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40 .\" Updated & Modified Sat Jan 18 16:48:08 JST 2003
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42 .\" Updated & Modified Sun Sep 7 00:52:44 JST 2003 by Yuichi SATO
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45 .\" Updated 2012-04-30, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
47 .TH STATFS 2 2014\-06\-13 Linux "Linux Programmer's Manual"
49 statfs, fstatfs \- ファイルシステムの統計を取得する
51 \fB#include <sys/vfs.h> \fP/* または <sys/statfs.h> */
53 \fBint statfs(const char *\fP\fIpath\fP\fB, struct statfs *\fP\fIbuf\fP\fB);\fP
55 \fBint fstatfs(int \fP\fIfd\fP\fB, struct statfs *\fP\fIbuf\fP\fB);\fP
57 関数 \fBstatfs\fP() はマウントされたファイルシステムについての情報を返す。 \fIpath\fP
58 はマウントされたファイルシステムにあるファイルのパス名である。 \fIbuf\fP は \fIstatfs\fP
59 構造体へのポインターで、およそ以下のように定義される:
63 #if __WORDSIZE == 32 /* システムのワードサイズ */
64 # define __SWORD_TYPE int
65 #else /* __WORDSIZE == 64 */
66 # define __SWORD_TYPE long int
70 __SWORD_TYPE f_type; /* ファイルシステムの種別 (下記参照) */
71 __SWORD_TYPE f_bsize; /* 最適な転送ブロックサイズ */
72 fsblkcnt_t f_blocks; /* ファイルシステムの総データブロック数 */
73 fsblkcnt_t f_bfree; /* ファイルシステムの空きブロック数 */
74 fsblkcnt_t f_bavail; /* 非特権ユーザーが利用可能な空きブロック数 */
75 fsfilcnt_t f_files; /* ファイルシステムの総ファイルノード数 */
76 fsfilcnt_t f_ffree; /* ファイルシステムの空きファイルノード数 */
77 fsid_t f_fsid; /* ファイルシステムの ID */
78 __SWORD_TYPE f_namelen; /* ファイル名の最大長 */
79 __SWORD_TYPE f_frsize; /* フラグメントサイズ (Linux 2.6 以降) */
80 __SWORD_TYPE f_spare[5];
85 ADFS_SUPER_MAGIC 0xadf5
86 AFFS_SUPER_MAGIC 0xADFF
87 BDEVFS_MAGIC 0x62646576
88 BEFS_SUPER_MAGIC 0x42465331
90 BINFMTFS_MAGIC 0x42494e4d
91 BTRFS_SUPER_MAGIC 0x9123683E
92 CGROUP_SUPER_MAGIC 0x27e0eb
93 CIFS_MAGIC_NUMBER 0xFF534D42
94 CODA_SUPER_MAGIC 0x73757245
95 COH_SUPER_MAGIC 0x012FF7B7
96 CRAMFS_MAGIC 0x28cd3d45
97 DEBUGFS_MAGIC 0x64626720
98 DEVFS_SUPER_MAGIC 0x1373
99 DEVPTS_SUPER_MAGIC 0x1cd1
100 EFIVARFS_MAGIC 0xde5e81e4
101 EFS_SUPER_MAGIC 0x00414A53
102 EXT_SUPER_MAGIC 0x137D
103 EXT2_OLD_SUPER_MAGIC 0xEF51
104 EXT2_SUPER_MAGIC 0xEF53
105 EXT3_SUPER_MAGIC 0xEF53
106 EXT4_SUPER_MAGIC 0xEF53
107 FUSE_SUPER_MAGIC 0x65735546
108 FUTEXFS_SUPER_MAGIC 0xBAD1DEA
