.\"Copyright (c) 1999 Jeroen Ruigrok van der Werven
.\"All rights reserved.
.\"
+.\" %%%LICENSE_START(PERMISSIVE_MISC)
.\"Redistribution and use in source and binary forms, with or without
.\"modification, are permitted provided that the following conditions
.\"are met:
.\"LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY
.\"OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF
.\"SUCH DAMAGE.
+.\" %%%LICENSE_END
.\"
.\" $FreeBSD: src/share/man/man5/elf.5,v 1.21 2001/10/01 16:09:23 ru Exp $
.\"
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.\"
.\"*******************************************************************
-.TH ELF 5 2010\-06\-19 Linux "Linux Programmer's Manual"
+.\"
+.\" Japanese Version Copyright (c) 2004-2005 Yuichi SATO
+.\" all rights reserved.
+.\" Translated Thu Dec 16 02:17:58 JST 2004
+.\" by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
+.\" Updated & Modified Sat Sep 10 02:29:40 JST 2005 by Yuichi SATO
+.\" Updated 2008-02-12, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.77
+.\" Updated 2012-04-30, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\" Updated 2013-03-26, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\" Updated 2013-05-06, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\"
+.TH ELF 5 2013\-04\-17 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
elf \- 実行可能リンクフォーマット (ELF) ファイルのフォーマット
.SH 書式
.PD 0
\fBEI_VERSION\fP
.\" .Bl -tag -width "EV_CURRENT" -compact
-ELF 仕様のバージョン番号:
+第 7 バイトは ELF 仕様のバージョン番号である:
.RS 12
.TP 14
\fBEV_NONE\fP
.TP
\fBEI_OSABI\fP
.\" .Bl -tag -width "ELFOSABI_STANDALONE" -compact
-このバイトはオブジェクトのターゲットとなる オペレーティングシステムと ABI を示す。 他の ELF 構造体のフィールドには、
-プラットフォーム固有の意味を持つフラグや値を持つものもある; これらのフィールドの解釈は、このバイトの値によって決定される。 例えば:
+第 8 バイトはオブジェクトのターゲットとなるオペレーティングシステムと ABI を示す。他の ELF
+構造体のフィールドには、プラットフォーム固有の意味を持つフラグや値を持つものもある。これらのフィールドの解釈は、このバイトの値によって決定される。以下に例を挙げる。
.RS 12
.TP 20
.PD 0
.\" 6
.\" .TP
.\" .BR ELFOSABI_MONTEREY
-.\" Monterey project ABI. Now replaced by
+.\" Monterey project ABI.
+.\" Now replaced by
.\" ELFOSABI_AIX
.\" 7
Solaris ABI.
.RE
.TP
\fBEI_ABIVERSION\fP
-このバイトはオブジェクトがターゲットとしている ABI のバージョンを示す。 このフィールドは互換性のない ABI
+第 9 バイトはオブジェクトがターゲットとしている ABI のバージョンを示す。 このフィールドは互換性のない ABI
のバージョンを区別するために使われる。 このバージョン番号の解釈は、 \fBEI_OSABI\fP フィールドで識別される ABI に依存する。
-この仕様に準拠するアプリケーションは、値 0 を使う。
+ã\81\93ã\81®ä»\95æ§\98ã\81«æº\96æ\8b ã\81\99ã\82\8bã\82¢ã\83\97ã\83ªã\82±ã\83¼ã\82·ã\83§ã\83³ã\81§ã\81¯ã\80\81å\80¤ 0 ã\82\92使ã\81\86ã\80\82
.TP
\fBEI_PAD\fP
