fP オプションは、
116 操作対象のアーカイブ名を引数に取ります。
117 伝統的なスタイルで書かれた次のコマンドは、ディレクトリ \fB/etc\fP
118 のすべてのファイルをアーカイブファイル \fBetc.tar\fP
119 に格納し、どんなファイルをアーカイブに入れたか、詳しいリストを表示するように
120 tar に指示しています。
121 .PP
122 .EX
123 tar cfv etc.tar /etc
124 .EE
125 .PP
126 \fBUNIX スタイル\fP、すなわち\fB短いオプション形式\fPでは、
127 他のコマンドラインユーティリティと同様に、各オプション文字には、
128 1 個のダッシュがその前に付きます。オプションが引数を取る場合は、引数はその後に続きます。
129 引数は、コマンドライン上の独立した単語としてオプションとの間にスペースを置いて指定してもよく、
130 スペースを挟まずオプションに直接続けてもかまいません。ただし、オプションの引数が\fB任意である\fP
131 (訳注: あることも、ないこともある) 場合は、その引数は \fB\-g/tmp/snar.db\fP
132 のように、オプション文字の後にスペースなしで続けなければなりません。
133 .PP
134 引数をとらないオプションは、1 個のダッシュの後に何個でもまとめて指定できます。 たとえば、\fB\-vkp\fP のようにです。引数を
135 (必須であれ任意であれ)  取るオプションがあったら、ひとつにまとめたオプションの最後に置きます。 \fB\-vkpf a.tar\fP がその一例です。
136 .PP
137 上で例示したコマンドは、 \fB短いオプション形式\fPで書けば、以下のようになります。
138 .PP
139 .EX
140 tar \-cvf etc.tar /etc
141 .EE
142 または
143 .EX
144 tar \-c \-v \-f etc.tar /etc
145 .EE
146 .PP
147 \fBGNU スタイル\fP、すなわち\fB長いオプション形式\fPでは、 各オプションは、2 個のダッシュに続く意味を持った名前であり、
148 小文字とダッシュから構成されています。使用に当たって、長いオプションは、
149 曖昧さを生じないかぎり、最初の数文字に短縮できます。長いオプションに対する引数は、 そのオプションの直後にコマンドライン上の独立した単語として (訳注:
150 すなわち、間にスペースを置いて) 指定するか、あるいは、オプションとの間を等号 (=) で区切り、等号の前後にはスペースを入れずに指定します。
151 指定するかしないかが任意の引数では、必ず後者の書式を使わなければなりません。
152 .PP
153 上記のコマンド例をこの形式で書くには、次のようないくつかの方法があります。
154 .PP
155 .EX
156 tar \-\-create \-\-file etc.tar \-\-verbose /etc
157 .EE
158 または (オプションをいくつか短縮して)、
159 .EX
160 tar \-\-cre \-\-file=etc.tar \-\-verb /etc
161 .EE
162 .PP
163 オプションは、3 種の形式すべてを混ぜて使うことができますが、 伝統的なオプションを混ぜて使うのはお勧めできません。
164 .SS 操作モード
165 以下に列挙したオプションは、GNU \fBtar\fP にかくかくしかじかの操作をせよと指定するものです。
166 指定するのは、この内のただ 1 つでなければなりません。
167 オプションの引数ではない引数がどんな意味になるかは、要求した操作モード次第です。
168 .TP 
169 \fB\-A\fP, \fB\-\-catenate\fP, \fB\-\-concatenate\fP
170 アーカイブを別のアーカイブの末尾に追加します。
171 引数は追加するアーカイブの名前と見なされます。すべての追加するアーカイブは、
172 追加される側のアーカイブ (訳注: これは \fB\-f\fP オプションの引数で指定します)
173 と同じ形式でなければなりません。そうでないと、作成されたアーカイブが、GNU 以外の
174 \fBtar\fP の実装で使えなくなる可能性があります。
175 なお、注意すべき点として、2 個以上のアーカイブを引数として指定した場合に、1
176 番目のアーカイブ以外のアーカイブのメンバーが、作成されたアーカイブでアクセスできるのは、
177 \fB\-i\fP (\fB\-\-ignore\-zeros\fP) オプションを使用した場合だけです。
178
179 圧縮したアーカイブの結合はできません。
180 .TP 
181 \fB\-c\fP, \fB\-\-create\fP
182 新しいアーカイブを作成します。
183 引数はアーカイブに入れるファイルの名前です
184 (訳注: 作成するアーカイブファイルの名前は、\fB\-f\fP オプションの引数で指定します)。
185 \fB\-\-no\-recursion\fP オプションが指定されないかぎり、ディレクトリは再帰的にアーカイブされます。
186 .TP 
187 \fB\-d\fP, \fB\-\-diff\fP, \fB\-\-compare\fP
188 アーカイブとファイルシステムの間に相違があるかどうかを調べます。
189 引数は任意だが、指定するなら、比較したいアーカイブのメンバーです。
190 指定しない場合は、カレントワーキングディレクトリを指定したものと見なされます。
191 (訳注: info マニュアルの説明は少し違い、「メンバーを 1 つも指定しない場合、
192 \fBtar\fP は全アーカイブを比較する」となっています。)
193 .TP 
194 \fB\-\-delete\fP
195 アーカイブから削除します。引数はアーカイブから削除するメンバーの名前です。少なくとも
196 1 つは引数を指定しなければなりません。
197
198 このオプションは圧縮したアーカイブには使えません。 これと等価な短いオプションはありません。
199 .TP 
200 \fB\-r\fP, \fB\-\-append\fP
201 アーカイブの最後にファイルを追加します。引数の意味は、\fB\-c\fP (\fB\-\-create\fP)
202 と同じです。
203 .TP 
204 \fB\-t\fP, \fB\-\-list\fP
205 アーカイブの内容一覧を表示します。引数は任意です。 引数が指定された場合は、表示すべきメンバーの名前となります。
206 .TP 
207 \fB\-\-test\-label\fP
208 アーカイブのボリュームラベルをテストして終了します。
209 引数を指定せずに使用すると、ボリュームラベルを (もしあれば)
210 表示し、ステータス \fB0\fP で終了します。1 つ以上のコマンドライン引数を指定すると、\fBtar\fP
211 はボリュームラベルを各引数と比較します。引数にマッチするラベルがあった場合は、コード
212 \fB0\fP で終了し、なかった場合は、
213 コード \fB1\fP で終了します。その際、\fB\-v\fP (\fB\-\-verbose\fP)
214 オプションが一緒に指定されないかぎり、出力には何も表示されません。
215
216 これと等価な短いオプションはありません。
217 .TP 
218 \fB\-u\fP, \fB\-\-update\fP
219 アーカイブ内の同名のコピーより新しいファイルだけを追加します。
220 引数の意味は、\fB\-c\fP や \fB\-r\fP オプションと同じです。
221 気を付けてほしいのですが、新しいファイルが、古いアーカイブコピーに置き換わるわけではありません。
222 そうではなくて、アーカイブの末尾に追加されるのです。
223 従って、作成されたアーカイブには、
224 同じファイルの様々なバージョンに当たる、同じ名前の複数のメンバーが含まれることがあります。
225 .TP 
226 \fB\-x\fP, \fB\-\-extract\fP, \fB\-\-get\fP
227 アーカイブからファイルを抽出します。引数は任意です。 引数が指定された場合、抽出するアーカイブメンバーの名前となります。
228 .TP 
229 .TP 
230 \fB\-\-show\-defaults\fP
231 \fBtar\fP のいくつかのオプションについて組み込みのデフォルトを表示して、終了します。 引数は指定できません。
232 .TP 
233 \fB\-?\fP, \fB\-\-help\fP
234 簡単なオプションのサマリーを表示して、終了します。 引数は指定できません。
235 .TP 
236 \fB\-\-usage\fP
237 指定可能なオプションのリストを表示して、終了します。 引数は指定できません。
238 .TP 
239 \fB\-\-version\fP
240 プログラムのバージョンと著作権情報を表示して終了します。
241 .SH オプション
242 .SS 操作の調節
243 .TP 
244 \fB\-\-check\-device\fP
245 インクリメンタルアーカイブを作成する際に、デバイス番号をチェックします (デフォルト)。
246 .TP 
247 \fB\-g\fP, \fB\-\-listed\-incremental\fP=\fIFILE\fP
248 新 GNU 形式のインクリメンタルバックアップを取り扱います。
249 \fIFILE\fP は\fBスナップショットファイル\fPの名前です
250 (訳注: このオプションの引数 \fIFILE\fP の指定は必須です)。tar
251 はそこに補助情報を記録しておき、その情報を使って、前回のインクリメンタルダンプの後で、
252 どのファイルが変更され、従って、再度ダンプしなければならないかを判断します。
253 アーカイブの作成時に \fIFILE\fP が存在しない場合は、\fIFILE\fP
254 が作られ、すべてのファイルが作成されるアーカイブに格納されることになります
