OSDN Git Service

Convert release and draft pages to UTF-8.
[linuxjm/jm.git] / manual / netatalk / release / man8 / afpd.8
1 .\"
2 .\" Japanese Version Copyright (c) 2001-2004 Yuichi SATO
3 .\"         all rights reserved.
4 .\" Translated Mon Mar 12 22:32:08 JST 2001
5 .\"         by Yuichi SATO <sato@complex.eng.hokudai.ac.jp>
6 .\" Updated & Modified Sat Sep  8 17:49:44 JST 2001
7 .\"         by Yuichi SATO <ysato@h4.dion.ne.jp>
8 .\" Updated & Modified Sun Nov 10 03:42:07 JST 2002
9 .\"         by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
10 .\" Updated & Modified Wed Feb 11 17:50:37 JST 2004 by Yuichi SATO
11 .\"
12 .TH AFPD 8 "23 Feb 1999" "netatalk 1.4b2/asun 2.1.3"
13
14 .SH 名前
15 afpd \- AppleTalk ファイリングプロトコルデーモン
16 .SH 書式
17 .B afpd
18 [
19 .B -duptDTvI
20 ]
21 [
22 .B -f
23 .I defaultvolumes
24 ]
25 [
26 .B -s
27 .I systemvolumes
28 ]
29 [
30 .B -n
31 .I nbpname
32 ]
33 [
34 .B -c
35 .I maxconnections
36 ]
37 [
38 .B -g
39 .I guest
40 ]
41 [
42 .B -P
43 .I pidfile
44 ]
45 [
46 .B -S
47 .I port
48 ]
49 [
50 .B -L
51 .I message
52 ]
53 [
54 .B -F
55 .I config
56 ]
57 [
58 .B -U
59 .I uams
60 ]
61 [
62 .B -m
63 .I umask
64 ]
65 .SH 説明
66 .B afpd
67 は AppleTalk ファイリングプロトコル (AppleTalk Filing Protocol, AFP) の
68 インターフェースを Unix ファイルシステムに提供する。
69 このデーモンは、通常、ブート時に
70 .BR /etc/rc
71 から起動される。
72 ユーザーに提供されるボリュームの一覧は、
73 .B /etc/netatalk/AppleVolumes.system
74 および
75 .BR /etc/netatalk/AppleVolumes.default ,
76 .BR ~/AppleVolumes ,
77 .BR ~/.AppleVolumes
78 のうちの 1 つから作成される。
79 .LP
80 .B AppleVolumes
81 ファイルは、マウントするボリュームや
82 ファイル名拡張子の対応付けを指定するために使われる。
83 以下のようなフォーマットで、1 行に 1 つを指定する:
84 .RS
85 .sp
86 .I pathname
87 [
88 .I volumename
89 ]
90 .br
91 .RI . extension
92 [
93 .I type
94 [
95 .I creator
96 ]
97 ]
98 .sp
99 .RE
100 .I volumename
101 が指定されない場合、
102 .I pathname
103 の最後の '/' より後の部分が使われる。
104 ボリューム名として同じ名前を重複して使うことはできない。
105 .I type
106 が指定されない場合、
107 .RB ' ???? '
108 が使われる。
109 .I creator
110 が指定されない場合、
111 .RB ' UNIX '
112 が使われる。
113 拡張子
114 .RB ' . '
115 は、タイプが設定されていない Unix ファイルに対して、
116 デフォルトのクリエータとタイプを設定する。
117 空行と `#' で始まる行は無視される。
118 .SH オプション
119 .TP
120 .B \-d
121 デーモンを fork せず、全ての AFP コマンドを標準出力に書き出すように指定する。
122 .TP
123 .BI \-f " defaultvolumes"
124 デフォルトで提供するボリュームの一覧を、
125 .B /etc/netatalk/AppleVolumes.default
126 ではなく
127 .I defaultvolumes
128 から読み込む。
129 .TP
130 .BI \-s " systemvolumes"
131 全てのユーザーに提供するボリュームの一覧を、
132 .B /etc/netatalk/AppleVolumes.system
133 ではなく
134 .I systemvolumes
135 から読み込む。
136 .TP
137 .B \-u
138 ユーザーの
139 .B AppleVolumes
140 ファイルを最初に読み込む。