109 HFS_SUPER_MAGIC 0x4244
110 HOSTFS_SUPER_MAGIC 0x00c0ffee
111 HPFS_SUPER_MAGIC 0xF995E849
112 HUGETLBFS_MAGIC 0x958458f6
113 ISOFS_SUPER_MAGIC 0x9660
114 JFFS2_SUPER_MAGIC 0x72b6
115 JFS_SUPER_MAGIC 0x3153464a
116 MINIX_SUPER_MAGIC 0x137F /* オリジナルの minix */
117 MINIX_SUPER_MAGIC2 0x138F /* 30 文字ファイル名の minix */
118 MINIX2_SUPER_MAGIC 0x2468 /* minix V2 */
119 MINIX2_SUPER_MAGIC2 0x2478 /* minix V2, 30 文字ファイル名 */
120 MINIX3_SUPER_MAGIC 0x4d5a /* minix V3 ファイルシステム, 60 文字ファイル名 */
121 MQUEUE_MAGIC 0x19800202
122 MSDOS_SUPER_MAGIC 0x4d44
123 NCP_SUPER_MAGIC 0x564c
124 NFS_SUPER_MAGIC 0x6969
125 NILFS_SUPER_MAGIC 0x3434
126 NTFS_SB_MAGIC 0x5346544e
127 OPENPROM_SUPER_MAGIC 0x9fa1
128 PIPEFS_MAGIC 0x50495045
129 PROC_SUPER_MAGIC 0x9fa0
130 PSTOREFS_MAGIC 0x6165676C
131 QNX4_SUPER_MAGIC 0x002f
132 QNX6_SUPER_MAGIC 0x68191122
133 RAMFS_MAGIC 0x858458f6
134 REISERFS_SUPER_MAGIC 0x52654973
136 SELINUX_MAGIC 0xf97cff8c
137 SMACK_MAGIC 0x43415d53
138 SMB_SUPER_MAGIC 0x517B
139 SOCKFS_MAGIC 0x534F434B
140 SQUASHFS_MAGIC 0x73717368
141 SYSFS_MAGIC 0x62656572
142 SYSV2_SUPER_MAGIC 0x012FF7B6
143 SYSV4_SUPER_MAGIC 0x012FF7B5
144 TMPFS_MAGIC 0x01021994
145 UDF_SUPER_MAGIC 0x15013346
147 USBDEVICE_SUPER_MAGIC 0x9fa2
148 V9FS_MAGIC 0x01021997
149 VXFS_SUPER_MAGIC 0xa501FCF5
150 XENFS_SUPER_MAGIC 0xabba1974
151 XENIX_SUPER_MAGIC 0x012FF7B4
152 XFS_SUPER_MAGIC 0x58465342
153 _XIAFS_SUPER_MAGIC 0x012FD16D
157 これらの MAGIC 定数のほとんどは \fI/usr/include/linux/magic.h\fP
158 で定義されており、いくつかはカーネルソースで直接書かれている。
160 \fIf_fsid\fP にどんな値が入るべきなのかは誰も知らない (但し、下記を参照)。
162 それぞれのファイルシステムにおいて未定義のフィールドには 0 が 設定される。 \fBfstatfs\fP() はディスクリプター \fIfd\fP
163 によって参照されるオープンされたファイルについて、同じ情報を返す。
165 成功した場合、0 が返される。 失敗した場合、 \-1 が返され、 \fIerrno\fP に適切な値がセットされる。
169 (\fBstatfs\fP() の場合) \fIpath\fP のディレクトリ部分に検索許可が与えられていない (\fBpath_resolution\fP(7)
173 (\fBfstatfs\fP() の場合) \fIfd\fP は有効なオープンされたファイルディスクリプターではない。
176 \fIbuf\fP または \fIpath\fP が不正なアドレスを指している。
182 ファイルシステムからの読み込みの間に I/O エラーが発生した。
185 (\fBstatfs\fP() の場合) \fIpath\fP を解決するのに辿るべきシンボリックリンクが多すぎる。
188 (\fBstatfs\fP() の場合) \fIpath\fP が長過ぎる。
191 (\fBstatfs\fP() の場合) \fIpath\fP によって参照されるファイルが存在しない。
197 ファイルシステムがこの呼び出しをサポートしていない。