255 (これが \fBlevel 0\fP のダンプである)。\fBN\fP が 0 ではない level \fBN\fP
256 のインクリメンタルアーカイブを作成するには、level \fBN\-1\fP
257 のアーカイブを作成したときに出来たスナップショットファイルのコピーを作って、それを
258 \fIFILE\fP として使用します。
259
260 アーカイブの内容表示やメンバーの抽出の際には、\fIFILE\fP
261 の中身が実際に調べられるわけではありません。tar の文法上
262 \fB\-\-listed\-incremental\fP は引数を取ることになっているので、\fIFILE\fP
263 の指定が必要なだけなのです。それ故、\fIFILE\fP として \fB/dev/null\fP
264 を使うのは、常套手段です。
265 .TP 
266 \fB\-\-hole\-detection\fP=\fIMETHOD\fP
267 スパースファイル (sparse file) の穴 (hole) の検出に
268 \fIMETHOD\fP を使います。このオプションは、\fB\-\-sparse\fP
269 を暗黙裡に設定します。\fIMETHOD\fP に指定できる値は、\fBseek\fP と \fBraw\fP
270 です。デフォルトは \fBseek\fP であり、使用できない場合は \fBraw\fP を使います。
271 .TP 
272 \fB\-G\fP, \fB\-\-incremental\fP
273 旧 GNU 形式のインクリメンタルバックアップを取り扱います。
274 .TP 
275 \fB\-\-ignore\-failed\-read\fP
276 読み込み不能なファイルがあっても、ゼロ以外の返り値で終了しません。
277 .TP 
278 \fB\-\-level\fP=\fINUMBER\fP
279 作成するリスト化インクリメンタルアーカイブ
280 (訳注: すなわち、新 GNU 形式のインクリメンタルアーカイブ)
281 のダンプレベルを設定します。 現在のところ、\fB\-\-level=0\fP
282 のみが意味を持ちます。 これを指定すると、\fBtar\fP
283 はダンプする前にスナップショットファイルをサイズ 0
284 に短縮し、 強制的にレベル 0 のダンプにします。
285 .TP 
286 \fB\-n\fP, \fB\-\-seek\fP
287 アーカイブがシーク (seek) 可能であると見なします。通常、\fBtar\fP は、
288 アーカイブがシーク可能であるか否かを自動的に判断します。
289 このオプションは、そうした判断がうまく行かない場合に使うためのものです。
290 このオプションは、アーカイブを読み込むためにオープンしている場合にのみ効果があります
291 (たとえば、 \fB\-\-list\fP または \fB\-\-extract\fP オプションが指定されている場合)。
292 .TP 
293 \fB\-\-no\-check\-device\fP
294 インクリメンタルアーカイブを作成する際に、デバイス番号をチェックしません。
295 .TP 
296 \fB\-\-no\-seek\fP
297 アーカイブがシーク可能でないと見なします。
298 .TP 
299 \fB\-\-occurrence\fP[=\fIN\fP]
300 アーカイブ中の各ファイルについて、\fIN\fP 番目に現れるものだけを処理の対象にします。 このオプションは、サブコマンド \fB\-\-delete\fP,
301 \fB\-\-diff\fP, \fB\-\-extract\fP, \fB\-\-list\fP の 1 つとともに使用し、 しかも、ファイルのリストを、コマンドライン上、または
302 \fB\-T\fP オプションで指定している場合にのみ、有効です。オプション引き数 \fIN\fP の指定は任意ですが、デフォルトでは \fB1\fP
303 になっています。(訳注: \-r や \-u オプションを使った場合、アーカイブ中に同名のメンバーが複数存在することがります。
304 そうした場合に、何番目のメンバーを抽出などの対象にするかを指名するのです。)
305 .TP 
306 \fB\-\-restrict\fP
307 有害かもしれないいくつかのオプションを無効化します。
308 .TP 
309 \fB\-\-sparse\-version\fP=\fIMAJOR\fP[.\fIMINOR\fP]
310 スパースファイルで使用するスパースフォーマットのバージョンを指定します。 このオプションは \fB\-\-sparse\fP を暗黙裡に設定します。
311 引数に指定できる値は、 \fB0.0\fP, \fB0.1\fP, \fB1.0\fP のいずれかです。 スパースフォーマットについての詳しい議論については、 \fBGNU
312 Tar Manual\fP, appendix \fBD\fP, "\fBSparse Formats\fP" を見てください。\fBinfo\fP
313 リーダーを使用する場合は、コマンド \fBinfo tar 'Sparse Formats'\fP で読むことができます。
314 .TP 
315 \fB\-S\fP, \fB\-\-sparse\fP
316 スパースファイルを効率的に取り扱います。ファイルシステム上のファイルの中には、
317 実際の書き込みが一度も行われていないセグメントを含むものがあります
318 (そうしたものが \fBDBM\fP
319 のようなシステムで作られたデータベースファイルだったりするのは、よくあることです)。
320 このオプションを指定すると、\fBtar\fP は、ファイルをアーカイブに入れる前に、
321 それがスパースファイルかどうかを判断しようとします。
322 そして、もしそうなら、ファイル中の空っぽの部分をダンプしないことによって、
323 生成するアーカイブのサイズを小さくします。
324 .SS 上書きの制御
325 以下のオプションは、アーカイブからファイルを抽出することによって、
326 ディスク上にある同名ファイルの上書きが生じる場合の tar の挙動を制御します。
327 .TP 
328 \fB\-k\fP, \fB\-\-keep\-old\-files\fP
329 抽出時に、既存のファイルを置き換えません。
330 .TP 
331 \fB\-\-keep\-newer\-files\fP
332 既存のファイルがアーカイブコピーより新しい場合、それを置き換えません。
333 .TP 
334 \fB\-\-keep\-directory\-symlink\fP
335 抽出する際に、ディレクトリを指す同名のシンボリックリンクがすでに存在している場合は、
336 それをアーカイブ中の実ディレクトリで置き換えません。(訳注:
337 その場合は、そのシンボリックの参照先にアーカイブ中のディレクトリの中身を展開します。
338 このオプションを指定しないデフォルトでは、まずシンボリックリンクを消去し、
339 それからディレクトリの抽出を行うことになります。)
340 .TP 
341 \fB\-\-no\-overwrite\-dir\fP
342 既存のディレクトリのメタデータを変更しません。
343 .TP 
344 \fB\-\-one\-top\-level\fP[\fB=\fP\fIDIR\fP]
345 すべてのファイルを \fIDIR\fP に抽出します。引数なしで使用すると、
346 アーカイブのベースネームにちなんだ名前のサブディレクトリに抽出することになります
347 (詳しく言うと、アーカイブのベースネームから \fB\-\-auto\-compress\fP
348 で認識される標準的な圧縮ファイルの拡張子を取り去ったもの)。
349 .TP 
350 \fB\-\-overwrite\fP
351 抽出時に、既存ファイルを上書きします。
352 .TP 
353 \fB\-\-overwrite\-dir\fP
354 抽出時に、既存ディレクトリのメタデータを上書きします (デフォルト)。
355 .TP 
356 \fB\-\-recursive\-unlink\fP
357 ディレクトリを抽出する前に、同名のディレクトリにあるすべてのファイルを再帰的に削除します。
358 .TP 
359 \fB\-\-remove\-files\fP
360 ファイルをアーカイブに追加した後で、ディスクからファイルを削除します。
361 .TP 
362 \fB\-\-skip\-old\-files\fP
363 抽出時に、既存のファイルを上書きせず、何のメッセージも出さずにスキップします
364 (訳注: なお、\fB\-\-keep\-old\-files\fP と違い、こちらは返り値がエラーになりません)。
365 .TP 
366 \fB\-U\fP, \fB\-\-unlink\-first\fP
367 抽出する際に、上書きするファイルをまず削除します。
368 .TP 
369 \fB\-W\fP, \fB\-\-verify\fP
370 アーカイブを書き込んだ後で照合します。
371 .SS 出力ストリームに関する選択
372 .TP 
373 \fB\-\-ignore\-command\-error\fP
374 .TP 
375 サブプロセスの終了コードを無視します。
376 .TP 
377 \fB\-\-no\-ignore\-command\-error\fP
378 子プロセスの 0 以外の終了コードをエラーとして扱います (デフォルト)。
379 .TP 
380 \fB\-O\fP, \fB\-\-to\-stdout\fP
381 ファイルを標準出力に抽出します。
382 .TP 
383 \fB\-\-to\-command\fP=\fICOMMAND\fP
384 抽出したファイルをパイプで \fICOMMAND\fP に渡します。
385 このオプションの引数は、外部プログラムのパス名であり、
386 コマンドライン引数を付けて指定することもできます。外部プログラムが起動されると、
387 抽出されたファイルの内容が、そのプログラムの標準入力に渡されます。また、
