.\" Updated & Modified Tue Jan 2 09:09:47 JST 2007 by Yuichi SATO, LDP v2.43
.\" Updated 2008-08-04, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v3.05
.\"
-.TH BRK 2 2010\-09\-20 Linux "Linux Programmer's Manual"
+.TH BRK 2 2014\-08\-19 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
brk, sbrk \- データセグメントのサイズの変更する
.SH 書式
\fBsbrk\fP() は、プログラムのデータ空間を \fIincrement\fP バイトだけ増やす。 \fIincrement\fP を 0 にして
\fBsbrk\fP() を呼び出すことで、プログラムの現在のブレーク (break) 場所を知ることができる。
.SH 返り値
-成功した場合、 \fBbrk\fP() は 0 を返す。 エラーの場合には、\-1 を返し、 \fIerrno\fP に \fBENOMEM\fP を設定する
-(ただし「LINUX での注意」を参照すること)。
+成功した場合、 \fBbrk\fP() は 0 を返す。 エラーの場合には、\-1 を返し、 \fIerrno\fP に \fBENOMEM\fP を設定する。
成功した場合、 \fBsbrk\fP() は変更前のプログラムブレークを返す (プログラムブレークが増やされた場合、この値は
新しく割り当てられたメモリの先頭を指すポインタとなる)。 エラーの場合には、 \fI(void\ *)\ \-1\fP を返し、 \fIerrno\fP に
.\" Tru64 5.1, glibc2.2).
いろいろなシステムにおいて、 \fBsbrk\fP() の引き数に様々な型が使われている。 一般的なのは \fIint\fP, \fIssize_t\fP,
\fIptrdiff_t\fP, \fIintptr_t\fP である。
-.SS "Linux での注意"
+.SS "C library/kernel ABI differences"
上で説明した \fBbrk\fP() の返り値についての動作は、 Linux の \fBbrk\fP() システムコールをラップする glibc
の関数によるものである。 (その他の多くの実装でも、 \fBbrk\fP() の返り値はこれと同じである。 この返り値は SUSv2 でも規定されている。)
しかし、実際の Linux システムコールは、成功した場合、 プログラムの新しいブレークを返す。
.SH 関連項目
\fBexecve\fP(2), \fBgetrlimit\fP(2), \fBend\fP(3), \fBmalloc\fP(3)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.68 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.75 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。