141 このオプションにより、ユーザーの
142 .B AppleVolumes
143 ファイルにあるボリューム名が、システムの
144 .B AppleVolumes
145 ファイルにあるボリューム名よりも優先される。
146 デフォルトではシステムの
147 .B AppleVolumes
148 が最初に読まれる。
149 このオプションがファイル名拡張子の対応付けの優先順位には
150 影響しない点に注意すること:
151 ユーザーの AppleVolumes ファイルが常に優先される。
152 .TP
153 .BI \-n " nbpname"
154 NBP の登録に、
155 ローカルゾーンのホスト名からドメイン部をとった最初の部分ではなく、
156 .I nbpname
157 を使うように指定する。
158 .TP
159 .BI \-c " maxconnections"
160 .BR afpd
161 に許可する最大接続数を指定する。
162 デフォルトは 5 である。
163 .TP
164 .BI \-g " guest"
165 ゲストアカウントの名前を指定する。デフォルトは ``nobody'' である。
166 .TP
167 .BI \-P " pidfile"
168 .B afpd
169 が自身のプロセス ID を格納するファイルを指定する。
170 .TP
171 .B \-p
172 クライアントがパスワードを保存しないようにさせる
173 .RB (  afpd.conf
174 における
175 .I \-nosavepasswd
176 と等価である)。
177 .TP
178 .B \-t
179 クライアントがパスワードを変更できるようにする
180 .RB (  afpd.conf
181 における
182 .I \-setpasswd
183 と等価である)。
184 .TP
185 .B \-D
186 トランスポートプロトコルとして DDP (AppleTalk) を使う
187 .RB (  afpd.conf
188 における
189 .I \-ddp
190 と等価である)。
191 .TP
192 .B \-T
193 トランスポートプロトコルとして TCP/IP を使う
194 .RB (  afpd.conf
195 における
196 .I \-tcp
197 と等価である)。
198 .TP
199 .BI \-S " port"
200 AFPoverTCP を実行するときに登録するポートを指定する。
201 デフォルトは
202 .I 548
203 である
204 .RB (  afpd.conf
205 における
206 .I -port
207 と等価である)。
208 .TP
209 .BI \-L " message"
210 クライアントに送られるログインメッセージを指定する
211 .RB (  afpd.conf
212 における
213 .I \-loginmsg
214 と等価である)。
215 .TP
216 .BI \-F " config"
217 使用する設定ファイルを指定する
218 (デフォルトは
219 .I /etc/netatalk/afpd.conf
220 である)。
221 .TP
222 .BI \-U " uams"
223 認証プロセスで使用する UAM
224 (訳註: User Authentication Method, ユーザ認証法) の
225 コンマで区切られたリスト
226 .RB (  afpd.conf
227 における
228 .I -uamlist
229 と等価である)。
230 .TP
231 .B \-I
232 プラットフォーム固有のアイコンを使う
233 .RB (  afpd.conf
234 における
235 .I \-icon
236 と等価である)。
237 .TP
238 .BR \-m " umask"
239 Netatalk でフォルダを作成する際に、この umask を使う。
240 .TP
241 .B \-v
242 バージョン情報を表示して、終了する。
243 .SH 認証
244 .B afpd
245 は、現在のところ、
246 .BR "NoUserAuthent " (ゲスト),
247 .BR "Cleartxt passwrd" ,
248 .B Kerberos IV
249 という 3 つのユーザー認証法 (UAM) を使うことができる。
250 ユーザーが
251 .B NoUserAuthent
252 を使った場合、デフォルトのボリュームのみをマウントできる。
253 また、ゲストユーザーに許可されたファイルについてのみ読み書きが可能である。
254 .B -G
255 オプションは
256 .B NoUserAuthent
257 を使用不可にする。
258 .B Cleartxt passwd
259
260 .B Kerberos IV
261 が使われた場合、
262 .B afpd
263
264 .B ~/AppleVolumes
265 にリストされている全てのボリュームをユーザーに提供する。
266 ユーザーは通常読み書きできる全てのファイルの読み書きができる。
267 AFS を使う際に
268 .B Cleartxt passwd
269 は推奨されず、
270 .B Kerberos IV
271 が推奨される。
272 アメリカ国外用に、簡略化した UAM,
273 .B AFS Kerberos
274 が配布の中に含まれている。
275 .SH 警告
276 .B afpd
277 のディレクトリ ID は、セッションの間を通して固定である。
278 これは Mac エイリアスが必ずしも常に正しく動作しないことを意味する。
279 .LP
