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長音記号の修正を release に反映
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / glob.3
index 05668fb..cac7e1d 100644 (file)
 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
 .\"*******************************************************************
-.TH GLOB 3 2007\-10\-10 GNU "Linux Programmer's Manual"
+.\"
+.\" Japanese Version Copyright (c) 1998 Ken Wakasa all rights reserved.
+.\" Translated 1998-06-24, Ken Wakasa <wakasa@iname.com>
+.\" Updated 1999-01-04, Kentaro Shirakata <argrath@yo.rim.or.jp>
+.\" Updated 2008-02-12, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.77
+.\"
+.TH GLOB 3 2014\-08\-19 GNU "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
-glob, globfree \- パターンにマッチするパス名を見付ける。glob() によっ て確保されたメモリ領域を解放する。
+glob, globfree \- パターンにマッチするパス名を見付ける。glob() によっ て確保されたメモリ領域を解放する。
 .SH 書式
 .nf
 \fB#include <glob.h>\fP
@@ -53,7 +59,7 @@ glob, globfree \- パターンにマッチするパス名を見付ける。glob(
 .fi
 .SH 説明
 \fBglob\fP()  関数はシェルが用いているルール (\fBglob\fP(7)  参照) に基づいてパターン \fIpattern\fP
-にマッチするすべてのパス名を検索する。 チルダ (~) の展開やパラメータ置換は行われない。それらを行いたい場合は \fBwordexp\fP(3)
+にマッチするすべてのパス名を検索する。 チルダ (~) の展開やパラメータ置換は行われない。それらを行いたい場合は \fBwordexp\fP(3)
 を使うとよい。
 .PP
 \fBglobfree\fP()  関数は前に呼ばれた \fBglob\fP()  により動的に確保された記憶領域を解放する。
@@ -75,7 +81,7 @@ typedef struct {
 .PP
 結果は動的に確保された記憶領域に入れられる。
 .PP
-パラメータ \fIflags\fP には以下の示す定数のうち、指定したいものをビットごとの OR で与える (一つも 指定しなくてもよい)。これによって
+パラメータ \fIflags\fP には以下の示す定数のうち、指定したいものをビットごとの OR で与える (一つも 指定しなくてもよい)。これによって
 \fBglob\fP()  の動作を変更できる。
 .TP 
 \fBGLOB_ERR\fP
@@ -90,7 +96,7 @@ typedef struct {
 .TP 
 \fBGLOB_DOOFFS\fP
 \fIpglob\->pathv\fP の文字列リストの先頭に \fIpglob\->gl_offs\fP スロット分の領域を予約する。
-予約されたスロットには NULL ポインタが入る。
+予約されたスロットにはヌルポインターが入る。
 .TP 
 \fBGLOB_NOCHECK\fP
 マッチするパターンがなければ、元のパターンを返す。 デフォルトでは、 \fBglob\fP()  はマッチするパターンがなければ
@@ -102,12 +108,12 @@ typedef struct {
 .TP 
