release/man3/setnetgrent.3

   1 .\"  Copyright 2002 walter harms (walter.harms@informatik.uni-oldenburg.de)
   2 .\"  Distributed under GPL
   3 .\"  based on glibc infopages
   4 .\" polished - aeb
   5 .\"
   6 .\" Japanese Version Copyright (c) 2005  Akihiro MOTOKI
   7 .\"         all rights reserved.
   8 .\" Translated 2005-02-20, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
   9 .\"
  10 .TH SETNETGRENT 3 2007-07-26 "GNU" "Linux Programmer's Manual"
  11 .SH 名前
  12 setnetgrent, endnetgrent, getnetgrent, getnetgrent_r, innetgr \-
  13 ネットワーク・グループのエントリを操作する
  14 .SH 書式
  15 .nf
  16 .B #include <netdb.h>
  17
  18 .BI "int setnetgrent(const char *" netgroup );
  19
  20 .B "void endnetgrent(void);"
  21
  22 .BI "int getnetgrent(char **" host ", char **" user ", char **" domain );
  23
  24 .BI "int getnetgrent_r(char **" host ", char **" user ","
  25 .BI "                  char **" domain ", char *" buf ", int " buflen );
  26
  27 .BI "int innetgr(const char *" netgroup ", const char *" host ","
  28 .BI "            const char *" user ", const char *" domain );
  29 .fi
  30 .sp
  31 .in -4n
  32 glibc 向けの機能検査マクロの要件
  33 .RB ( feature_test_macros (7)
  34 参照):
  35 .in
  36 .sp
  37 .ad l
  38 .BR setnetgrent (),
  39 .BR endnetgrent (),
  40 .BR getnetgrent (),
  41 .BR getnetgrent_r (),
  42 .BR innetgr ():
  43 _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
  44 .ad b
  45 .SH 説明
  46 .I netgroup
  47 は SunOS で考案されたものである。ネットグループのデータベースの
  48 エントリは、 3 つの文字列のリスト
  49 .RI ( hostname ", " username ", " domainname )
  50 もしくはネットグループ名である。
  51 前記のリストの各要素は空であってもよい。
  52 空は何とでも一致することを意味する。
  53 本ページで説明する関数を使うことで、ネットグループのデータベースに
  54 アクセスすることができる。どのデータベースが検索されるかは
  55 .I /etc/nsswitch.conf
  56 ファイルで定義されている。
  57 .PP
  58 .BR setnetgrent ()
  59 コールは、この後で呼ばれる
  60 .BR getnetgrent ()
  61 コールが検索するネットグループを定める。
  62 .BR getnetgrent ()
  63 関数はネットグループの次のエントリを取得し、
  64 .IR host ,
  65 .IR user ,
  66 .I domain
  67 にポインタを入れて返る。
  68 NULL ポインタは、対応するエントリがどんな文字列とも一致することを意味する。
  69 得られたポインタは、ネットグループ関係の関数のいずれかが呼ばれるまでの
  70 間だけ有効である。この問題を避けるためには GNU 拡張の関数
  71 .BR getnetgrent_r ()
  72 を使うとよい。この関数は呼び出し側が用意したバッファに
  73 文字列を格納する。割り当て済のバッファを全て解放するには
  74 .BR endnetgrent ()
  75 を使用する。
  76 .PP
  77 ほとんどの場合、
  78 .RI ( hostname ", " username ", " domainname )
  79 の3要素の組がネットグループのメンバーかどうかを確認したいだけであろう。
  80 .BR innetgr ()
  81 関数を使うと、上記の3つの関数を呼び出さずにこの目的を達成できる。
  82 もう一度書いておくが、NULL ポインタはワイルドカードであり、
  83 あらゆる文字列と一致する。この関数はスレッドセーフである。
  84 .SH 返り値
  85 これらの関数は成功すると 1 を、失敗すると 0 を返す。
  86 .SH ファイル
  87 .I /etc/netgroup
  88 .br
  89 .I /etc/nsswitch.conf
  90 .SH 準拠
  91 これらの関数は POSIX.1-2001 にはないが、
  92 setnetgrent (),
  93 endnetgrent (),
  94 getnetgrent (),
  95 innetgr ()
  96 はほとんどの UNIX システムで利用可能である。
  97 .BR getnetgrent_r ()
  98 は広く他のシステムで利用できるわけではない。
  99 .\" getnetgrent_r() is on Solaris 8 and AIX 5.1, but not the BSDs.
 100 .SH 注意
 101 BSD の実装では
 102 .BR setnetgrent ()
 103 は void を返す。
 104 .SH 関連項目
 105 .BR sethostent (3),
 106 .BR setprotoent (3),
 107 .BR setservent (3)