.\" Modified Tue 18 Sep 2002 by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
.\"
.TH LIMITS 5
-.SH ̾Á°
-limits \- ¥ê¥½¡¼¥¹À©¸Â¤ÎÄêµÁ
-.SH ÀâÌÀ
+.SH 名前
+limits \- リソース制限の定義
+.SH 説明
.I limits
-¥Õ¥¡¥¤¥ë (¥Ç¥Õ¥©¥ë¥È¤Ç¤Ï /etc/limits¡£
-¤¢¤ë¤¤¤Ï config.h ¤ÇÄêµÁ¤·¤¿ LIMITS_FILE)
-¤Ë¤Ï¡¢ÀßÄꤷ¤¿¤¤¥ê¥½¡¼¥¹À©¸Â¤òµ½Ò¤¹¤ë¡£
-¤³¤Î¥Õ¥¡¥¤¥ë¤Ï root ¤¬½êͤ·¡¢
-root ¥¢¥«¥¦¥ó¥È¤Î¤ß¤¬Æɤ߹þ¤ß²Äǽ¤È¤¹¤ë¤Ù¤¤Ç¤¢¤ë¡¥
+ファイル (デフォルトでは /etc/limits。
+あるいは config.h で定義した LIMITS_FILE)
+には、設定したいリソース制限を記述する。
+このファイルは root が所有し、
+root アカウントのみが読み込み可能とするべきである．
.PP
-¥Ç¥Õ¥©¥ë¥È¤Ç¤Ï root ¤ËÂФ¹¤ëÀ©¸Â¤ÏÀßÄê¤Ç¤¤Ê¤¤¡£
-¼Â¤Ï¡¢root ¤ÈƱÅù¤Î¥¢¥«¥¦¥ó¥È (UID 0 ¤Î¥¢¥«¥¦¥ó¥È)
-¤ò¤³¤Î¼êÃʤˤè¤Ã¤ÆÀ©¸Â¤¹¤ë¤³¤È¤Ï¤Ç¤¤Ê¤¤¡£
+デフォルトでは root に対する制限は設定できない。
+実は、root と同等のアカウント (UID 0 のアカウント)
+をこの手段によって制限することはできない。
.PP
-³Æ¹Ô¤Ë¤Ï°Ê²¼¤Î·Á¼°¤Ç¥æ¡¼¥¶¤ËÂФ¹¤ëÀ©¸Â¤òµ½Ò¤¹¤ë¡£
+各行には以下の形式でユーザに対する制限を記述する。
.sp
.I user LIMITS_STRING
.PP
-\fBLIMITS_STRING\fP ¤Ï¥ê¥½¡¼¥¹À©¸Â¤ÎÄêµÁ¤òÏ¢·ë¤µ¤»¤¿Ê¸»úÎó¤Ç¤¢¤ë¡£
-³ÆÀ©¸Â¤ÎÄêµÁ¤Ï¡¢1 ʸ»ú¤Î¼±Ê̻Ҥȡ¢¤½¤ì¤Ë³¤¯À©¸Â¿ôÃͤ«¤é¤Ê¤ë¡£
+\fBLIMITS_STRING\fP はリソース制限の定義を連結させた文字列である。
+各制限の定義は、1 文字の識別子と、それに続く制限数値からなる。
.PP
-͸ú¤Ê¼±Ê̻Ҥϰʲ¼¤ÎÄ̤ꡣ
+有効な識別子は以下の通り。
.sp
-A: ¥¢¥É¥ì¥¹¶õ´Ö¤ÎºÇÂçÃÍ (KB)
+A: アドレス空間の最大値 (KB)
.br
-C: ¥³¥¢¥Õ¥¡¥¤¥ë¥µ¥¤¥º¤ÎºÇÂçÃÍ (KB)
+C: コアファイルサイズの最大値 (KB)
.br
-D: ¥Ç¡¼¥¿¥µ¥¤¥º¤ÎºÇÂçÃÍ (KB)
+D: データサイズの最大値 (KB)
.br
-F: ¥Õ¥¡¥¤¥ë¥µ¥¤¥º¤ÎºÇÂçÃÍ (KB)
+F: ファイルサイズの最大値 (KB)
.br
-M: ¥á¥â¥ê¾å¤Ë¥í¥Ã¥¯¤Ç¤¤ë¥¢¥É¥ì¥¹¶õ´Ö¤ÎºÇÂçÃÍ (KB)
+M: メモリ上にロックできるアドレス空間の最大値 (KB)
.br
-N: ¥Õ¥¡¥¤¥ë¥ª¡¼¥×¥ó¿ô¤ÎºÇÂçÃÍ
+N: ファイルオープン数の最大値
.br
-R: ¥ì¥¸¥Ç¥ó¥È¥»¥Ã¥È¥µ¥¤¥º¤ÎºÇÂçÃÍ (KB)
+R: レジデントセットサイズの最大値 (KB)
.br
-S: ¥¹¥¿¥Ã¥¯¥µ¥¤¥º¤ÎºÇÂçÃÍ (KB)
+S: スタックサイズの最大値 (KB)
.br
-T: CPU »þ´Ö¤ÎºÇÂçÃÍ (ʬ)
+T: CPU 時間の最大値 (分)
.br
-U: ¥×¥í¥»¥¹¿ô¤ÎºÇÂçÃÍ
+U: プロセス数の最大値
.br
-K: \fBumask\fR(2) ¤Ë¤è¤êÀßÄꤵ¤ì¤ë¡¢¥Õ¥¡¥¤¥ëºîÀ®»þ¤Î mask