388 追加的なデータが、以下の環境変数を通して外部プログラムに渡されることになります。
389 .RS
390 .TP 
391 \fBTAR_FILETYPE\fP
392 ファイルのタイプ。1 文字からなり、以下の意味があります。
393 .sp
394 .nf
395 .ta 8n 20n
396         f       通常ファイル
397         d       ディレクトリ
398         l       シンボリックリンク
399         h       ハードリンク
400         b       ブロックデバイス
401         c       キャラクタデバイス
402 .fi
403
404 現在のところサポートされているのは、通常ファイルだけです。
405 .TP 
406 \fBTAR_MODE\fP
407 ファイルの許可属性。8 進数。
408 .TP 
409 \fBTAR_FILENAME\fP
410 ファイル名。
411 .TP 
412 \fBTAR_REALNAME\fP
413 アーカイブに格納されているファイル名。
414 .TP 
415 \fBTAR_UNAME\fP
416 ファイルの所有者名。
417 .TP 
418 \fBTAR_GNAME\fP
419 ファイルの所有グループ名。
420 .TP 
421 \fBTAR_ATIME\fP
422 最終アクセス日時。これは、the Epoch からの秒数を表す 10 進数です。
423 アーカイブの日時がナノ秒の精度の場合、タイムスタンプの小数点の後ろにナノ秒の部分が付きます。
424 .TP 
425 \fBTAR_MTIME\fP
426 最終更新日時。
427 .TP 
428 \fBTAR_CTIME\fP
429 最終ステータス変更日時。
430 .TP 
431 \fBTAR_SIZE\fP
432 ファイルのサイズ。
433 .TP 
434 \fBTAR_UID\fP
435 ファイルの所有者の UID。
436 .TP 
437 \fBTAR_GID\fP
438 ファイルの所有グループの GID。
439 .RE
440 .RS
441
442 さらに、以下の環境変数に \fBtar\fP の操作モードや処理対象のアーカイブについての情報が含まれています。
443 .TP 
444 \fBTAR_VERSION\fP
445 GNU \fBtar\fP のバージョン番号。
446 .TP 
447 \fBTAR_ARCHIVE\fP
448 \fBtar\fP が処理中のアーカイブの名前。
449 .TP 
450 \fBTAR_BLOCKING_FACTOR\fP
451 現在のブロッキング係数。すなわち、1 レコードを構成する 512 バイトのブロック数。
452 .TP 
453 \fBTAR_VOLUME\fP
454 \fBtar\fP が処理中のボリューム番号
455 (複数ボリュームのアーカイブを読み込んでいる場合に設定されます)。
456 .TP 
457 \fBTAR_FORMAT\fP
458 処理しているアーカイブのフォーマット。\fBgnu\fP, \fBoldgnu\fP, \fBposix\fP,
459 \fBustar\fP, \fBv7\fP の内の 1 つ。
460 .TP 
461 \fBTAR_SUBCOMMAND\fP
462 \fBtar\fP が実行中の操作を表す短いオプション
463 (前に 1 個のダッシュが付いたもの)。
464 .RE
465 .SS ファイル属性の操作
466 .TP 
467 \fB\-\-atime\-preserve\fP[=\fIMETHOD\fP]
468 ダンプの対象にした元ファイルのアクセス日時を変更しません。 その方法には、ファイルを読み込んだ後でアクセス日時を元に戻すやり方
469 (\fIMETHOD\fP=\fBreplace\fP、デフォルト) と、最初からアクセス日時を変更しないやり方 (\fIMETHOD\fP=\fBsystem\fP)
470 の二つがあります。
471 .TP 
472 \fB\-\-delay\-directory\-restore\fP
473 抽出したディレクトリの更新日時や許可属性の決定を、抽出の最後まで遅らせます。
474 メンバーの順番が通常とは違っているアーカイブから抽出する際には、このオプションを使用するとよいでしょう。
475 (訳注: info tar の "Directory Modification Times and Permissions" を参照。)
476 .TP 
477 \fB\-\-group\fP=\fINAME\fP[:\fIGID\fP]
478 アーカイブに入れるファイルの所有グループを \fINAME\fP にします。 \fIGID\fP まで指定しない場合、\fINAME\fP はグループ名でも、GID
479 番号でもかまいません。 その場合、指定しない方 (GID、またはグループ名)  は、使用中のホストのグループデータベースから推測されることになります。
480
481 \fB\-\-group\-map\fP=\fIFILE\fP と一緒に使われたときは、 所有グループが \fIFILE\fP
482 のリストに載っていないファイルに対してのみ効果があります。
483 .TP 
484 \fB\-\-group\-map\fP=\fIFILE\fP
485 グループ変換マップを \fIFILE\fP から読み込みます。空行は無視します。 コメントは \fB#\fP で始まり、行末まで続く。\fIFILE\fP
486 の空行以外の各行では、1 つのグループ変換を定義します。各行は、任意の数のホワイトスペース (訳注: 空白やタブ) で区切られた 2
487 つのフィールドから構成されていなければなりません。 すなわち、次のような形です:
488
489 .EX
490 \fIOLDGRP\fP \fINEWGRP\fP[\fB:\fP\fINEWGID\fP]
491 .EE
492
493 \fIOLDGRP\fP は有効なグループ名か、\fB+\fP を前に付けた GID です。 \fINEWGID\fP を指定しない場合は、\fINEWGRP\fP
494 の方も、やはり有効なグループ名か、 \fB+\fP\fIGID\fP でなければなりません。\fINEWGID\fP まで指定した場合は、\fINEWGRP\fP と
495 \fINEWGID\fP のどちらも、システムのグループデータベースに載っている必要はありません。
496
497 つまるところ、所有グループ \fIOLDGRP\fP の各入力ファイルが、所有グループを
498 \fINEWGRP\fP、GID を \fINEWGID\fP としてアーカイブに格納されることになります。
499 .TP 
500 \fB\-\-mode\fP=\fICHANGES\fP
501 アーカイブに入れるファイルの許可属性を、シンボルによる指定で \fICHANGES\fP にします (訳注: 実際には 8 進数による指定も可能)。
502 .TP 
503 \fB\-\-mtime\fP=\fIDATE\-OR\-FILE\fP
504 アーカイブに入れるファイルの mtime を設定します。\fIDATE\-OR\-FILE\fP は、
505 ほぼ任意のフォーマットの日付/時刻、または既存ファイルの名前です。 後者の場合、そのファイルの mtime が使われます。
506 .TP 
507 \fB\-m\fP, \fB\-\-touch\fP
508 ファイルの更新日時 (mtime) を抽出しません。
509 .TP 
510 \fB\-\-no\-delay\-directory\-restore\fP
511 前に指定した \fB\-\-delay\-directory\-restore\fP オプションの効果を取り消します。
512 .TP 
513 \fB\-\-no\-same\-owner\fP
514 実行ユーザ自身の資格でファイルを抽出します (一般ユーザのデフォルト)。
515 .TP 
516 \fB\-\-no\-same\-permissions\fP
517 アーカイブから許可属性を抽出する際、実行ユーザの umask を適用します (一般ユーザのデフォルト)。
518 .TP 
519 \fB\-\-numeric\-owner\fP
520 ユーザ/グループ名に常に番号を使います。
521 .TP 
522 \fB\-\-owner\fP=\fINAME\fP[:\fIUID\fP]
523 アーカイブに入れるファイルの所有者を \fINAME\fP にします。 \fIUID\fP まで指定しない場合、\fINAME\fP はユーザ名でも、UID
524 番号でもかまいません。 その場合、指定しない方 (UID、またはユーザ名)  は、使用中のホストのユーザデータベースから推測されることになります。
525
526 \fB\-\-owner\-map\fP=\fIFILE\fP と一緒に使われたときは、 所有者が \fIFILE\fP
527 のリストに載っていないファイルに対してのみ効果があります。
528 .TP 
529 \fB\-\-owner\-map\fP=\fIFILE\fP
530 所有者変換マップを \fIFILE\fP から読み込みます。空行は無視します。 コメントは \fB#\fP で始まり、行末まで続きます。\fIFILE\fP
531 の空行以外の各行では、1 つの UID 変換を定義する。各行は、任意の数のホワイトスペース (訳注: 空白やタブ) で区切られた 2
532 つのフィールドから構成されていなければなりません。 すなわち、次のような形です:
533
534 .EX
535 \fIOLDUSR\fP \fINEWUSR\fP[\fB:\fP\fINEWUID\fP]
536 .EE
537
538 \fIOLDUSR\fP は有効なユーザ名か、\fB+\fP を前に付けた UID です。 \fINEWUID\fP を指定しない場合は、\fINEWUSR\fP
539 の方も、やはり有効なユーザ名か、 \fB+\fP\fIUID\fP でなければなりません。\fINEWUID\fP まで指定した場合は、\fINEWUSR\fP と
