'\" t .\" Title: depmod.d .\" Author: Jon Masters .\" Generator: DocBook XSL Stylesheets vsnapshot .\" Date: 01/29/2021 .\" Manual: depmod.d .\" Source: kmod .\" Language: English .\" .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .\" .\" translated for 29, 2022-05-31 ribbon .\" .TH DEPMOD\&.D 5 2021/01/29 kmod depmod.d .ie \n(.g .ds Aq \(aq .el .ds Aq ' .\" ----------------------------------------------------------------- .\" * Define some portability stuff .\" ----------------------------------------------------------------- .\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ .\" http://bugs.debian.org/507673 .\" http://lists.gnu.org/archive/html/groff/2009-02/msg00013.html .\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ .\" ----------------------------------------------------------------- .\" * set default formatting .\" ----------------------------------------------------------------- .\" disable hyphenation .nh .\" disable justification (adjust text to left margin only) .ad l .\" ----------------------------------------------------------------- .\" * MAIN CONTENT STARTS HERE * .\" ----------------------------------------------------------------- .SH 名前 depmod.d \- depmod 向けの設定ディレクトリ .SH 書式 .PP /usr/lib/depmod\&.d/*\&.conf .PP /usr/local/lib/depmod\&.d/*\&.conf .PP /run/depmod\&.d/*\&.conf .PP /etc/depmod\&.d/*\&.conf .SH 説明 .PP \fBdepmod\fP コマンドによって処理されるモジュールの順番は、 グローバルにもモジュールごとにでも変更できます。 このことが役立つ場面としては、 ビルトインのカーネルモジュールが、 カスタムビルドされている場合です。 そしてユーザーが望む動作として、 カーネルにより提供されるモジュールバージョンを上書きして、 処理優先度を制御したい場合です。 .PP depmod\&.d 配下にあるファイルのフォーマットは単純です。 1 行に 1 つのコマンドを記述します。 空行や \*(Aq#\*(Aq で始まる行は無視されます (コメント行として利用できます)。 行末に \*(Aq\e\*(Aq を記述すれば、 次の行への継続を表します。 これを使えば、ファイルが多少すっきりします。 .SH コマンド .PP search \fIsubdirectory\&.\&.\&.\fP .RS 4 これは、 \fBdepmod\fP によって処理される /lib/modules (あるいは設定されたモジュールディレクトリ) 配下のサブディレクトリの処理順の指定を行います。 ディレクトリを順に列記して、 最も優先度の高いディレクトリを先頭に記述します。 同じく最も優先度の低いディレクトリを最後に記述します。 特別なキーワード \fBbuilt\-in\fP は、 カーネルによってインストールされた標準的なモジュールディレクトリを参照します。 別のキーワード \fBexternal\fP は、 外部ディレクトリの一覧を参照するものであり、 \fBexternal\fP コマンドによって定義します。 .sp デフォルトで depmod は、 ビルトインに対する検索文字列 "updates built\-in" を用いることで、 \fBupdates\fP という名前のディレクトリを、 より優先度を上げて検索することができます。 ただしこれよりも、 さらに複雑な設定も可能であり、 代表的なディストリビューションでは、 そのような指定も利用されています。 .RE .PP override \fImodulename\fP \fIkernelversion\fP \fImodulesubdirectory\fP .RS 4 このコマンドは、 \fBdepmod\fP コマンドにおいて同一の名前を共有する複数のモジュールが処理される場合に、 特定のどのバージョンのモジュールを用いるかを、 上書き指定できるものです。 1 つのカーネルを指定することや、 ワイルドカード指定 * を用いれば、 複数のカーネルの指定が可能です。 \fImodulesubdirectory\fP は /lib/modules (あるいは別に指定されたモジュールディレクトリ) 配下のサブディレクトリ名であり、 対象とするモジュールがインストールされているディレクトリです。 .sp たとえば、 \fBkmod\fP という名のテストモジュールが更新されたので、 その優先順位を上書きするには、 以下のコマンド "override kmod * extra" を指定します。 これを行うことで、 /lib/modules (または別に指定されたモジュールディレクトリ) 配下のサブディレクトリ \fBextra\fP に、 その名称に一致するモジュールがあれば、 カーネルが同様な名前のモジュールを提供していたとしても、 それが優先的に用いられます。 .RE .PP external \fIkernelversion\fP \fIabsolutemodulesdirectory\&.\&.\&.\fP .RS 4 これはディレクトリの一覧を指定するものであり、 \fBsearch\fP コマンドにおける優先順位に際してチェックされるものです。 一覧の並び順に意味があり、 最初に示されたディレクトリが、 最も優先度の高いものです。 .sp \fIkernelversion\fP は POSIX 正規表現、 またはワイルドカード * を指定します。 これは \fBoverride\fP と同様です。 .RE .SH 著作権 .PP This manual page Copyright 2006\-2010, Jon Masters, Red Hat, Inc\&. .SH 関連項目 .PP \fBdepmod\fP(8) .SH 著者 .PP \fBJon Masters\fP <\&jcm@jonmasters\&.org\&> .RS 4 開発者 .RE .PP \fBRobby Workman\fP <\&rworkman@slackware\&.com\&> .RS 4 開発者 .RE .PP \fBLucas De Marchi\fP <\&lucas\&.de\&.marchi@gmail\&.com\&> .RS 4 開発者 .RE