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[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man2 / setxattr.2
index 9e862ef..57d42b4 100644 (file)
 .\" Translated Tue Jul  8 04:43:40 JST 2003
 .\"         by Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
 .\"
-.\"WORD:       extended attributes     ³Èĥ°À­
-.\"WORD:       namespace               Ì¾Á°¶õ´Ö
+.\"WORD:       extended attributes     拡張属性
+.\"WORD:       namespace               名前空間
 .\"
 .TH SETXATTR 2 2001-12-31 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
-.SH Ì¾Á°
-setxattr, lsetxattr, fsetxattr \- ³Èĥ°À­¤ÎÃͤòÀßÄꤹ¤ë
-.SH ½ñ¼°
+.SH 名前
+setxattr, lsetxattr, fsetxattr \- 拡張属性の値を設定する
+.SH 書式
 .fam C
 .nf
 .B #include <sys/types.h>
@@ -49,121 +49,121 @@ setxattr, lsetxattr, fsetxattr \- 
 .BI "              const void\ *" value ", size_t " size ", int " flags );
 .fi
 .fam T
-.SH ÀâÌÀ
-³Èĥ°À­¤Ï¡¢inode (¥Õ¥¡¥¤¥ë¡¢¥Ç¥£¥ì¥¯¥È¥ê¡¢¥·¥ó¥Ü¥ê¥Ã¥¯¥ê¥ó¥¯Åù) ¤Ë
-´ØÏ¢ÉÕ¤±¤é¤ì¤¿
+.SH 説明
+拡張属性は、inode (ファイル、ディレクトリ、シンボリックリンク等) に
+関連付けられた
 .IR name :\c
 .I value
-¤ÎÂФǤ¢¤ë¡£
-¤³¤ì¤é¤Ï¡¢¥·¥¹¥Æ¥à¾å¤Î¤¹¤Ù¤Æ¤Î inode ¤Ë´ØÏ¢ÉÕ¤±¤é¤ì¤¿Ä̾ï¤Î°À­
+の対である。
+これらは、システム上のすべての inode に関連付けられた通常の属性
 .RB ( stat (2)
-¤¬ÊÖ¤¹¥Ç¡¼¥¿) ¤ò³ÈÄ¥¤¹¤ë¤â¤Î¤Ç¤¢¤ë¡£
-³Èĥ°À­¤Î¥³¥ó¥»¥×¥È¤Ï
+が返すデータ) を拡張するものである。
+拡張属性のコンセプトは
 .BR attr (5)
-¤Ë½ñ¤«¤ì¤Æ¤¤¤ë¡£
+に書かれている。
 .PP
 .BR setxattr ()
-¤Ï¡¢¥Õ¥¡¥¤¥ë¥·¥¹¥Æ¥àÆâ¤Î»ØÄꤵ¤ì¤¿
+は、ファイルシステム内の指定された
 .I path
-¤ËÂбþ¤¹¤ë¡¢Ì¾Á°
+に対応する、名前
 .I name
-¤Î³Èĥ°À­¤ÎÃÍ
+の拡張属性の値
 .I value
-¤òÀßÄꤹ¤ë¡£
+を設定する。
 .I value
-¤Î
+の
 .I size
-¤Ïɬ¤º»ØÄꤷ¤Ê¤±¤ì¤Ð¤Ê¤é¤Ê¤¤¡£
+は必ず指定しなければならない。
 .PP
 .BR lsetxattr ()
-¤Ï
+は
