2 .\" Copyright (c) 1993 by Thomas Koenig (ig25@rz.uni-karlsruhe.de)
3 .\" and Copyright (c) 2002, 2006 by Michael Kerrisk <mtk.manpages@gmail.com>
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32 .\" Modified 7 Jun 2002, by Michael Kerrisk <mtk.manpages@gmail.com>
33 .\" Added information on real-time signals
34 .\" Modified 13 Jun 2002, by Michael Kerrisk <mtk.manpages@gmail.com>
35 .\" Noted that SIGSTKFLT is in fact unused
36 .\" 2004-12-03, Modified mtk, added notes on RLIMIT_SIGPENDING
37 .\" 2006-04-24, mtk, Added text on changing signal dispositions,
38 .\" signal mask, and pending signals.
40 .\" Added section on system call restarting (SA_RESTART)
41 .\" Added section on stop/cont signals interrupting syscalls.
42 .\" 2008-10-05, mtk: various additions
44 .\" Japanese Version Copyright (c) 1997 Takafumi Naka
45 .\" and 2005-2008 Akihiro MOTOKI
46 .\" all rights reserved.
47 .\" Translated 1997-02-13, Takafumi Naka <takafumi@yk.rim.or.jp>
48 .\" Modified 1999-06-22, Tatsuo SEKINE <tsekine@isoternet.org>
49 .\" Modified 1999-07-18, Takafumi Naka <takafumi@yk.rim.or.jp>
50 .\" Modified 1999-12-06, NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>, LDP v1.28
51 .\" Updated 2003-07-24, Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
52 .\" Updated 2005-02-23, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
53 .\" Updated 2006-07-28, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.36
54 .\" Updated 2007-05-28, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.50
55 .\" Updated 2007-09-08, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.64
56 .\" Updated 2008-08-11, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v3.05
57 .\" Updated 2008-11-21, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v3.13
58 .\" Updated 2010-04-10, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v3.24
60 .\"WORD: disposition 処理方法
62 .\"WORD: signal handler シグナルハンドラ
64 .TH SIGNAL 7 2011-09-18 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
68 Linux は POSIX 信頼シグナル (reliable signal; 以後 "標準シグナル"と表記)
69 と POSIX リアルタイムシグナルの両方に対応している。
71 シグナルはそれぞれ現在の「処理方法 (disposition)」を保持しており、
72 この処理方法によりシグナルが配送された際にプロセスが
75 後述の表の "動作" の欄のエントリは各シグナルのデフォルトの
76 処理方法を示しており、以下のような意味を持つ。