200 (\fBstatfs\fP() の場合) \fIpath\fP のディレクトリ部分がディレクトリでない。
203 いくつかの値が大き過ぎて、返り値の構造体で表現できない。
205 Linux 固有である。 Linux の \fBstatfs\fP() は 4.4BSD のものに影響を受けている。
206 (しかし同じ構造体を使用しているわけではない)
208 元々の Linux の \fBstatfs\fP() と \fBfstatfs\fP() システムコールは
209 非常に大きなファイルサイズを念頭に入れて設計されていなかった。
210 その後、Linux 2.6 で、新しい構造体 \fIstatfs64\fP を使用する
211 新しいシステムコール \fBstatfs64\fP() と \fBfstatfs64\fP() が追加された。
212 新しい構造体は元の \fIstatfs\fP 構造体と同じフィールドを持つが、
213 いろいろなフィールドのサイズが大きなファイルサイズに対応できるように
214 増やされている。 glibc の \fBstatfs\fP() と \fBfstatfs\fP() のラッパー関数は
215 カーネルによるこれらの違いを吸収している。
217 \fI<sys/vfs.h>\fP しか持たないシステムもあり、 \fI<sys/statfs.h>\fP
218 も持っているシステムもある。 前者は後者をインクルードするので、 前者をインクルードするのが良いと考えられる。
220 LSB ではライブラリコール \fBstatfs\fP(), \fBfstatfs\fP() を非推奨として、代わりに \fBstatvfs\fP(2),
221 \fBfstatvfs\fP(2) を使うように指示している。
223 Solaris, Irix, POSIX にはシステムコール \fBstatvfs\fP(2) があり、 \fIstruct statvfs\fP を返す
224 (\fI<sys/statvfs.h>\fP で定義されている)。 この構造体には、 \fIunsigned long\fP \fIf_fsid\fP
225 が含まれている。 Linux, SunOS, HP\-UX, 4.4BSD にはシステムコール \fBstatfs\fP() があり、 \fIstruct
226 statfs\fP を返す (\fI<sys/vfs.h>\fP で定義されている)。 この構造体には \fIfsid_t\fP \fIf_fsid\fP,
227 が含まれており、 \fIfsid_t\fP は \fIstruct { int val[2]; }\fP と定義されている。 FreeBSD
228 でも同じであるが、インクルードファイル \fI<sys/mount.h>\fP を使う。
230 \fIf_fsid\fP はあるランダムな値を持ち、 (\fIf_fsid\fP,\fIino\fP) という 1 組の値でファイルを一意に決定できるようにする、
231 というのが基本的な考え方である。 いくつかの OS では、デバイス番号 (の変種) を使ったり、
232 デバイス番号とファイルシステムタイプを組み合わせて使ったりしている。 OS の中には \fIf_fsid\fP
233 フィールドの取得をスーパーユーザーに限定しているものもある (非特権ユーザーが取得すると 0 となる)。 NFS でエクスポートされる場合、
234 このフィールドがファイルシステムのファイルハンドルで使われており、 この値を提供するとセキュリティ上の問題がある。
236 いくつかの OS では、 \fIfsid\fP を \fBsysfs\fP(2) システムコールの第 2 引き数として使用できる。
238 .\" broken in commit ff0c7d15f9787b7e8c601533c015295cc68329f8
239 .\" fixed in commit d70ef97baf048412c395bb5d65791d8fe133a52b
240 Linux 2.6.38 から Linux 3.1 までは (3.1 を含む)、 \fBfstatfs\fP() は \fBpipe\fP(2)
241 で作成されたファイルディスクリプターに対してはエラー \fBENOSYS\fP で失敗していた。
243 \fBstat\fP(2), \fBstatvfs\fP(2), \fBpath_resolution\fP(7)
245 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部
246 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
247 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。