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2 .\"
3 .\" Copyright (c) 1983, 1991, 1993
4 .\"     The Regents of the University of California.  All rights reserved.
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6 .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without
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27 .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS
28 .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION)
29 .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT
30 .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY
31 .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF
32 .\" SUCH DAMAGE.
33 .\"
34 .\"     @(#)lpd.8       8.3 (Berkeley) 4/19/94
35 .\"
36 .\" Japanese Version Copyright (c) 2000 Hirohisa AMAN,
37 .\"     <aman@soft.comp.kyutech.ac.jp> all right reserved.
38 .\"
39 .Dd April 19, 1994
40 .Dt LPD 8
41 .Os BSD 4.4
42 .Sh 名前
43 .Nm lpd
44 .Nd ラインプリンタ スプーラー デーモン
45 .Sh 書式
46 .Nm lpd
47 .Op Fl l
48 .Sh 説明
49 .Nm lpd
50 は、ラインプリンタデーモン (スプール領域ハンドラー) であり、起動時に
51 .Xr rc 8
52 ファイルから呼び出されるのが普通である。
53 これは、
54 .Xr printcap 5
55 ファイルをひととおり調べてプリンタ情報を入手し、クラッシュ後に残されていた
56 ファイルがあればそれらをすべて印刷する。そして、システムコール
57 .Xr listen 2
58 及び
59 .Xr accept 2
60 を利用して、キュー内にあるファイルの印刷要求受付、
61 スプール領域へのファイル転送、キューの表示、
62 ならびにキュー内のジョブの削除を行なう。
63 いずれの場合も、子プロセスをフォーク(fork)して要求を処理し、
64 親プロセスは引き続いて他の要求を受け入れれるようにしている。
65 .Pp
66 オプション :
67 .Bl -tag -width Ds
68 .It Fl l
69 .Fl l
70 フラグを立てると、
71 .Nm lpd
72 はネットワークから受け取った有効な要求のログをとる。
73 これは、デバッグを行なうのに有用である。
74 .El
75 .Pp
76 アクセス制御には 2 つの方法がある。まず 1 つ目は、
77 .Pa /etc/hosts.equiv
78 若しくは
79 .Pa /etc/hosts.lpd
80 ファイルに列挙されているマシンからの要求のみを受け付けるというものである。
81 2 つ目の方法は、もし
82 .Li rs
83 がアクセスされようとしているプリンタの
84 .Xr printcap
85 エントリに指定してあれば、
86 そのプリンタが接続されているマシンにアカウントを持ったユーザーに限り,
87 .Em lpr
88 要求が受理されるというものである。
89 .Pp
90 ラインプリンタキューがディスクを全て使い果たすことのないよう、
91 各スプールディレクトリ内のファイル
92 .Em minfree
93 には、空きとして残しておくディスクブロックの数が書き込まれる。
94 この
95 .Em minfree
96 の編集には、いかなるエディタを使っても構わない。
97 .Pp
98 デーモンは、排他的アクセスのためのロック(後述)をセットした後、
99 ファイルの処理を開始し、スプールディレクトリを調べ、
100 .Em cf
101 で始まるファイルをさがす。
102
103 .Em cf
104 ファイルでは、印刷されるべきファイルや(印刷以外で)実行される
105 べき動作が指定されている。そのそれぞれの行は、一つのキー文字で始まっ
106 ており、それはその行の残りの部分とともに何をするべきかを表している。
107 .Bl -tag -width Ds
108 .It J
109 ジョブの名前。バーストページにおいてジョブ名として使われる文字列。
110 .It C
111 分類。バーストページにおいて分類行に使われる文字列。
112 .It L
113 リテラル。パスワードファイルから得られた識別情報。
114 これは、バナーページを印刷させる。
115 .It T
116 タイトル。
117 .Xr pr 1
118 のタイトルとして使われる文字列。
119 .It H
120 ホスト名。
121 .Xr lpr
122 が呼び出されたマシンの名前。
123 .It P
