.\" Translated 2012-05-05, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
.\" Updated 2013-05-06, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
.\"
-.TH KEXEC_LOAD 2 2012\-07\-13 Linux "Linux Programmer's Manual"
+.TH KEXEC_LOAD 2 2014\-08\-19 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
kexec_load \- 新しいカーネルを後で実行するためにロードする
.SH 書式
\fBkexec_load\fP() システムコールは、新しいカーネルをロードし、
その後の \fBreboot\fP(2) で実行できるようにする。
.PP
-\fIflags\fP 引き数はマスクビットで、
-その上位ビットでシステムコールの呼び出しの動作を制御する。
-\fIflags\fP には以下の値を指定できる。
+\fIflags\fP 引き数は、システムコールの呼び出しの動作を制御するマスクビットである。 \fIflags\fP には以下の値を指定できる。
.TP
\fBKEXEC_ON_CRASH\fP (Linux 2.6.13 以降)
-.\" FIXME figure out how this is really used
+.\" FIXME Explain in more detail how KEXEC_ON_CRASH is actually used
システムのクラッシュ時に、新しいカーネルを自動的に実行する。
.TP
\fBKEXEC_PRESERVE_CONTEXT\fP (Linux 2.6.27 以降)
このフラグは、カーネルの設定で \fBCONFIG_KEXEC_JUMP\fP が有効の場合のみ
利用可能であり、 \fInr_segments\fP が 0 より大きい場合のみ効果がある。
.PP
-\fIflags\fP の下位ビットには、実行されるカーネルのアーキテクチャが入る。
-現在のアーキテクチャを使うことを意味する定数 \fBKEXEC_ARCH_DEFAULT\fP か、
-アーキテクチャ定数 \fBKEXEC_ARCH_386\fP, \fBKEXEC_ARCH_X86_64\fP,
+\fIflags\fP の上位ビット (マスク 0xffff0000 に対応) には、
+実行されるカーネルのアーキテクチャーが入る。
+現在のアーキテクチャーを使うことを意味する定数 \fBKEXEC_ARCH_DEFAULT\fP か、
+アーキテクチャー定数 \fBKEXEC_ARCH_386\fP, \fBKEXEC_ARCH_68K\fP, \fBKEXEC_ARCH_X86_64\fP,
\fBKEXEC_ARCH_PPC\fP, \fBKEXEC_ARCH_PPC64\fP, \fBKEXEC_ARCH_IA_64\fP,
\fBKEXEC_ARCH_ARM\fP, \fBKEXEC_ARCH_S390\fP, \fBKEXEC_ARCH_SH\fP,
\fBKEXEC_ARCH_MIPS\fP, \fBKEXEC_ARCH_MIPS_LE\fP の
-いずれか一つを (OR で) 指定する。指定するアーキテクチャは、
+ã\81\84ã\81\9aã\82\8cã\81\8bä¸\80ã\81¤ã\82\92 (OR ã\81§) æ\8c\87å®\9aã\81\99ã\82\8bã\80\82æ\8c\87å®\9aã\81\99ã\82\8bã\82¢ã\83¼ã\82ã\83\86ã\82¯ã\83\81ã\83£ã\83¼ã\81¯ã\80\81
システムの CPU で実行可能なものでなければならない。
-\fIentry\fP 引き数は、カーネルイメージの物理エントリーアドレスである。
-\fInr_segments\fP 引き数は、 \fIsegments\fP ポインタが指すセグメントの
-数である。 \fIsegments\fP 引き数は \fIkexec_segment\fP 構造体の配列で、
-この構造体によりカーネルの配置が定義される。
+\fIentry\fP 引き数は、カーネルイメージの物理エントリーアドレスである。 \fInr_segments\fP 引き数は、 \fIsegments\fP
+ポインターが指すセグメントの数である。 なお、セグメント数には、カーネルにより 16 という (強制的な) 上限が課される。 \fIsegments\fP
+引き数は \fIkexec_segment\fP 構造体の配列で、 この構造体によりカーネルの配置が定義される。
.in +4n
.nf
.fi
.in
.PP
-.\" FIXME elaborate on the following:
+.\" FIXME Explain the details of how the kernel image defined by segments
+.\" is copied from the calling process into previously reserved memory.
\fIsegments\fP で定義されたカーネルイメージは、
-呼び出したプロセスから予約済みメモリにコピーされる。
+å\91¼ã\81³å\87ºã\81\97ã\81\9fã\83\97ã\83ã\82»ã\82¹ã\81\8bã\82\89äº\88ç´\84æ¸\88ã\81¿ã\83¡ã\83¢ã\83ªã\83¼ã\81«ã\82³ã\83\94ã\83¼ã\81\95ã\82\8cã\82\8bã\80\82
.SH 返り値
成功すると、 \fBkexec_load\fP は 0 を返す。
エラーの場合、 \-1 が返り、 \fIerrno\fP にエラーを示す値が設定される。
現在のところ、 \fBkexec_load\fP() は glibc ではサポートされていない。
\fBsyscall\fP(2) を使って呼び出すこと。
.PP
-.\" FIXME Andi submitted a patch for this.
+.\" FIXME . Andi submitted a patch for this.
.\" Check if it got accepted later.
必要な定数は Linux カーネルのソースファイル \fIlinux/kexec.h\fP で定義されている
が、現在のところ glibc には公開されていない。
.SH 関連項目
\fBreboot\fP(2), \fBsyscall\fP(2)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.53 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.78 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。