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[linuxjm/jm.git] / manual / gnumaniak / release / man1 / chown.1
1 .\" Copyright Andries Brouwer, A. Wik 1998, Ragnar Hojland Espinosa 1998-2002
2 .\"
3 .\" Japanese Version Copyright (c) 1999 Kazuyuki Tanisako
4 .\"         all rights reserved.
5 .\" Translated Sun Aug 22 12:42 JST 1999
6 .\"         by Kazuyuki Tanisako
7 .\" Updated & Modified Sat Jan 17 09:46:35 JST 2004
8 .\"         by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
9 .\"
10 .\" This file may be copied under the conditions described
11 .\" in the LDP GENERAL PUBLIC LICENSE, Version 1, September 1998
12 .\" that should have been distributed together with this file.
13 .\"
14 .\"WORD: owner          所有者
15 .\"WORD: options        オプション
16 .\"WORD: shortest form  簡略形式
17 .\"
18 .TH CHOWN 1 "18 June 2002" "GNU fileutils 4.1"
19 .SH "名前"
20 chown \- ファイルの所有者とグループを変更する
21 .SH "書式"
22 .BI  "chown [" オプション "] " user "[:" group "] " file...
23 .sp
24 POSIX オプション:
25 .B [\-R]
26 .sp
27 GNU オプション (簡略形式):
28 .B [\-cfhvR] [\-\-dereference]
29 .B [\-\-from=\fIowner\fB:\fIgroup\fB] [\-\-reference=\fIfile\fB]
30 .B "[\-\-help] [\-\-version] [\-\-]"
31 .SH "説明"
32 .B chown
33 コマンドは指定されたそれぞれの
34 .I file
35 のユーザーおよびグループ、もしくはいずれかの所有権を、
36 オプションではない最初の引き数により以下のように変更する: 
37 ユーザー名 (もしくは数値の user ID) のみを指定した場合、
38 それぞれのファイルの所有者は指定したユーザーになり、
39 グループは変わらない。
40 ユーザー名に続けてコロンとグループ名 (もしくは数値の group ID) を
41 間にスペースを入れずに指定した場合、
42 同じようにそれらファイルのグループ所有権も指定したグループに変わる。
43 .SH "GNU 詳細"
44 GNU 版ではコロンの代わりにドットが使える (BSD に従っている)。
45 [POSIX ではユーザー名にドットが使えるため、これは許されていなかった。]
46
47 ユーザー名に続いてコロンもしくはドットがあるのにグループ名が無い場合、
48 ファイルの所有権はそのユーザーになり、
49 ファイルのグループはそのユーザーのログイングループに変更される。
50 コロンもしくはドットとグループは指定されているがユーザー名が無い場合、
51 ファイルのグループのみが変更される;
52 この場合、
53 .B chown
54 コマンドは
55 .B chgrp
56 コマンドと同じ働きをする。
57 .SH "POSIX オプション"
58 .TP
59 .B "\-R"
60 ディレクトリやそこに含まれるものの所有権を再帰的に変更する。
61 .SH "GNU オプション"
62 .TP
63 .B "\-c, \-\-changes"
64 実際に所有権の変更があった
65 .I file
66 それぞれについての動作を詳細に表示する。
67 .TP
68 .B \-\-dereference
69 シンボリックリンクそれ自身ではなく、指している先を変更する。
70 .TP
71 .B "\-f, \-\-silent, \-\-quiet"
72 所有権を変更できなかったファイルについてのエラーメッセージを出力しない。
73 .TP
74 .B \-\-from=\fIowner\fB:\fIgroup
75 \fIowner\fR と \fIgroup\fR にマッチするファイルのみを変更する。
76 どちらかを省略することもできる。
77 .TP
78 .B "\-h, \-\-no\-dereference"
79 指している先ではなく、シンボリックリンクそれ自身を変更する。
80 これがデフォルトである。
81 .B lchown(2)
82 が提供されていない場合、\fBchown\fR は失敗する。
83 再帰的に処理している時にシンボリックリンクを見付けても、
84 \fB\-\-verbose\fR が指定されていない場合、
85 エラーメッセージは出力されない。
86 .TP
87 .B "\-v, \-\-verbose"
88 全ての
89 .IR file
90 について変更した (もしくはしなかった) という動作を詳細に表示する。
91 .TP
92 .B "\-R, \-\-recursive"
93 ディレクトリやそこに含まれるものの所有権を再帰的に変更する。
94 .TP
95 .B \-\-reference=\fIfile
96 明示的に \fIuser\fR\-\fIgroup\fR 値を指示する代わりに、
97 参照用に指定した \fIfile\fR のユーザー、グループを使う。
98
99 .SH "GNU 標準オプション"
100 .TP
101 .B "\-\-help"
102 標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。
103 .TP
104 .B "\-\-version"
105 標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。
106 .TP
107 .B "\-\-"
108 オプションリストを終了する。
109 .SH "環境変数"
110 変数 LANG, LC_ALL, LC_CTYPE, LC_MESSAGES が通常の意味を持つ。
111 .SH "準拠"
112 POSIX 1003.2 ではユーザー名とグループ名の間の区切り文字として
113 ドットの使用を認めていない。
114 .SH "注意"
115 .B chown(2)
116 で set-uid ビットや set-gid ビットがリセットできるシステムでも、
117 set-uid や set-gid は保護される。
118
119 このページでは fileutils-4.1 パッケージでの
120 .B chown
121 コマンドについて説明している。
122 その他のバージョンでは少し違いがあるかもしれない。
123 修正や追加は aeb@cwi.nl, aw@mail1.bet1.puv.fi, ragnar@ragnar-hojland.com
124 宛てにメールで連絡してほしい。
125 プログラムのバグについては bug-fileutils@gnu.org へ報告してほしい。