** Qt porting for Common Source Code Project ** Apr 28, 2016 K.Ohta * If you can't read Japanese, read readme.qt.txt . 0. 概要 このパッケージは、Common Source Code Project (以下、CSP) をQt5に移植したものです。 バイナリはGNU/Linux(64bit)用とMinGW (32bit Windows)用を 用意しています。 1. 背景 CSPは、非常に優れた構造のエミュレータです(しかし、些か重くてコンパイラ がいい最適化をしないと重めですが)。 しかし、このコードはM$ Visual C++依存の部分が非常に多いです。 そこで、GNU/Linuxでこれを動かすためにQtに色々と移植していきましょう。 と言う感じで作業をはじめました。 2. 最低限必要なもの(Qt版) a. Qt5 ツールキット b. OpenGL, 多分、最低OpenGL 3.0は必要です。 (New!) c. gcc / g++ (4.7以降?)もしくは llvm clang / clang++ (3.5以降?) コンパイラツールチェーン。 d. SDL2 (SDL 1.xではないので注意) e. CMake 2.8以降。 * Windows もしくは GNU/Linux のcross tool chain (要Wine)で、 MinGW と Qt 5.5.1 でのビルドができることを確認しました。 * TIPS: Windows等で動かした時に、画面の書き替えが表示されない場合は、 環境変数 QT_OPENGL を software にしてみてください。(例えば、 WindowsをVirtualBoxのゲストで使ってる場合など) 3. ビルドの方法 ソースコードを解凍するか、git clone / pull した後で: $ cd {srctop}/source/build-cmake/{Machine name}/ $ mkdir build $ cd build To configure: $ cmake .. or $ ccmake .. To build: $ make To install: $ sudo make install 4. Qt固有の話(Windows除く) ・R@Mを $HOME/emu{Machine Name}/ に配置してください。(Windowsの場合は今の所 .\emu{Machine Name}\)  なお、このディレクトリは最初起動した後で作成されます。 ・設定ファイルは、$HOME/.config/emu{Machine Name}/ に書き込まれます。(Windowsの場合は今の所 .\.config\emu{Machine Name}\) ・ステートセーブファイルは、$HOME/emu{Machine Name}/{Machine Name}.sta に書き込まれます。 ・キーコード変換テーブルファイルが、$HOME/.config/emu{Machine Name}/scancode.cfg に書き込まれます。 書式は、カンマで区切られた16進データです(10進ではないので注意) . 1カラム目はM$ ヴァーチャルキーコード。 2カラム目はQtネィティブのスキャンキーコードです。 ・UI部分の共通コンポーネント (src/qt/gui) を共有ライブラリlibCSPgui.soにまとめました。 ・インストール用のBASHスクリプトを用意しました。src/tool/installer_unix.shです。 5. 移植状況 a. 現在、Debian GNU/Linux "sid" の AMD64版でしかテストしていません。   が、多分他のGNU/Linux OSやBSD系のOS (Mac含む) でもビルドすれば   動くでしょう。 Windows もしくは GNU/Linux(要Wineとbinfmt-support)上でのMinGWと Qt community edition でのビルドが通るようになりました。 安定したWindowsビルドを必要な方は、Visual Studio 2013 か 2015 のCommunity Edition でビルドしてください。(もう少ししたら、MinGWに切り替えようとは思ってます。) b. 今は、Qtの開発側が「Qt4おわりね」とアナウンスしたので、Qt4ではなく Qt5を使っています。 添付してあるバイナリは、Qt 5.5でビルドしました(が、Qt 5.1以降なら動くはずです)。 c.上流の2016-04-17現在でのPX7以外の全ての仮想マシンがQtに移植出来ています。 d. Linux用ビルドでは、GCC 6をリンク時最適化(LTO)モードで使っています。 6. Upstream repositry: https://github.com/Artanejp/common_source_project-fm7 https://www.pikacode.com/Artanejp/common_source_project-fm7/ 7. Upstream (Takeda Toshiyaさんのオリジナル) http://homepage3.nifty.com/takeda-toshiya/ お楽しみあれ! -- Ohta.