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28 .TH PIPE 7 2005-12-08 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
32 パイプと FIFO (名前付きパイプともいう) は、
34 パイプには「読み出し側」と「書き込み側」がある。
36 パイプの読み出し側から読み出すことができる。
42 は新しいパイプを作成し、ファイル・ディスクリプタを二つ返す。
43 ディスクリプタのうち、一方はパイプの読み出し側を、もう一方は
45 パイプは関連するプロセス間の通信を作成するのに使用できる。
50 FIFO (First In First Out の省略) はファイルシステムでの名前を持ち、
55 どんなプロセスでも、ファイルのアクセス許可があれば FIFO をオープンする
59 フラグを使用し、書き込み側をオープンするには
65 FIFO はファイルシステム内のパス名を持つが、
66 FIFO に対して入出力を行っても、(ファイルシステムが存在するデバイスが
67 あったとしても) そのデバイスに対する操作は発生しない。
68 .SS "パイプや FIFO に対する入出力"
69 パイプと FIFO の違いは作成やオープンの方法だけである。
70 これらの操作が完了した後は、パイプと FIFO に対する入出力は
73 プロセスが空のパイプから読み出しを行おうとした場合、
76 プロセスがフル状態のパイプに書き込みを行おうとした場合、
78 は書き込みを完了するのに十分な量のパイプからの読み出しが
80 非停止 (nonblocking) I/O を使うこともできる。
88 パイプにより提供される通信チャネルは「バイトストリーム」であり、
91 パイプの書き込み側を参照しているファイル・ディスクリプタが
95 end-of-file (ファイル末尾) が見える
98 パイプの読み出し側を参照しているファイル・ディスクリプタが
104 呼び出し元プロセスがこのシグナルを無視しているときには、
114 を適切に使って不必要なファイル・ディスクリプタの複製を
115 クローズすべきである。こうすることで、必要な時に確実に
127 は停止したり失敗したりする。どちらになるかは
129 フラグがセットされているかどうかに依存する (下記参照)。
131 アプリケーションは特定の容量を前提にすべきではない。
132 書き込み側のプロセスが停止したままにならないよう、
133 読み出し側のプロセスはデータが利用可能になったらできるだけすぐに
134 読み出しを行うように、アプリケーションを設計すべきである。
136 バージョン 2.6.11 より前の Linux ではパイプの容量はシステムのページサイズ
137 と同じであった (例えば i386 では 4096 バイト)。
138 Linux 2.6.11 以降では、パイプの容量は 65536 バイトである。
144 は atomic に行われること、つまりパイプへの出力データの書き込みは
145 連続したシーケンスとして行われることを必須としている (MUST)。
147 バイトより多くのデータを書き込み場合は atomic とはならない、
148 つまりパイプへの他のプロセスによるデータの書き込みが間に入る
152 は最小でも 512 バイトであることが要求されている
156 正確な動作は、ファイル・ディスクリプタが nonblocking
158 かどうか、パイプへの書き込みが複数から行われるかどうか、および
163 \fBO_NONBLOCK\fP 無効, \fIn\fP <= \fBPIPE_BUF\fP
165 バイト全部の書き込みが atomic に行われる。
171 \fBO_NONBLOCK\fP 有効, \fIn\fP <= \fBPIPE_BUF\fP
185 \fBO_NONBLOCK\fP 無効, \fIn\fP > \fBPIPE_BUF\fP
188 に渡されたデータの間に、他のプロセスにより
196 \fBO_NONBLOCK\fP 有効, \fIn\fP > \fBPIPE_BUF\fP
207 (つまり「一部分だけ書き込まれる」場合もあり得る)。
210 の返り値を参照し、実際に何バイト書き込まれたのかを確認すべきである。
211 また、書き込みに成功したデータも、他のプロセスが書き込んだデータが
214 オープンファイル状態フラグのうち、パイプや FIFO に対して意味を持つのは
222 フラグをセットすると、パイプに新たな入力があるとシグナル (デフォルトでは
230 はカーネル 2.6 以降でのみサポートされている。
232 いくつかのシステム (Linux ではない) では、パイプは双方向である、
233 つまりパイプの両端間でデータを両方向に送信することができる。
234 POSIX.1-2001 では、パイプは一方向の通信だけに対応していればよい。
235 移植を考慮したアプリケーションでは、双方向パイプの仕組みを