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[linuxjm/jm.git] / manual / GNU_textutils / release / man1 / od.1
1 .\"    This file documents the GNU text utilities.
2 .\" 
3 .\"    Copyright (C) 1994, 95, 96 Free Software Foundation, Inc.
4 .\" 
5 .\"    Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this
6 .\" manual provided the copyright notice and this permission notice are
7 .\" preserved on all copies.
8 .\"  
9 .\"    Permission is granted to copy and distribute modified versions of
10 .\" this manual under the conditions for verbatim copying, provided that
11 .\" the entire resulting derived work is distributed under the terms of a
12 .\" permission notice identical to this one.
13 .\"  
14 .\"    Permission is granted to copy and distribute translations of this
15 .\" manual into another language, under the above conditions for modified
16 .\" versions, except that this permission notice may be stated in a
17 .\" translation approved by the Foundation.
18 .\" 
19 .\" Japanese Version Copyright (c) 1997 NAKANO Takeo all rights reserved.
20 .\" Translated Tue Mar 3 1998 by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
21 .\"
22 .TH OD 1 "GNU Text Utilities" "FSF" \" -*- nroff -*-
23 .SH 名前
24 od \- ファイルを 8 進数、または他の形式にダンプする
25 .SH 書式
26 .B od
27 [\-abcdfhiloxv] [\-s[bytes]] [\-w[bytes]] [\-A radix] [\-j bytes]
28 [\-N bytes] [\-t type] [\-\-skip\-bytes=bytes] [\-\-address\-radix=radix]
29 [\-\-read\-bytes=bytes] [\-\-format=type] [\-\-output\-duplicates]
30 [\-\-strings[=bytes]] [\-\-width[=bytes]] [\-\-traditional]
31 [\-\-help] [\-\-version] [file...]
32 .SH 説明
33 この文書はもうメンテナンスされていないので、不正確・不完全
34 な可能性がある。現在は texinfo 文書が正式な情報となっている。
35 .PP
36 このマニュアルページは GNU 版
37 .BR od
38 について記述したものである。
39 .B od
40 は与えられたファイル (`\-' が与えられた場合は標準入力) の内容を標準出
41 力に書き出す。出力のそれぞれの行は以下のような内容からなる:まず最も左
42 のカラムに入力ファイルでのオフセットが書かれる。ついでファイルからのデー
43 タがひとつ以上のカラムに出力される。後者のフォーマットはオプションによっ
44 て制御される。デフォルトでは
45 .B od
46 はファイルのオフセットを 8 進数で、またファイルデータを 2 バイトずつ
47 8 進数で表示する。
48 .LP
49 .SS オプション
50 .TP
51 .I "\-A, \-\-address\-radix=radix"
52 表示されるオフセットの基数を選択する。
53 .I radix
54 として指定できるのは以下のうちのどれかである。
55 .RS
56 .IP d
57 10 進数
58 .IP o
59 8 進数
60 .IP x
61 16 進数
62 .IP n
63 なし (オフセットを表示しない)
64 .RE
65 .sp
66 デフォルトは 8 進数である。
67 .TP
68 .I "\-j, \-\-skip\-bytes=bytes"
69 整形・表示する前に入力ファイルの
70 .I bytes
71 分をスキップする。
72 .I bytes
73 が `0x' または `0X' で始まる場合は 16 進数と解釈される。これ以外で先頭
74 が `0' の場合は 8 進数、それ以外は 10 進数と解釈される。 `b' を後置す
75 ると 512 倍、 `k' は 1024 倍、 `m' は 1048576 倍される。
76 .TP
77 .I "\-N, \-\-read\-bytes=bytes"
78 入力ファイルのうち
79 .I bytes
80 に達するまでしか表示しない。
81 .I bytes
82 で前置・後置される文字は
83 .I \-j
84 オプションと同様に解釈される。
85 .TP
86 .I "\-t, \-\-format=type"
87 ファイルデータの出力フォーマットを選択する。
88 .I type
89 は文字列で、以下のタイプ指定文字からなる。ひとつの
90 .I type
91 文字列中に複数のタイプ指定文字を書いたり、このオプションを複数回用いる
92 と、
93 .B od