 .BR setxattr ()
-¤ÈƱ¤¸¤À¤¬¡¢¥·¥ó¥Ü¥ê¥Ã¥¯¥ê¥ó¥¯¤Î¾ì¹ç¤Ë¡¢¥ê¥ó¥¯¤¬»²¾È¤·¤Æ¤¤¤ë¥Õ¥¡¥¤¥ë
-¤Ç¤Ï¤Ê¤¯¡¢¥ê¥ó¥¯¤½¤Î¤â¤Î¤Î³Èĥ°À­¤òÀßÄꤹ¤ëÅÀ¤À¤±¤¬°Û¤Ê¤ë¡£
+と同じだが、シンボリックリンクの場合に、リンクが参照しているファイル
+ではなく、リンクそのものの拡張属性を設定する点だけが異なる。
 .PP
 .BR fsetxattr ()
-¤Ï
+は
 .BR setxattr ()
-¤ÈƱ¤¸¤À¤¬¡¢
+と同じだが、
 .I path
-¤ÎÂå¤ï¤ê¤Ë
+の代わりに
 .I fd
-¤Ç»²¾È¤µ¤ì¤¿¥ª¡¼¥×¥óºÑ¤ß¥Õ¥¡¥¤¥ë¤Î¾ðÊó¤À¤±¤òÀßÄꤹ¤ëÅÀ¤¬°Û¤Ê¤ë
+で参照されたオープン済みファイルの情報だけを設定する点が異なる
 .RI ( filedes
-¤Ï
+は
 .BR open (2)
-¤Ë¤è¤Ã¤ÆÊÖ¤µ¤ì¤ë)¡£
+によって返される)。
 .PP
-³Èĥ°À­¤Î̾Á°
-¤ÏÉáÄ̤ΠNULL ½ªÃ¼¤µ¤ì¤¿Ê¸»úÎó¤Ç¤¢¤ë¡£
+拡張属性の名前
+は普通の NULL 終端された文字列である。
 .I name
-¤Ë¤Ï¡¢Ì¾Á°¶õ´Ö¤òɽ¤¹ÀÜƬ¼­ (prefix) ¤¬´Þ¤Þ¤ì¤ë¡£
-¸Ä¡¹¤Î inode ¤ËÂФ·¤Æ¡¢¸ß¤¤¤ËÆÈΩ¤Ê̾Á°¶õ´Ö¤¬Ê£¿ô¤¢¤Ã¤Æ¤â¤è¤¤¡£
-³Èĥ°À­¤ÎÃÍ
+には、名前空間を表す接頭辞 (prefix) が含まれる。
+個々の inode に対して、互いに独立な名前空間が複数あってもよい。
+拡張属性の値
 .I value
-¤Ï¡¢¤¢¤ë°ìÄê¤ÎŤµ¤ÎǤ°Õ¤Î¥Æ¥­¥¹¥È¡¦¥Ç¡¼¥¿¤Þ¤¿¤Ï
-¥Ð¥¤¥Ê¥ê¡¦¥Ç¡¼¥¿¤Î½¸¹ç¤Ç¤¢¤ë¡£
+は、ある一定の長さの任意のテキスト・データまたは
+バイナリ・データの集合である。
 .PP
-Áàºî¤Î°ÕÌ£¤òÌÀ³Î¤Ë¤¹¤ë¤¿¤á¤Ë
+操作の意味を明確にするために
 .I flags
-°ú¤­¿ô¤ò»ÈÍѤ¹¤ë¤³¤È¤¬¤Ç¤­¤ë¡£
+引き数を使用することができる。
 .B XATTR_CREATE
-¤Ï°À­¤ÎºîÀ®¤À¤±¤ò¹Ô¤¦¤³¤È¤ò»ØÄꤹ¤ë¡£
-»ØÄꤵ¤ì¤¿Ì¾Á°¤Î°À­¤¬¤¹¤Ç¤Ë¸ºß¤¹¤ë¾ì¹ç¤Ï¼ºÇÔ¤¹¤ë¡£
+は属性の作成だけを行うことを指定する。
+指定された名前の属性がすでに存在する場合は失敗する。
 .B XATTR_REPLACE
-¤Ï°À­¤ÎÃÖ´¹¤À¤±¤ò¹Ô¤¦¤³¤È¤ò»ØÄꤹ¤ë¡£
-»ØÄꤵ¤ì¤¿Ì¾Á°¤Î°À­¤¬¤Þ¤À¸ºß¤·¤Ê¤¤¾ì¹ç¤Ï¼ºÇÔ¤¹¤ë¡£
-¥Ç¥Õ¥©¥ë¥È¤Ç¤Ï (¥Õ¥é¥°¤ò»ØÄꤷ¤Ê¤¤¾ì¹ç)¡¢³Èĥ°À­¤ÏɬÍפʾì¹ç¤ÏºîÀ®¤µ¤ì¡¢
-°À­¤¬¤¹¤Ç¤Ë¸ºß¤¹¤ë¾ì¹ç¤Ï°À­ÃͤÎÃÖ´¹¤ò¹Ô¤¦¡£
-.SH ÊÖ¤êÃÍ
-À®¸ù¤·¤¿¾ì¹ç¡¢ 0 ¤¬ÊÖ¤µ¤ì¤ë¡£
-¼ºÇÔ¤·¤¿¾ì¹ç¡¢ \-1 ¤¬ÊÖ¤µ¤ì¡¢
+は属性の置換だけを行うことを指定する。
+指定された名前の属性がまだ存在しない場合は失敗する。
+デフォルトでは (フラグを指定しない場合)、拡張属性は必要な場合は作成され、
+属性がすでに存在する場合は属性値の置換を行う。
+.SH 返り値
+成功した場合、 0 が返される。
