.SH 説明
警告: \fBbasename\fP() には異なるバージョンが 2つ存在する。下記の「注意」の節を参照のこと。
.LP
-\fBdirname\fP() と \fBbasename\fP() は、NULL で終端されたパス名の文字列を、 ディレクトリ部分・ファイル名部分に分割する。
+\fBdirname\fP() と \fBbasename\fP() は、ヌルで終端されたパス名の文字列を、 ディレクトリ部分・ファイル名部分に分割する。
通常は、 \fBdirname\fP() は最後の \(aq/\(aq までの部分 (最後の \(aq/\(aq は含まない) を返し、
\fBbasename\fP() は最後の \(aq/\(aq 以降の部分を返す。 文字列の末尾についた \(aq/\(aq
文字は、パス名の一部とはみなされない。
.PP
\fIpath\fP に '/' 文字がない場合は、 \fBdirname\fP() は文字列 "." を返し、 \fBbasename\fP() は \fIpath\fP
と同じ内容を返す。 \fIpath\fP が文字列 "/" に等しい場合は、 \fBdirname\fP() も \fBbasename\fP() も文字列 "/"
-を返す。 \fIpath\fP が NULL ポインタだったり、空の文字列を指していた場合は、 \fBdirname\fP() も \fBbasename\fP()
+を返す。 \fIpath\fP が ヌルポインタだったり、空の文字列を指していた場合は、 \fBdirname\fP() も \fBbasename\fP()
も文字列 "." を返す。
.PP
\fBdirname\fP() の返した文字列、 "/"、 \fBbasename\fP() の返した文字列、 を順に結合すると、完全なパス名が得られる。
\&.. . ..
.TE
.SH 返り値
-\fBdirname\fP() と \fBbasename\fP() は、いずれも NULL で終端された文字列へのポインタを返す。 (これらのポインタを
+\fBdirname\fP() と \fBbasename\fP() は、いずれもヌルで終端された文字列へのポインタを返す。 (これらのポインタを
\fBfree\fP(3) に渡さないこと。)
.SH 準拠
POSIX.1\-2001.