+.\" t
.\" Copyright (C) 1995 Andries Brouwer (aeb@cwi.nl)
+.\" and Copyright (C) 2012, 2014 Michael Kerrisk <mtk.manpages@gmail.com>
.\"
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.\" 2008-02-15, Jeremy Kerr <jk@ozlabs.org>
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-.TH SYSLOG 2 2012\-05\-05 Linux "Linux Programmer's Manual"
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+.\" Updated 2005-09-06, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
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+.\" Updated 2012-04-30, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\" Updated 2012-05-29, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\" Updated 2013-05-06, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\"
+.TH SYSLOG 2 2014\-07\-08 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
-syslog, klogctl \- ã\82«ã\83¼ã\83\8dã\83«ã\81®ã\83¡ã\83\83ã\82»ã\83¼ã\82¸ã\83»ã\83ªã\83³ã\82°ã\83»ã\83\90ã\83\83ã\83\95ã\82¡を読んだり消去したりする; console_loglevel の設定を行う
+syslog, klogctl \- ã\82«ã\83¼ã\83\8dã\83«ã\81®ã\83¡ã\83\83ã\82»ã\83¼ã\82¸ã\83ªã\83³ã\82°ã\83\90ã\83\83ã\83\95ã\82¡ã\83¼を読んだり消去したりする; console_loglevel の設定を行う
.SH 書式
.nf
\fBint syslog(int \fP\fItype\fP\fB, char *\fP\fIbufp\fP\fB, int \fP\fIlen\fP\fB);\fP
\fB/* glibc ではラッパー関数は提供されていない */\fP
.sp
-/* glibc のインタフェース */
+/* glibc ã\81®ã\82¤ã\83³ã\82¿ã\83¼ã\83\95ã\82§ã\83¼ã\82¹ */
.br
\fB#include <sys/klog.h>\fP
.sp
\fBint klogctl(int \fP\fItype\fP\fB, char *\fP\fIbufp\fP\fB, int \fP\fIlen\fP\fB);\fP
.fi
.SH 説明
-(\fBsyslogd\fP(8) と話す) C ライブラリ関数の \fBsyslog\fP() が必要な場合は、
-\fBsyslog\fP(3) を見ること。この名前のシステム・コールはカーネルの
-\fIprintk\fP() バッファを制御するものであり、glibc ラッパー関数は
-\fBklogctl\fP() と呼ばれている。
-
-\fItype\fP 引き数はこの関数の動作を決定する。以下を指定できる。
-
-.nf
- 0 \-\- ログを閉じる。現在の実装では何もしない (NOP) 。
- 1 \-\- ログを開く。現在の実装では何もしない (NOP) 。
- 2 \-\- ログから読み出す。
- 3 \-\- リング・バッファに残っているメッセージをすべて読み出す。
- 4 \-\- リング・バッファに残っているメッセージをすべて読み出し、消去する。
- 5 \-\- リングバッファを消去する。
- 6 \-\- コンソールへの printk を無効にする。
- 7 \-\- コンソールへの printk を有効にする。
- 8 \-\- コンソールに表示されるメッセージのレベルを設定する。
- 9 \-\- ログバッファの未読の文字数を返す。
- 10 \-\- ログバッファのサイズを返す。
-.fi
-
-type 9 は Linux 2.4.10 で追加された。
-type 10 は Linux 2.6.6 で追加された。
+\fI注意\fP: おそらく、あなたが探しているのは、 \fBsyslogd\fP(8) と通信する C ライブラリ関数の \fBsyslog\fP() でしょう。詳細は
+\fBsyslog\fP(3) を参照のこと。
+このページはカーネルの \fBsyslog\fP() システムコールについて説明している。 \fBsyslog\fP() システムコールはカーネルの
+\fIprintk\fP() バッファーを制御するために使用される。 このシステムコールに対する glibc ラッパー関数は \fBklogctl\fP()
+と呼ばれている。
+.SS "カーネルログバッファー (kernel log buffer)"
+.\" Under "General setup" ==> "Kernel log buffer size"
+.\" For 2.6, precisely the option seems to have appeared in 2.5.55.
