.\" Copyright (c) 1993 by Thomas Koenig (ig25@rz.uni-karlsruhe.de)
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.\" Modified Wed Jul 21 22:35:42 1993 by Rik Faith (faith@cs.unc.edu)
.\" Modified 18 Mar 1996 by Martin Schulze (joey@infodrom.north.de):
.\" Corrected description of getwd().
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-.TH GETCWD 3 2010\-09\-20 GNU "Linux Programmer's Manual"
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+.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 IMAMURA Nobutaka
+.\" all rights reserved.
+.\" Translated Fri Feb 14 12:40:22 JST 1997
+.\" by IMAMURA Nobutaka <imamura@spp.hpc.fujitsu.co.jp>
+.\" Modified Thu Dec 8 05:08:44 JST 1999
+.\" by Kentaro Shirakata <argrath@yo.rim.or.jp>
+.\" Modified Sun Mar 12 21:08:44 JST 2000
+.\" by HANATAKA Shinya <hanataka@abyss.rim.or.jp>
+.\" Updated 2001-01-29 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
+.\" Updated 2002-03-23 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
+.\" Updated 2002-10-17 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
+.\" Updated 2007-01-01 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
+.\" Updated 2008-08-21, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v3.07
+.\"
+.TH GETCWD 3 2014\-08\-19 GNU "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
getcwd, getwd, get_current_dir_name \- カレントワーキングディレクトリ名の取得
.SH 書式
.ad b
.SH 説明
これらの関数は、呼び出したプロセスのカレントワーキングディレクトリの 絶対パス名 (absolute pathname) が入った文字列を返す。
-返される文字列は NULL で終端される。 パス名は関数の結果として返され、引数 \fIbuf\fP がある場合は \fIbuf\fP 経由でも返される。
+返される文字列はヌルで終端される。 パス名は関数の結果として返され、引数 \fIbuf\fP がある場合は \fIbuf\fP 経由でも返される。
\fBgetcwd\fP() 関数はカレントワーキングディレクトリの絶対パス名を \fIbuf\fP で示された \fIsize\fP 長の配列にコピーする。
.PP
-終端の NULL バイトも含めた、カレントワーキングディレクトリの 絶対パス名の長さが \fIsize\fP バイトを超えている場合は、返り値として NULL
-が返り \fIerrno\fP に \fBERANGE\fP がセットされる。 アプリケーションはこのエラーをチェックし、
-必要に応じてより長いバッファを用意すべきである。
+終端のヌルバイトも含めた、カレントワーキングディレクトリの 絶対パス名の長さが \fIsize\fP バイトを超えている場合は、返り値として NULL が返り
+\fIerrno\fP に \fBERANGE\fP がセットされる。 アプリケーションはこのエラーをチェックし、 必要に応じてより長いバッファを用意すべきである。
.PP
-POSIX.1\-2001 標準の拡張として、 Linux (libc4, libc5, glibc) では \fIbuf\fP が NULL の場合、
-\fBgetcwd\fP() は必要なバッファを \fBmalloc\fP(3) を用いて動的に割り当てる。 この場合、 \fIsize\fP が 0
-の場合を除き、バッファの長さは \fIsize\fP となる。 \fIsize\fP が 0 の場合には必要な大きさが確保される。 呼び出し側で、返されたバッファを
-\fBfree\fP(3) すべきである。
+POSIX.1\-2001 標準の拡張として、 glibc では \fIbuf\fP が NULL の場合、 \fBgetcwd\fP() は必要なバッファを
+\fBmalloc\fP(3) を用いて動的に割り当てる。 この場合、 \fIsize\fP が 0 の場合を除き、バッファの長さは \fIsize\fP となる。
+\fIsize\fP が 0 の場合には必要な大きさが確保される。 呼び出し側で、返されたバッファを \fBfree\fP(3) すべきである。
\fBget_current_dir_name\fP() はカレントワーキングディレクトリの絶対パス名を収めるのに 十分な大きさの配列を
\fBmalloc\fP(3) で獲得する。環境変数 \fBPWD\fP が設定されておりその値が正しければ、その値が返される。 呼び出し側で、返されたバッファを
\fBfree\fP(3) すべきである。
\fBgetwd\fP() は \fBmalloc\fP(3) によるメモリ獲得を一切行なわない。 \fIbuf\fP 引数は少なくとも \fBPATH_MAX\fP
-バイトの長さを持つ配列へのポインタである必要がある。 終端の NULL バイトも含めた、カレントワーキングディレクトリの 絶対パス名の長さが
+バイトの長さを持つ配列へのポインタである必要がある。 終端のヌルバイトも含めた、カレントワーキングディレクトリの 絶対パス名の長さが
\fBPATH_MAX\fP バイトを超えている場合、 NULL が返され、 \fIerrno\fP に \fBENAMETOOLONG\fP が設定される。
(システムによっては、 \fBPATH_MAX\fP は必ずしもコンパイル時に決まる定数ではない点に注意すること。
また、ファイルシステムに依存する場合もある。 \fBpathconf\fP(3) を参照。) 移植性とセキュリティ上の理由から、 \fBgetwd\fP()
\fIbuf\fP が不正なアドレスを指している。
.TP
\fBEINVAL\fP
-\fIsize\fP 引数が 0 かつ、 \fIbuf\fP 引数が NULL ポインタでない。
+\fIsize\fP 引数が 0 かつ、 \fIbuf\fP 引数がヌルポインタでない。
.TP
\fBEINVAL\fP
\fBgetwd\fP(): \fIbuf\fP が NULL である。
.TP
\fBENAMETOOLONG\fP
-\fBgetwd\fP(): 絶対パス名が入った NULL 終端された文字列の長さが \fBPATH_MAX\fP バイトを超えている。
+\fBgetwd\fP(): 絶対パス名が入ったヌル終端された文字列の長さが \fBPATH_MAX\fP バイトを超えている。
.TP
\fBENOENT\fP
カレントワーキングディレクトリが削除されている。
\fBchdir\fP(2), \fBfchdir\fP(2), \fBopen\fP(2), \fBunlink\fP(2), \fBfree\fP(3),
\fBmalloc\fP(3)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.40 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.77 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。