.\" As reported by Yuri Kozlov and confirmed by Mike Frysinger, EI_BRAND is
この配列要素は動的リンク情報を指定する。
.TP
\fBPT_INTERP\fP
-この配列要素は、インタプリタとして起動されるパス名 (NULL 文字終端) の位置とサイズを指定する。 このセグメント型は
+この配列要素は、インタプリタとして起動されるパス名 (ヌル文字終端) の位置とサイズを指定する。 このセグメント型は
(共有オブジェクトにもあるかも知れないが) 実行可能ファイルでのみ意味を持つ。 ただし、このセグメント型は 1 つのファイルに 2
回以上出現してはならない。 もし存在する場合、このセグメント型は 全てのロード可能セグメントエントリより前になければならない。
.TP
.TP
\fIp_flags\fP
.\" .Bl -tag -width "PF_X" -compact
-ã\81\93ã\81®ã\83¡ã\83³ã\83\90ã\81¯ã\82»ã\82°ã\83¡ã\83³ã\83\88ã\81«é\96¢é\80£ã\81\99ã\82\8bã\83\95ã\83©ã\82°ã\81®ã\83\93ã\83\83ã\83\88ã\83\9eã\83\83ã\83\97を保持する:
+ã\81\93ã\81®ã\83¡ã\83³ã\83\90ã\81¯ã\82»ã\82°ã\83¡ã\83³ã\83\88ã\81«é\96¢é\80£ã\81\99ã\82\8bã\83\95ã\83©ã\82°ã\81®ã\83\93ã\83\83ã\83\88ã\83\9eã\82¹ã\82¯を保持する:
.RS 12
.TP
.PD 0
.RS
.TP 14
\fBSHN_UNDEF\fP
-この値は未定義・不明・無関係・無意味なセクション参照の印となる。
+この値は、未定義 (undefined)、不足 (missing)、無関係 (irrelevant)、その他無意味なセクション参照を示す。
.TP
\fBSHN_LORESERVE\fP
この値は予約済みのインデックス領域の下限を指定する。
32 ビットと 64 ビットのセクションヘッダには実際の違いはない。
.TP 10
\fIsh_name\fP
-このメンバはセクション名を定める。 この値はセクションヘッダ文字列テーブルセクションのインデックスであり、 NULL
-文字で終端された文字列の場所を示す。
+このメンバはセクション名を定める。 この値はセクションヘッダ文字列テーブルセクションのインデックスであり、 ヌル文字で終端された文字列の場所を示す。
.TP
\fIsh_type\fP
.\" .Bl -tag -width "SHT_PROGBITS"
このセクションはプログラムの "テキスト" または実行可能命令を保持する。 セクションのタイプは \fBSHT_PROGBITS\fP である。
使用される属性は \fBSHF_ALLOC\fP と \fBSHF_EXECINSTR\fP である。
.PP
-文字列テーブルセクションは NULL 文字で終端されたキャラクタ配列 (通常文字列と呼ばれるもの) を保持する。 オブジェクトファイルはこれらの文字列を
+文字列テーブルセクションはヌル文字で終端されたキャラクタ配列 (通常文字列と呼ばれるもの) を保持する。 オブジェクトファイルはこれらの文字列を
シンボル名とセクション名を表すために使う。 文字列は、文字列テーブルセクションへのインデックスとして参照される。 インデックス 0
-の最初のバイトは、NULL バイト (\(aq\e0\(aq) を 保持すると定義されている。 同様に文字列テーブルの最後のバイトも NULL
-文字を保持すると定義されている。 これは全ての文字列が NULL バイトで終端されていることを保証するためである。
+の最初のバイトは、ヌルバイト (\(aq\e0\(aq) を 保持すると定義されている。
+同様に文字列テーブルの最後のバイトもヌル文字を保持すると定義されている。 これは全ての文字列がヌルバイトで終端されていることを保証するためである。
.PP
オブジェクトファイルのシンボルテーブルは、 プログラムのシンボル定義と参照を配置または再配置するのに 必要な情報を保持する。
.in +4n
\fIr_info\fP
このメンバは、再配置が行われなければならないシンボルテーブルインデックスと、 適用される再配置のタイプの両方を与える。
再配置タイプはプロセッサ毎に異なる。 テキストが再配置エントリの再配置タイプ またはシンボルテーブルインデックスを参照している場合、 それぞれエントリの
-\fIr_info\fP メンバに対して、それぞれ \fBELF_[32|64]_R_TYPE\fP と \fBELF[32|64]_R_SYM\fP
+\fIr_info\fP メンバに対して、それぞれ \fBELF[32|64]_R_TYPE\fP と \fBELF[32|64]_R_SYM\fP
を適用した結果を意味する。
.TP
\fIr_addend\fP
AMD64 ABI Draft, \fISystem V Application Binary Interface AMD64 Architecture
Processor Supplement\fP.
.PP
+.SH この文書について
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.65 の一部
+である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
+http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。