+カーネルは長さ \fBLOG_BUF_LEN\fP の巡回式のバッファーを持っており、 それにはカーネル関数の \fBprintk\fP()
+の引き数として与えられた メッセージが (そのログレベルにかかわらず) 格納される。 初期のカーネルでは \fBLOG_BUF_LEN\fP の値は 4096
+であった。 カーネル 1.3.54 からは 8192、 カーネル 2.1.113 からは 16384 になり、 カーネル 2.4.23 以降および
+2.6 以降ではカーネル設定オプション (\fBCONFIG_LOG_BUF_SHIFT\fP、 デフォルト値はアーキテクチャー依存)
+で値を設定できるようになっている。 Linux 2.6.6 以降では、コマンド 10 (下記参照) でバッファーのサイズを問い合わせできる。
+.SS コマンド
+\fItype\fP 引き数はこの関数が行う動作を決定する。 以下のリストに示す値を \fItype\fP に指定できる。
+シンボル名はカーネルソースで定義されているが、ユーザー空間には公開されていない。 したがって、数字を使うか、名前を自分で定義する必要がある。
+.TP
+\fBSYSLOG_ACTION_CLOSE\fP (0)
+ログをクローズする。現在のところ NOP である。
+.TP
+\fBSYSLOG_ACTION_OPEN\fP (1)
+ログをオープンする。現在のところ NOP である。
+.TP
+\fBSYSLOG_ACTION_READ\fP (2)
+ログを読み出す。 この呼び出しは、 カーネルログバッファーが空でなくなるまで待って、 最大 \fIlen\fP バイトまで \fIbufp\fP
+が指すバッファーに読み込み、 読み込んだバイト数を返す。 ログから読まれたバイトはログバッファーから消える。 つまり、情報は一度しか読むことができない。
+これはユーザーのプログラムが \fI/proc/kmsg\fP を読んだ時にカーネルによって実行される関数でもある。
+.TP
+\fBSYSLOG_ACTION_READ_ALL\fP (3)
+リングバッファーに残っているメッセージをすべて読み出し、 \fIbufp\fP が指すバッファーに格納する。 この呼び出しログバッファーの最後の \fIlen\fP
+バイトを (非破壊的に) 読み出すが、 最後の「リングバッファー消去」命令 (下記のコマンド 5 参照)
+以降にバッファーに書き込まれた情報しか読み出せない。 返り値は読み込んだバイト数である。
+.TP
+\fBSYSLOG_ACTION_READ_CLEAR\fP (4)
+リングバッファーに残っているメッセージをすべて読み出し、クリアする。 この呼び出しは \fItype\fP 3
+と全く同じことを行い、追加で「リングバッファー消去」 ("clear ring buffer") コマンドも実行する。
+.TP
+\fBSYSLOG_ACTION_CLEAR\fP (5)
+「リングバッファー消去」 (\"clear ring buffer\") コマンドのみを実行する。 引き数 \fIbufp\fP と \fIlen\fP
+は無視される。
+.IP
+このコマンドは実際にリングバッファーをクリアするわけではなく、 コマンド 3 (\fBSYSLOG_ACTION_READ_ALL\fP) と 4
+(\fBSYSLOG_ACTION_READ_CLEAR\fP で返す内容を決定するカーネルの管理変数を設定する。 このコマンドはコマンド 2
+(\fBSYSLOG_ACTION_READ\fP) と 9 (\fBSYSLOG_ACTION_SIZE_UNREAD\fP) には影響を与えない。
+.TP
+\fBSYSLOG_ACTION_CONSOLE_OFF\fP (6)
+.\" commit 1aaad49e856ce41adc07d8ae0c8ef35fc4483245
+このコマンドは \fIconsole_loglevel\fP の現在の値を保存し、それから \fIconsole_loglevel\fP を
+\fIminimum_console_loglevel\fP に設定する。 これにより、コンソールにメッセージが出力されなくなる。 Linux 2.6.32
+より前では、 このコマンドは \fIconsole_loglevel\fP を \fIminimum_console_loglevel\fP