 \fBGLOB_NOESCAPE\fP
 バックスラッシュ (\(aq\e\(aq) をエスケープ用文字として使用できない。 通常は、バックスラッシュを使って、次に続く文字をクォートすることで、
-特別な意味を持つメタキャラクタを無効することができる。
\89¹å\88¥ã\81ªæ\84\8få\91³ã\82\92æ\8c\81ã\81¤ã\83¡ã\82¿ã\82­ã\83£ã\83©ã\82¯ã\82¿ã\83¼ã\82\92ç\84¡å\8a¹ã\81\99ã\82\8bã\81\93ã\81¨ã\81\8cã\81§ã\81\8dã\82\8bã\80\82
 .PP
 \fIflags\fP には以下に示すものも指定できる。 これらは GNU で拡張されたもので、POSIX.2 では定義されていない。
 .TP 
 \fBGLOB_PERIOD\fP
\85\88é ­ã\81®ã\83\94ã\83ªã\82ªã\83\89ã\81\8cã\83¡ã\82¿ã\82­ã\83£ã\83©ã\82¯ã\82¿ã\81«ã\83\9eã\83\83ã\83\81ã\81§ã\81\8dã\82\8bã\82\88ã\81\86ã\81«ã\81\99ã\82\8bã\80\82 ã\83\87ã\83\95ã\82©ã\83«ã\83\88ã\81§ã\81¯ã\80\81ã\83¡ã\82¿ã\82­ã\83£ã\83©ã\82¯ã\82¿は先頭のピリオドにはマッチできない。
\85\88é ­ã\81®ã\83\94ã\83ªã\82ªã\83\89ã\81\8cã\83¡ã\82¿ã\82­ã\83£ã\83©ã\82¯ã\82¿ã\83¼ã\81«ã\83\9eã\83\83ã\83\81ã\81§ã\81\8dã\82\8bã\82\88ã\81\86ã\81«ã\81\99ã\82\8bã\80\82 ã\83\87ã\83\95ã\82©ã\83«ã\83\88ã\81§ã\81¯ã\80\81ã\83¡ã\82¿ã\82­ã\83£ã\83©ã\82¯ã\82¿ã\83¼は先頭のピリオドにはマッチできない。
 .TP 
 \fBGLOB_ALTDIRFUNC\fP
 ファイルシステムにアクセスする際に、通常のライブラリ関数の代わりに 代替関数 \fIpglob\->gl_closedir\fP,
@@ -120,16 +126,16 @@ typedef struct {
 "foo/cat", "foo/dog", "bar" のそれぞれについて \fBglob\fP()  を呼び出した場合と同じになる。
 .TP 
 \fBGLOB_NOMAGIC\fP
-パターンにメタキャラクタが含まれていない場合、 マッチ結果として指定されたパターンだけを返す。
\83\91ã\82¿ã\83¼ã\83³ã\81«ã\83¡ã\82¿ã\82­ã\83£ã\83©ã\82¯ã\82¿ã\83¼ã\81\8cå\90«ã\81¾ã\82\8cã\81¦ã\81\84ã\81ªã\81\84å ´å\90\88ã\80\81 ã\83\9eã\83\83ã\83\81çµ\90æ\9e\9cã\81¨ã\81\97ã\81¦æ\8c\87å®\9aã\81\95ã\82\8cã\81\9fã\83\91ã\82¿ã\83¼ã\83³ã\81 ã\81\91ã\82\92è¿\94ã\81\99ã\80\82
 パターンで指定された名前のファイルが存在しない場合であっても、 そのパターンが返される。
 .TP 
 \fBGLOB_TILDE\fP
 チルダの展開を行う。 チルダ (\(aq~\(aq) がパターン内の唯一の文字の場合か、先頭のチルダの直後の文字が スラッシュ (\(aq/\(aq)
-の場合、チルダを呼び出し者のホームディレクトリで置換する。 先頭のチルダにユーザ名が続く場合 (例えば "~andrea/bin")、
-チルダとユーザ名をそのユーザのホームディレクトリで置換する。 ユーザ名が無効な場合やホームディレクトリが決定できない場合は、 置換は実行されない。
+の場合、チルダを呼び出し者のホームディレクトリで置換する。 先頭のチルダにユーザ名が続く場合 (例えば "~andrea/bin")、
