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module-init-tools: Generate draft and release pages from ja.po.
[linuxjm/jm.git] / manual / module-init-tools / release / man5 / modprobe.conf.5
index 9b07dba..752d7a7 100644 (file)
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 .\" Japanese Version Copyright (C) 2005 Suzuki Takashi
 .\"         all rights reserved.
 .\" Translated Sun Jul 10 22:56:20 JST 2005
 .\"         by Suzuki Takashi <JM@linux.or.jp>.
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-.\"
-.TH "MODPROBE.CONF" "5" "1 June 2005" "" ""
+.TH MODPROBE.CONF 5 "30 September 2004" "" ""
 
-.SH "名前"
-modprobe.conf, modprobe.d \- modprobe の設定ファイル・ディレクトリ
-.SH "説明"
+.SH 名前
+modprobe.conf \- modprobe の設定ファイル
+.SH 説明
 .PP
-\fBmodprobe\fR コマンドはモジュールの依存関係に応じて
-複数のモジュールを追加したり削除したりできるため、
-これらのモジュールにどのオプションを使うかを指定する手段が必要である。
-\fI/etc/modprobe.conf\fR (または \fI/etc/modprobe.conf\fR が存在しない場合、
-\fI/etc/modprobe.d\fR ディレクトリ以下のすべてのファイル) は
-必要に応じてこれらのオプションを指定する。
-また、便利なようにエイリアス (モジュールの別名) を作成するためにも用いられる。
-最後に、
-(複数のモジュールを登録するなどの) 特別な要求に応えるために、
-\fBmodprobe\fR の通常の振る舞いを完全に無効にして乗っ取ることができる。
+\fBmodprobe\fP コマンドはモジュールの依存関係に応じて 複数のモジュールを追加したり削除したりできるため、
+これらのモジュールにどのオプションを使うかを指定する手段が必要である。 \fI/etc/modprobe.conf\fP (または
+\fI/etc/modprobe.conf\fP が存在しない場合、 \fI/etc/modprobe.d\fP ディレクトリ以下のすべてのファイル) は
+必要に応じてこれらのオプションを指定する。 また、便利なようにエイリアス (モジュールの別名) を作成するためにも用いられる。 最後に、
+(複数のモジュールを登録するなどの) 特別な要求に応えるために、 \fBmodprobe\fP の通常の振る舞いを完全に無効にして乗っ取ることができる。
 .PP
-モジュール名やエイリアス名には (他のモジュール名と同様に)
-\- や _ を含めることができる。
-ここで、 \- と _ はすべてのモジュールコマンドにおいて、
-互いに入れ替え可能である (区別されない) ことに注意。
+モジュール名やエイリアス名には (他のモジュール名と同様に)  \- や _ を含めることができる。 ここで、 \- と _
+はすべてのモジュールコマンドにおいて、 互いに入れ替え可能である (区別されない) ことに注意。
 .PP
-\fImodprobe.conf\fR や \fImodprobe.d\fR 以下のファイルの形式は単純である。
-1 行に 1 コマンドで、
-空行と # で始まる行は無視される (コメントを追加するのに使える) 。
-行末の \\ は次の行に続くことを意味し、これを使えばファイルが少し見やすくなる。
+\fImodprobe.conf\fP や \fImodprobe.d\fP 以下のファイルの形式は単純である。 1 行に 1 コマンドで、 空行と #
+で始まる行は無視される (コメントを追加するのに使える) 。 行末の \e は次の行に続くことを意味し、これを使えばファイルが少し見やすくなる。
 .PP
-書式は 2.4 以前のカーネルで使われていた \fImodules.conf\fR を
-簡単にしたものである。
-.SH "コマンド"
-.TP
-\fBalias \fIwildcard\fB \fImodulename\fB \fR
-モジュールの別名を付ける。
-例えば、 "alias my-mod really_long_modulename" とすると、
-"modprobe really_long_modulename" の代わりに
-"modprobe my-mod" を使うことができる。
-シェル形式のワイルドカードも使うことができ、
-"alias my-mod* really_long_modulename" とすると
-"modprobe my-mod-something" も同じ効果となる。
-他のエイリアスに対するエイリアスを設定することはできない
-(正しく動作しない) が、
-エイリアスにオプションを設定することができ、
-それらは他のオプションに追加される。
-モジュールはそれ自身にエイリアスを持つことができる点に注意。
-それらは \fBmodinfo\fR で見ることができる。
-これらのエイリアスは最後の望みとして使われる
-(つまり、その名前の実モジュールもなく、設定ファイル中に
-その名前の \fBinstall\fR, \fBremove\fR, \fBalias\fR コマンドが
-存在しない場合に使われる) 。
-.TP
-\fBoptions \fImodulename\fB \fIoption...\fB \fR
-このコマンドで