+に設定するだけであった。 下記の \fI/proc/sys/kernel/printk\fP の議論を参照。
+
+引き数 \fIbufp\fP と \fIlen\fP は無視される。
+.TP
+\fBSYSLOG_ACTION_CONSOLE_ON\fP (7)
+.\" commit 1aaad49e856ce41adc07d8ae0c8ef35fc4483245
+直前に \fBSYSLOG_ACTION_CONSOLE_OFF\fP コマンドがされた場合、 このコマンドは \fIconsole_loglevel\fP
+を前のコマンドが保存した値に戻す。 Linux 2.6.32 より前では、 このコマンドは単に \fIconsole_loglevel\fP を
+\fIdefault_console_loglevel\fP に設定するだけであった。 下記の \fI/proc/sys/kernel/printk\fP
+の議論を参照。
+
+引き数 \fIbufp\fP と \fIlen\fP は無視される。
+.TP
+\fBSYSLOG_ACTION_CONSOLE_LEVEL\fP (8)
+\fIconsole_loglevel\fP を \fIlen\fP で指定された値に設定する。 \fIlen\fP は 1 以上 8 以下の整数でなければならない。
+カーネルにより、暗黙のうちに \fIlen\fP に \fIminimum_console_loglevel\fP で指定される最小値が適用される。
+詳細は「ログレベル」の節を参照のこと。 引き数 \fIbufp\fP は無視される。
+.TP
+\fBSYSLOG_ACTION_SIZE_UNREAD\fP (9) (Linux 2.4.10 以降)
+コマンド 2 (\fBSYSLOG_ACTION_READ\fP) でカーネルログバッファーから読み出せるバイト数を返す。 引き数 \fIbufp\fP と
+\fIlen\fP は無視される。
+.TP
+\fBSYSLOG_ACTION_SIZE_BUFFER\fP (10) (Linux 2.6.6 以降)
+カーネルログバッファーの全体のサイズを返す。 引き数 \fIbufp\fP と \fIlen\fP は無視される。
+.PP
+.\"
+.\"
+コマンド種別 3 と 10 以外のコマンドは全て特権が必要である。
バージョン 2.6.37 より前の Linux カーネルでは、
-ã\82³ã\83\9eã\83³ã\83\89種å\88¥ 3 ã\81¨ 10 ã\81 ã\81\91ã\81\8cé\9d\9eç\89¹æ¨©ã\83\97ã\83ã\82»ã\82¹ã\81«å¯¾ã\81\97ã\81¦è¨±å\8f¯ã\81\95ã\82\8cã\81¦ã\81\84る。
-Linux 2.6.37 以降では、\fI/proc/sys/kernel/dmesg_restrict\fP が値 0 の場合に
-コマンド種別 3 と 10 だけが非特権プロセスに対して許可される。
+ã\82³ã\83\9eã\83³ã\83\89種å\88¥ 3 ã\81¨ 10 ã\81¯é\9d\9eç\89¹æ¨©ã\83\97ã\83ã\82»ã\82¹ã\82\82å\91¼ã\81³å\87ºã\81\99ã\81\93ã\81¨ã\81\8cã\81§ã\81\8dる。
+Linux 2.6.37 以降では、\fI/proc/sys/kernel/dmesg_restrict\fP が値 0 の場合に限り、
+非特権プロセスはこれらのコマンドを呼び出すことができる。
Linux 2.6.37 より前では、「特権を持つ (privileged)」とは呼び出し者が
\fBCAP_SYS_ADMIN\fP ケーパビリティを持つことを意味する。
Linux 2.6.37 以降では、「特権を持つ」とは呼び出し者が
\fBCAP_SYS_ADMIN\fP ケーパビリティか
(新しい) \fBCAP_SYSLOG\fP ケーパビリティのいずれかを持つことを意味する
(この目的で \fBCAP_SYS_ADMIN\fP ケーパビリティを使うのは今は非推奨である)。
-.SS "カーネル・ログ・バッファ (kernel log buffer)"
-.\" Under "General setup" ==> "Kernel log buffer size"
-.\" For 2.6, precisely the option seems to have appeared in 2.5.55.
