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[linuxjm/jm.git] / manual / pciutils / release / man8 / lspci.8
1 .\" Copyright (c) 1997--1999 Martin Mares <mj@atrey.karlin.mff.cuni.cz>
2 .\"
3 .\" This program is free software; you can redistribute it and/or modify
4 .\" it under the terms of the GNU General Public License as published by
5 .\" the Free Software Foundation; either version 2, or (at your option)
6 .\" any later version.
7 .\"
8 .\" This program is distributed in the hope that it will be useful,
9 .\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
10 .\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.  See the
11 .\" GNU General Public License for more details.
12 .\"
13 .\" You should have received a copy of the GNU General Public License
14 .\" along with this program; if not, write to the Free Software
15 .\" Foundation, Inc., 59 Temple Place - Suite 330, Boston, MA 02111-1307, 
16 .\" USA.
17 .\"
18 .\" Japanese version copyright (c) 1999 Tatsuo SEKINE <tsekine@isoternet.org>
19 .\"     all rights reserved
20 .\" 
21 .\" Translated on Fri Dec 24 13:57:00 JST 1999
22 .\"     by Tatsuo SEKINE <tsekine@isoternet.org>
23 .\" Modified on Thu Feb 10 15:40:00 JST 1999
24 .\"     by Takeyasu Wakabayashi <twakaba@eco.toyama-u.ac.jp>
25 .\" Updated and Modified on Tue Mar 13 01:39:48 JST 2001
26 .\"     by Yuichi SATO <sato@complex.eng.hokudai.ac.jp>
27 .\" Updated and Modified on Sun Mar  7 23:08:25 JST 2004
28 .\"     by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
29 .\"
30 .\"WORD:        direct hardware access  ダイレクトハードウェアアクセス
31 .\"WORD:        PCI configuration space PCI 設定空間
32 .\"WORD:        machine readable form   機械可読形式
33 .\"WORD:        vendor                  ベンダ
34 .\"WORD:        bus mapping mode        バスマッピングモード
35 .\"WORD:        parse                   パース
36 .\"WORD:        verbose                 詳細な
37 .\"WORD:        modulo                  モジュール関連の
38 .\"
39 .TH lspci 8 "04 January 2003" "pciutils-2.1.11" "Linux PCI Utilities"
40 .IX lspci
41 .SH 名前
42 lspci \- 全ての PCI デバイスを表示する
43 .SH 書式
44 .B lspci
45 .RB [ options ]
46 .SH 説明
47 .B lspci
48 はシステムの全ての PCI バスと、そこにつながっている全てのデバイスに関する
49 情報を表示するユーティリティである。
50
51 もし、PCI デバイスのドライバ、または
52 .I lspci
53 自身についてのバグを報告するなら、
54 "lspci -vvx" の出力を含めるようにして欲しい。
55 .SH オプション
56 .TP
57 .B -v
58 .I lspci
59 の出力を詳細にして、全てのデバイスに関して詳しい情報を表示する。
60 .TP
61 .B -vv
62 .I lspci
63 の出力をより詳細にし、さらに多くの情報
64 (PCI デバイスが渡す情報の本当に全て) を表示する。
65 これらのデータの正確な意味は、このマニュアルページでは説明しない。
66 詳しく知りたければ
67 .B /usr/include/pci.h
68 または、PCIの規格を参照せよ。
69 .TP
70 .B -n
71 PCI ID データベースを調べる代わりに、
72 PCI ベンダとデバイスコードを数字で表示する。
73 .TP
74 .B -x
75 (標準のヘッダである) PCI 設定空間 (PCI configuration space) の
76 先頭 64 バイトの 16 進ダンプを表示する。
77 ドライバまたは
78 .I lspci
79 自身のデバッグに有用である。
80 .TP
81 .B -xxx
82 PCI 設定空間の全ての 16 進ダンプを表示する。
83 これは root のみが利用できる。
84 何故ならば、幾つかの PCI デバイスは
85 設定空間の未定義部分を読み込もうとすると