82 デフォルトの動作はプロセス終了とコアダンプ出力
88 デフォルトの動作は、プロセスが停止中の場合にその実行の再開。
94 を使って、シグナルの処理方法を変更することができる
96 の方がシグナルハンドラを設定する際の移植性が低い;
101 プロセスが選択できるのは、次のいずれか一つである。
102 デフォルトの動作を実行する、シグナルを無視する、
103 .I "シグナルハンドラ (signal handler)"
104 でシグナルを捕捉する。シグナルハンドラとは、シグナル配送時に
105 自動的に起動されるプログラマ定義の関数である。
106 (デフォルトでは、シグナルハンドラは通常のプロセスのスタック上で起動される。
107 シグナルハンドラが代替スタック (alternate stack) を使用するように設定する
108 こともできる。代替スタックを使用するように設定する方法と、どのような際に
109 代替スタックが役に立つかについての議論については
113 シグナルの処理方法はプロセス単位の属性である。
114 マルチスレッドのアプリケーションでは、あるシグナルの処理方法は
118 で作成された子プロセスは親プロセスのシグナルの処理方法のコピーを継承する。
120 の間、ハンドラが登録されているシグナルの処理方法はデフォルトにリセット
121 され、無視となっているシグナルの処理方法は変更されずそのままとなる。
123 以下のシステムコールとライブラリ関数を使って、
124 呼び出し者はシグナルを送信することができる。
130 指定されたプロセスや、指定されたプロセスグループの全メンバー、
134 指定されたプロセスグループの全メンバーにシグナルを送る。
137 呼び出し者と同じプロセス内の指定された POSIX スレッドにシグナルを送る。
140 指定されたプロセス内の指定されたスレッドにシグナルを送る
146 指定されたプロセスに付属データとともにリアルタイムシグナルを送る。
148 以下のシステムコールを使って、シグナルが捕捉されるまで
149 呼び出したプロセスやスレッドの実行を中断 (suspend) することができる
150 (ハンドラが設定されていないシグナルによりそのプロセスが終了した
154 何かシグナルが捕捉されるまで実行を停止する。
157 一時的にシグナルマスク (下記参照) を変更し、
158 マスクされていないシグナルのいずれかが捕捉されるまで
161 シグナルハンドラ経由でシグナルを非同期 (asynchronously) で捕捉する以外にも、
162 シグナルを同期 (synchronously) して受け付けることもできる。
163 同期して受け付けるとは、シグナルが配送されるまで実行を停止 (block)
164 するということである。シグナルを受け付けた際に、カーネルは
165 そのシグナルに関する情報を呼び出し者に返す。
169 .BR sigtimedwait (2),
171 は、指定されたシグナル集合のシグナルの一つが配送されるまで実行を中断する。
172 どのシステムコールや関数でも、配送されたシグナルに関する情報が返される。
175 が返すファイルディスクリプタを使うと、呼び出し元に配送された
176 シグナルに関する情報を読み出すことができる。
181 の呼び出し時に指定されたシグナル集合のシグナルの一つが呼び出し元に
182 配送されるまで停止 (block) する。
184 が返すバッファにはシグナルに関する情報を格納した構造体が入っている。
188 されることがある。ブロックされると、そのシグナルは
189 その後ブロックを解除されるまで配送されなくなる。
190 シグナルが生成されてから配送されるまでの間、そのシグナルは
195 .I "シグナルマスク (signal mask)"
196 を持つ。シグナルマスクはそのスレッドが現在ブロックしている
199 .BR pthread_sigmask (3)
200 を使って自分のシグナルマスクを操作できる。
201 伝統的なシングルスレッドのアプリケーションでは、
207 親プロセスのシグナルマスクのコピーを継承する。
211 生成されるシグナル (したがって処理待ちとなるシグナル) には、
212 プロセス全体宛てと特定のスレッド宛てがある。
216 特定のマシン語の命令の実行の結果として生成される、
223 を使って特定のスレッド宛てに生成されたシグナルも
225 プロセス宛てのシグナルは、そのシグナルをブロックしていないスレッドのうち
226 いずれかの一つに配送することができる。そのシグナルをブロックしていない
227 スレッドが複数ある場合、シグナルを配送するスレッドはカーネルが
232 を使って、現在処理待ちのシグナル集合を取得することができる。
233 この集合は、プロセス宛ての処理待ちシグナルと
234 呼び出したスレッド宛てのシグナルの両方から構成される。
237 経由で作成された子プロセスでは、処理待ちのシグナル集合は
240 の前後で、処理待ちのシグナル集合は保持される。