-カーネルは長さ \fBLOG_BUF_LEN\fP の巡回式のバッファを持っており、 それにはカーネル関数の \fBprintk\fP()
-の引き数として与えられた メッセージが (そのログレベルにかかわらず) 格納される。 初期のカーネルでは \fBLOG_BUF_LEN\fP の値は 4096
-であった。 カーネル 1.3.54 からは 8192、 カーネル 2.1.113 からは 16384 になり、 カーネル 2.4.23 以降および
-2.6 以降ではカーネルのコンパイル時に 値を設定できるようになっている。 最近のカーネルでは、コマンド 10 でバッファのサイズを問い合わせできる。
-
-\fIsyslog(2,buf,len)\fP の呼び出しはカーネル・ログ・バッファが空でなくなるまで待って、 最大 \fIlen\fP バイトまで \fIbuf\fP
-へと読み出し、読み込んだ バイト数を返す。ログから読まれたバイトはログ・バッファから消える: 情報は一度しか読むことができない。
-これはユーザーのプログラムが \fI/proc/kmsg\fP を読んだ時にカーネルによって実行される関数でもある。
-
-\fIsyslog(3,buf,len)\fP の呼び出しはログ・バッファの最後の \fIlen\fP バイトを
-(非破壊的に)読み出す、しかし、直近の「リング・バッファ消去」命令 (この命令はバッファを消去するわけではない)
-以降にバッファに書き込まれた情報しか読み出せない。 返り値は読み込んだバイト数である。
-
-\fIsyslog(4,buf,len)\fP 呼び出しは「リング・バッファ消去」命令も実行する以外は 機能 3 と完全に同じである。
-
-\fIsyslog(5,dummy,dummy)\fP 呼び出しは「リング・バッファ消去」命令のみを実行する (呼び出しの書式で、 \fIbuf\fP や
-\fIlen\fP が "dummy" と記載されている場合、その引き数の値が無視されることを表す)。
-
-\fIsyslog(6,dummy,dummy)\fP 呼び出しはコンソールのログレベルを最小に設定し、 コンソールにメッセージが表示されないようにする。
-
-\fIsyslog(7,dummy,dummy)\fP 呼び出しはコンソールのログレベルをデフォルトに設定し、 コンソールにメッセージが表示されるようにする。
-
-\fIsyslog(8,dummy,level)\fP 呼び出しはコンソールのログレベルを \fIlevel\fP に設定する。 \fIlevel\fP は 1 以上 8
-以下の整数でなければならない。 詳細は \fBログレベル (loglevel)\fP の節を参照のこと。
-
-\fIsyslog(9,dummy,dummy)\fP 呼び出しはカーネル・ログバッファにある現在読み出し可能なバイト数を返す。
-
-\fIsyslog(10,dummy,dummy)\fP 呼び出しはカーネル・ログバッファの総量を返す。
-.SS "ログレベル (loglevel)"
-カーネル・ルーチンの \fBprintk\fP() は、ログレベルが \fIconsole_loglevel\fP
-変数より小さいときにのみ、コンソールにメッセージを表示する。 \fIconsole_loglevel\fP は最初
-\fBDEFAULT_CONSOLE_LOGLEVEL\fP (7) に設定されるが、起動時にカーネルの コマンド・ライン・オプションに "debug"
-という単語が含まれている場合は 10 に設定され、カーネル・フォールトが発生した場合には 15 に設定される (但し、10 や 15
-という数字に意味はなく、8 と同等である)。 この変数は \fIsyslog(8,dummy,value)\fP. 呼び出しによって設定され、値の範囲は
-1\-8 である。 \fIsyslog(type,dummy,dummy)\fP 呼び出しで \fItype\fP が 6 もしくは 7 の場合、