-モジュール \fImodulename\fR (エイリアスも可) に
-オプションを追加することができる。
-ここで設定されたオプションは
-カーネルに登録される際に毎回使われ、
-(\fBmodprobe\fR \fImodulename\fR で) 直接登録される場合にも
-そのモジュールに依存するモジュールと一緒に登録される場合にも
-使われる。
+書式は \fImodules.conf\fP を簡単にしたものである。
+.SH コマンド
+.TP 
+\fBalias \fP\fIwildcard\fP\fB \fP\fImodulename\fP\fB \fP
+モジュールの別名を付ける。 例えば、 "alias my\-mod really_long_modulename" とすると、 "modprobe
+really_long_modulename" の代わりに "modprobe my\-mod" を使うことができる。
+シェル形式のワイルドカードも使うことができ、 "alias my\-mod* really_long_modulename" とすると "modprobe
+my\-mod\-something" も同じ効果となる。 他のエイリアスに対するエイリアスを設定することはできない (正しく動作しない) が、
+エイリアスにオプションを設定することができ、 それらは他のオプションに追加される。
 
-モジュール自身に対する \fBoption\fR 、
-エイリアスに対する \fBoption\fR 、
-コマンドラインのオプションは、
-全てのオプションがいっしょに渡される。
-.TP
-\fBinstall \fImodulename\fB \fIcommand...\fB \fR
-\fImodprobe.conf\fR の中でもっとも強力なコマンドである。
-\fBmodprobe\fR は、
-通常はカーネルにモジュールを登録するが、
-install コマンドを記述すると、
-代わりにここで指定された command を実行する。
-command はどんなシェルコマンドでもよい。
-そのため、どんな複雑な処理でも思いどおりに指定できる。
-例えば、モジュール "fred" が、
-"barney" がインストールされている状態のほうが
-うまく動作する (が依存関係にないので
-\fBmodprobe\fR が自動的にロードしない) 場合、
-"install fred /sbin/modprobe barney;
-/sbin/modprobe --ignore-install fred" と書けば、
-望みどおりのことをさせることができる。
-ここで、 \fB--ignore-install\fR は
-2 番目の \fBmodprobe\fR が同じ \fBinstall\fR コマンドを
-再び実行しないようにするためのものである。
-\fBremove\fR も参照。
+モジュールはそれ自身にエイリアスを持つことができる点に注意。 それらは \fBmodinfo\fP で見ることができる。
+これらのエイリアスは最後の望みとして使われる (つまり、その名前の実モジュールもなく、設定ファイル中に その名前の \fBinstall\fP,
+\fBremove\fP, \fBalias\fP コマンドが 存在しない場合に使われる) 。
+.TP 
+\fBoptions \fP\fImodulename\fP\fB \fP\fIoption...\fP\fB \fP
+このコマンドで モジュール \fImodulename\fP (エイリアスも可) に オプションを追加することができる。 ここで設定されたオプションは
+カーネルに登録される際に毎回使われ、 (\fBmodprobe\fP \fImodulename\fP で) 直接登録される場合にも
+そのモジュールに依存するモジュールと一緒に登録される場合にも 使われる。
 
-\fBinstall\fR を使って、
-実際には存在しないモジュールを作ることもできる。
-例えば、
-"install probe-ethernet /sbin/modprobe e100 ||
-/sbin/modprobe eepro100" と書けば、
-"modprobe probe-ethernet" としたときに、
-まず e100 ドライバを試し、次に eepro100 を試す。
+モジュール自身に対する \fBoption\fP 、 エイリアスに対する \fBoption\fP 、 コマンドラインのオプションは、
+全てのオプションがいっしょに渡される。
+.TP 
+\fBinstall \fP\fImodulename\fP\fB \fP\fIcommand...\fP\fB \fP
+\fImodprobe.conf\fP の中でもっとも強力なコマンドである。 \fBmodprobe\fP は、 通常はカーネルにモジュールを登録するが、
+install コマンドを記述すると、 代わりにここで指定された command を実行する。 command はどんなシェルコマンドでもよい。
+そのため、どんな複雑な処理でも思いどおりに指定できる。 例えば、モジュール "fred" が、 "barney" がインストールされている状態のほうが
+うまく動作する (が依存関係にないので \fBmodprobe\fP が自動的にロードしない) 場合、 "install fred
+/sbin/modprobe barney; /sbin/modprobe \-\-ignore\-install fred" と書けば、
+望みどおりのことをさせることができる。 ここで、 \fB\-\-ignore\-install\fP は 2 番目の \fBmodprobe\fP が同じ
+\fBinstall\fP コマンドを 再び実行しないようにするためのものである。 \fBremove\fP も参照。
 
-コマンドの中で "$CMDLINE_OPTS" という文字列を使うと、
-modprobe のコマンドラインで指定したオプションに置き換えられる。
-これを使うと、
-設定ファイルに install コマンドが存在していても、
