-\fBtowlower\fP() 関数は、 \fBtolower\fP(3) 関数に対応するワイド文字関数である。 \fIwc\fP
-がワイド文字ならば、この文字は小文字に変換される。 大文字・小文字の区別がない文字は変換されずに返される。 \fIwc\fP が \fBWEOF\fP
-ならば、\fBWEOF\fP が返される。
+\fBtowlower\fP() 関数は、 \fBtolower\fP(3) 関数に対応するワイド文字関数である。 \fIwc\fP
+が大文字のワイド文字で、現在のロケールで対応する小文字が存在する場合、 \fIwc\fP に対応する小文字が返される。 それ以外の場合には、 \fIwc\fP
+は変更されずに返される。
+
+\fBtowupper_l\fP() 関数も同様の動作を行うが、 \fIlocale\fP で指定されたロケールでの文字列型の情報に基づき変換が行われる点が異なる。
+\fIlocale\fP が特別なロケールオブジェクト \fBLC_GLOBAL_LOCALE\fP の場合、もしくは \fIlocale\fP
+が有効なロケールオブジェクトハンドルでない場合、 \fBtowupper_l\fP() の動作は未定義である。
+
+引き数 \fIwc\fP は、 指定されたロケールで有効な \fIwchar_t\fP で表現できる文字、または値 \fBWEOF\fP でなければならない。