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info/GNU_which: Add some explanations.
[linuxjm/jm.git] / manual / procps / release / man8 / vmstat.8
1 .\"  This page Copyright (C) 1994 Henry Ware <al172@yfn.ysu.edu>
2 .\"  Distributed under the GPL, Copyleft 1994.
3 .\"
4 .\" Japanese Version Copyright (c) 2000 NAKANO Takeo all rights reserved.
5 .\" Translated Tue Nov 14 2000 by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
6 .\" Updated & Modified Mon Jul 18 14:35:15 JST 2005
7 .\"         by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
8 .\"
9 .TH VMSTAT 8 "27 July 1994 " "Throatwobbler Ginkgo Labs" "Linux Administrator's Manual"
10 .SH 名前
11 vmstat \- 仮想メモリの統計を報告する
12 .SH 書式
13 .ft B
14 .B vmstat
15 .RB [ "\-a" ]
16 .RB [ "\-n" ]
17 .RI [ delay " [ " count ]]
18 .br
19 .B vmstat
20 .RB [ "\-f" ]
21 .RB [ "\-s" ]
22 .RB [ "\-m" ]
23 .br
24 .B vmstat
25 .RB [ "\-S unit"]
26 .br
27 .B vmstat
28 .RB [ "\-d"]
29 .br
30 .B vmstat
31 .RB [ "\-p disk partition"]
32 .br
33 .B vmstat
34 .RB [ "\-V" ]
35 .SH 説明
36 .B vmstat
37 はプロセス・メモリ・ページング・ブロック IO・トラップ・CPU 稼働状況
38 などに関する情報を報告する。
39
40 最初に作成される報告では、最後に再起動して以降の平均が与えられる。
41 それ以降の報告では、長さ
42 .I delay
43 のサンプリング期間に関する情報が与えられる。
44 プロセスとメモリに関する報告は、いずれも報告の瞬間のものである。
45
46 .SS オプション
47 .TP
48 .B \-a
49 2.5.41 以降のカーネルで指定すると、
50 アクティブ/非アクティブなメモリの表示する。
51 .TP
52 .B \-f
53 ブート後の fork 数を表示する。
54 これには fork, vfork, clone システムコールが含まれ、
55 生成されたタスク数と等しい。
56 各プロセスは、スレッドの使用数によって、1 つ以上のタスクで表現される。
57 これは繰り返し表示されない。
58 .TP
59 .B \-m
60 slabinfo を表示する。
61 .TP
62 .B \-n
63 ヘッダの表示が一度だけになる。
64 デフォルトでは、一定の周期でヘッダが繰り返し表示される。
65 .TP
66 .B \-s
67 種々のイベントカウンタとメモリの統計の表を表示する。
68 この表示は繰り返し表示されない。
69 .TP
70 .I delay
71 更新の間隔。単位は秒。
72 .I delay
73 が指定されなければ、最後の起動以降の平均値が 1 回だけ報告される。
74 .TP
75 .I count
76 更新の回数。
77 .I count
78 が指定されず、
79 .I delay
80 が指定されている場合は、
81 .I count
82 のデフォルトは無限回になる。
83 .TP
84 .B \-d
85 ディスクの統計を表示する (2.5.70 以降が必要)。
86 .TP
87 .B \-p
88 このオプションの後に指定したパーティション名に関する
89 詳細な統計を表示する (2.5.70 以降が必要)。
90 .TP
91 .B \-S
92 このオプションの後に k, K, m, M を付けると、
93 出力を 1000, 1024, 1000000, 1048576 バイト単位に切り替える。
94 .TP
95 .B \-V
96 バージョン情報を表示する。
97 .SH VM モードにおけるフィールドの説明
98 .SS
99 .B "Procs"
100 .nf
101 b: 割り込み不可能なスリープ状態にあるプロセス数
102 .\"nakano 第一文の訳は?
