** FM-7 series emulator for common source code project. ** October 28, 2018 K.Ohta 1.背景 今主流のFM-7系エミュレータであるXM7は非常に優れていますが、 FOSSではなくクローズドソースコードです。 しかし、これを許諾を取ってSDL/Agar Toolkitに移植してきま した[1]。 このXM7/SDLは、Agar Toolkitに起因する多くのバグに悩まされ てきました。 そうしてる間に、MESSがXM7を盗用していた問題が浮上して、オープン ソースなFM-7系エミュレータが欲しくなってきました。 しかたないから、私が新規に作ろうと思いましたが、その時に Common Source Code Project(CSP)と言うGPLv2の枠組み [2] がある のを知ったので、使わせていただくことにしました。 [1] https://github.com/Artanejp/XM7-for-SDL [2] http://takeda-toshiya.my.coocan.jp/ 2.移植状況 a. FM-7はほぼ動いてます。 b. FM-77に関してもほぼ同様ですが、400ラインカードと2HD周りは 全く実装できていません(現物がないのでどうしょうもない) c. FM-8は一応実装できましたが、テストが十分ではありません。 バブルカセットも一応実装しましたが、まだ微妙に挙動が変です。 B77でも読めるようにはしましたが、テストができてません。 後、8インチFDは実装がまだです。 d. FM77AVはほぼ動くようになりました。 e. FM77AV40/EXについてもほぼ動くようになりました。 f. AV系キーボードの隠しメッセージも入れました[3]。 g. ステートセーブ機能を入れてみました。大体動くようです。 h. プリンタエミュレーションで、単なるテキスト出力を実装しました。 ついでに、電波新聞社のジョイスティック(ゼビウスについてきた奴) を実装しました。 i. AV系キーボードの隠しブザーも入れました。 j. FDDのつけ外しをサポートしました。最初に使うときは、"Connect 320KB FDD" にチェックを入れて、再起動してください。 k. FM-8/7でテンキーで移動するゲームについて、自動で「5」もしくは「8」を入力するモードを新設しました。 l. Z80カードが(FM-7/77とFM-8で)使えるようになりました。テストがあまり十分ではありませんが。 m. 日本語通信カードがFM-7/NEW7/77/L4で使えるようになりました。 n. RS-232CとモデムカードとMIDIカードの実装が始まりました(作業中) o. FM77L4の400ラインカードの実装を始めましたが、未だ不十分です。もう一息いい加減なままです(2018-05-16) その他のことについては、RELEASENOTEやreadme_by_artane.txtを。 [3] 私のほうがXM7よりも先にインプリメントしました(笑) 3. 動かし方 以下のR@Mイメージが必要です 以下のイメージがない場合には、代用R@Mが使用可能です。   http://retropc.net/apollo/download/xm7/romset/index.htm FM-7 以降で必要なもの: BOOT_BAS.ROM : 512 bytes, BASIC ブートROM. BOOT_DOS.ROM : 512 bytes, DOS(NOT MS-DOS)ブートROM. FBASIC302.ROM FBASIC300.ROM FBASIC30.ROM : 31744 bytes, F-BASIC 3.0(上記3つの内いずれか)。 代用ROMが用意されています。. SUBSYS_C.ROM : 10240 bytes, サブシステムモニタ タイプC. 追加ROMとして: KANJI.ROM KANJI1.ROM : 131072 bytes, JIS第一水準漢字パターン. BOOT_MMR.ROM : 512 bytes, FM-77用の隠しブートROM(未チェック). 追加ROM (FM77L4のみ) SUBSYS_L4.ROM : 18432 bytes. 400ラインカードのシステムROM. ANKCG16.ROM : 4096 bytes. 400ラインカードのキャラクターデータ. FM77AVでは、更に以下のものが必要です: INITIATE.ROM : 8192 bytes, イニシエータROM. これは、確実にFM77AVの物である必要があります。 77AV20/40系の物では動きません SUBSYSCG.ROM : 8192 bytes, キャラクターデータROM. SUBSYS_A.ROM : 8192 bytes, サブシステムモニタ タイプA. SUBSYS_B.ROM : 8192 bytes, サブシステムモニタ タイプB. 追加ROM (FM77AV20/40向けのみ): KANJI2.ROM : 131072 bytes, JIS第二水準漢字パターン. DICROM.ROM : 262144 bytes, かな漢字変換辞書ROM. EXTSUB.ROM : 49152 bytes, 拡張サブモニタ(77AV20以降) FM77AV20/40/EX/SXでは、INITIATE.ROMは、AV20/40/EX/SX固有のものを 使ってください。 辞書ROMを使う場合、以下のデータが作成されます : USERDIC.DAT : 8192 bytes, かな漢字変換の学習データ. 4. 上流リポジトリ: https://github.com/Artanejp/common_source_project-fm7 https://osdn.jp/projects/csp-qt/ お楽しみを! -- K.Ohta.