\fIwhich\fP の値は \fBPRIO_PROCESS\fP, \fBPRIO_PGRP\fP, \fBPRIO_USER\fP, のどれか一つで、 \fIwho\fP は
\fIwhich\fP に応じて解釈される (\fBPRIO_PROCESS\fP だとプロセス識別子、 \fBPRIO_PGRP\fP だとプロセスグループ識別子、
-\fBPRIO_USER\fP だと UID (ユーザID) と解釈される)。 \fIwho\fP がゼロならば、(それぞれ)呼び出したプロセス、
+\fBPRIO_USER\fP だと UID (ユーザーID) と解釈される)。 \fIwho\fP がゼロならば、(それぞれ)呼び出したプロセス、
呼び出したプロセスのプロセスグループ、 呼び出したプロセスの実UID を意味する。 \fIprio\fP は \-20 から 19 の範囲の値で
(但し以下の注意の項を参照のこと)、 デフォルトの優先度は 0 である; 小さな数字ほど、有利なスケジューリングとなる。
.SS "C ライブラリとカーネル ABI の違い"
カーネル内部では、nice 値は実際には 40 〜 1 の範囲を使って 表現されており (負の値はエラーコードとなるため)、こちらの値が システムコール
\fBsetpriority\fP() と \fBgetpriority\fP() で使用されている。 glibc
-のこれらのシステムコールのラッパー関数において、nice 値の ユーザ領域 (user\-land) とカーネル表現の間の変換が行われる。 変換式は
+のこれらのシステムコールのラッパー関数において、nice 値の ユーザー領域 (user\-land) とカーネル表現の間の変換が行われる。 変換式は
\fIunice\ =\ 20\ \-\ knice\fP となる。 (したがって、カーネルの 40..1 の範囲はユーザー空間で見える \-20..19
の範囲に対応する。)
.SH バグ
Linux カーネルのソースツリー内の \fIDocumentation/scheduler/sched\-nice\-design.txt\fP (Linux
2.6.23 以降)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.78 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。