=== オプションとその効果 ===
ほとんどの「オプション」はゲーム中に '=' コマンドを使用することにより
変更することができます。プレイヤーは「オプション」を変更することによ
り、ゲームの様々な設定を自分好みのものにすることができます。
以下ではそれぞれのオプションが次のような構成で解説されています。
オプションの簡略な要旨 [正式なオプション名]
オプションを切り換えたときの効果等、そのオプションについての詳細な
説明文。………
このファイルの説明文を読む便利な方法はオプション設定中に'?'を使う事で
す。'='コマンドの中で'?'を押すと現在のカーソル位置のオプションに対応す
る項目が自動的に表示されます。
アルファベットで書かれた正式なオプション名はユーザー設定ファイル内でオ
プションを設定するためにも使用することができます。詳細についてはユーザー
設定ファイルについてのヘルプ(jpref.txt#Options [a])を参照して下さい。
以下の詳細に述べられている言葉で、分かりにくいものを説明しておきます。
「行動中止」とは、引き続いて行われようとしている走りや休憩や繰り返しの
コマンドを中断することを言います。「入力をクリア」とは既に押されている
キー入力をすべて破棄することで、引き続いて行われようとしているマクロも
同様に破棄されます。「画面描き直し」とは現在の状態を画面に描き直すこと
を言います。「サブウィンドウ」については下を見て下さい。
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=== オプション1 -- キー入力オプション ===
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ローグ風キー配置を使用する [rogue_like_commands]
ローグ風キーセットを選択します('command.txt'を参照して下さい)。
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常にアイテムを拾う [always_pickup]
アイテムの上に立ったとき、自動的に物を拾います。これがoffの場合、
物を拾うには'g'コマンド、もしくは歩いているときなら'-'コマンドを使
う必要があります。簡易アイテム自動破壊(destroy_items)オプションは、
この always_pickup オプションよりも優先されます。つまり2つのオプショ
ンを同時に使うとガラクタや死体を自動的に破壊した後で残ったアイテム
のみを自動的に拾います。しかし、自動拾い/自動破壊の設定ファイル'
picktype.prf'によって自動破壊するアイテムを登録してある場合は、
always_pickup オプションの方が優先されます。これは普段は自動破壊す
る物を今だけは一時的に拾いたいと思ったとき等にわざわざ
'picktype.prf' を書き変えずに拾えるようにするための仕様です。
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アイテムを拾う前に確認する [carry_query_flag]
アイテムを拾い上げる前に確認してきます。always_pickup オプションと
共に使うと良いでしょう。アイテム自動拾い/破壊の設定による自動拾い
の場合は例外で、確認してきません。
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クイック・メッセージを使用する [quick_messages]
'-more-'に対する応答として任意のキー入力を受け付けます。同時
に、'[y/n]'に対する応答として、ほとんどのキーを'no'として認識する
ようにします。
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キー待ちしないで連続でメッセージを表示する [auto_more]
-more-でキー入力待ちをせずに全てのメッセージを連続で表示します。サ
ブウィンドウでメッセージを表示するか、メッセージ履歴コマンド ^P で
度々履歴を確認する必要がありますが、非常に快適にプレイが出来ます。
ただし、敵からダメージを受けた直後のメッセージは非常に重要で読み飛
ばすと危険なので、そのような場合には auto_more の設定にかかわらず
に-more-のキー入力待ちをします。また、サブウィンドウでメッセージを
読んでいるときは一画面分のメッセージが一度に流れた時点で一度キー入
力待ちをします。
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メニューによりコマンド選択を有効にする [command_menu]
このオプションを有効にすると、リーターンキーかもしくは'x'キー(オリ
ジナルキー配列のときのみ)を押すと、ほとんど全てのコマンドを統一し
たコマンドメニューを開きます。まだ、コマンド文字を覚えていない初心
者には便利なオプションです。
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床上のアイテムを使用するときに確認する [other_query_flag]
床の上のアイテムを'-'で選択したときに、本当にそのアイテムで良いか
どうか確認してきます。ただし、easy_floorオプションが有効なときは確
認しません。なぜなら、easy_floor を使用中はに'-'を押すと自動的に床
の上のアイテムのリストを表示して選択を要求されるからです。
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常に以前のターゲットを指定する [use_old_target]