242 Linux は以下に示す標準シグナルに対応している。
243 シグナル番号の一部はアーキテクチャ依存であり、"値" 欄に示す通りである。
244 (3つの値が書かれているものは、 1つ目が alpha と sparc で通常有効な値、
245 真ん中が ix86, ia64, ppc, s390, arm, sh での値、最後が mips での値である。
246 .\" parisc is a law unto itself
247 \- はそのアーキテクチャにおいて対応するシグナルがないことを示す。)
249 最初に、POSIX.1-1990 に定義されているシグナルを示す。
256 制御端末(controlling terminal)のハングアップ検出、
259 SIGINT \02 Term キーボードからの割り込み (Interrupt)
260 SIGQUIT \03 Core キーボードによる中止 (Quit)
261 SIGILL \04 Core 不正な命令
262 SIGABRT \06 Core \fBabort\fP(3) からの中断 (Abort) シグナル
263 SIGFPE \08 Core 浮動小数点例外
264 SIGKILL \09 Term Kill シグナル
265 SIGSEGV 11 Core 不正なメモリ参照
266 SIGPIPE 13 Term パイプ破壊: 読み手の無いパイプへの書き出し
267 SIGALRM 14 Term \fBalarm\fP(2) からのタイマーシグナル
268 SIGTERM 15 Term 終了 (termination) シグナル
269 SIGUSR1 30,10,16 Term ユーザ定義シグナル 1
270 SIGUSR2 31,12,17 Term ユーザ定義シグナル 2
271 SIGCHLD 20,17,18 Ign 子プロセスの一時停止 (stop) または終了
272 SIGCONT 19,18,25 Cont 一時停止 (stop) からの再開
273 SIGSTOP 17,19,23 Stop プロセスの一時停止 (stop)
274 SIGTSTP 18,20,24 Stop 端末 (tty) より入力された一時停止 (stop)
275 SIGTTIN 21,21,26 Stop バックグランドプロセスの tty 入力
276 SIGTTOU 22,22,27 Stop バックグランドプロセスの tty 出力
285 次に、 POSIX.1-1990 標準にはないが、 SUSv2 と
286 POSIX.1-2001 に記述されているシグナルを示す。
292 SIGBUS 10,7,10 Core バスエラー (不正なメモリアクセス)
293 SIGPOLL Term ポーリング可能なイベント (Sys V)。
295 SIGPROF 27,27,29 Term profiling タイマの時間切れ
296 SIGSYS 12,31,12 Core ルーチンへの引き数が不正 (SVr4)
297 SIGTRAP 5 Core トレース/ブレークポイント トラップ
298 SIGURG 16,23,21 Ign T{
299 ソケットの緊急事態 (urgent condition) (4.2BSD)
301 SIGVTALRM 26,26,28 Term 仮想アラームクロック (4.2BSD)
302 SIGXCPU 24,24,30 Core CPU時間制限超過 (4.2BSD)
303 SIGXFSZ 25,25,31 Core ファイルサイズ制限の超過 (4.2BSD)
307 .BR SIGSYS ", " SIGXCPU ", " SIGXFSZ
308 および SPARC と MIPS 以外のアーキテクチャでの
310 のデフォルトの振る舞いは (コアダンプ出力なしの) プロセス終了であった。
312 .BR SIGXCPU " と " SIGXFSZ
313 のデフォルトの動作がコアダンプなしのプロセス終了のものがある。)
314 Linux 2.4 では、POSIX.1-2001 での要求仕様に準拠して、
315 これらのシグナルで、プロセスを終了させ、コアダンプを出力する
324 SIGIOT 6 Core IOT トラップ。\fBSIGABRT\fP と同義
326 SIGSTKFLT \-,16,\- A T{
327 数値演算プロセッサにおけるスタックフォルト (未使用)
329 SIGIO 23,29,22 Term 入出力が可能になった (4.2BSD)
330 SIGCLD \-,\-,18 Ign \fBSIGCHLD\fP と同義
331 SIGPWR 29,30,19 Term 電源喪失 (Power failure) (System V)
332 SIGINFO 29,\-,\- \fBSIGPWR\fP と同義
333 SIGLOST \-,\-,\- Term ファイルロックが失われた
334 SIGWINCH 28,28,20 Ign T{
335 ウィンドウ リサイズ シグナル (4.3BSD, Sun)
