-これが行の最初の文字だった場合、ユーザープログラムの
-.BR read (2)
-は 0 を
-返し、ファイル終端であることを知らせる。
-.B ICANON
-がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
-.TP
-.B VMIN
-非カノニカル読み込み時の最小文字数。
-.TP
-.B VEOL
-(0, NUL)
-追加の行末文字。
-.B ICANON
-がセットされている場合に認識する。
-.TP
-.B VTIME
-非カノニカル読み込み時のタイムアウト時間 (1/10 秒単位)。
-.TP
-.B VEOL2
-(POSIX にはない; 0, NUL)
-追加の行末文字。
-.B ICANON
-がセットされている場合に認識する。
-.TP
-.B VSWTCH
-(POSIX にはない; Linux では対応していない; 0, NUL)
-スイッチ文字 (\fBshl\fP でのみ用いられる)。
-.TP
-.B VSTART
-(021, DC1, Ctrl-Q)
-開始文字。停止文字で停止した出力を再開する。
-.B IXON
-がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
-.TP
-.B VSTOP
-(023, DC3, Ctrl-S)
-停止文字。開始文字が入力されるまで出力を停止する。
-.B IXON
-が設定されている場合に認識し、入力には渡されない。
-.TP
-.B VSUSP
-(032, SUB, Ctrl-Z)
-中断文字。
-.B SIGTSTP
-シグナルを送る。
-.B ISIG
-がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
-.TP
-.B VDSUSP
-(POSIX にはない; Linux では対応していない; 031, EM, Ctrl-Y)
-遅延中断文字。ユーザープログラムから文字が読み込まれた時に
-.B SIGTSTP
-シグナルを送る。
-.B IEXTEN
-と
-.B ISIG
-がセットされていて、システムがジョブ制御に対応している場合に
-認識し、入力には渡されない。
-.TP
-.B VLNEXT
-(POSIX にはない; 026, SYN Ctrl-V)
-リテラル。次の入力文字をエスケープし、特別な意味があっても解釈しない。
-.B IEXTEN
-がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
-.TP
-.B VWERASE
-(POSIX にはない; 027, ETB, Ctrl-W)
-単語消去。
-.B ICANON
-と
-.B IEXTEN
-がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
-.TP
-.B VREPRINT
-(POSIX にはない; 022, DC2, Ctrl-R)
-まだ読み込んでいない文字列を再表示する。
-.B ICANON
-と
-.B IEXTEN
-がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
-.TP
-.B VDISCARD
-(POSIX にはない; Linux では対応していない; 017, SI, Ctrl-O)
-未送信バッファの内容の破棄/保存を切り替える。
-.B IEXTEN
-がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
-.TP
-.B VSTATUS
-(POSIX にはない; Linux では対応していない;
-状態要求: 024, DC4, Ctrl-T)
+これが行の最初の文字だった場合、ユーザープログラムの \fBread\fP(2) は 0 を 返し、
+ファイル終端であることを知らせる。 \fBICANON\fP がセットされている場合に認識し、
+入力には渡されない。
+.TP
+\fBVEOL\fP
+(0, NUL) 追加の行末文字 (EOL)。
+\fBICANON\fP がセットされている場合に認識する。
+.TP
+\fBVEOL2\fP
+(POSIX にはない; 0, NUL) 追加の行末文字 (EOL2)。
+\fBICANON\fP がセットされている場合に認識する。
+.TP
+\fBVERASE\fP
+(0177, DEL, rubout か 010, BS, Ctrl\-H か #) 消去文字 (ERASE)。
+これにより、直前の未消去文字を消去する。
+しかし、EOF や行頭を超えては消去しない。
+\fBICANON\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
+.TP
+\fBVINTR\fP
+(003, ETX, Ctrl\-C か 0177, DEL, rubout) 割り込み文字 (INTR)。
+\fBSIGINT\fP シグナルを送る。
+\fBISIG\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
+.TP
+\fBVKILL\fP
+(025, NAK, Ctrl\-U か Ctrl\-X か @) 完全消去文字 (KILL)。
+直前の EOF か行頭以降の全ての入力を消去する。
+\fBICANON\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
+.TP
+\fBVLNEXT\fP
+(POSIX にはない; 026, SYN Ctrl\-V) リテラル (LNEXT)。
+次の入力文字をエスケープし、特別な意味があっても解釈しない。
+\fBIEXTEN\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
+.TP
+\fBVMIN\fP
+非カノニカル読み込み時の最小文字数 (MIN)。
+.TP
+\fBVQUIT\fP
+(034, FS, Ctrl\-\e) 終了文字 (QUIT)。
+\fBSIGQUIT\fP シグナルを送る。
+\fBISIG\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
+.TP
+\fBVREPRINT\fP
+(POSIX にはない; 022, DC2, Ctrl\-R) まだ読み込んでいない文字列を再表示する (REPRINT)。
+\fBICANON\fP と \fBIEXTEN\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
+.TP
+\fBVSTART\fP
+(021, DC1, Ctrl\-Q) 開始文字 (START)。停止文字で停止した出力を再開する。
+\fBIXON\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
+.TP
+\fBVSTATUS\fP
+(POSIX にはない; Linux では対応していない; 状態要求: 024, DC4, Ctrl\-T)
+状態文字 (STATUS)。端末での状態情報を表示する。
+表示される情報には、フォアグラウンドプロセスの状態やそのプロセスが消費した
+CPU 時間の総計が含まれる。
+また、フォアグラウンドプロセスグループにシグナル \fBSIGINFO\fP を送信する
+(Linux ではサポートされていない)。
+.TP
+\fBVSTOP\fP
+(023, DC3, Ctrl\-S) 停止文字 (STOP)。
+開始文字が入力されるまで出力を停止する。
+\fBIXON\fP が設定されている場合に認識し、入力には渡されない。
+.TP
+\fBVSUSP\fP
+(032, SUB, Ctrl\-Z) 中断文字 (SUSP)。
+\fBSIGTSTP\fP シグナルを送る。
+\fBISIG\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
+.TP
+\fBVSWTCH\fP
+(POSIX にはない; Linux では対応していない; 0, NUL) スイッチ文字 (SWTCH)。
+System V で (シェルのジョブ制御の前にあった) \fIshell layers\fP での
+シェルの切り替えに用いられる。
+.TP
+\fBVTIME\fP
+非カノニカル読み込み時のタイムアウト時間 (1/10 秒単位) (TIME)。
+.TP
+\fBVWERASE\fP
+(POSIX にはない; 027, ETB, Ctrl\-W) 単語消去 (WERASE)。
+\fBICANON\fP と \fBIEXTEN\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
+.LP
+対応する \fIc_cc\fP 要素の値を \fB_POSIX_VDISABLE\fP に設定することで、
+それぞれの端末制御文字を無効にすることができる。