540 \fINEWUID\fP のどちらも、システムのユーザデータベースに載っている必要はありません。
541
542 つまるところ、所有者 \fIOLDUSR\fP の各入力ファイルが、所有者名を
543 \fINEWUSR\fP、UID を \fINEWUID\fP としてアーカイブに格納されることになります。
544 .TP 
545 \fB\-p\fP, \fB\-\-preserve\-permissions\fP, \fB\-\-same\-permissions\fP
546 ファイルの許可属性に関する情報を抽出します (スーパーユーザのデフォルト)。
547 .TP 
548 \fB\-\-same\-owner\fP
549 アーカイブ中のものと同じ所有者属性を付けて、ファイルを抽出しようと試みます
550 (スーパーユーザのデフォルト)。
551 .TP 
552 \fB\-s\fP, \fB\-\-preserve\-order\fP, \fB\-\-same\-order\fP
553 引数である抽出すべきファイルの名前が、アーカイブ中と同じ順番でソートされていると tar に知らせます。(訳注: info tar の "Same
554 Order" と "Option Summary" に詳しい説明があります。それがわかりやすい。)
555 .TP 
556 \fB\-\-sort=\fP\fIORDER\fP
557 アーカイブを作成する際に、ディレクトリエントリを \fIORDER\fP に基づいてソートします。 \fIORDER\fP は \fBnone\fP, \fBname\fP,
558 \fBinode\fP のいずれかです。
559
560 デフォルトは \fB\-\-sort=none\fP であり、 オペレーティングシステムが返すのと同じ順番でメンバーをアーカイブします。
561
562 \fB\-\-sort=name\fP は、作成されるアーカイブのメンバーの並び順を一定で、再現可能なものにします。
563
564 \fB\-\-sort=inode\fP を使うと、アーカイブを作成する際のディスクシークの回数を減らし、
565 そうすることで、実行時間をかなりスピードアップすることができます。
566 このソート順は、下層で動いているシステムが必要な情報を提供する場合にのみ使用できます。
567 .SS 拡張ファイル属性
568 .TP 
569 \fB\-\-acls\fP
570 POSIX ACL のサポートを有効にします。
571 .TP 
572 \fB\-\-no\-acls\fP
573 POSIX ACL のサポートを無効にします。
574 .TP 
575 \fB\-\-selinux\fP
576 SELinux コンテキストのサポートを有効にします。
577 .TP 
578 \fB\-\-no\-selinux\fP
579 SELinux コンテキストのサポートを無効にします。
580 .TP 
581 \fB\-\-xattrs\fP
582 拡張属性のサポートを有効にします。
583 .TP 
584 \fB\-\-no\-xattrs\fP
585 拡張属性のサポートを無効にします。
586 .TP 
587 \fB\-\-xattrs\-exclude=\fP\fIPATTERN\fP
588 xattr のキー (訳注: 拡張属性の名前)
589 について、格納や抽出から除外するパターンを指定します。\fIPATTERN\fP は POSIX
590 の正規表現です。たとえば、\fB\-\-xattrs\-exclude='^user.'\fP
591 と指定すれば、名前空間 user の属性を除外することになります。
592 .TP 
593 \fB\-\-xattrs\-include=\fP\fIPATTERN\fP
594 xattr のキーについて、格納や抽出時にインクルードするパターンを指定します。
595 \fIPATTERN\fP は POSIX の正規表現です。
596 .SS デバイスの選択と交換
597 .TP 
598 \fB\-f\fP, \fB\-\-file\fP=\fIARCHIVE\fP
599 アーカイブファイルまたはアーカイブデバイスとして \fIARCHIVE\fP を使用します。 このオプションを指定しない場合、\fBtar\fP は、まず環境変数
600 `TAPE' を調べ、 設定されていれば、その値をアーカイブ名として使用します。
601 設定されていない場合は、コンパイル時に埋め込まれたデフォルトを使います。 デフォルトの値は \fB\-\-show\-defaults\fP
602 オプションを使って調べることができます。また、\fBtar \-\-help\fP の出力の末尾を見てもわかります。
603
604 アーカイブ名にコロンが含まれている場合、それは、リモートマシンのファイルかデバイスです。
605 コロンの前の部分はマシン名または
606 IP アドレスと見なされ、コロンの後の部分はファイルまたはデバイスのパス名と見なされます。
607 例は以下のとおりです:
608
609 .EX
610 \-\-file=remotehost:/dev/sr0
611 .EE
612
613 そうしたければ、ホスト名の前にユーザ名を付けることもできます。その場合は、両者の間に \fB@\fP 記号を置きます。
614
615 デフォルトでは、リモートホストは \fBrsh\fP(1)  コマンドを使ってアクセスされます。 最近では、代わりに \fBssh\fP(1)
616 を使うのが一般的です。 そうしたい場合は、以下のコマンドラインオプションを指定します:
617
618 .EX
619 \-\-rsh\-command=/usr/bin/ssh
620 .EE
621
622 リモートマシンには \fBrmt\fP(8)  コマンドがインストールされていなければなりません。 そのパス名が \fBtar\fP
623 のデフォルトと一致しない場合は、 \fB\-\-rmt\-command\fP オプションを使って正しいパス名を \fBtar\fP に知らせることができます。
624 .TP 
625 \fB\-\-force\-local\fP
626 アーカイブファイル名にコロンが含まれていてもローカルファイルとして扱います。
627 .TP 
628 \fB\-F\fP, \fB\-\-info\-script\fP=\fICOMMAND\fP, \fB\-\-new\-volume\-script\fP=\fICOMMAND\fP
629 各テープの終わりに \fICOMMAND\fP を実行します (\fB\-M\fP が暗黙裡に設定されます)。
630 コマンドには引数を含めることができます。コマンドは起動されるとき、\fBtar\fP
631 の環境変数に加えて、以下の環境変数を継承します。
632 .RS
633 .TP 
634 \fBTAR_VERSION\fP
635 GNU \fBtar\fP のバージョン番号。
636 .TP 
637 \fBTAR_ARCHIVE\fP
638 \fBtar\fP が処理中のアーカイブの名前。
639 .TP 
640 \fBTAR_BLOCKING_FACTOR\fP
641 現在のブロッキング係数。すなわち、1 レコードを構成する 512 バイトのブロック数。
642 .TP 
643 \fBTAR_VOLUME\fP
644 \fBtar\fP が処理中のボリューム番号
645 (複数ボリュームのアーカイブを読み込んでいる場合に設定されます)。
646 .TP 
647 \fBTAR_FORMAT\fP
648 処理しているアーカイブのフォーマット。\fBgnu\fP, \fBoldgnu\fP, \fBposix\fP,
649 \fBustar\fP, \fBv7\fP の内の 1 つ。
650 .TP 
651 \fBTAR_SUBCOMMAND\fP
652 \fBtar\fP が実行中の操作を表す短いオプション
653 (前に 1 個のダッシュが付いたもの)。
654 .TP 
655 \fBTAR_FD\fP
656 新しいボリューム名を \fBtar\fP
657 に伝えるために使うことができるファイルディスクリプタ。
658 .RE
659 .RS
660
661 指定された info script が失敗した場合、\fBtar\fP
662 は終了します。成功した場合は、次のボリュームの書き込みを始めます。
663 .RE
664 .TP 
665 \fB\-L\fP, \fB\-\-tape\-length\fP=\fIN\fP
666 \fIN\fPx1024 バイトを書き込んだ後、テープを入れ替えます。
667 \fIN\fP にはサイズを表す接尾辞 (下記の「\fBサイズ接尾辞\fP」を参照)
668 を付けることができます。そうした接尾辞は 1024 の代わりに使う乗数を指定しています。
669
670 このオプションは \fB\-M\fP を暗黙裡に設定します。
671 .TP 
672 \fB\-M\fP, \fB\-\-multi\-volume\fP
673 マルチボリュームアーカイブの作成/内容表示/抽出を行います。
674 .TP 
675 \fB\-\-rmt\-command\fP=\fICOMMAND\fP
676 リモートアーカイブにアクセスする際に、\fBrmt\fP の代わりに \fICOMMAND\fP を使います。 上記の \fB\-f\fP
677 オプションの説明を参照してください。
678 .TP 
679 \fB\-\-rsh\-command\fP=\fICOMMAND\fP
680 リモートアーカイブにアクセスする際に、\fBrsh\fP の代わりに \fICOMMAND\fP を使います。 上記の \fB\-f\fP
681 オプションの説明を参照してください。
682 .TP 
683 \fB\-\-volno\-file\fP=\fIFILE\fP
684 このオプションを \fB\-\-multi\-volume\fP とともに使うと、 \fBtar\fP は、
685 今マルチボリュームアーカイブのどのボリュームを処理しているかを、\fIFILE\fP に記録することになります。
