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.TH ARGZ_ADD 3 2007\-05\-18 "" "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
argz_add, argz_add_sep, argz_append, argz_count, argz_create,
.SH 説明
これらの関数は glibc 固有である。
.LP
-argz vector は長さ情報付きの文字バッファへのポインタである。 文字バッファでは、複数の文字列が NULL バイト (\(aq\e0\(aq)
-で区切られており、 文字列の配列として解釈されるようになっている。 長さが 0 でない場合、バッファの最後のバイトは NULL
-バイトでなければならない。
+argz vector は長さ情報付きの文字バッファへのポインタである。 文字バッファでは、複数の文字列がヌルバイト (\(aq\e0\(aq)
+で区切られており、 文字列の配列として解釈されるようになっている。 長さが 0 でない場合、バッファの最後のバイトはヌルバイトでなければならない。
.LP
これらの関数は argz vector を操作するためのものである。 ペア (NULL,0) は argz vector であり、逆に言えば 長さ 0
-の argz vectorは NULL ポインタを持たなければならない。 空でない argz vector の割り当ては \fBmalloc\fP(3)
+の argz vectorはヌルポインタを持たなければならない。 空でない argz vector の割り当ては \fBmalloc\fP(3)
を使って行われる。したがって、argz vector を解放するのに \fBfree\fP(3) を使うことができる。
.LP
\fBargz_add\fP() は、文字列 \fIstr\fP を配列 \fI*argz\fP の末尾に追加し、 \fI*argz\fP と \fI*argz_len\fP
\fBargz_append\fP() は argz vector (\fIbuf\fP,\ \fIbuf_len\fP) の後ろに (\fI*argz\fP,\ \fI*argz_len\fP) を付け加え、 \fI*argz\fP と \fI*argz_len\fP を更新する。 (したがって、 \fI*argz_len\fP は
\fIbuf_len\fP だけ増加する。)
.LP
-\fBargz_count\fP() は (\fIargz\fP,\ \fIargz_len\fP) 内の文字列の数を数える。実際には NULL バイト
+\fBargz_count\fP() は (\fIargz\fP,\ \fIargz_len\fP) 内の文字列の数を数える。実際にはヌルバイト
(\(aq\e0\(aq) の数を数えている。
.LP
\fBargz_create\fP() は、UNIX 流の引き数ベクトルである (\fI(char\ *)\ 0\fP で終端される) \fIargv\fP を、argz
vector (\fI*argz\fP,\ \fI*argz_len\fP) に変換する。
.LP
-\fBargz_create_sep\fP() は、NULL 終端された文字列 \fIstr\fP を区切り文字 \fIsep\fP が現れる毎に分割しながら、argz
+\fBargz_create_sep\fP() は、ヌル終端された文字列 \fIstr\fP を区切り文字 \fIsep\fP が現れる毎に分割しながら、argz
vector (*\fIargz\fP,\ \fI*argz_len\fP) に変換する。
.LP
\fBargz_delete\fP() は、 \fIentry\fP で指し示された文字列を argz vector (\fI*argz\fP,\ \fI*argz_len\fP) から削除し、 \fI*argz\fP と \fI*argz_len\fP を更新する。
\fBargz_replace\fP() は、 \fIstr\fP をすべて \fIwith\fP で置き換える (必要に応じて argz の再割り当てを行う)。
\fIreplace_count\fP が NULL でない場合、 \fI*replace_count\fP を置き換えを行った数だけ増やす。
.LP
-\fBargz_stringify\fP() は \fBargz_create_sep\fP() の反対の操作を行う。 末尾の NULL バイト以外の全ての
-NULL バイト (\(aq\e0\(aq) を \fIsep\fP で置き換えて、 argz vector を通常の文字列に変換する。
+\fBargz_stringify\fP() は \fBargz_create_sep\fP() の反対の操作を行う。 末尾の ヌルバイト以外の全てのヌルバイト
+(\(aq\e0\(aq) を \fIsep\fP で置き換えて、 argz vector を通常の文字列に変換する。
.SH 返り値
メモリ割り当てを行う argz 関数群はすべて \fIerror_t\fP 型の返り値を持つ。 成功した場合は 0 を返し、割り当てエラーが発生した場合は
\fBENOMEM\fP を返す。
.SH 準拠
これらの関数は GNU による拡張である。注意して使用すること。
.SH バグ
-NULL バイトで終端されていない argz vector を使用した場合、 segmentation fault を起こすかもしれない。
+ヌルバイトで終端されていない argz vector を使用した場合、 segmentation fault を起こすかもしれない。
.SH 関連項目
\fBenvz_add\fP(3)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.53 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.67 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。