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[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man5 / host.conf.5
1 .\" Copyright (c) 1997 Martin Schulze (joey@infodrom.north.de)
2 .\"
3 .\" This is free documentation; you can redistribute it and/or
4 .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as
5 .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of
6 .\" the License, or (at your option) any later version.
7 .\"
8 .\" The GNU General Public License's references to "object code"
9 .\" and "executables" are to be interpreted as the output of any
10 .\" document formatting or typesetting system, including
11 .\" intermediate and printed output.
12 .\"
13 .\" This manual is distributed in the hope that it will be useful,
14 .\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
15 .\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.  See the
16 .\" GNU General Public License for more details.
17 .\"
18 .\" You should have received a copy of the GNU General Public
19 .\" License along with this manual; if not, write to the Free
20 .\" Software Foundation, Inc., 675 Mass Ave, Cambridge, MA 02139,
21 .\" USA.
22 .\"
23 .\" Much of the text is copied from the manpage of resolv+(8).
24 .\"
25 .\" 2003-08-23 Martin Schulze <joey@infodrom.org> Updated according to glibc 2.3.2
26 .\"
27 .\" Japanese Version Copyright (c) 2000-2003 Yuichi SATO
28 .\"         all rights reserved.
29 .\" Translated Sun Sep 24 06:18:14 JST 2000
30 .\"         by Yuichi SATO <sato@complex.eng.hokudai.ac.jp>
31 .\" Updated & Modified Sun Sep  7 17:51:03 JST 2003
32 .\"         by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
33 .\"
34 .\"WORD:        method          方式
35 .\"WORD:        trim            取り去る
36 .\"WORD:        spoofing        偽装
37 .\"
38 .TH HOST.CONF 5 2003-08-23 "Linux" "Linux System Administration"
39 .SH 名前
40 host.conf \- レゾルバ設定ファイル
41 .SH 説明
42 ファイル
43 .I /etc/host.conf
44 には、レゾルバライブラリの詳細な設定情報が含まれている。
45 このファイルには、1 行毎に 1 つの設定キーワードと
46 それに続く適切な設定情報がなければならない。
47 認識されるキーワードは
48 .IR order ", " trim ", " multi ", " nospoof ", " spoof ", " reorder
49 である。
50 各キーワードを、以下で説明する。
51 .TP
52 .I order
53 このキーワードは、ホストのルックアップ方式を指定する。
54 このキーワードの後には、コンマで分けた
55 1 つ以上のルックアップ方式が続かなくてはならない。
56 使用可能な方式は
57 .IR bind ", " hosts ", " nis
58 である。
59 .TP
60 .I trim
61 このキーワードは、2 回以上リストすることができる。
62 毎回、このキーワードの後には、
63 ドットではじまる 1 つ以上のドメイン名のリストを続けなければならない。
64 ドメイン名はコロン (\(aq:\(aq)、セミコロン (\(aq;\(aq)、コンマ (\(aq,\(aq)
65 で区切る。
66 このキーワードが設定されると、resolv+ ライブラリは DNS でレゾルブされた
67 すべてのホスト名の後ろから与えられたドメイン名を自動的に取り去る。
68 このキーワードはローカルなホストとドメインで使用することを意図している。
69 (関連した注意 : NIS または hosts ファイルで集められたホスト名に
70 trim は影響しない。
71 hosts ファイルの各エントリの最初のホスト名を、
72 完全なドメイン名付きのものにするかしないかは、
73 ホストごとのインストールポリシーにあわせて
74 適切に選択する必要がある。注意すること。)
75 .TP
76 .I multi
