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[linuxjm/jm.git] / manual / gnumaniak / release / man1 / rm.1
1 .\" Copyright Andries Brouwer, A. Wik 1998, Ragnar Hojland Espinosa 1998-2002
2 .\"
3 .\" This file may be copied under the conditions described
4 .\" in the LDP GENERAL PUBLIC LICENSE, Version 1, September 1998
5 .\" that should have been distributed together with this file.
6 .\"
7 .\" Japanese Version Copyright (c) 1999 Yuichi SATO
8 .\"         all rights reserved.
9 .\" Translated Wed Nov  3 17:04:31 JST 1999
10 .\"         by Yuichi SATO <sato@complex.eng.hokudai.ac.jp>
11 .\"
12 .TH RM 1 "18 June 2002" "GNU fileutils 4.1"
13 .SH 名前
14 rm \- ファイルやディレクトリを削除する
15 .SH 書式
16 .BI "rm [" オプション "] " file...
17 .sp
18 POSIX オプション:
19 .B [\-fiRr]
20 .sp
21 GNU オプション (簡略形式):
22 .B [\-dfirvR]
23 .B "[\-\-help] [\-\-version] [\-\-]"
24 .SH 説明
25 .B rm
26 は指定された
27 .I file
28 を削除する。
29 デフォルトではディレクトリの削除を行わない。
30 しかし \-r や \-R オプションで指示されると、指定されたディレクトリ以下の
31 全ディレクトリツリーが削除される
32 (`rm -r' で削除されるディレクトリツリーの深さに制限はない)。
33 .I file
34 のパス構成要素の最後が . もしくは .. の場合はエラーになる
35 (`rm -r .*' などとやったあとで驚かないようにするためである)。
36 .PP
37 \-i オプションが与えられた場合、
38 またはファイルが書き込み不可で、標準入力が端末であり、かつ
39 .B "\-f"
40 が指定されていない場合、
41 .B rm
42 はユーザーにファイルを削除してよいかを問い合わせる。
43 問い合わせは標準エラーに書き出され、返答は標準入力から読み込まれる。
44 返答が削除を肯定していないものなら、そのファイルは削除されない。
45 .SH "POSIX オプション"
46 .TP
47 .B "\-f"
48 削除の確認の問い合わせをしない。対話メッセージを出力しない。
49 単に存在しないファイルによるエラーなら、
50 エラー状態を返さない。
51 .TP
52 .B "\-i"
53 削除の確認の問い合わせをする。
54 (\-f と \-i が両方とも指定された場合、
55 後から指定された方のオプションが有効になる。)
56 .TP
57 .BR "\-r" " または " "\-R"
58 再帰的にディレクトリツリーを削除する
59 .SH "SVID 詳細"
60 System V インターフェース定義では、現在実行されている
61 実行可能バイナリファイルへの最後のリンクを削除することが禁止されている。
62 .SH "GNU 詳細"
63 削除できるディレクトリ階層の深さに上限があるという点で
64 (fileutils-3.16 における) GNU 版の実装は間違っている。
65 (必要ならば、とても深いツリーを削除するのに
66 `deltree' というユーティリティが使える。)
67 .SH "GNU オプション"
68 .TP
69 .B "\-d, \-\-directory"
70 .BR rmdir (2)
71 ではなく
72 .BR unlink (2)
73 によりディレクトリを削除する。
74 アンリンクする前にディレクトリを空にする必要はない。
75 このオプションは適切な権限を持っている場合にのみ機能する。
76 アンリンクすると、削除されたディレクトリにある多くのファイルが
77 参照されなくなるので、ファイルシステムに
78 .BR fsck (8)
79 を適用するのが賢明である。
80 .TP
81 .B "\-f, \-\-force"
82 存在しないファイルを無視する。ユーザーに削除の問い合わせをしない。
83 .TP
84 .B "\-i, \-\-interactive"
85 それぞれのファイルについて、削除の問い合わせをする。
86 返答が `y' または `Y' で始まっていない場合、そのファイルは削除しない。
87 前にある \fB\-\-force\fR オプションを無視する。
88 .TP
89 .B "\-r, \-R, \-\-recursive"
90 ディレクトリの中身を再帰的に削除する。
91 .TP
92 .B "\-v, \-\-verbose"
93 削除する前にそれぞれのファイル名を出力する。
94 .SH "GNU 標準オプション"
95 .TP
96 .B "\-\-help"
97 標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。
98 .TP
99 .B "\-\-version"
100 標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。
101 .TP
102 .B "\-\-"
103 オプションリストを終了する。
104 .SH 環境変数
105 変数 LANG, LC_ALL, LC_COLLATE, LC_CTYPE, LC_MESSAGES が通常の意味を持つ。
106 .SH 準拠
107 POSIX 1003.2 に準拠するが、削除できるディレクトリ階層の深さに制限がある。
108 .SH 注意
109 このページでは fileutils-4.1 パッケージでの
110 .B rm
111 コマンドについて説明している。
112 その他のバージョンでは少し違いがあるかもしれない。
113 修正や追加は aeb@cwi.nl, aw@mail1.bet1.puv.fi, ragnar@ragnar-hojland.com
114 宛にメイルしてください。
115 プログラムのバグについては bug-fileutils@gnu.org へ報告してください。