+失敗した場合、 \-1 が返され、
 .I errno
-¤ËŬÀÚ¤ÊÃͤ¬¥»¥Ã¥È¤µ¤ì¤ë¡£
+に適切な値がセットされる。
 .PP
 .B XATTR_CREATE
-¤¬»ØÄꤵ¤ì¡¢¤«¤Ä°À­¤¬¤¹¤Ç¤Ë¸ºß¤¹¤ë¾ì¹ç¡¢
+が指定され、かつ属性がすでに存在する場合、
 .I errno
-¤Ë
+に
 .B EEXIST
-¤¬¥»¥Ã¥È¤µ¤ì¤ë¡£
+がセットされる。
 .B XATTR_REPLACE
-¤¬»ØÄꤵ¤ì¡¢Â°À­¤¬¤Þ¤À¸ºß¤·¤Ê¤¤¾ì¹ç¡¢
+が指定され、属性がまだ存在しない場合、
 .I errno
-¤Ë
+に
 .B ENOATTR
-¤¬¥»¥Ã¥È¤µ¤ì¤ë¡£
+がセットされる。
 .PP
-³Èĥ°À­¤òµ­²±¤¹¤ë¤Î¤Ë½½Ê¬¤Ê¥¹¥Ú¡¼¥¹¤¬»Ä¤Ã¤Æ¤¤¤Ê¤¤¾ì¹ç¡¢
+拡張属性を記憶するのに十分なスペースが残っていない場合、
 .I errno
-¤Ë
+に
 .B ENOSPC
-¤Þ¤¿¤Ï
+または
 .B EDQUOT
-(quota ¤Ë¤è¤ëÀ©¸Â¤¬¸¶°ø¤Î¾ì¹ç) ¤¬¥»¥Ã¥È¤µ¤ì¤ë¡£
+(quota による制限が原因の場合) がセットされる。
 .PP
-³Èĥ°À­¤¬¤½¤Î¥Õ¥¡¥¤¥ë¥·¥¹¥Æ¥à¤Ç¥µ¥Ý¡¼¥È¤µ¤ì¤Æ¤¤¤Ê¤¤¾ì¹ç¡¢
-¤â¤·¤¯¤Ï̵¸ú¤Ë¤Ê¤Ã¤Æ¤¤¤ë¾ì¹ç¡¢
+拡張属性がそのファイルシステムでサポートされていない場合、
+もしくは無効になっている場合、
 .I errno
-¤Ë
+に
 .B ENOTSUP
-¤¬¥»¥Ã¥È¤µ¤ì¤ë¡£
+がセットされる。
 .PP
 .BR stat (2)
-¥·¥¹¥Æ¥à¥³¡¼¥ë¤ÎÀâÌÀ¤Ë½ñ¤«¤ì¤Æ¤¤¤ë¥¨¥é¡¼¤Ï
-¤³¤ì¤é¤Î¥·¥¹¥Æ¥à¥³¡¼¥ë¤Ë¤âŬÍѤµ¤ì¤ë¡£
-.SH ¥Ð¡¼¥¸¥ç¥ó
-¤³¤ì¤é¤Î¥·¥¹¥Æ¥à¥³¡¼¥ë¤Ï¥«¡¼¥Í¥ë 2.4 °Ê¹ß¤Î Linux ¤ÇÍøÍѤǤ­¤ë¡£
-glibc ¤Ç¤Î¥µ¥Ý¡¼¥È¤Ï¥Ð¡¼¥¸¥ç¥ó 2.3 °Ê¹ß¤Ç¹Ô¤ï¤ì¤Æ¤¤¤ë¡£
-.SH ½àµò
-¤³¤ì¤é¤Î¥·¥¹¥Æ¥à¥³¡¼¥ë¤Ï Linux Æȼ«¤Ç¤¢¤ë¡£
-.\" .SH Ãø¼Ô
+システムコールの説明に書かれているエラーは
+これらのシステムコールにも適用される。
+.SH バージョン
+これらのシステムコールはカーネル 2.4 以降の Linux で利用できる。
+glibc でのサポートはバージョン 2.3 以降で行われている。
+.SH 準拠
+これらのシステムコールは Linux 独自である。
+.\" .SH 著者
 .\" Andreas Gruenbacher,
 .\" .RI < a.gruenbacher@computer.org >
-.\" ¤È SGI XFS ³«È¯¥Á¡¼¥à,
-.\" .RI < linux-xfs@oss.sgi.com >¡£
-.\" ¥Ð¥°¥ì¥Ý¡¼¥È¤ä¥³¥á¥ó¥È¤Ï¾åµ­¤Î¥¢¥É¥ì¥¹¤Þ¤ÇÁ÷¤Ã¤Æ²¼¤µ¤¤¡£
-.SH ´ØÏ¢¹àÌÜ
+.\" と SGI XFS 開発チーム,
+.\" .RI < linux-xfs@oss.sgi.com >
+.\" バグレポートやコメントは上記のアドレスまで送って下さい。
+.SH 関連項目
 .BR getfattr (1),
 .BR setfattr (1),
 .BR getxattr (2),