77 有効な値は
78 .IR on " と " off
79 である。
80 .I on
81 に設定された場合、最初のエントリのみを例外として、
82 resolv+ ライブラリは
83 .I /etc/hosts
84 ファイルに現れるホストに対して全ての有効なアドレスを返そうとする。
85 大きな hosts ファイルを持つサイトでは、
86 この設定は非常な性能の低下を招くので、
87 デフォルトでは
88 .I off
89 である。
90 .TP
91 .I nospoof
92 有効な値は
93 .IR on " と " off
94 である。
95 .I on
96 に設定された場合、resolv+ ライブラリは
97 .BR rlogin " と " rsh
98 のセキュリティを向上させるためホスト名の偽装を防止しようとする。
99 これは、「ホストアドレスのルックアップを行った後、
100 resolv+ はそのアドレスに対してホスト名のルックアップを行い、
101 もし 2 つのホスト名が一致しなかった場合は、クエリーは失敗する。」
102 というように動作する。
103 デフォルトの値は
104 .I off
105 である。
106 .TP
107 .I spoofalert
108 有効な値は
109 .IR on " と " off
110 である。
111 このオプションが
112 .I on
113 に設定されていて、
114 .I nospoof
115 オプションも (on に) 設定されている場合、
116 resolv+ は syslog 機能を通じてエラーに関する警告のログをとる。
117 デフォルトの値は
118 .I off
119 である。
120 .TP
121 .I spoof
122 有効な値は
123 .IR off ", " nowarn ", " warn
124 である。
125 このオプションを
126 .I off
127 に設定すると、偽装されたアドレスを許可して、
128 syslog 機能を通じた警告を発しない。
129 このオプションを
130 .I warn
131 に設定すると、resolv+ はセキュリティを高めるためにホスト名の偽装を防止し、
132 syslog 機能を通じてエラーに関する警告のログをとる。
133 このオプションを
134 .I nowarn
135 に設定すると、resolv+ はセキュリティを高めるためにホスト名の偽装を防止するが、
136 syslog 機能を通じた警告は発しない。
137 このオプションを何も設定しない場合は、
138 .I nowarn
139 を設定したのと同じになる。
140 .TP
141 .I reorder
142 有効な値は
143 .IR on " と " off
144 である。
145 .I on
146 に設定されると、
147 .B gethostbyname (3)
148 が実行されるとき、resolv+ ライブラリは、ローカルな
149 (つまり、同じサブネットにある) アドレスが最初にリストされるように
150 ホストアドレスを並べ変える。
151 すべてのルックアップ方式に対して並べ変えが行われる。
152 デフォルトの値は、
153 .I off
154 である。
155 .SH 環境変数
156 .I /etc/host.conf
157 で設定されている動作を、ユーザが上書きできる 6 つの環境変数がある。
158 .TP
159 .B RESOLV_HOST_CONF
160 この変数を設定すると、
161 .I /etc/host.conf
162 の代りに読み込むファイルを設定できる。
163 .TP
164 .B RESOLV_SERV_ORDER
165 .I order
166 コマンドを上書きする。
167 .TP
168 .B RESOLV_SPOOF_CHECK
169 .I spoof
170 コマンドを解析するのと同じ方式で、
171 .IR nospoof ", " spoofalert ", " spoof
172 コマンドを上書きできる。
173 有効な値は
174 .IR off ", " nowarn ", " warn
175 である。
176 .TP
177 .B RESOLV_MULTI
178 .I multi
179 コマンドを上書きする。
180 .TP
181 .B RESOLV_REORDER
182 .I reorder
183 コマンドを上書きする。
184 .TP
185 .B RESOLV_ADD_TRIM_DOMAINS
186 コロン (\(aq:\(aq)、セミコロン (\(aq;\(aq)、コンマ (\(aq,\(aq) で区切った
187 ドット (\(aq.\(aq) で始まるドメイン名のリスト。
188 ホスト名から取り去るドメイン名のリストに追加する。
189 .TP
190 .B RESOLV_OVERRIDE_TRIM_DOMAINS
191 コロン (\(aq:\(aq)、セミコロン (\(aq;\(aq)、コンマ (\(aq,\(aq) で区切った
192 ドット (\(aq.\(aq) で始まるドメイン名のリスト。
193 ホスト名から取り去るドメイン名のリストを上書きする。
194 .I trim
195 コマンドを上書きする。
196 .SH ファイル
197 .TP
198 .I /etc/host.conf
199 リゾルバ設定ファイル
200 .TP
201 .I /etc/resolv.conf
202 リゾルバ設定ファイル
203 .TP
204 .I /etc/hosts
205 ローカルの hosts データベース
206 .SH 注意
207 元々の実装に比べて以下のような違いがある。
208 新しいコマンド
209 .I spoof
210 と新しい環境変数
211 .B RESOLV_SPOOF_CHECK
212 は、引き数
213 .IR off ", " nowarn ", " warn
214 をとる。
215 コメントは行頭だけではなく、どこに書いてもよい。
216 .SH 関連項目
217 .BR gethostbyname (3),
218 .BR hostname (7),
219 .BR named (8),
220 .BR resolv+ (8)