337 SIGUNUSED \-,31,\- Core \fBSIGSYS\fP と同義
349 は POSIX.1-2001 に規定されていないが、
350 その他の多くの UNIX システムに存在する。
351 デフォルトの動作は多くの場合、コアダンプ出力を伴うプロセスの終了である。
354 は (POSIX.1-2001 に規定されていないが) このシグナルが存在する
355 他の UNIX システムでは多くの場合、デフォルト動作は無視である。
358 は (POSIX.1-2001 に規定されていないが) いくつかの他の UNIX システムでは
362 が定義されている場合には、ほとんどのアーキテクチャで
365 .\" parisc is the only exception: SIGSYS is 12, SIGUNUSED is 31
367 Linux はリアルタイムシグナルをサポートしている。
368 リアルタイムシグナルは元々 POSIX.1b のリアルタイム拡張で定義されて
369 いるものであり、現在では POSIX.1-2001 に含まれている。
370 対応しているリアルタイムシグナルの範囲は、マクロ
375 POSIX.1-2001 では、少なくとも
377 (8) 個のリアルタイムシグナルに対応した実装が要求されている。
379 Linux は、32 個の異なるリアルタイムシグナルに対応しており、
381 しかしながら、glibc の POSIX スレッド実装は、
382 内部で 2個 (NPTL の場合) か 3個 (LinuxThreads の場合) の
387 の値を適切に (34 か 35 に) 調整する。
388 利用可能なリアルタイムシグナルの範囲は glibc のスレッド実装により
389 異なるし (使用するカーネルと glibc により実行時にも変化する)、
390 UNIX システムの種類によっても異なる。したがって、
391 プログラムでは「ハードコーディングした数字を使ってのリアルタイムシグナルの
398 を超えていないかのチェックを (実行時に) 適切に行うべきである。
400 標準シグナルと異なり、リアルタイムシグナルには
402 リアルタイムシグナルの全部をアプリケーションで定義した用途に使える。
404 ハンドリングしないリアルタイムシグナルのデフォルトの動作は
409 リアルタイムシグナルは複数の実体をキューに入れることができる。
410 一方、標準シグナルの場合、そのシグナルがブロックされている間に
411 同じシグナルの複数のインスタンスが配送されても、
417 付属データ (整数かポインタ) をシグナルと共に送信できる。
422 フラグを指定してシグナルハンドラを設定した場合、
427 フィールド経由でハンドラの第 2 引き数として渡され、
433 フィールドでシグナルを送信したプロセスの PID と実ユーザ ID を
436 リアルタイムシグナルでは配送される順序が保証される。
437 同じタイプのリアルタイムシグナルは送信された順番に到着する。
438 異なるリアルタイムシグナルが一つのプロセスに送信された場合、
440 (つまり小さい番号のシグナルが高い優先順位を持つ。)
441 対照的に、一つのプロセスに対して複数の標準シグナルが処理待ちとなった場合、
442 これらのシグナルが配送される順序は不定である。
444 一つのプロセスに対して標準シグナルとリアルタイムシグナルの両方が
445 処理待ちの場合、POSIX はどちらが先に配送されるかを規定していない。
446 Linux では、他の多くの実装と同様、このような場合には
449 POSIX によれば、1 プロセス毎に最低
450 .B _POSIX_SIGQUEUE_MAX
451 (32) 個のリアルタイムシグナルをキューに入れられるべきとしている。
452 しかし、 Linux では違った実装になっている。カーネル 2.6.7 までは
453 (2.6.7 を含む)、全プロセスでキューに入っているリアルタイムシグナル
454 の数の合計についてシステム全体での制限がある。
456 .I /proc/sys/kernel/rtsig-max
457 ファイルで見ることができ、 (権限があれば) 変更もできる。
459 .I /proc/sys/kernel/rtsig-nr
460 を見ることで、いくつのリアルタイムシグナルが現在キューに入っているかを
467 これは、キューに入るシグナル数に関してユーザ単位に
472 .SS "非同期シグナルで安全な関数 (async-signal-safe functions)"
474 シグナルハンドラ関数には非常に注意しなければならない。
475 他の場所の処理はプログラム実行の任意の箇所で中断される可能性があるためである。
476 POSIX には「安全な関数 (safe function)」という概念がある。
477 シグナルが安全でない関数の実行を中断し、かつ
479 が安全でない関数を呼び出した場合、プログラムの挙動は未定義である。