686 .SS "レコードとブロック (Device blocking)"
687 .TP 
688 \fB\-b\fP, \fB\-\-blocking\-factor\fP=\fIBLOCKS\fP
689 レコードサイズを \fIBLOCKS\fPx\fB512\fP バイトにします
690 (訳注: \fIBLOCKS\fP は 1 レコードを構成する 512
691 バイトのブロックの数、すなわち、ブロッキング係数。たいていの場合、デフォルトは
692 20 になっています)。
693 .TP 
694 \fB\-B\fP, \fB\-\-read\-full\-records\fP
695 内容表示や抽出をする際、ファイルの末尾を示すマーカーを含むレコードが、1
696 レコードの大きさに満たない不完全な入力レコードであっても許容します。
697 (訳注: \fBtar\fP はアーカイブの読み書きをレコード単位で行います。このオプションは、1
698 レコードの大きさに達しない入力に対する処理を指定しています。\fBinfo tar Reading\fP
699 を参照してください)。
700 .TP 
701 \fB\-i\fP, \fB\-\-ignore\-zeros\fP
702 アーカイブ中の 0 ばかりからなるブロックを無視します。通常、0 で埋められた
703 512 バイトブロックが 2 個連続すると、それはファイルの末尾 (EOF)
704 を意味し、これに出会うと tar は読み込みを止めます。
705 このオプションを指定すると、0 のブロックに出会っても読み込みを続けるので、
706 \fB\-A\fP オプションを付けて作成したアーカイブを読み込むとき役に立ちます。
707 .TP 
708 \fB\-\-record\-size\fP=\fINUMBER\fP
709 レコードサイズを設定します。\fINUMBER\fP は 1
710 レコードあたりのバイト数であり、\fB512\fP の倍数でなければなりません。
711 \fBサイズ接尾辞\fPを付けることもでき、たとえば、\fB\-\-record\-size=10K\fP
712 は 10 キロバイトです。有効な接尾辞のリストについては、
713 サブセクション「\fBサイズ接尾辞\fP」を見てください。
714 .SS アーカイブ形式の選択
715 .TP 
716 \fB\-H\fP, \fB\-\-format\fP=\fIFORMAT\fP
717 指定した形式のアーカイブを作成します。 有効なフォーマットは以下のとおりです:
718 .RS
719 .TP 
720 \fBgnu\fP
721 GNU tar 1.13.x 形式
722 .TP 
723 \fBoldgnu\fP
724 GNU tar 1.12 以前の GNU 形式
725 .TP 
726 \fBpax\fP, \fBposix\fP
727 POSIX 1003.1\-2001 (pax) 形式
728 .TP 
729 \fBustar\fP
730 POSIX 1003.1\-1988 (ustar) 形式
731 .TP 
732 \fBv7\fP
733 古い V7 tar 形式
734 .RE
735 .TP 
736 \fB\-\-old\-archive\fP, \fB\-\-portability\fP
737 \fB\-\-format=v7\fP と同じ。
738 .TP 
739 \fB\-\-pax\-option\fP=\fIkeyword\fP[[:]=\fIvalue\fP][,\fIkeyword\fP[[:]=\fIvalue\fP]]...
740 (\fB\-H pax\fP で) \fBPAX\fP アーカイブを作成する際の
741 pax のキーワードを調整する。このオプションは \fBpax\fP(1)
742 ユーティリティの \fB\-o\fP オプションと等価です。
743 .TP 
744 \fB\-\-posix\fP
745 \fB\-\-format=posix\fP と同じ。
746 .TP 
747 \fB\-V\fP, \fB\-\-label\fP=\fITEXT\fP
748 \fITEXT\fP というボリューム名 (訳注: ボリュームラベルとも言う)
749 を付けて、アーカイブを作成する。内容表示や抽出をする際にこのオプションを指定した場合は、\fITEXT\fP をボリューム名の glob
750 パターンとして使用します。
751 .SS 圧縮オプション
752 .TP 
753 \fB\-a\fP, \fB\-\-auto\-compress\fP
754 圧縮プログラムを決定するためにアーカイブ拡張子を使用します。
755 .TP 
756 \fB\-I\fP, \fB\-\-use\-compress\-program\fP\fI=COMMAND\fP
757 データを \fICOMMAND\fP でフィルタする。コマンドは、伸長するための
758 \fB\-d\fP オプションを解するものでなければなりません。
759 引数にはコマンドラインオプションも含めることができます。
760 .TP 
761 \fB\-j\fP, \fB\-\-bzip2\fP
762 アーカイブを \fBbzip2\fP(1)  でフィルタします。
763 .TP 
764 \fB\-J\fP, \fB\-\-xz\fP
765 アーカイブを \fBxz\fP(1)  でフィルタします。
766 .TP 
767 \fB\-\-lzip\fP
768 アーカイブを \fBlzip\fP(1)  でフィルタします。
769 .TP 
770 \fB\-\-lzma\fP
771 アーカイブを \fBlzma\fP(1)  でフィルタします。
772 .TP 
773 \fB\-\-lzop\fP
774 アーカイブを \fBlzop\fP(1)  でフィルタします。
775 .TP 
776 \fB\-\-no\-auto\-compress\fP
777 圧縮プログラムを決定するためにアーカイブ拡張子を使用しません。
778 .TP 
779 \fB\-z\fP, \fB\-\-gzip\fP, \fB\-\-gunzip\fP, \fB\-\-ungzip\fP
780 アーカイブを \fBgzip\fP(1)  でフィルタします。
781 .TP 
782 \fB\-Z\fP, \fB\-\-compress\fP, \fB\-\-uncompress\fP
783 アーカイブを \fBcompress\fP(1)  でフィルタします。
784 .TP 
785 \fB\-\-zstd\fP
786 アーカイブを \fBzstd\fP(1)  でフィルタします。
787 .SS ローカルファイルの選択
788 .TP 
789 \fB\-\-add\-file\fP=\fIFILE\fP
790 \fIFILE\fP をアーカイブに追加します (ファイル名がダッシュで始まる場合に便利です)。
791 .TP 
792 \fB\-\-backup\fP[=\fICONTROL\fP]
793 上書きや削除をする前にバックアップを行います。引数 \fICONTROL\fP
794 を指定すれば、それがバックアップのやり方を決めます。有効な値は以下のとおりです。
795 (訳注: このオプションは、アーカイブの作成 (\fB\-c\fP)、抽出
796 (\fB\-x\fP)、どちらでも使えるが、\fB\-A\fP, \fB\-r\fP, \fB\-u\fP,
797 \fB\-\-delete\fP では無効のようです。)
798 .RS
799 .TP 
800 \fBnone\fP, \fBoff\fP
801 バックアップを全く作成しません。
802 .TP 
803 \fBt\fP, \fBnumbered\fP
804 番号付きのバックアップを作成します。
805 .TP 
806 \fBnil\fP, \fBexisting\fP
807 番号付きのバックアップが存在すれば、番号付きのバックアップを、
808 存在しなければ、単純形式のバックアップを作成します。
809 .TP 
810 \fBnever\fP, \fBsimple\fP
811 常に単純形式のバックアップを行います。
812 .RS
813 .RE
814
815 \fICONTROL\fP が指定されない場合、環境変数 \fBVERSION_CONTROL\fP
816 から値を取得します。それも指定されていない場合は、\fBexisting\fP
817 が指定されているものと見なされます。
818 .RE
819 .TP 
820 \fB\-C\fP, \fB\-\-directory\fP=\fIDIR\fP
821 何らかの操作を行う前に、ディレクトリ \fIDIR\fP に移動します。
822 このオプションは順番を意識します。すなわち、その後に続くすべてのオプションに影響を及ぼします。
823 .TP 
824 \fB\-\-exclude\fP=\fIPATTERN\fP
825 \fBglob\fP(3)  スタイルのワイルドカードパターン \fIPATTERN\fP にマッチするファイルを除外します (訳注: つまり、\fIPATTERN\fP
826 の指定にシェル式のワイルドーカードが使えるということです)。
827 .TP 
828 \fB\-\-exclude\-backups\fP
829 バックアップファイルとロックファイルを除外します。
830 .TP 
831 \fB\-\-exclude\-caches\fP
832 \fBCACHEDIR.TAG\fP という名前のファイルを含むディレクトリの中身を除外します。 ただし、タグファイル自体は除外しません。(訳注:
833 \fBCACHEDIR.TAG\fP とそれが含むべき内容については、
834 <http://www.brynosaurus.com/cachedir/spec.html>、または
835 <http://bford.info/cachedir/spec.html> を見てください。)
836 .TP 
837 \fB\-\-exclude\-caches\-all\fP
