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29 .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS
30 .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION)
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34 .\" SUCH DAMAGE.
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37 .\"
38 .\" Converted for Linux, Mon Nov 29 15:22:01 1993, faith@cs.unc.edu
39 .\" Modified, aeb, 960421, 970806
40 .\" Modified, joey, aeb, 2002-01-03
41 .\"
42 .\" Japanese Version Copyright (c) 1997 YOSHINO Takashi
43 .\"       all rights reserved.
44 .\" Translated Thu Feb 13 12:10:38 JST 1997
45 .\"       by YOSHINO Takashi <yoshino@civil.jcn.nihon-u.ac.jp>
46 .\" Updated & Modified Mon Mar 1 1999
47 .\"       by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
48 .\" Updated 1999-12-08, Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
49 .\" Updated 2001-12-13, Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
50 .\" Updated 2002-03-23, Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
51 .\" Updated 2005-10-15, Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
52 .\" Updated 2006-07-20, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
53 .\"
54 .\"WORD:        file descriptor         ファイル記述子
55 .\"WORD:        file position indicator ファイル位置指示子
56 .\"WORD:        indicator               指示子
57 .\"WORD:        global variable         大域変数
58 .\"WORD:        cancellation points     取り消しポイント
59 .\"
60 .TH FOPEN 3  2009-02-23 "GNU" "Linux Programmer's Manual"
61 .SH 名前
62 fopen, fdopen, freopen \- ストリームを開く関数
63 .SH 書式
64 .nf
65 .B #include <stdio.h>
66 .sp
67 .BI "FILE *fopen(const char *" path ", const char *" mode );
68
69 .BI "FILE *fdopen(int " fd ", const char *" mode );
70
71 .BI "FILE *freopen(const char *" path ", const char *" mode ", FILE *" stream );
72 .fi
73 .sp
74 .in -4n
75 glibc 向けの機能検査マクロの要件
76 .RB ( feature_test_macros (7)
77 参照):
78 .in
79 .sp
80 .BR fdopen ():
81 _POSIX_C_SOURCE\ >=\ 1 || _XOPEN_SOURCE || _POSIX_SOURCE
82 .SH 説明
83 .BR fopen ()
84 関数は、
85 .I path
86 で指定された名前のファイルを開き、ストリームと結びつける。
87 .PP
88 引数
89 .I mode
90 は、以下に続く文字のひとつから始まる文字列へのポインタである
91 (追加の文字がこの文字の後に続くこともある):
92 .TP
93 .B r
94 テキストファイルを読み出すために開く。
95 ストリームはファイルの先頭に位置される。
96 .TP
97 .B r+
98 読み出しおよび書き込みするために開く。
99 ストリームはファイルの先頭に位置される。
100 .TP
101 .B w
102 ファイルを書き込みのために開く。
103 ファイルが既に存在する場合には長さゼロに切り詰める。
104 ファイルがなかった場合には新たに作成する。
105 ストリームはファイルの先頭に位置される。
106 .TP
107 .B w+
108 読み出しおよび書き込みのために開く。
109 ファイルが存在していない場合には新たに作成する。
110 存在している場合には長さゼロに切り詰められる。
111 ストリームはファイルの先頭に位置される。
112 .TP
113 .B a
114 追加 (ファイルの最後に書き込む) のために開く。
115 ファイルが存在していない場合には新たに作成する。
116 ストリームはファイルの最後に位置される。
117 .TP
118 .B a+
119 読み出しおよび追加 (ファイルの最後に書き込む) のために開く。
120 ファイルが存在していない場合には新たに作成する。
121 読み出しの初期ファイル位置はファイルの先頭であるが、
122 書き込みは常にファイルの最後に追加される。
123 .PP
124 .I mode
125 文字列には文字 \(aqb\(aq を追加指定することができ、
126 .I mode
127 文字列の最後の文字として指定する。
128 上記のうち 2 文字のモードの場合には 2 つの文字の間に指定することもできる。
129 これは C89 との互換性のためだけに用意された
130 ものであり、関数の実行に対してはいかなる影響も持たない。
131 すなわち、Linux を含む全ての POSIX 準拠システムでは、
132 この \(aqb\(aq は無視される。
133 (その他のシステムではテキストファイルとバイナリファイルを別々に扱うものもあるので、
134 もしバイナリファイルの入出力を行い、
135 そのプログラムが非 UNIX 環境へ移植されると予測するなら、
136 \(aqb\(aqを付けておくのは良い考えである)
137 .PP
138 .I mode
139 の glibc による拡張の詳細については下記の「注意」を参照。
140 .PP
141 すべての生成されたファイルは、
142 .BR S_IRUSR " | " S_IWUSR " | "  S_IRGRP " | "  S_IWGRP " | " S_IROTH " | " S_IWOTH
143 (0666) のモードを
144 そのプロセスの umask 値によって修正したモードを持つ