-console_loglevel は 1 (カーネル・パニックのみ)、 7 (デバッグ・メッセージ以外の全て) にそれぞれ設定される。
-
-メッセージの各行はそれぞれにログレベルを持つ。このログレベルは \fIDEFAULT_MESSAGE_LOGLEVEL \- 1\fP (6) であるが、
-<d> (\fId\fP は 1\-7 の範囲の数字) で始まる行の ログレベルは \fId\fP である。 ログレベルの慣習的な意味は
-\fI<linux/kernel.h>\fP に以下のように定義されている:
-
-.nf
-#define KERN_EMERG "<0>" /* システムが使用不能 */
-#define KERN_ALERT "<1>" /* 直ちに対処が必要 */
-#define KERN_CRIT "<2>" /* 致命的な状態 */
-#define KERN_ERR "<3>" /* エラー状態 */
-#define KERN_WARNING "<4>" /* 警告状態 */
-#define KERN_NOTICE "<5>" /* 通常状態だが大事な情報 */
-#define KERN_INFO "<6>" /* 通知 */
-#define KERN_DEBUG "<7>" /* デバッグレベルの情報 */
-.fi
+.SS /proc/sys/kernel/printk
+\fI/proc/sys/kernel/printk\fP は書き込み可能なファイルで、 エラーメッセージのログ出力を行う際にカーネルの
+\fIprintk()\fP の動作に影響を持つ 4 つの整数値が入っている。 4 つの値は以下のとおりである。
+.TP
+\fIconsole_loglevel\fP
+.\" since Linux 2.4
+メッセージのログレベルがこの値よりも小さい場合のみ、メッセージだけがコンソールに出力される。 このフィールドのデフォルト値は
+\fBDEFAULT_CONSOLE_LOGLEVEL\fP (7) だが、 カーネルのコマンドラインに "quiet" という単語が含まれている場合は 4
+に設定され、 "debug" という単語が含まれている場合は 10 に設定され、 カーネルフォールトが発生した場合には 15 に設定される (但し、10
+や 15 という数字に意味はなく、8 と同等である)。 \fIconsole_loglevel\fP の値は \fItype\fP が 8 の
+\fBsyslog\fP() の呼び出しによって設定でき、 設定できる値の範囲は 1\-8 である。
+.TP
+\fIdefault_message_loglevel\fP
+.\" commit 5af5bcb8d37f99ba415a1adc6da71051b84f93a5
+この値は、明示的にログレベルが指定されていない \fIprintk()\fP メッセージのログレベルとして使用される。 Linux 2.6.38 以前では、
+このフィールドのデフォルト値は 4 (\fBKERN_WARNING\fP) にハードコードされていた。 Linux 2.6.39 以降では、
+デフォルト値はカーネルの設定オプション \fBCONFIG_DEFAULT_MESSAGE_LOGLEVEL\fP で定義されており、 デフォルト値は 4
+である。
+.TP
+\fIminimum_console_loglevel\fP
+このフィールドの値は \fIconsole_loglevel\fP に設定できる最小値である。
+.TP
+\fIdefault_console_loglevel\fP
+.\"
+.\"
+\fIconsole_loglevel\fP のデフォルト値である。
+.SS ログレベル
+すべての \fIprintk\fP() メッセージにはそれぞれログレベルがある。 ログレベルがメッセージの一部として明示的に指定されなかった場合は、
+ログレベルは \fIdefault_message_loglevel\fP になる。ログレベルの一般的な意味は以下のとおりである。
+
+.TS
+lB lB lB
+lB c l.