'direction'で方向入力時、ターゲティングモードの使用を許可している
全てのコマンドにおいて、前に選択したターゲットをデフォルトとして使
うようにします。このオプションはターゲットが地面だったとき、よく確
認しないと危険なことがあります。
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コマンド自動繰り返し [always_repeat]
'open', 'bash', 'tunnel', 'disarm' の各コマンドについて、自動的
に99回(もしくはコマンド成功または何かに邪魔される)まで繰り返しま
す。
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「無価値」なアイテムを破壊する時確認する [confirm_destroy]
通常は、アイテムを破壊するコマンドで呪われたアイテムを選択したとき
は何も確認せずに破壊します。しかし、このオプションをONにすると価値
がないとわかっているアイテムを壊すときでさえも確認を求めてくるよう
になります。
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呪われた物を装備する時確認する [confirm_wear]
中には時折、タイプミスのせいで呪われているとわかっていたアイテムを
装備してしまう人もいるでしょう。このオプションをONにしていれば、こ
のようなタイプミスによる事故を防ぐことができます。もし呪われている
ことがわかっているアイテムを装備しようとすると、確認してくるように
なるのです。
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別の階に行く時確認する [confirm_stairs]
中には偶然'<'キーを押して特別な雰囲気を感じ取った階から抜けてしま
う人もいるかもしれません。このオプションをONにすれば、階を移動しよ
うとする度に確認が求められるようになります。
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ペットをターゲットにする [target_pet]
通常はマジックミサイルの魔法や射撃等でペットを間違って攻撃しないよ
うに、ペットはターゲットの選択の対象になりません。しかし、何かの理
由でペットをターゲットにしたいときにはこのオプションを有効にすれば、
他の敵対的なモンスターと同様にターゲットになります。
魔法アイテムのなかにはモンスターを加速したり、回復する効果を持つも
のがありますが、そのような魔法のターゲットを選択中には target_pet
を設定にかかわらず、ペットが選択対象になります。したがって、このオ
プションが有用になる状況はほとんど無いでしょう。
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自動的にドアを開ける [easy_open]
ドアにぶつかることで、自動的にそれを開けるようになります。また、ド
アや箱を開ける(o)コマンドを使用する時にも、隣接するドアや箱が一つ
であれば方向入力なしにそれを開けます。ただし、壁抜け能力を持ってい
る場合は、通常はドアを開ける必要がないのでドアにぶつかるだけでは自
動的には開けません。
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自動的に罠を解除する [easy_disarm]
罠にぶつかることで、自動的にそれを解除するようになります。ただし耐
性や能力によって、罠の害を完全に無力化できるときは自動的には解除し
ません。また、トラップを解除する(D)コマンドでも、隣接する罠や罠の
かかった箱が一つのみであれば方向入力なしにそれを解除します。
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床上で重なったアイテムをリストする [easy_floor]
床に積み重なっているアイテムのリストから選択できるようになります。
また、1マスに複数のアイテムが存在するとき、それを「 n個のアイテム
の山がある」と表示します。見るコマンド 'l'/'x' で離れたアイテムの
山を選択し、さらに 'l'/'x' を押すと山の内容をリスト表示します。
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「使う(a)」コマンドでアイテムを何でも使える [use_command]
発動 'A' 薬 'q' 巻物 'r' ロッド 'z'/'a' 魔法棒 'a'/'z' 杖 'u'/'Z'
を使う全てのコマンドを統合し、一つの「使う」コマンドにします。オリ
ジナルキーセットでは'u'、ローグ風キーセットでは'a'です。これをONに
してもそれぞれのコマンドは有効で、マクロで使われます。
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MPが足りなくても魔法に挑戦する [over_exert]
このオプションを有効にしていると、MPが足りないときに魔法を使おうと
すると、確認のメッセージが表示され 'y' で答えると無理矢理魔法を使
おうとします。この場合、失敗率が非常に高いだけでなく耐久力が下った
り体が麻痺してしまう事があり間違って使ってしまうと非常に危険です。
このオプションを無効にすれば、このような無理矢理な挑戦はせずに、MP
が足りないといってコマンドが自動的にキャンセルされます。
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