145 .RB ( umask (2)
146 を見よ)。
147 .PP
148 読み出し/書き込みストリームに対しては任意の順序で読み書きを行うことができる。
149 ただし ANSI C では、
150 (入力操作がファイルの末尾に到達した場合を除いて)
151 出力と入力の間にはファイルの位置決め関数を
152 挟まなければならないことになっていることに注意されたい
153 (この条件を満足しない場合には、読み込み操作は、
154 最後に書き込まれたものでなく、以前に書き込まれた
155 値を返すことを許されている)。
156 したがって、このようなストリームでの読み書き操作の間には
157 .BR fseek (3)
158 または
159 .BR fgetpos (3)
160 操作を挟んでおくと良いだろう
161 (Linux では本当に必要となることもときどきある)。
162 この操作は見かけ上何もしない操作 (no-op) でも良い
163 (例えば \fIfseek(..., 0L, SEEK_CUR)\fP を
164 その副次的効果である同期のためだけに呼べば良い)。
165 .PP
166 ファイルを追加モード
167 .RI ( mode
168 の最初の文字を \fBa\fP にする) で開くと、
169 このストリームに対する書き込み操作は (先に
170 .nf
171
172     fseek(stream,0,SEEK_END);
173
174 .fi
175 の呼び出しを実行したかのように) ファイル末尾に対して行われる。
176 .PP
177 .BR fdopen ()
178 関数は、既存のファイル記述子
179 .I fd
180 にストリームを結びつける。
181 ストリームの
182 .I mode
183 ("r", "r+", "w", "w+", "a", "a+" のいずれか) は
184 ファイル記述子のモードと互換のものでなければならない。
185 新しいストリームのファイル位置指示子は
186 .I fd
187 に属している値に設定される。
188 error と end-of-file の各指示子はクリアされる。
189 "w" および "w+" モードでのファイルの切り詰めは行われない。
190 ファイル記述子の複製は行なわれない。
191 .BR fdopen ()
192 で作成されたストリームが閉じられたときにファイル記述子も
193 閉じられる。
194 共有メモリのオブジェクトへ
195 .BR fdopen ()
196 を行ったときの結果は定義されていない。
197 .PP
198 .BR freopen ()
199 関数は
200 .I path
201 で名前が指定されたファイルを開き、
202 .I stream
203 で指定されたストリームに、そのファイルを結びつける。
204 もとのストリームは (もし存在する場合には) 閉じられる。
205 .I mode
206 引数は
207 .BR fopen ()
208 関数と同じ形で使われる。
209 .BR freopen ()
210 関数の主な用途は、標準テキストストリーム
211 .RI ( stderr ", " stdin ", " stdout )
212 と対応付けられているファイルを変更することである。
213 .SH 返り値
214 .BR fopen (),
215 .BR fdopen (),
216 .BR freopen ()
217 は成功すると
218 .I FILE
219 型のポインタを返す。
220 失敗すると NULL が返され、
221 .I errno
222 がエラーを示す値にセットされる。
223 .SH エラー
224 .TP
225 .B EINVAL
226 .BR fopen (),
227 .BR fdopen (),
228 .BR freopen ()
229 で与えられた
230 .I mode
231 が不適切である。
232 .PP
233 .BR fopen (),
234 .BR fdopen (),
235 .BR freopen ()
236 関数は
237 .BR malloc (3)
238 ルーチンで規定されているエラーでも失敗することがあり、
239 その時は対応する値に
240 .I errno
241 をセットする。
242 .PP
243 .BR fopen ()
244 関数は
245 .BR open (2)
246 ルーチンで規定されているエラーでも失敗することがあり、
247 その時は対応する値に
248 .I errno
249 をセットする。
250 .PP
251 .BR fdopen ()
252 関数は
253 .BR fcntl (2)
254 ルーチンで規定されているエラーでも失敗することがあり、
255 その時は対応する値に
256 .I errno
257 をセットする。
258 .PP
259 .BR freopen ()
260 関数は
261 .BR open (2),
262 .BR fclose (3),
263 .BR fflush (3)
264 各ルーチンで規定されているエラーでも失敗することがあり、
265 その時は対応する値に
266 .I errno
267 をセットする。
268 .SH 準拠
269 .BR fopen ()
270 関数と
271 .BR freopen ()
272 関数は C89に準拠している。
273 .BR fdopen ()
274 関数は POSIX.1-1990 に準拠している。
275 .SH 注意
276 .SS glibc での注意
277 GNU C ライブラリでは、
278 .I mode
279 に指定できる文字列として、以下の拡張が行われている:
280 .TP
281 .BR c " (glibc 2.3.3 以降)"
282 open 操作、それに続く read/write 操作の、
283 スレッドの取り消しポイント (cancellation points)
284 を作成しない。
285 .TP
286 .BR e " (glibc 2.7 以降)"
287 .B O_CLOEXEC
288 フラグを有効にしてファイルをオープンする。
289 詳細は
290 .BR open (2)
291 を参照。
292 .TP
293 .BR m " (glibc 2.3 以降)"
294 I/O システムコール
295 .RB ( read (2),
296 .BR write (2))
297 ではなく、
298 .BR mmap (2)
299 を使ってファイルにアクセスしようとする。
300 .\" glibc 2.4 では
301 .BR mmap (2)
302 を使おうとするのは、読み出し用にオープンするファイルについてだけである。
303 .TP
304 .B x
305 ファイルを排他的にオープンする
306 .RB ( open (2)
307
308 .B O_EXCL
309 フラグと同様)。
310 ファイルがすでに存在する場合、
311 .BR fopen ()
312 は失敗し、
313 .I errno
314
315 .B EEXIST
316 がセットされる。
317 このフラグは
318 .BR fdopen ()
319 では無視される。
320 .\" FIXME document /,ccs= charset/
321 .SH 関連項目
322 .BR open (2),
323 .BR fclose (3),
324 .BR fileno (3),
325 .BR fmemopen (3),
326 .BR fopencookie (3)