280 アプリケーションが対応付けられているフォルダの名前が変更されると、
281 そのアプリケーションの
282 .B APPL
283 対応付けは使用不能になる。
284 これは、アプリケーションが作った文書をダブルクリックしても、
285 そのアプリケーションが起動しなくなることを意味する。
286 .B APPL
287 対応付けは、次に Finder がアプリケーションを参照したときに、
288 Mac によって再構築される。
289 .LP
290 .B afpd
291 が Macintosh ファイル名を小文字化するように設定されている場合、
292 大文字と小文字の混ざった Unix ファイル名は使うことができない。
293 .LP
294 キャリッジリターン / ラインフィードの変換が有効にされている場合、
295 Unix のバイナリファイルを Macintosh にコピーするのは安全でない。
296 .LP
297 デバイス間でディレクトリを移動することはできない。
298 .LP
299 既存のボリュームの親ボリュームをマウントした場合、
300 既存のボリュームのデスクトップデータベースは
301 親ボリュームからは使えない。
302 .B APPL
303 対応付けや
304 .B BNDL
305 ビットセットを使ったアプリケーションのアイコンは、
306 Finder がアプリケーションを参照したときに親ボリューム内に作成される。
307 .LP
308 ユーザーが自分の
309 .B ~/AppleVolumes
310 を編集して自分のディレクトリを提供しないようにした場合、
311 ユーザーは Macintosh から自分の
312 .B ~/AppleVolumes
313 を編集できなくなる。
314 .LP
315 `.' で始まる Unix ファイルは、Mac からアクセスできない。
316 .LP
317 .I pathname
318
319 .B ~/AppleVolumes
320 ファイルにない場合、そのボリュームはセレクタに現れない。
321 .LP
322 Microsoft Word の
323 .B TEXT
324 文書はキャリッジリターン / ラインフィードの変換が行われない。
325 なぜなら、MS Word は文書を書き込むときに
326 .B TEXT
327 ではないタイプを使い、その後でタイプを
328 .B TEXT
329 に変更するためである。
330 ユーザーが自分の
331 .B ~/AppleVolumes
332 を編集できるように、
333 .B afpd
334 はファイルの行末文字が (NL, LF の) どちらであっても理解する。
335 .LP
336 31 文字より長い Unix ファイル名は、Macintosh からアクセスできない。
337
338 .SH シグナル
339 メインの
340 .B afpd
341 プロセスに送られたシグナルは、子プロセスにも伝えられて、
342 全てに影響を与える。
343 .TP 13
344 .B SIGHUP
345 .B afpd
346 プロセスは "The server is going down for maintenance." という
347 メッセージをクライアントに送り、5 分以内にシャットダウンする。
348 新規の接続は許可されない。
349 子の
350 .B afpd
351 にシグナルが送られても、他の子プロセスには影響しない。
352 だだしメインプロセスは終了し、新規の接続はできない。
353 .TP 13
354 .B SIGUSR1
355 configure オプション
356 .B --with-message-dir
357 が指定された場合、
358 .B afpd
359 プロセスは
360 .B debug
361 オプションを設定し、メッセージを
362 .RI /var/tmp/afpd-debug- pid
363 にリダイレクトする。
364 このシグナルは子の
365 .B afpd
366 にのみ送るべきである。
367 .B 警告:
368 .B --with-message-dir
369 オプションが指定されていない場合、
370 このシグナルは
371 .B afpd
372 プロセスを kill する。
373 .TP 13
374 .B SIGUSR2
375 .B afpd
376 プロセスは
377 .I msg
378 ディレクトリで
379 .RI message. pid
380 という名前のファイルを探す。
381 ファイルが見つかると、それに対応する AFP クライアントに
382 ファイルの内容をメッセージとして送る。
383 メッセージが送られた後、ファイルは削除される。
384
385 .SH ファイル
386 .TP 20
387 .B /etc/netatalk/AppleVolumes.default
388 マウントするデフォルトのボリュームの一覧
389 .TP 20
390 .B /etc/netatalk/AppleVolumes.system
391 全てのユーザーに提供するボリュームの一覧
392 .TP 20
393 .B ~/AppleVolumes
394 各ユーザーがマウントするボリュームの一覧
395 .TP 20
396 .BI /etc/netatalk/msg/message. pid
397 ユーザーに送られるメッセージ
398 .TP 20
399 .BI /var/tmp/afpd-debug- pid
400 (SIGUSR1 で呼び出された場合の) デバッグ出力
401 .SH バグ
402 いくつかの AFP の仕様は、Macintosh で使用されていないので、実装されていない。