OSDN Git Service

Convert release and draft pages to UTF-8.
[linuxjm/jm.git] / manual / gnumaniak / release / man1 / touch.1
1 .\" Copyright Andries Brouwer, A. Wik 1998, Ragnar Hojland Espinosa 1998-2002
2 .\"
3 .\" Japanese Version Copyright (c) 1999 Kazuyuki Tanisako
4 .\"         all rights reserved.
5 .\" Translated Sun Aug 22 12:42 JST 1999
6 .\"         by Kazuyuki Tanisako
7 .\" Updated & Modified Sat Jan 17 15:13:21 JST 2004
8 .\"         by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
9 .\"
10 .\" This file may be copied under the conditions described
11 .\" in the LDP GENERAL PUBLIC LICENSE, Version 1, September 1998
12 .\" that should have been distributed together with this file.
13 .\" 
14 .\"WORD: timestamps             時刻(アクセス時刻と修正時刻)
15 .\"WORD: access time            アクセス時刻
16 .\"WORD: modification time      修正時刻
17 .\"WORD: timezones              タイムゾーン
18 .\"
19 .TH TOUCH 1 "18 June 2002" "GNU fileutils 4.1"
20 .SH "名前"
21 touch \- ファイルのアクセス時刻と修正時刻を変更する
22 .SH "書式"
23 .B touch
24 .BI "[\-acm][\-r " ref_file "|\-t " time "] " file...
25 .sp
26 今後使われなくなる書式:
27 .br
28 .B touch
29 .BI "[\-acm][" ugly_time "] " file...
30 .sp
31 GNU 版:
32 .br
33 .B touch
34 .BI "[\-acfm] [\-r " file "] [\-t " time "]"
35 .BI "[\-d " time "] [\-\-time={atime,access,use,mtime,modify}] "
36 .BI "[\-\-date=" time "] [\-\-reference=" file "]"
37 .BI "[\-\-no-create] [\-\-help] [\-\-version] [\-\-] " file...
38 .SH "説明"
39 .B touch
40 コマンドは指定したそれぞれの
41 .I file
42 のアクセス時刻、修正時刻またはいずれかを変更する。
43
44 特に指定がない場合は現在時刻に変更する。
45 \-r オプションを使った場合、
46 .I ref_file
47 の時刻を使い変更し、\-t オプションを使った場合には
48 .I time
49 で指定した時刻に変更する。
50
51 \-a と \-m オプションのいずれも指定しないか、
52 同時に指定すると両方の時刻 (訳注:アクセス時刻と修正時刻) を変更する。
53 \-a と \-m オプションのいずれか 1 つを指定すると、
54 アクセス時刻もしくは修正時刻のいずれかのみを変更する。
55 ファイルがまだ存在しない場合は、\-c オプションが指定されていない限り、
56 (モード 0666 を umask で修正したアクセス権にして、空のファイルを) 作成する。
57 .SH "POSIX オプション"
58 .TP
59 .B \-a
60 .I file
61 のアクセス時刻のみを変更する。
62 .TP
63 .B \-c
64 .I file
65 を作成しない。
66 .TP
67 .B \-m
68 .I file
69 の修正時刻を変更する。
70 .TP
71 .BI "\-r " ref_file
72 .I ref_file
73 で指定したファイルの時刻を使い変更する。
74 .TP
75 .BI "\-t " time
76 time で指定した時刻を使い変更する。
77 引き数は次のような明確な意味を持つ 10 進数の形式で指定する。
78 .br
79 .nf
80     [[CC]YY]MMDDhhmm[.SS]
81 .br
82 .fi
83 CC を指定しない場合、年 CCYY は 1969-2068 の範囲となる