103 .fi
104 .SS
105 .B "Memory"
106 .nf
107 swpd: 仮想メモリの量。
108 free: 空きメモリの量。
109 buff: バッファに用いられているメモリの量。
110 cache: キャッシュに用いられているメモリの量。
111 inact: アクティブでないメモリの量 (-a オプション)。
112 active: アクティブなメモリの量 (-a オプション)。
113 .fi
114 .SS
115 .B "Swap"
116 .nf
117 si: ディスクからスワップインされているメモリの量 (/s)。
118 so: ディスクにスワップしているメモリの量 (/s)。
119 .fi
120 .SS
121 .B "IO"
122 .nf
123 bi: ブロックデバイスから受け取ったブロック (blocks/s)。
124 bo: ブロックデバイスに送られたブロック (blocks/s)。
125 .fi
126 .SS
127 .B "System"
128 .nf
129 in: 一秒あたりの割り込み回数。クロック割り込みも含む。
130 cs: 一秒あたりのコンテキストスイッチの回数。
131 .fi
132 .SS
133 .B "CPU "
134 これらは CPU の総時間に対するパーセンテージである。
135 .nf
136 us: カーネルコード以外の実行に使用した時間 (ユーザー時間、nice 時間を含む)。
137 sy: カーネルコードの実行に使用した時間 (システム時間)。
138 id: アイドル時間。Linux 2.5.41 以前では、IO 待ち時間を含んでいる。
139 wa: IO 待ち時間。Linux 2.5.41 以前では、0 と表示される。
140 .fi
141 .SH ディスクモードにおけるフィールドの説明
142 .SS
143 .B "Reads"
144 .nf
145 total: 成功した読み込みの総数
146 merged: グループ化された (結果として 1 つの I/O となった) 読み込みの数
147 sectors: 読み込みに成功したセクタ数
148 ms: 読み込みに使用した時間 (ミリ秒)
149 .fi
150 .SS
151 .B "Writes"
152 .nf
153 total: 成功した書き出しの総数
154 merged: グループ化された (結果として 1 つの I/O となった) 書き出しの数
155 sectors: 書き出しに成功したセクタ数
156 ms: 書き出しに使用した時間 (ミリ秒)
157 .fi
158 .SS
159 .B "IO"
160 .nf
161 cur: 実行中の I/O
162 s: I/O に使用した時間 (秒)
163 .fi
164 .SH ディスクパーティションモードにおけるフィールドの説明
165 .nf
166 reads: このパーティションに発行された読み込みの総数
167 read sectors: このパーティションから読み込まれた総セクタ数
168 writes : このパーティションに発行された書き出しの総数
169 requested writes: このパーティションへの書き出し要求の総数
170
171 .fi
172 .SH SLAB モードにおけるフィールドの説明
173 .nf
174 cache: キャッシュ名
175 num: 現在アクティブなオブジェクトの数
176 total: 利用可能なオブジェクトの総数
177 size: 各オブジェクトのサイズ
178 pages: 少なくとも 1 つのアクティブなオブジェクトがあるページの数
179 totpages: 確保 (allocate) された総ページ数
180 pslab: slab 当りのページ数
181 .fi
182
183 .SH 注意
184 .B vmstat
185 には特別な権限は必要ない。
186 .PP
187 これらの報告は、システムのボトルネックを突き止める作業の
188 手助けをするものである。 Linux の
189 .B vmstat
190 は、自分自身は実行プロセスとしての勘定に入れない。
191 .PP
192 Linux のブロックは、今のところ全て 1024 バイトである。
193 古いカーネルはブロックが 512・2048・4096 バイトであると表示するかもしれない。
194 .PP
195 procps 3.1.9 以降では、vmstat はデフォルトモードにおいて
196 単位 (k, K, m, M) をユーザーに選択させる。
197 デフォルトは K (1024 バイト) である。
198 .PP
199 vmstat は slabinfo 1.1 を使用する。
200 間違えていたら修正して欲しい。
201 .SH ファイル
202 .ta
203 .nf
204 /proc/meminfo
205 /proc/stat
206 /proc/*/stat
207 .fi
208
209 .SH 関連項目
210 .BR iostat (1),
211 .BR sar (1),
212 .BR mpstat (1),
213 .BR ps (1),
214 .BR top (1),
215 .BR free (1)
216 .PP
217 .SH バグ
218 デバイスごとのブロック io を表にしない。
219 またシステムコールの回数を数えない。
220 .SH 著者
221 .nf
222 Henry Ware <al172@yfn.ysu.edu> と
223 Fabian Frederick <ffrederick@users.sourceforge.net>
224 (diskstat, slab, partitions...) によって書かれた。