86 .B クラッシュ
87 するからである
88 (この動作は多分 PCI 標準には違反しないが、少なくとも恐ろしく間抜けではある)。
89 .TP
90 .B -b
91 バスから見た表示をする。
92 カーネルから見える IRQ とアドレスの代わりに、
93 カードと PCI バスから見える IRQ とアドレスを全て表示する。
94 .TP
95 .B -t
96 全てのバス・ブリッジ・デバイスと、それらの間の接続を含む図を木構造で表示する。
97 .TP
98 .B -s [[<bus>]:][<slot>][.[<func>]]
99 指定されたバス (bus)・スロット (slot)・機能 (func) のデバイスのみを表示する。
100 デバイスの指定の各要素は省略可能で、また "*" は「任意の値」を意味する。
101 全ての数値は 16 進数で入力する。 
102 例えば、"0:" はバス 0 の全てのデバイスを、
103 "0" は全てのバスのデバイス 0 で全ての機能を意味し、
104 "0.3" は全てのバスのデバイス 0 で 3 番目の機能を選択し、
105 ".4" は各デバイスの 4 番目の機能を表示する。
106 .TP
107 .B -d [<vendor>]:[<device>]
108 指定されたベンダ ID とデバイス ID を持つデバイスのみを表示する。
109 両 ID とも 16 進で与えられる。省略も可能である。
110 また、「任意の値」を意味する "*" を指定することも可能である。
111 .TP
112 .B -i <file>
113 .B <file>
114 を /usr/share/pci.ids の代わりの PCI ID データベースとして用いる。
115 .TP
116 .B -p <dir>
117 .B <dir>
118 を /proc/bus/pci の代わりに、PCI バスの情報を持つディレクトリとして用いる。
119 .TP
120 .B -m
121 スクリプトで簡単にパースできるように、
122 機械可読形式で PCI デバイスのデータをダンプする
123 (通常のフォーマットと、詳細なフォーマットとの両方がサポートされている)。
124 .TP
125 .B -M
126 バスマッピングモード (bus mapping mode) で起動する。
127 これは設定に失敗したブリッジの後にあるものを含めて、
128 全てのデバイスを見つけるために広範囲にスキャンする。
129 これはデバッグのみを意図している事に注意すること。
130 これはマシンをクラッシュさせるかもしれない
131 (バグのあるデバイスの場合のみではあるが、不幸にもそれは存在する) ので、
132 root のみが使える。
133 ハードウェアに直接は触らないような PCI のアクセス方法において、
134 -M を使う事は意味がない。
135 何故ならば、(lspci のモジュール関連バグを除けば) 実行結果は
136 通常の表示モードと同じだからである。
137 .TP
138 .B --version
139 .I lspci
140 のバージョンを表示する。このオプションは、単独で使用すべきである。
141 .SH PCILIB のオプション
142 PCI utilities は PCI カードとやりとりするために
143 PCILIB (PCI 設定空間にアクセスするための機能を提供する、
144 プラットフォームに依存せず移植性の高いライブラリ) を用いている。
145 以下のオプションはライブラリのパラメータ、
146 特にどのアクセス方法が使われるか、を制御する。
147 デフォルトでは PCILIB はアクセス方法で可能なもののうち最初のものを用い、
148 何らデバッグ情報を表示しない。
149 各々のスイッチには、そのスイッチに対応している
150 ハードウェア/ソフトウェアの設定リストが付随する。
151 .TP
152 .B -P <dir>
153 /proc/bus/pci の代わりに、
154 .B <dir>
155 を使った Linux /proc/bus/pci スタイルの設定でアクセスを行わせる。
156 (Linux 2.1 またはそれ以降でのみ有効)
157 .TP
158 .B -H1
159 インテル設定メカニズム 1 (Intel configuration mechanism 1) を使って、
160 ハードウェアに直接アクセスする。(i386 及びその互換でのみ有効)
161 .TP
162 .B -H2
163 インテル設定メカニズム 2 (Intel configuration mechanism 2) を使って、
164 ハードウェアに直接アクセスする。
165 警告: この方法では各バスの最初の 16 デバイスしか扱えず、
166 多くの場合殆んど信頼できない。(i386 及びその互換でのみ有効)
167 .TP
168 .B -S
169 PCI アクセスシステムコールを使う。(Alpha/Linux と UltraSparc でのみ有効)
170 .TP
171 .B -F <file>
172 lspci -x の実行結果を格納しているファイルから、全ての情報を取り出す。
173 ユーザーから提供されたバグ報告の解析に役立つ。
174 なぜならば、さらなるダンプをユーザーに要求する事なく、
175 ハードウェアの設定をあなたの好きなやり方で表示する事ができる。
176 (全てのシステムで有効)
177 .TP
178 .B -G
179 ライブラリのデバッグレベルを上げる。(全てのシステムで有効)
180 .SH ファイル
181 .TP
182 .B /usr/share/pci.ids
183 既知の PCI ID (ベンダ・デバイス・クラス・サブクラス) のリスト。
184 .TP
185 .B /proc/bus/pci
186 2.1.82 以降の Linux カーネルで提供される
187 PCI バス設定空間へのインタフェース。
188 バスごとのディレクトリには、カードごとの設定空間を表すファイルがあり、
189 さらに
190 .I devices
191 ファイルは全ての PCI デバイスのリストを表す。
192 .SH 関連項目
193 .BR setpci (8), 
194 .BR update-pciids (8)
195 .SH 著者
196 Linux PCI Utilities は Martin Mares <mj@ucw.cz> に
197 よって保守されている。