+K: \fBumask\fR(2) により設定される、ファイル作成時の mask
.br
-L: ¤³¤Î¥æ¡¼¥¶¤ÎƱ»þ¥í¥°¥¤¥ó¿ô¤ÎºÇÂçÃÍ
+L: このユーザの同時ログイン数の最大値
.br
-P: \fBsetpriority\fR(2) ¤Ë¤è¤Ã¤ÆÀßÄꤵ¤ì¤ë¥×¥í¥»¥¹Í¥ÀèÅÙ
+P: \fBsetpriority\fR(2) によって設定されるプロセス優先度
.PP
-Î㤨¤Ð¡¢\fIL2D2048N5\fP ¤ÏÀµ¤·¤¤ \fBLIMITS_STRING\fP ¤Ç¤¢¤ë¡£
-°Ê²¼¤Î 2 ¤Ä¤ÎÎã¤ÏÅù²Á¤Ç¤¢¤ë¡£2 ÈÖÌܤΤ褦¤ËÆɤ߰פ¯½ñ¤¯¤³¤È¤â¤Ç¤¤ë¡£
+例えば、\fIL2D2048N5\fP は正しい \fBLIMITS_STRING\fP である。
+以下の 2 つの例は等価である。2 番目のように読み易く書くこともできる。
.sp
username L2D2048N5
.br
username L2 D2048 N5
.PP
-\fIusername\fP °Ê¹ß¤Î¹Ô¤Î»Ä¤ê¤¬À©¸ÂÍѤÎʸ»úÎó¤È¤·¤Æ°·¤ï¤ì¤ë¤Î¤Ç¡¢
-¥³¥á¥ó¥È¤Ï½ñ¤¯¤³¤È¤¬¤Ç¤¤Ê¤¤¡£
-login ¥×¥í¥°¥é¥à¤Ï¡¢Àµ¤·¤¯¤Ê¤¤À©¸Âʸ»úÎó¤ÏµñÀ䤹¤ë (̵»ë¤¹¤ë)¡£
+\fIusername\fP 以降の行の残りが制限用の文字列として扱われるので、
+コメントは書くことができない。
+login プログラムは、正しくない制限文字列は拒絶する (無視する)。
.PP
-¥Ç¥Õ¥©¥ë¥È¤Î¥¨¥ó¥È¥ê¤Ï¡¢¥æ¡¼¥¶Ì¾¤¬ "\fB*\fP" ¤È¤Ê¤Ã¤Æ¤¤¤ë¤â¤Î¤Ç¤¢¤ë¡£
-\fBLIMITS_FILE\fP ¤ËÊ£¿ô¤Î\fI¥Ç¥Õ¥©¥ë¥È\fP¤òÅÐÏ¿¤¹¤ë¤È¡¢
-ºÇ¸å¤Î¤â¤Î¤¬¥Ç¥Õ¥©¥ë¥È»ØÄê¤È¤·¤Æ»ÈÍѤµ¤ì¤ë¡£
+デフォルトのエントリは、ユーザ名が "\fB*\fP" となっているものである。
+\fBLIMITS_FILE\fP に複数の\fIデフォルト\fPを登録すると、
+最後のものがデフォルト指定として使用される。
.PP
-¤¢¤ë¥æ¡¼¥¶¤Ø¤ÎÀ©¸Â¤ò´°Á´¤Ë̵¸ú¤Ë¤¹¤ë¤Ë¤Ï¡¢
-¥·¥ó¥°¥ë¥À¥Ã¥·¥å "\fB-\fP" ¤ò»ÈÍѤ¹¤ë¡£
+あるユーザへの制限を完全に無効にするには、
+シングルダッシュ "\fB-\fP" を使用する。
.PP
-¤µ¤é¤Ë¡¢Á´¤Æ¤ÎÀ©¸Â¤ÎÀßÄê¤Ï¡Ö¥í¥°¥¤¥óñ°Ì¡×¤ÇÀßÄꤵ¤ì¤Æ¤¤¤ë¤³¤È¤ËÃí°Õ¤¹¤ë¤³¤È¡£
-À©¸Â¤Ï¥°¥í¡¼¥Ð¥ë¤Ç¤Ï¤Ê¤¯¡¢±Ê³Ū¤Ç¤â¤Ê¤¤¡£
-¥°¥í¡¼¥Ð¥ë¤ÊÀ©¸Â¤Ï¤¤¤º¤ì²Äǽ¤Ë¤Ê¤ë¤À¤í¤¦¤¬¡¢
-º£¤Î¤È¤³¤í¤Ï¡ÖTO DO¡×¤Ç¤¢¤ë¡£;)
-.\"nakano ÆóÈÖÌܤÎʸ¤³¤ì¤Ç¤¤¤¤¤Î¤«¤Ê¤¢¡£
-.SH ¥Õ¥¡¥¤¥ë
+さらに、全ての制限の設定は「ログイン単位」で設定されていることに注意すること。
+制限はグローバルではなく、永続的でもない。
+グローバルな制限はいずれ可能になるだろうが、
+今のところは「TO DO」である。;)
+.\"nakano 二番目の文これでいいのかなあ。
+.SH ファイル
/etc/limits
-.SH ´ØÏ¢¹àÌÜ
+.SH 関連項目
.BR login (1),
.BR setpriority (2),
.BR setrlimit (2)
-.SH Ãø¼Ô
+.SH 著者
Cristian Gafton (gafton@sorosis.ro)
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