84 (訳注: YY=69-99 の場合 CC=19、YY=00-68 の場合 CC=20 と見做される)。
85 YY を指定しない場合には、現在の年が使われる。
86 SS を指定しない場合、0 として見做される。
87 うるう秒を参照できるように 0-61 の範囲で指定できる。
88 結果の時刻は環境変数 TZ により指定されたタイムゾーンでの時刻となる。
89 結果の時刻が 1970 年 1 月 1 日以前になった場合、エラーとなる。
90 .SH "POSIX 詳細"
91 2 つ目の形式では
92 .I ugly_time
93 が時刻なのかファイルを指定する引き数なのかはっきりしないという不利な面がある。
94 \-r もしくは \-t オプションを指定せず、少なくても 2 つの引き数を指定し、
95 最初の引き数が 8 桁もしくは 10 桁の 10 進数である場合には時刻として見做す。
96 .I ugly_time
97 の書式は MMDDhhmm[yy] で、
98 yy は 69-99 の範囲で指定し 1969 年から 1999 年 を表す。
99 yy が指定されない場合は現在の年を表す。
100
101 この書式は今後使われない。
102 現在では \fBtouch\fR は、オプションのない 8 桁または 10 桁の数字の引き数を、
103 \&'MMDDhhmm[YY]' という書式の日付ではなく、ファイル名として認識する。
104 .SH "GNU 詳細"
105 最初の
106 .I file
107
108 .B "\-t"
109 に対する有効な引き数で、かつ
110 .BR "\-d" ,
111 .B "\-r"
112 オプションで時刻を指定していない場合、
113 または
114 .B "\-t"
115 オプションと `--' オプションが指定されていない場合、
116 その引き数はファイル名としてではなく、その他のファイルの時刻として解釈される。
117 .PP
118 .B touch
119 コマンドでファイルのアクセス時間や修正時間を現在時刻に変更する場合、
120 実行するユーザーはファイルの所有者でなくても、
121 そのファイルに対する書き込みアクセス権があれば良い。
122 そうでない場合には、そのファイルの所有者である必要がある。
123 .SH "GNU オプション"
124 .TP
125 .B "\-a, \-\-time=atime, \-\-time=access, \-\-time=use"
126 アクセス時刻のみ変更する。
127 .TP
128 .B "\-c, \-\-no\-create"
129 指定したファイルが存在しない場合、作成しない。
130 .TP
131 .BI "\-d, \-\-date=" time
132 現在時刻の代わりに、
133 .I time
134 で指定した時刻を使う。
135 月の名前や、タイムゾーン、`am' や `pm'、等を含めることができる。
136 .TP
137 .B "\-f"
138 無視される; BSD 版の
139 .BR touch (1)
140 との互換性のために用意されている。
141 .TP
142 .B "\-m, \-\-time=mtime, \-\-time=modify"
143 修正時刻のみを変更する。
144 .TP
145 .BI "\-r " file ", \-\-reference=" file
146 現在時刻の代わりに、参照用に指定した
147 .I file
148 の時刻を使う。
149 .SH "GNU 標準オプション"
150 .TP
151 .B "\-\-help"
152 標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。
153 .TP
154 .B "\-\-version"
155 標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。
156 .TP
157 .B "\-\-"
158 オプションリストを終了する。
159 .SH "環境変数"
160 変数 TZ が明示的に与えられた時刻を解釈するのに使われる。
161 変数 LANG, LC_ALL, LC_CTYPE, LC_MESSAGES が通常の意味を持つ。
162 .SH "準拠"
163 POSIX 1003.2 では \-t オプションの引き数の書式が
164 GNU での実装で使われているものとは違っている。
165 .SH "注意"
166 このページでは fileutils-4.1 パッケージでの
167 .B touch
168 コマンドについて説明している。
169 その他のバージョンでは少し違いがあるかもしれない。
170 修正や追加は aeb@cwi.nl, aw@mail1.bet1.puv.fi, ragnar@ragnar-hojland.com
171 宛てにメールで連絡してほしい。
172 プログラムのバグについては bug-fileutils@gnu.org へ報告してほしい。