838 \fBCACHEDIR.TAG\fP という名前のファイルを含むディレクトリとタグファイル自体を除外します。
839 .TP 
840 \fB\-\-exclude\-caches\-under\fP
841 \fBCACHEDIR.TAG\fP という名前のファイルを含むディレクトリ以下のすべてを除外します (訳注: ただし、そのディレクトリ自体は除外しません)。
842 .TP 
843 \fB\-\-exclude\-ignore=\fP\fIFILE\fP
844 ディレクトリをダンプする前に、\fIFILE\fP というファイルがそこに含まれているかを調べます。
845 含まれている場合は、そのファイルから除外パターンを読み込みます。
846 このパターンは、そのディレクトリにのみ影響します。
847 .TP 
848 \fB\-\-exclude\-ignore\-recursive=\fP\fIFILE\fP
849 \fB\-\-exclude\-ignore\fP と同様ですが、\fIFILE\fP
850 から読み込んだパターンは、そのディレクトリとすべてのサブディレクトリに影響を及ぼします。
851 .TP 
852 \fB\-\-exclude\-tag\fP=\fIFILE\fP
853 \fIFILE\fP というファイルを含むディレクトリの中身を除外します。ただし、 \fIFILE\fP 自体は除外しません。
854 .TP 
855 \fB\-\-exclude\-tag\-all\fP=\fIFILE\fP
856 \fIFILE\fP というファイルを含むディレクトリを除外します。
857 .TP 
858 \fB\-\-exclude\-tag\-under\fP=\fIFILE\fP
859 \fIFILE\fP というファイルを含むディレクトリ以下のすべてを除外します (訳注: ただし、そのディレクトリ自体は除外しません)。
860 .TP 
861 \fB\-\-exclude\-vcs\fP
862 バージョン管理システムのディレクトリを除外します。
863 .TP 
864 \fB\-\-exclude\-vcs\-ignores\fP
865 VCS 独自の除外ファイルからパターンを読み込み、それにマッチするファイルを除外します。 サポートされているファイルは、 \fB.cvsignore\fP,
866 \&\fB.gitignore\fP, \fB.bzrignore\fP, \fB.hgignore\fP です。
867 .TP 
868 \fB\-h\fP, \fB\-\-dereference\fP
869 シンボリックリンクを辿り、それが指しているファイルをアーカイブに入れます
870 (訳注: シンボリックリンクが指している実ファイルが、
871 同一アーカイブに収録されるときは、そのハードリンクを、収録されないときは実ファイルを、
872 シンボリックリンクのファイル名でアーカイブに入れるようです)。
873 .TP 
874 \fB\-\-hard\-dereference\fP
875 ハードリンクを辿り、それが指しているファイルをアーカイブに入れます
876 (訳注: ハードリンクとしてではなく、独立したファイルとしてアーカイブに入れます)。
877 .TP 
878 \fB\-K\fP, \fB\-\-starting\-file\fP=\fIMEMBER\fP
879 アーカイブ内の指定されたメンバーから (抽出や内容表示を) 開始します。
880 .TP 
881 \fB\-\-newer\-mtime\fP=\fIDATE\fP
882 \fIDATE\fP 以降にデータが変更されたファイルを処理の対象にします。 \fIDATE\fP が \fB/\fP または \fB.\fP で始まる場合は、
883 ファイル名と見なされ、そのファイルの mtime が日付として使われます。
884 .TP 
885 \fB\-\-no\-null\fP
886 これより前に指定された \fB\-\-null\fP オプションの効果を無効にします。
887 .TP 
888 \fB\-\-no\-recursion\fP
889 ディレクトリにおいて自動的な下降をしないようにします。
890 .TP 
891 \fB\-\-no\-unquote\fP
892 指定された入力ファイル名やメンバー名中の、バックスラッシュでクォートされたシーケンスを解釈・変換しません
893 (訳注: すなわち、\et, \en, \eb などをタブ、改行などとしてではなく、文字通り
894 \et, \en, \eb として扱う。なお、このオプションはコマンドライン上の位置が意味を持ちます)。
895 .TP 
896 \fB\-\-no\-verbatim\-files\-from\fP
897 ファイルリストから読み込んだ各行を、あたかもコマンドラインから打ち込まれたかのように処理します。
898 すなわち、前後の空白を除去した後の文字列がダッシュで始まる場合は、\fBtar\fP
899 のコマンドラインオプションと見なします。
900
901 これはデフォルトの動作です。この \fB\-\-no\-verbatim\-files\-from\fP
902 オプションがあるのは、\fB\-\-verbatim\-files\-from\fP オプションを指定した後で動作を元に戻すためです。
903
904 このオプションは指定する位置が意味を持ちます。 すなわち、コマンドラインでこのオプションより後に指定されるすべての \fB\-\-files\-from\fP
905 オプションに影響し、\fB\-\-verbatim\-files\-from\fP オプションが現れるか、コマンドラインの末尾に達するまで効果が続きます。
906
907 \fB\-\-no\-null\fP オプションを指定すると、このオプションが暗黙裡に設定されます。
908 .TP 
909 \fB\-\-null\fP
910 後に続く \fB\-T\fP オプションに対して、null で終端された名前を文字通りに読み込むように指示します
911 (つまり、\fB\-T\fP オプションでダッシュで始まる名前の特別扱いをしなくなります)。
912
913 \fB\-\-verbatim\-files\-from\fP も参照してください。
914 .TP 
915 \fB\-N\fP, \fB\-\-newer\fP=\fIDATE\fP, \fB\-\-after\-date\fP=\fIDATE\fP
916 DATE より新しいファイルのみを格納します。 \fIDATE\fP が \fB/\fP または \fB.\fP で始まっている場合は、
917 ファイル名と見なされ、そのファイルの mtime が日付として使われます。
918 .TP 
919 \fB\-\-one\-file\-system\fP
920 アーカイブを作成する際に、ローカルファイルシステムに限定します。
921 .TP 
922 \fB\-P\fP, \fB\-\-absolute\-names\fP
923 アーカイブを作成する際に、ファイル名の先頭のスラッシュを除去しません。
924 .TP 
925 \fB\-\-recursion\fP
926 ディレクトリを再帰的に辿ります (デフォルト)。
927 .TP 
928 \fB\-\-suffix\fP=\fISTRING\fP
929 削除する前にバックアップを作り、拡張子を通常のものから変更します。 環境変数 \fBSIMPLE_BACKUP_SUFFIX\fP
930 によって変更されていないかぎり、 デフォルトの拡張子は \fB~\fP です。
931 .TP 
932 \fB\-T\fP, \fB\-\-files\-from\fP=\fIFILE\fP
933 アーカイブから抽出する名前やアーカイブに格納する名前を
934 \fIFILE\fP から読み込みます。
935
936 別の指定がないかぎり、\fIFILE\fP の内容は、ASCII \fBLF\fP で区切られた名前のリストでなければなりません (つまり、1 行に 1
937 個の名前です)。 読み込まれた名前は、コマンドラインの引数と同じやり方で処理されます。 すなわち、引用符が除去され、単語に分割され、そして、ダッシュ
938 (\fB\-\fP)  で始まる文字列があれば、\fBtar\fP のコマンドラインオプションとして処理されます。
939
940 この動作が望ましくない場合は、 \fB\-\-verbatim\-files\-from\fP オプションでやめさせることができます。
941
942 \fB\-\-null\fP オプションを指定すると、\fBtar\fP は \fIFILE\fP 中の名前の区切りを \fBLF\fP ではなく、ASCII \fBNUL\fP
943 文字にします。 これはリストが \fBfind\fP(1)  の \fB\-print0\fP アクションで生成されている場合に役に立ちます。
944 .TP 
945 \fB\-\-unquote\fP
946 指定された入力ファイル名やメンバー名中の、バックスラッシュでクォートされたシーケンスを解釈・変換します
947 (デフォルト)。(訳注: すなわち、\et, \en, \eb
948 などをタブ、改行などとして扱うということです。
949 なお、このオプションはコマンドライン上の位置が意味を持ちます。)
950 .TP 
951 \fB\-\-verbatim\-files\-from\fP
952 ファイルリストから読み込んだ各行がダッシュで始まっていても、フィル名として扱います。
953 ファイルリストの取得には、\fB\-\-files\-from\fP (\fB\-T\fP) オプションを使用します。\fBtar\fP
954 のデフォルトの動作は、ファイルリストから読み込んだ名前を、
955 あたかもコマンドラインから打ち込まれたかのように処理することです。
956 すなわち、ダッシュで始まっている名前があれば、
957 \fBtar\fP のオプションと見なします。この \fB\-\-verbatim\-files\-from\fP
958 オプションは、そうした動作をしないようにします。
959
