+.SS "ioctl(2) インタフェース"
+以下の \fBioctl\fP(2) 要求が \fI/dev/random\fP や \fI/dev/urandom\fP
+に接続されたファイルディスクリプタに対して定義されている。 実行されたすべての要求は、 \fI/dev/random\fP と \fI/dev/urandom\fP
+に影響を与える入力エントロピー・プールとやり取りを行う。 \fBRNDGETENTCNT\fP 以外のすべての要求には \fBCAP_SYS_ADMIN\fP
+ケーパビリティが必要である。
+.TP
+\fBRNDGETENTCNT\fP
+入力エントロピー・プールのカウントを取得する。 取得される内容は proc の \fIentropy_avail\fP ファイルと同じである。
+結果は引き数が指す整数 (int) に格納される。
+.TP
+\fBRNDADDTOENTCNT\fP
+入力エントロピー・プールのカウントを引き数が指す値だけ加算または減算する。
+.TP
+\fBRNDGETPOOL\fP
+Linux 2.6.9 で削除された。
+.TP
+\fBRNDADDENTROPY\fP
+入力プールに追加のエントロピーを追加し、エントロピー・カウントを増やす。 この要求は \fI/dev/random\fP や \fI/dev/urandom\fP
+への書き込みとは異なる。 \fI/dev/random\fP や \fI/dev/urandom\fP への書き込みでは、 何らかのデータが追加されるだけで、
+エントロピー・カウントは増やされない。 以下の構造体が使用される。
+.IP
+.nf
+ struct rand_pool_info {
+ int entropy_count;
+ int buf_size;
+ __u32 buf[0];
+ };
+.fi
+.IP
+\fIentropy_count\fP はエントロピー・カウントに加算 (または減算) する値である。 \fIbuf\fP は大きさが \fIbuf_size\fP
+のバッファで、この内容がエントロピー・プールに追加される。
+.TP
+\fBRNDZAPENTCNT\fP, \fBRNDCLEARPOOL\fP
+すべてのプールのエントロピー・カウントを 0 にし、何らかのシステムデータ (現在の時刻など) をプールに追加する。