124 人。
125 .Xr lpr
126 を呼び出した人のログイン名。
127 これは、所有権を確認するために
128 .Xr lprm
129 によって利用される。
130 .It M
131 現在のプリントジョブが完了した時点で、指定されたユーザーに対してメールを送る。
132 .It f
133 整形されたファイル。印刷するファイル(これは,既に整形してある)の名前。
134 .It l
135 ``f'' に似ているが、これは制御文字を通し、改ページをさせない。
136 .It p
137 .Xr pr 1
138 をフィルタとして使うことで印刷されるべきファイルの名前。
139 .It t
140 troff ファイル。その内容は
141 .Xr troff 1
142 (cat 写植コマンド)の出力である。
143 .It n
144 ditroff ファイル。その内容はデバイス非依存 troff 出力である。
145 .It r
146 DVI ファイル。その内容は
147 .Tn Tex 
148 出力である。
149 DVI フォーマットは、スタンフォード大学で開発されたものである。
150 .It g
151 グラフファイル。その内容は
152 .Xr plot 3
153 によって作成されたデータである。
154 .It c
155 cifplot ファイル。その内容は
156 .Em cifplot
157 によって作成されたデータである。
158 .It v
159 ラスタイメージ(raster image)ファイル。
160 .It r
161 FORTRAN キャリッジ制御文字(FORTRAN carriage control characters)を含んだテキストデータからなるファイル。
162 .It \&1
163 troff のフォント R 。
164 デフォルトの代わりに使用するフォントファイルの名前。
165 .It \&2
166 troff のフォント I 。
167 デフォルトの代わりに使用するフォントファイルの名前。
168 .It \&3
169 troff のフォント B 。
170 デフォルトの代わりに使用するフォントファイルの名前。
171 .It \&4
172 troff のフォント S 。
173 デフォルトの代わりに使用するフォントファイルの名前。
174 .It W
175 横幅。
176 .Xr pr 1
177 やテキストフィルタで使用されるページ幅(文字数で指定)を変更する。
178 .It I
179 インデント。出力に施すインデントの(アスキー文字での)文字数。
180 .It U
181 アンリンク(unlink)。印刷終了時に削除されるファイル名。
182 .It N
183 ファイル名。印刷されるファイル名。標準入力(
184 .Xr lpr
185 がパイプラインにおいて呼び出された場合)の場合は空白。
186 .El
187 .Pp
188 もしファイルをオープンできないときは、
189 .Em LOG_LPR
190 機能を使い、
191 .Xr syslog 3
192 を通じてメッセージが記録される。
193 .Nm lpd
194 は、そのファイルの印刷を見送るまでに最大 20 回まで再オープンを試みる。
195 .Pp
196 .Nm lpd
197 は、
198 .Xr flock 2
199 を使ってロックファイルへの排他的アクセスを提供し、
200 複数のデーモンが同時にアクティブになるのを防ぐ。
201 もし、不意にデーモンが殺されたり死んだりしても、ロックファイルを削除する
202 必要はない。
203 ロックファイルは、読むことの可能な
204 .Tn ASCII
205 形式で保持され、2 つの行をその内容としている。
206 1 行目はデーモンのプロセス id であり、2 行目は現在の印刷ジョブの
207 制御ファイル名である。
208 2 行目は、
209 .Xr lpq 1
210
211 .Xr lprm 1
212 に使われるため、
213 .Nm lpd
214 の現在の状態を反映するよう更新される。
215 .Sh ファイル
216 .Bl -tag -width "/var/spool/*/minfree" -compact
217 .It Pa /etc/printcap
218 プリンタ記述ファイル
219 .It Pa /var/spool/*
220 スプールディレクトリ(の集まり)
221 .It Pa /var/spool/*/minfree
222 最低限残しておくべき空き領域
223 .It Pa /dev/lp*
224 ラインプリンタデバイス
225 .It Pa /var/run/printer
226 ローカルでの要求に対するソケット(socket)
227 .It Pa /etc/hosts.equiv
228 プリンタへのアクセスが許可されているマシンの名前のリスト
229 .It Pa /etc/hosts.lpd
230 プリンタへのアクセスは許可されているが、同じ管理制御の下には置かれていない
231 マシンの名前のリスト
232 .El
233 .Sh 関連項目
234 .Xr lpc 8 ,
235 .Xr pac 8 ,
236 .Xr lpr 1 ,
237 .Xr lpq 1 ,
238 .Xr lprm 1 ,
239 .Xr syslog 3 ,
240 .Xr printcap 5
241 .Rs
242
243 .%T "BSD 4.3 ラインプリンタマニュアル"
244 .Re
245 .Sh 履歴
246 .Nm
247 デーモンは、Version 6 AT&T UNIX で登場した。
248
249