manual/LDP_man-pages/draft/man2/get_kernel_syms.2

   1 .\" Copyright (C) 1996 Free Software Foundation, Inc.
   2 .\"
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   5 .\" %%%LICENSE_END
   6 .\"
   7 .\" 2006-02-09, some reformatting by Luc Van Oostenryck; some
   8 .\" reformatting and rewordings by mtk
   9 .\"
  10 .\"*******************************************************************
  11 .\"
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  13 .\"
  14 .\"*******************************************************************
  15 .\"
  16 .\" Japanese Version Copyright (c) 2006 Akihiro MOTOKI all rights reserved.
  17 .\" Translated 2006-07-31, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
  18 .\" Updated 2013-05-01, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>, LDP v3.51
  19 .\" Updated 2013-05-06, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
  20 .\"
  21 .TH GET_KERNEL_SYMS 2 2017\-09\-15 Linux "Linux Programmer's Manual"
  22 .SH 名前
  23 get_kernel_syms \- 公開されているカーネルやモジュールのシンボルの取得
  24 .SH 書式
  25 .nf
  26 \fB#include <linux/module.h>\fP
  27 .PP
  28 \fBint get_kernel_syms(struct kernel_sym *\fP\fItable\fP\fB);\fP
  29 .fi
  30 .PP
  31 \fI注意\fP: このシステムコールの宣言は glibc のヘッダーでは提供されていない。「注意」を参照。
  32 .SH 説明
  33 \fB注意\fP: このシステムコールが存在するのは、カーネル 2.6 より前の Linux だけである。
  34 .PP
  35 \fBget_kernel_syms\fP()  は、 \fItable\fP が NULL の場合、 問い合わせできるシンボルの数を返す。 NULL
  36 以外の場合、以下の構造体の列 (table) に値を入れて返す。
  37 .PP
  38 .in +4n
  39 .EX
  40 struct kernel_sym {
  41     unsigned long value;
  42     char          name[60];
  43 };
  44 .EE
  45 .in
  46 .PP
  47 シンボルの中には、 \fB#\fP\fImodule\-name\fP という形式の、カーネルが空の名前を持っているマジックシンボル (magic symbol)
  48 が散在している。この形式のシンボルに対応する値は モジュールがロードされたアドレスとなる。
  49 .PP
  50 個々のモジュールから公開 (export) されたシンボルは、マジックモジュールタグ
  51 の後ろに置かれる。また、モジュールはロードされた順番とは逆順で返される。
  52 .SH 返り値
  53 成功すると、 \fItable\fP にコピーされたシンボル数を返す。 エラーの場合、\-1 を返し、 \fIerrno\fP を適切に設定する。
  54 .SH エラー
  55 返る可能性があるエラーは一つだけである。
  56 .TP
  57 \fBENOSYS\fP
  58 \fBget_kernel_syms\fP()  がこのバージョンのカーネルではサポートされていない。
  59 .SH バージョン
  60 .\" Removed in Linux 2.5.48
  61 このシステムコールが存在するのはカーネル 2.4 までの Linux だけである。 Linux 2.6 では削除された。
  62 .SH 準拠
  63 \fBget_kernel_syms\fP()  は Linux 固有である。
  64 .SH 注意
  65 この廃止されたシステムコールは glibc ではサポートされていない。 glibc ヘッダーでは宣言は提供されていないが、紆余曲折があり、 バージョン
  66 2.23 より前の glibc ではこのシステムコールに対する ABI
  67 が公開されていた。そのため、このシステムコールを利用するには、自分のコードの中で手動でインターフェースを宣言すればよかった。 \fBsyscall\fP(2)
  68 を使ってシステムコールを起動できた。
  69 .SH バグ
  70 \fItable\fP 用に確保したバッファーの大きさを伝える方法がない。 プログラムがシンボルテーブルの大きさを問い合わせた後に、カーネルに
  71 シンボルが追加されると、メモリーの内容が破壊されることになる。
  72 .PP
  73 公開されるシンボル名の長さが 59 文字に制限されている。
  74 .PP
  75 これらの制限があるので、このシステムコールを使うよりは \fBquery_module\fP(2)  を使うのが望ましい (現在では
  76 \fBquery_module\fP(2)  自身もそのマニュアルページに書かれているように 他のインターフェースを使うのが望ましいとされている)。
  77 .SH 関連項目
  78 \fBcreate_module\fP(2), \fBdelete_module\fP(2), \fBinit_module\fP(2),
  79 \fBquery_module\fP(2)
  80 .SH この文書について
  81 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
  82 \%https://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。