94 は指定文字ひとつにつき一行の出力行を書き出す。行の出力順は指定文字の順
95 番になる。
96 .RS
97 .IP a
98 文字の名前
99 .IP c
100 ASCII 文字かバックスラッシュつきのエスケープ文字
101 .IP d
102 符号付き 10 進数
103 .IP f
104 浮動小数点数
105 .IP o
106 8 進数
107 .IP u
108 符号無し 10 進数
109 .IP x
110 16 進数
111 .RE
112 .sp
113 `a' と `c' 以外のタイプについては、入力データから何バイト分を使うかを
114 指定できる。これには形式表示文字の後に 10 進の整数を後置する。またはサ
115 イズを C コンパイラの組み込みデータタイプによっても指定できる。以下の
116 うちのどれかをタイプ指定の後に指定する。整数 (d, o, u, x) については以
117 下のどれか:
118 .RS
119 .IP C
120 char
121 .IP S
122 short
123 .IP I
124 int
125 .IP L
126 long
127 .RE
128 .sp
129 浮動小数点数 (f) については以下のどれか:
130 .RS
131 .IP F
132 float
133 .IP D
134 double
135 .IP L
136 long double
137 .RE
138 .TP
139 .I "\-v, \-\-output\-duplicates"
140 直前と同じ内容を持つ行も表示する。デフォルトでは、連続する出力行がまっ
141 たく同じ内容を持っている場合には、
142 .B od
143 は最初の行のみを表示し、続く行には、省略した旨を伝えるアスタリスク (*) 
144 のみを置く。
145 .TP
146 .I "\-s, \-\-strings[=bytes]"
147 通常の出力の代わりに、入力の文字列定数 (string constants) のみを出力す
148 る。文字列定数とは、最低
149 .I bytes
150 の連続した ASCII グラフィック (フォーマット) 文字で、 NUL によって終端
151 されているものである。
152 .I bytes
153 が省略された場合のデフォルトは 3 である。
154 .TP
155 .I "\-w, \-\-width[=bytes]"
156 出力ファイルの一行に表示する入力ファイルのバイト数を指定する。これは出
157 力タイプに指定した各サイズの公倍数でなければならない。
158 .I bytes
159 が省略された場合のデフォルトは 32。このオプションが指定されなかった場
160 合のデフォルトは 16。
161 .\" 最小公倍数の倍数、って公倍数で OK ですよね :-)
162 .TP
163 .I "\-\-help"
164 使い方に関するメッセージを標準出力に表示し、実行成功を返して終了する
165 .TP
166 .I "\-\-version"
167 バージョン情報を標準出力に表示して終了する
168 .PP
169 以下に示すいくつかのオプションは、 POSIX 以前の古いフォーマット指定オ
170 プションである。対応する POSIX での指定方法も同時に示してある。 GNU
171 .B od
172 では新旧のオプションをどのように混在させても良い。フォーマット指定オプ
173 ションは累積される。
174 .TP
175 .I "\-a"
176 文字の名前を出力する。
177 .I \-t a
178 と等価。
179 .TP
180 .I "\-b"
181 8 進でバイトを出力する。
182 .I \-t oC
183 と等価。
184 .TP
185 .I "\-c"
186 ASCII 文字またはバックスラッシュ付きのエスケープ文字として出力する。
187 .I \-t c
188 と等価。
189 .TP
190 .I "\-d"
191 符号無し 10 進 short として出力する。
192 .I \-t u2
193 と等価。
194 .TP
195 .I "\-f"
196 float として出力する。
197 .I \-t fF
198 と等価。
199 .TP
200 .I "\-h"
201 16 進 short として出力する。
202 .I \-t x2
203 と等価。
204 .TP
205 .I "\-i"
206 10 進 short として出力する。
207 .I \-t d2
208 と等価。
209 .TP
210 .I "\-l"
211 10 進 long として出力する。
212 .I \-t d4
213 と等価。
214 .TP
215 .I "\-o"
216 8 進 short として出力する。
217 .I \-t o2
218 と等価。
219 .TP
220 .I "\-x"
221 16 進 short として出力する。
222 .I \-t x2
223 と等価。
224 .TP
225 .I "\-\-traditional"
226 POSIX 以前の、オプション以外の引き数のうち、古いバージョンの od が受け
227 付けたものを認識する。たとえば以下の書式
228 .br
229 .B od
230 \-\-traditional [file] [[+]offset[.][b] [[+]label[.][b]]]
231 .br
232 は、最大ひとつのファイルと、オフセットおよび擬似スタートアドレス 
233 \fIlabel\fP を指定するのに用いることができる。
234 デフォルトでは
235 .I offset
236 は 8 進数と解釈され、整形・出力する前にスキップする入力ファイルのバイ
237 ト数を示す。ピリオドを付加すると、
238 .I offset
239 は 10 進数とみなされる。
240 10 進の指定がなく、
241 .I offset
242 が `0x' または `0X' で始まる場合は 16 進数と解釈される。 `b' が後置さ
243 れると
244 .I offset
245 を 512 倍したバイト分がスキップされる。
246 .I label
247 引き数は
248 .I offset
249 のように解釈されるが、これはスタート地点の擬似アドレスを指定する。擬似
250 アドレスは通常のアドレスの後に括弧付きで表示される。