481 POSIX.1-2004 (POSIX.1-2001 Technical Corrigendum (正誤表) 2 とも言う) では、
482 シグナルハンドラ内での安全な呼び出しを保証することが必須の関数として
608 POSIX.1-2008 では、上記のリストのうち fpathconf(), pathconf(), sysconf()
635 .SS シグナルハンドラによるシステムコールやライブラリ関数への割り込み
636 システムコールやライブラリが停止 (block) している間にシグナルハンドラが
639 シグナルが返った後、呼び出しは自動的に再スタートされる。
645 これらの二つの挙動のうちどちらが起こるかは、インターフェイスにより依存し、
650 参照) を使って設定されていたかにも依存する。
651 詳細は UNIX システムによって異なる。
652 Linux における詳細を以下で説明する。
654 以下のインターフェイスのいずれかの呼び出しが停止している間に
657 フラグが使用されていれば、シグナルハンドラが返った後に
658 その呼び出しは自動的に再スタートされることになる。
662 .\" 以下のシステムコールは ERESTARTSYS を使っている。
663 .\" そのため、これらは再スタートが可能である。
671 の「遅い (slow)」デバイスに対する呼び出し。
672 ここでいう「遅い」デバイスとは、I/O 呼び出しが無期限に停止 (block) する
673 可能性のあるデバイスのことで、例としては端末、パイプ、ソケットがある
674 (この定義では、ディスクは遅いデバイスではない)。
675 遅いデバイスに対する I/O 呼び出しが、
676 シグナルハンドラにより割り込まれた時点までに何らかのデータを
677 すでに転送していれば、呼び出しは成功ステータス
678 (通常は、転送されたバイト数) を返すことだろう。
693 .\" If a timeout (setsockopt()) is in effect on the socket, then these
694 .\" system calls switch to using EINTR. Consequently, they and are not
695 .\" automatically restarted, and they show the stop/cont behavior
696 .\" described below. (Verified from 2.6.26 source, and by experiment; mtk)
705 但し、ソケットにタイムアウトが設定されていない場合 (下記参照)。
712 POSIX メッセージキューインターフェイス:
714 .BR mq_timedreceive (3),
716 .BR mq_timedsend (3).
720 (Linux 2.6.22 以降; それ以前は常に
726 .BR sem_timedwait (3)
727 (Linux 2.6.22 以降; それ以前は常に
734 を使っているどうかに関わらず、シグナルハンドラにより割り込まれた後、
736 これらは、シグナルハンドラにより割り込まれると、常にエラー
739 .\" これらは、シグナルハンドラによる割り込みの際に
740 .\" EINTR か ERESTARTNOHAND を返すシステムコールである。
744 を使ってタイムアウトが設定されているソケットインターフェース:
763 .BR sigtimedwait (2),
766 ファイルディスクリプタ多重インターフェイス:
774 System V IPC インターフェイス:
775 .\" On some other systems, SA_RESTART does restart these system calls
782 .BR clock_nanosleep (2),
790 .BR io_getevents (2).
794 関数も、ハンドラにより割り込まれた場合、決して再スタートされることはない。
795 しかし、成功となり、残っている停止時間を返す。
796 .SS 一時停止シグナルによるシステムコールやライブラリ関数への割り込み
797 Linux では、シグナルハンドラが設定されていない場合でも、
798 いくつかのブロッキング型のインターフェイスは、
799 プロセスが一時停止 (stop) シグナルの一つにより停止され、
804 この挙動は POSIX.1 で認められておらず、他のシステムでは起こらない。
806 この挙動を示す Linux のインターフェイスは以下の通りである。
810 を使ってタイムアウトが設定されているソケットインターフェース:
832 .BR sigtimedwait (2),
842 .BR sem_timedwait (3),
860 はカーネルのソースではコメントアウトされている。
861 しかし、ソフトウェアによってはビルドの過程でシグナル 29 を
869 .BR rt_sigqueueinfo (2),
885 .BR pthread_sigqueue (3),