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1 .\" Copyright 1996 Daniel Quinlan (Daniel.Quinlan@linux.org)
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9 .\" and "executables" are to be interpreted as the output of any
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20 .\" Software Foundation, Inc., 59 Temple Place, Suite 330, Boston, MA 02111,
21 .\" USA.
22 .\"
23 .\" 2007-12-14 mtk Added Reiserfs, XFS, JFS.
24 .\"
25 .\" Japanese Version Copyright (c) 1997 Ueyama Rui
26 .\"         all rights reserved.
27 .\" Translated Tue Aug 19 21:56:35 JST 1997
28 .\"         by Ueyama Rui <rui@campus.or.jp>
29 .\" Modified Wed Oct 10 11:07:33 JST 2001
30 .\"         by Yuichi SATO <ysato@h4.dion.ne.jp>
31 .\" Updated Fri Dec 21 JST 2001 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
32 .\"
33 .\"WORD:        extended file system            拡張ファイルシステム
34 .\"WORD:        second extended file system     第二拡張ファイルシステム
35 .\"WORD:        RAM disk                        RAMディスク
36 .\"WORD:        High Sierra                     ハイシェラ
37 .\"WORD:        Rock Ridge                      ロックリッジ
38 .\"
39 .TH FILESYSTEMS 5 2007-12-14 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
40 .nh
41 .SH 名前
42 filesystems \- Linux のファイルシステム: minix, ext, ext2, ext3, Reiserfs,
43 XFS, JFS, xia, msdos,
44 umsdos, vfat, proc, nfs, iso9660, hpfs, sysv, smb, ncpfs
45 .SH 説明
46 .B proc
47 ファイルシステムが慣習どおりに
48 .I /proc
49 にマウントされている場合、
50 現在のカーネルがどのファイルシステムをサポートしているか
51 知るためにはファイル
52 .I /proc/filesystems
53 を見ればよい。
54 必要なファイルシステムが現在のカーネルにサポートされて
55 いない場合、適切なモジュールを組み込むか、それもだめならば
56 カーネルを再コンパイルすること。
57
58 ファイルシステムを使うためには、
59 .I マウント
60 する必要がある。
61 .BR mount (8)
62 を参照のこと。
63
64 以下は利用可能なファイルシステムのうち、いくつかの簡単な説明である。
65 .TP 10
66 .B "minix"
67 Minix オペレーティングシステムのファイルシステム。
68 Linux で動いた最初のファイルシステムでもある。これにはいくつか欠点がある。
69 まず、パーティションのサイズが最大 64MB であること。他にも、短いファイル名
70 しか使えない、タイムスタンプが一つだけである、などなど。
71 フロッピーや RAM ディスクに便利なのでまだ残っている。
72 .TP
73 .B ext
74 .B minix
75 ファイルシステムの手の込んだ拡張である。これは第二拡張ファイルシステム
76 (second extended file system :
77 .BR ext2 )
78 に完全にとって代わられ、カーネル 2.1.21 で取り除かれた。
79 .TP
80 .B ext2
81 Linux の高性能なファイルシステムである。これは固定ディスクだけではなく
82 リムーバブルディスクにもよく使われる。
83 拡張ファイルシステム
84 .RB ( ext )
85 の発展として第二拡張ファイルシステム
86 .RB ( ext2 )
87 が設計された。この
88 .B ext2
89 は Linux のファイルシステムの中で (スピードおよび CPU の使用量の面で) 最も
90 よいパフォーマンスを発揮する。
91 .TP
92 .B ext3
93 ext2 ファイルシステムにジャーナル機能をつけたものである。
94 ext2 と ext3 は簡単に行きつ戻りつできる。
95 .TP
96 .B Reiserfs
97 Hans Reiser によって設計されたジャーナリングファイルシステムである。
98 カーネル 2.4.1 で Linux に統合された。