960 このオプションは、コマンドラインでこれより後に指定されるすべての \fB\-\-files\-from\fP オプションに影響を与えます。 このオプションの効果は、
961 \fB\-\-no\-verbatim\-files\-from\fP  オプションによって元に戻すことができます。
962
963 \fB\-\-null\fP オプションを指定すると、このオプションが暗黙裡に設定されます。
964
965 \fB\-\-add\-file\fP も参照してください。
966 .TP 
967 \fB\-X\fP, \fB\-\-exclude\-from\fP=\fIFILE\fP
968 FILE にリストされたパターンにマッチするファイルを除外します。
969 .SS ファイル名の変更
970 .TP 
971 \fB\-\-strip\-components\fP=\fINUMBER\fP
972 抽出時にファイル名の先頭から \fINUMBER\fP 個の構成要素 (訳注: 要するに、\fINUMBER\fP 個のディレクトリ部分) を取り去ります。
973 .TP 
974 \fB\-\-transform\fP=\fIEXPRESSION\fP, \fB\-\-xform\fP=\fIEXPRESSION\fP
975 sed の置換表現 \fIEXPRESSION\fP をファイル名の変更に使います。
976 .SS ファイル名のマッチングに関するオプション
977 これらのオプションは除外 (exclude) パターンと包摂 (include) パターンの両方に影響します。
978 .TP 
979 \fB\-\-anchored\fP
980 パターンはファイル名の先頭にマッチします。
981 .TP 
982 \fB\-\-ignore\-case\fP
983 大文字小文字を区別しません。
984 .TP 
985 \fB\-\-no\-anchored\fP
986 パターンはどの \fB/\fP の後にでもマッチします (除外時のデフォルト)。
987 .TP 
988 \fB\-\-no\-ignore\-case\fP
989 大文字小文字を区別してマッチングを行います (デフォルト)。
990 .TP 
991 \fB\-\-no\-wildcards\fP
992 パターンの文字列を文字通りに解してマッチングを行います (訳注: これはワイルドカード文字をただの文字として扱うということです。\et, \en
993 などを文字通りに読む方は、\fB\-\-no\-unquote\fP を使います)。
994 .TP 
995 \fB\-\-no\-wildcards\-match\-slash\fP
996 ワイルドカードは \fB/\fP にマッチしません。
997 .TP 
998 \fB\-\-wildcards\fP
999 ワイルドカードを使います (除外時のデフォルト)。
1000 .TP 
1001 \fB\-\-wildcards\-match\-slash\fP
1002 ワイルドカードは \fB/\fP にマッチします (除外時のデフォルト)。
1003 .SS 情報出力
1004 .TP 
1005 \fB\-\-checkpoint\fP[=\fIN\fP]
1006 \fIN\fP レコード (デフォルトは 10) ごとに進捗メッセージを表示します。
1007 .TP 
1008 \fB\-\-checkpoint\-action\fP=\fIACTION\fP
1009 チェックポイントごとに \fIACTION\fP を実行します。
1010 .TP 
1011 \fB\-\-clamp\-mtime\fP
1012 \-\-mtime で指定された日時より新しいファイルに対してのみ、日時を設定します。
1013 .TP 
1014 \fB\-\-full\-time\fP
1015 高精度でファイルの日時を表示します (訳注: tar 1.32 では秒まで。\fB\-v\fP オプションが必要)。
1016 .TP 
1017 \fB\-\-index\-file\fP=\fIFILE\fP
1018 詳細出力を \fIFILE\fP に書き出します。
1019 .TP 
1020 \fB\-l\fP, \fB\-\-check\-links\fP
1021 ハードリンクのすべてをダンプしていない場合に、その旨メッセージを出します。
1022 .TP 
1023 \fB\-\-no\-quote\-chars\fP=\fISTRING\fP
1024 \fISTRING\fP に列挙された文字を、表示するときにクォートする文字のリストから外します (訳注:
1025 リストから外せるのは、\fB\-\-quote\-chars\fP によって追加された文字だけであり、
1026 デフォルトでクォートすることになっている文字を外せるわけではありません。次の項目ともども info tar を参照してください)。
1027 .TP 
1028 \fB\-\-quote\-chars\fP=\fISTRING\fP
1029 \fISTRING\fP に列挙された文字を、表示するときにクォートする文字のリストに追加します。
1030 .TP 
1031 \fB\-\-quoting\-style\fP=\fISTYLE\fP
1032 ファイル名やメンバー名を表示するときのクォート形式を設定します。 \fISTYLE\fP に指定できる値は以下のとおりです。 \fBliteral\fP,
1033 \fBshell\fP, \fBshell\-always\fP, \fBc\fP, \fBc\-maybe\fP, \fBescape\fP, \fBlocale\fP,
1034 \fBclocale\fP.
1035 .TP 
1036 \fB\-R\fP, \fB\-\-block\-number\fP
1037 各メッセージにアーカイブ中のブロック番号を付けます。
1038 .TP 
1039 \fB\-\-show\-omitted\-dirs\fP
1040 内容表示や抽出をする際、検索の基準にマッチしないディレクトリに出会うごとに、その旨表示します
1041 (訳注: 要するに、何らかの理由で、内容表示や抽出をスキップするディレクトリがあれば、
1042 それを知らせるということです。\fBinfo tar verbose\fP
1043 を実行すると、そのセクションにこのオプションのかなり詳しい説明があります)。
1044 .TP 
1045 \fB\-\-show\-transformed\-names\fP, \fB\-\-show\-stored\-names\fP
1046 ファイル名やアーカイブ名を表示する際、\fB\-\-strip\fP や \fB\-\-transform\fP オプションで変更した後の名前を使います (訳注:
1047 デフォルトでは変更前の名前が使われます)。
1048 .TP 
1049 \fB\-\-totals\fP[=\fISIGNAL\fP]
1050 アーカイブを処理した後で総バイト数を表示します。
1051 \fISIGNAL\fP を指定すると、そのシグナルが送られたときの総バイト数を表示します。
1052 指定できるシグナルは、 \fBSIGHUP\fP, \fBSIGQUIT\fP, \fBSIGINT\fP, \fBSIGUSR1\fP,
1053 \fBSIGUSR2\fP です。接頭辞の \fBSIG\fP は省略できます。
1054 .TP 
1055 \fB\-\-utc\fP
1056 ファイル更新日時を UTC で表示します。
1057 .TP 
1058 \fB\-v\fP, \fB\-\-verbose\fP
1059 処理したファイルの詳しいリストを出力します。
1060 このオプションをコマンドラインで指定した数だけ、詳細レベルが
1061 1 つずつ上がります。最大の詳細レベルは 3 です。それぞれの詳細レベルで
1062 tar の出力がどのようになるかについては、\fBGNU Tar Manual\fP
1063 のサブセクション 2.5.2 "\fBThe '\-\-verbose' Option\fP"
1064 に詳しい説明があるので、参照してください
1065 (訳注: \fBinfo tar 'verbose tutorial'\fP で見ることができます)。
1066 .TP 
1067 \fB\-\-warning\fP=\fIKEYWORD\fP
1068 \fIKEYWORD\fP で特定される警告メッセージを有効、または無効にします。
1069 \fIKEYWORD\fP の前に \fBno\-\fP を付ければ、そのメッセージは抑制され、
1070 付けなければ、有効になります。
1071
1072 \fB\-\-warning\fP のメッセージを複数指定すると、前の指定に後のものが積み重なって行きます。
1073
1074 以下のキーワードは \fBtar\fP の操作全般を制御するものです:
1075 .RS
1076 .TP 
1077 \fBall\fP
1078 すべての警告メッセージを有効にします。これがデフォルトです。
1079 .TP 
1080 \fBnone\fP
1081 すべての警告メッセージを無効にします。
1082 .TP 
1083 \fBfilename\-with\-nuls\fP
1084 "%s: 読み込んだファイル名にヌル文字が含まれています"
1085 .TP 
1086 \fBalone\-zero\-block\fP
1087 "%s に孤立したゼロブロックがあります"
1088 .HP
1089 以下のキーワードは \fBtar \-\-create\fP に対して適用されます:
1090 .TP 
1091 \fBcachedir\fP
1092 "%s: キャッシュディレクトリのタグ %s があります; %s"
1093 .TP 
1094 \fBfile\-shrank\fP
1095 "%s: ファイルが %s バイト小さくなったので、ゼロで埋めます"
1096 .TP 
1097 \fBxdev\fP
1098 "%s: ファイルが異なるファイルシステム上にあるので、ダンプしません"
1099 .TP 
1100 \fBfile\-ignored\fP
1101 "%s: 未知のファイルタイプです。このファイルは無視します"