-ユーザは "modprobe fred opt=1" というコマンドラインで
-モジュールに "opt=1" というオプションを渡すことができ、便利である。
-つまり、上の例では設定ファイルに
-"install
-fred /sbin/modprobe barney; /sbin/modprobe
---ignore-install fred $CMDLINE_OPTS" のように書けばよい。
-.TP
-\fBremove \fImodulename\fB \fIcommand...\fB \fR
-上の \fBinstall\fR コマンドと同様であるが、
-"modprobe -r" が呼び出されたときに実行される。
-上の 2 つの例を削除にあてはめると、
-"remove fred /sbin/modprobe -r --ignore-remove fred &&
-/sbin/modprobe -r barney" および
-"remove probe-ethernet
-/sbin/modprobe -r eepro100 || /sbin/modprobe -r e100" のようになる。
-.TP
-\fBinclude \fIfilename\fB \fR
-このコマンドを使うと、
-他の設定ファイルまたはディレクトリ全体を読み込むことができ、
-これが便利なこともある。
-読み込まれたファイル中のエイリアスは
+\fBinstall\fP を使って、 実際には存在しないモジュールを作ることもできる。 例えば、 "install probe\-ethernet
+/sbin/modprobe e100 || /sbin/modprobe eepro100" と書けば、 "modprobe
+probe\-ethernet" としたときに、 まず e100 ドライバを試し、次に eepro100 を試す。
+.TP 
+\fBremove \fP\fImodulename\fP\fB \fP\fIcommand...\fP\fB \fP
+上の \fBinstall\fP コマンドと同様であるが、 "modprobe \-r" が呼び出されたときに実行される。 上の 2
+つの例を削除にあてはめると、 "remove fred /sbin/modprobe \-r \-\-ignore\-remove fred &&
+/sbin/modprobe \-r barney" および "remove probe\-ethernet /sbin/modprobe \-r
+eepro100 || /sbin/modprobe \-r e100" のようになる。
+.TP 
+\fBinclude \fP\fIfilename\fP\fB \fP
+このコマンドを使うと、 他の設定ファイルまたはディレクトリ全体を読み込むことができ、 これが便利なこともある。 読み込まれたファイル中のエイリアスは
 現在のファイルで定義されたエイリアスを上書きすることに注意。
-.TP
-\fBblacklist \fImodulename\fB \fR
-モジュールはそれ自身にエイリアスを持つことができる。
-通常、これらは "pci:123..." といったように、
-サポートするデバイスを表すエイリアスである。
-これらの「内部」エイリアスは
-通常の "alias" キーワードで上書きすることができる。
-しかし、 2 つ以上のモジュールが同じデバイスをサポートする場合や、
-モジュールがサポートしないデバイスをサポートするとしている場合もある。
-このような場合、 \fBblacklist\fR キーワードを使って、
-あるモジュールのすべての内部エイリアスを無視させることができる。
-.SH "下位互換性"
+.SH 下位互換性
 .PP
-現在の (2.4 または 2.2 の) モジュール設定から
-\fImodprobe.conf\fR を生成してくれる
-\fBgenerate_modprobe.conf\fR というプログラムがある。
+現在の (2.4 または 2.2 の) モジュール設定から \fImodprobe.conf\fP を生成してくれる
+\fBgenerate_modprobe.conf\fP というプログラムがある。
 .PP
-書式は以前の \fI/etc/modules.conf\fR と似ているが、
-多くの機能が削除されている。
-これには 2 つの理由がある:
-まず、 install および remove コマンドでほとんど何でもできる。
-二つ目に、 module-init-tools の modprobe は
-他のツールで簡単に置き換えることができるよう、
-十分単純になるように設計されている。
+書式は以前の \fI/etc/modules.conf\fP と似ているが、 多くの機能が削除されている。 これには 2 つの理由がある: まず、
+install および remove コマンドでほとんど何でもできる。 二つ目に、 module\-init\-tools の modprobe は
+他のツールで簡単に置き換えることができるよう、 十分単純になるように設計されている。
 .PP
-実際のモジュールの登録の複雑さが
-3 つのシステムコール (open, read, init_module) で軽減され、
-\fImodules.dep\fR ファイルが単純でオープンであるおかげで、
-もし必要があればもっと強力な改良版の modprobe を作ることも可能である。
-.SH "著作権"
+実際のモジュールの登録の複雑さが 3 つのシステムコール (open, read, init_module) で軽減され、 \fImodules.dep\fP
+ファイルが単純でオープンであるおかげで、 もし必要があればもっと強力な改良版の modprobe を作ることも可能である。
+.SH 著作権
 .PP
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-.SH "関連項目"
+.SH 関連項目
 .PP
-\fBmodprobe\fR(8),
-\fBmodules.dep\fR(5)
+\fBmodprobe\fP(8), \fBmodules.dep\fP(5)