99 .TP
100 .B XFS
101 SGI により開発されたジャーナリングファイルシステムである。
102 カーネル 2.4.20 で Linux に統合された。
103 .TP
104 .B JFS
105 IBM により開発されたジャーナリングファイルシステムである。
106 カーネル 2.4.24 で Linux に統合された。
107 .TP
108 .B xiafs
109 は Minix ファイルシステムの拡張で、より安定し安全なファイルシステムとして
110 設計、実装された。これは、いらない複雑さは避けつつ必要な基本的機能を
111 備えている。
112 .B xia
113 ファイルシステムは、もはや開発もメンテナンスも行われていない。
114 カーネル 2.1.21 で取り除かれた。
115 .TP
116 .B msdos
117 は DOS や Windows、いくらかの OS/2 コンピュータが使っているファイル
118 システムである。
119 この
120 .B msdos
121 ファイルシステムでは「8 文字の名前+ピリオド+3 文字の拡張子」より
122 長いファイル名はつけることができない。
123 .TP
124 .B umsdos
125 は DOS ファイルシステムを拡張した Linux のファイルシステムである。
126 これは DOS ファイルシステムのもとで、長いファイル名や UID/GID、POSIX 形式の
127 パーミッション、(デバイスファイルや名前付きパイプなどの) 特殊ファイルを
128 使えるようにしたものである。DOS との互換性がある。
129 .TP
130 .B vfat
131 は Microsoft Windows95 と Windows NT が使う DOS ファイルシステムの拡張である。
132 長いファイル名が使えるようになっている。
133 .TP
134 .B proc
135 はカーネルデータ構造へのインターフェイスとなる疑似ファイルシステムである。
136 これは
137 .I /dev/kmem
138 を読んで解釈することの代わりとして使うことができる。
139 このファイルシステムのファイルはディスクスペースを使用しない。
140 .BR proc (5)
141 を参照のこと。
142 .TP
143 .B iso9660
144 は ISO 9660 標準に沿った CD-ROM のファイルシステムである。
145 .RS
146 .TP
147 .B "High Sierra"
148 Linux はハイシェラ (High Sierra) をサポートしている。これは ISO 9660 標準が
149 決まるより前に使われていた CD-ROM ファイルシステムである。Linux の
150 .B iso9660
151 ファイルシステムサポートがハイシェラファイルシステムを自動で
152 認識することができる。
153 .TP
154 .B "Rock Ridge"
155 Linux はロックリッジ (Rock Ridge) 変換プロトコルで規定された
156 システム使用共有プロトコルもサポートしている。これは UNIX ホ
157 ストのファイルを
158 .B iso9660
159 ファイルシステムでより詳しく記述するために使用され、
160 長いファイル名や UID/GID、POSIX 形式のパーミッション、デバイスファイル
161 などの情報を提供する。Linux の
162 .B iso9660
163 ファイルシステムサポートがロックリッジファイルシステムを自動で
164 認識することができる。
165 .RE
166 .TP
167 .B hpfs
168 は OS/2 で使われる高性能ファイルシステム(High Performance Filesystem)である。
169 このファイルシステムはドキュメントが入手できないため、
170 Linux では読み込み専用 (Read-only) でしか使用できない。
171 .TP
172 .B sysv
173 は SystemV/Coherent ファイルシステムの Linux での実装である。
174 Xenix, SystemV/386, Coherent 各ファイルシステムを使うことができる。
175 .TP
176 .B nfs
177 はネットワークファイルシステムである。
178 離れたコンピュータのディスクを使うことができる。
179 .TP
180 .B smb
181 は SMB プロトコルをサポートしたネットワークファイルシステムである。
182 Windows for Workgroups, Windows NT, Lan Manager が使っている。
183 .sp
184 .B smb
185 ファイルシステムを使うためには ksmbfs パッケージに含まれる
186 特殊なマウントプログラムが必要である。
187 ksmbfs は
188 .I ftp://sunsite.unc.edu/pub/Linux/system/Filesystems/smbfs
189 にある。
190 .TP
191 .B ncpfs
192 は NCP プロトコルをサポートしたファイルシステムである。Novell NetWare が
193 使っている。
194 .sp
195 .B ncpfs
196 を使うためには
197 .I ftp://linux01.gwdg.de/pub/ncpfs
198 にある特殊なプログラムが必要である。
199 .SH 関連項目
200 .BR proc (5),
201 .BR fsck (8),
202 .BR mkfs (8),
203 .BR mount (8)