1102 .br
1103 "%s: ソケットは無視します"
1104 .br
1105 "%s: door は無視します"
1106 .TP 
1107 \fBfile\-unchanged\fP
1108 "%s: ファイルが変更されていないので、ダンプしません"
1109 .TP 
1110 \fBignore\-archive\fP
1111 "%s: ファイルがこのアーカイブそのものなので、ダンプしません"
1112 .TP 
1113 \fBfile\-removed\fP
1114 "%s: ファイルが読み込む前に削除されました"
1115 .TP 
1116 \fBfile\-changed\fP
1117 "%s: ファイルが読み込み中に変更されました"
1118 .TP 
1119 \fBfailed\-read\fP
1120 読み込み不能なファイルやディレクトリについての警告メッセージを抑止します。
1121 このキーワードは \fB\-\-ignore\-failed\-read\fP
1122 オプションと一緒に使用した場合にのみ適用されます。
1123 .HP
1124 以下のキーワードは \fBtar \-\-extract\fP に対して適用されます:
1125 .TP 
1126 \fBexisting\-file\fP
1127 "%s: 既存ファイルをスキップします"
1128 .TP 
1129 \fBtimestamp\fP
1130 "%s: あまりにも古いタイムスタンプ %s"
1131 .br
1132 "%s: タイムスタンプ %s は %s 秒後の日時を示しています"
1133 .TP 
1134 \fBcontiguous\-cast\fP
1135 "連続したファイル (contiguous files) を普通のファイルとして取り出します"
1136 .TP 
1137 \fBsymlink\-cast\fP
1138 "シンボリックリンクをハードリンクとして取り出してみます"
1139 .TP 
1140 \fBunknown\-cast\fP
1141 "%s: 未知のファイルタイプ '%c'。通常のファイルとして抽出します"
1142 .TP 
1143 \fBignore\-newer\fP
1144 "現在の %s の方が新しいか同じです"
1145 .TP 
1146 \fBunknown\-keyword\fP
1147 "未知の拡張ヘッダキーワード '%s' を無視します"
1148 .TP 
1149 \fBdecompress\-program\fP
1150 ある伸長プログラムの実行に失敗して、
1151 別のプログラムで代用しようとしたときに出る詳しい説明を制御します。
1152 この警告は、デフォルトでは無効になっています (\fB\-\-verbose\fP 使用時を除きます)。
1153 この警告を有効にしたときに表示されるよくある例は、次のようなものです:
1154
1155 .EX
1156 $ tar \-\-warning=decompress\-program \-x \-f archive.Z
1157 tar (child): cannot run compress: No such file or directory
1158 tar (child): trying gzip
1159 .EE
1160
1161 このメッセージは、\fBtar\fP が最初に \fBcompress\fP を使って \fBarchive.Z\fP を伸長しようとして、それに失敗し、\fBgzip\fP
1162 に切り替えたことを示しています。
1163 .TP 
1164 \fBrecord\-size\fP
1165 "レコードサイズ = %lu ブロック"
1166 .HP
1167 インクリメンタルな抽出を制御するキーワード:
1168 .TP 
1169 \fBrename\-directory\fP
1170 "%s: ディレクトリ名が %s から変更されました"
1171 .br
1172 "%s: ディレクトリ名が変更されました"
1173 .TP 
1174 \fBnew\-directory\fP
1175 "%s: ディレクトリが新しく作られました"
1176 .TP 
1177 \fBxdev\fP
1178 "%s: ディレクトリが異なるデバイス上にあるので消去しません"
1179 .TP 
1180 \fBbad\-dumpdir\fP
1181 "不正形式の dumpdir: 'X' が未使用"
1182 .RE
1183 .TP 
1184 \fB\-w\fP, \fB\-\-interactive\fP, \fB\-\-confirmation\fP
1185 すべての動作に対して確認を求めます。
1186 .SS 互換オプション
1187 .TP 
1188 \fB\-o\fP
1189 作成時は \fB\-\-old\-archive\fP と同じであり、抽出時は \fB\-\-no\-same\-owner\fP
1190 と同じです。
1191 .SS サイズ接尾辞
1192 .sp
1193 .nf
1194 .ta 8n 18n 42n
1195 .ul
1196         接尾辞       単位  バイトサイズ
1197         b       ブロック    \fISIZE\fP x 512
1198         B       キロバイト \fISIZE\fP x 1024
1199         c       バイト       \fISIZE\fP
1200         G       ギガバイト \fISIZE\fP x 1024^3
1201         K       キロバイト \fISIZE\fP x 1024
1202         k       キロバイト \fISIZE\fP x 1024
1203         M       メガバイト \fISIZE\fP x 1024^2
1204         P       ペタバイト \fISIZE\fP x 1024^5
1205         T       テラバイト \fISIZE\fP x 1024^4
1206         w       ワード       \fISIZE\fP x 2
1207 .fi
1208 .PP
1209 .SH 返り値
1210 tar の終了コードは、要求された操作の遂行に成功したかどうか、 成功しなかった場合は、どのようなエラーが起きたかを示しています。
1211 .TP 
1212 \fB0\fP
1213 成功して終了しました。
1214 .TP 
1215 \fB1\fP
1216 \fIいくつかのファイルに相違があります。\fP tar が \fB\-\-compare\fP (\fB\-\-diff\fP, \fB\-d\fP)
1217 コマンドラインオプションとともに起動された場合は、
1218 アーカイブ内のファイルにディスク上の同名ファイルと異なっているものがあるということです。
1219 \fB\-\-create\fP, \fB\-\-append\fP, \fB\-\-update\fP
1220 オプションのいずれかが指定された場合は、アーカイブ処理の最中に変更されたファイルがあり、
1221 従って、生成されたアーカイブはファイルセットの正確なコピーを保持していないことを示しています。
1222 .TP 
1223 \fB2\fP
1224 \fI致命的なエラー。\fP これは、何らかの致命的で回復不能なエラーが起きたことを表しています。
1225 .PP
1226 \fBtar\fP によって起動されたサブプロセスが、0 以外の終了コードで終了した場合は、\fBtar\fP
1227 自身もその終了コードで終了します。たとえば、圧縮オプション (\fB\-z\fP など)
1228 を使用したとき、外部の圧縮プログラムが実行に失敗すると、そうしたことが起こり得ます。
1229 他の例としては、\fBrmt\fP がリモートデバイスへのバックアップ中に失敗した場合などがあります。
1230 .SH 関連項目
1231 \fBbzip2\fP(1), \fBcompress\fP(1), \fBgzip\fP(1), \fBlzma\fP(1), \fBlzop\fP(1), \fBrmt\fP(8),
1232 \fBsymlink\fP(7), \fBxz\fP(1), \fBzstd\fP(1).
1233 .PP
1234 詳細な \fBtar\fP マニュアルは、 \fBinfo tar\fP を実行するか、 \fBemacs\fP(1)  の info
1235 モードを使用すれば、読むことができます。
1236 .PP
1237 また、以下のサイトに行けば、様々な形式にした \fBGNU tar\fP マニュアルのオンライン版を見つけることができます。
1238 .PP
1239 .in +4
1240 \fBhttp://www.gnu.org/software/tar/manual\fP
1241 .SH バグ報告
1242 バグは <bug\-tar@gnu.org> に報告してください。
1243 .SH 著作権
1244 Copyright \(co 2013\-2019 Free Software Foundation, Inc.
1245 .br
1246 .na
1247 License GPLv3+: GNU GPL version 3 or later
1248 <http://gnu.org/licenses/gpl.html>
1249 .br
1250 .ad
1251 This is free software: you are free to change and redistribute it.  There is
1252 NO WARRANTY, to the extent permitted by law.
1253 .\" Local variables:
1254 .\" eval: (add-hook 'write-file-hooks 'time-stamp)
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