+カーネル定数 レベル値 意味
+KERN_EMERG 0 システムが使用不可
+KERN_ALERT 1 直ちに対応しなければならない
+KERN_CRIT 2 危険な状況
+KERN_ERR 3 エラー状況
+KERN_WARNING 4 警告状況
+KERN_NOTICE 5 通常だが重要な状況
+KERN_INFO 6 参考情報
+KERN_DEBUG 7 デバッグレベルのメッセージ
+.TE
+
+カーネルの \fIprintk()\fP ルーチンは、メッセージのログレベルが \fIconsole_loglevel\fP よりも小さい値の場合にのみ、
+メッセージをコンソールに出力する。
.SH 返り値
\fItype\fP が 2, 3, 4 の場合、成功すると \fBsyslog\fP() は読み出したバイト数を返す。 \fItype\fP が 9 の場合、
-ã\82«ã\83¼ã\83\8dã\83«ã\83»ã\83ã\82°ã\83\90ã\83\83ã\83\95ã\82¡ã\81«ã\81\82ã\82\8bç\8f¾å\9c¨èªã\81¿å\87ºã\81\97å\8f¯è\83½ã\81ªã\83\90ã\82¤ã\83\88æ\95°ã\82\92è¿\94ã\81\99ã\80\82 \fItype\fP ã\81\8c 10 ã\81®å ´å\90\88ã\80\81 ã\82«ã\83¼ã\83\8dã\83«ã\83»ã\83ã\82°ã\83\90ã\83\83ã\83\95ã\82¡の総量を返す。 \fItype\fP
+ã\82«ã\83¼ã\83\8dã\83«ã\83ã\82°ã\83\90ã\83\83ã\83\95ã\82¡ã\83¼ã\81«ã\81\82ã\82\8bç\8f¾å\9c¨èªã\81¿å\87ºã\81\97å\8f¯è\83½ã\81ªã\83\90ã\82¤ã\83\88æ\95°ã\82\92è¿\94ã\81\99ã\80\82 \fItype\fP ã\81\8c 10 ã\81®å ´å\90\88ã\80\81 ã\82«ã\83¼ã\83\8dã\83«ã\83ã\82°ã\83\90ã\83\83ã\83\95ã\82¡ã\83¼の総量を返す。 \fItype\fP
がそれ以外の値の場合、成功すると 0 が返される。
エラーの場合は、\-1\ が返り、 \fIerrno\fP にエラーを示す値が設定される。
システムコールが利用できない。
.TP
\fBEPERM\fP
-十分な権限を持たないプロセス (正確にはケーパビリティ \fBCAP_SYS_ADMIN\fP も
-\fBCAP_SYSLOG\fP も持たないプロセス) が console_loglevel を変更しようとしたか、
-カーネル・メッセージ・リングを消去しようとした。
+十分な権限を持たないプロセス (正確にはケーパビリティ \fBCAP_SYS_ADMIN\fP も \fBCAP_SYSLOG\fP も持たないプロセス) が
+\fIconsole_loglevel\fP を変更しようとしたか、 カーネルメッセージリングを消去しようとした。
.TP
\fBERESTARTSYS\fP
-ã\82·ã\82¹ã\83\86ã\83 ã\83»ã\82³ã\83¼ã\83«ã\81\8cã\82·ã\82°ã\83\8aã\83«ã\81«ã\82\88ã\81£ã\81¦å\89²ã\82\8aè¾¼ã\81¾ã\82\8cã\80\81ä½\95ã\82\82èªã\81¿å\87ºã\81\9bã\81ªã\81\8bã\81£ã\81\9fã\80\82 (ã\83\88ã\83¬ã\83¼ã\82¹ä¸ã\81«ã\81\97ã\81\8bç\99ºç\94\9fã\81\99ã\82\8bã\81\93ã\81¨ã\81¯ã\81ªã\81\84)
+システムコールがシグナルによって割り込まれ、何も読み出せなかった。 (トレース中にしか発生することはない)
.SH 準拠
-ã\81\93ã\81®ã\82·ã\82¹ã\83\86ã\83 ã\83»ã\82³ã\83¼ã\83«ã\81¯ Linux ç\89¹æ\9c\89ã\81§ã\81\82ã\82\8aã\80\81移æ¤\8dã\82\92æ\84\8få\9b³ã\81\97ã\81\9fã\83\97ã\83ã\82°ã\83©ã\83 ã\81§ã\81¯ 使ç\94¨ã\81\97ã\81¦ã\81¯ã\81\84ã\81\91ã\81ªã\81\84ã\80\82
+このシステムコールは Linux 特有であり、移植を意図したプログラムでは 使用してはいけない。
.SH 注意
.\" In libc4 and libc5 the number of this call was defined by
.\" .BR SYS_klog .
.SH 関連項目
\fBsyslog\fP(3), \fBcapabilities\fP(7)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.41 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.78 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。