+チルダとユーザー名をそのユーザーのホームディレクトリで置換する。 ユーザー名が無効な場合やホームディレクトリが決定できない場合は、 置換は実行されない。
 .TP 
 \fBGLOB_TILDE_CHECK\fP
-このフラグを指定すると \fBGLOB_TILDE\fP と同様の振舞いをする。 \fBGLOB_TILDE\fP との違いは、ユーザ名が無効だった場合や
+このフラグを指定すると \fBGLOB_TILDE\fP と同様の振舞いをする。 \fBGLOB_TILDE\fP との違いは、ユーザ名が無効だった場合や
 ホームディレクトリが決定できなかった場合に、 パターン自身を使用するのではなく、 \fBglob\fP()  がエラーを示す \fBGLOB_NOMATCH\fP
 を返すことである。
 .TP 
@@ -145,18 +151,18 @@ typedef struct {
 \fBglob\fP()  は \fIerrfunc\fP の呼び出し後に終了する。
 .PP
 呼び出しが成功して戻った場合 \fIpglob\->gl_pathc\fP にはマッチしたパス名が含まれ、 \fIpglob\->gl_pathv\fP
\81¯ã\83\9eã\83\83ã\83\81ã\81\97ã\81\9fã\83\91ã\82¹å\90\8dã\81¸ã\81®ã\83\9dã\82¤ã\83³ã\82¿ã\81®ã\83ªã\82¹ã\83\88ã\81¸ã\81®ã\83\9dã\82¤ã\83³ã\82¿ã\81¨ã\81ªã\82\8bã\80\82 ã\83\9dã\82¤ã\83³ã\82¿ã\81®ã\83ªã\82¹ã\83\88ã\81¯ NULL ã\83\9dã\82¤ã\83³ã\82¿で終端される。
\81¯ã\83\9eã\83\83ã\83\81ã\81\97ã\81\9fã\83\91ã\82¹å\90\8dã\81¸ã\81®ã\83\9dã\82¤ã\83³ã\82¿ã\83¼ã\81®ã\83ªã\82¹ã\83\88ã\81¸ã\81®ã\83\9dã\82¤ã\83³ã\82¿ã\83¼ã\81¨ã\81ªã\82\8bã\80\82 ã\83\9dã\82¤ã\83³ã\82¿ã\83¼ã\81®ã\83ªã\82¹ã\83\88ã\81¯ã\83\8cã\83«ã\83\9dã\82¤ã\83³ã\82¿ã\83¼で終端される。
 .PP
 \fBglob\fP()  を何度か続けて呼び出すことができる。その際2回目以降の呼び出しでは \fBGLOB_APPEND\fP フラグが \fIflags\fP
 に設定されていなければならない。
 .PP
-GNU の拡張として、 \fIpglob\->gl_flags\fP には指定したフラグがセットされる。もし一つでもメタキャラクタが見付かれば
+GNU ã\81®æ\8b¡å¼µã\81¨ã\81\97ã\81¦ã\80\81 \fIpglob\->gl_flags\fP ã\81«ã\81¯æ\8c\87å®\9aã\81\97ã\81\9fã\83\95ã\83©ã\82°ã\81\8cã\82»ã\83\83ã\83\88ã\81\95ã\82\8cã\82\8bã\80\82ã\82\82ã\81\97ä¸\80ã\81¤ã\81§ã\82\82ã\83¡ã\82¿ã\82­ã\83£ã\83©ã\82¯ã\82¿ã\83¼ã\81\8cè¦\8bä»\98ã\81\8bã\82\8cã\81°
 このフラグと \fBGLOB_MAGCHAR\fP との \fBOR\fP を取った結果がセットされる。
 .SH 返り値
 呼び出しが成功して完了すると \fBglob\fP()  は 0 を返す。 それ以外の返り値は以下の通り:
 .TP 
 \fBGLOB_NOSPACE\fP
-メモリを使い果たした
\83¡ã\83¢ã\83ªã\83¼ã\82\92使ã\81\84æ\9e\9cã\81\9fã\81\97ã\81\9f
 .TP 
 \fBGLOB_ABORTED\fP
 読み取りエラー
@@ -167,7 +173,7 @@ GNU の拡張として、 \fIpglob\->gl_flags\fP には指定したフラグが
 POSIX.2, POSIX.1\-2001.
 .SH 注意
 glibc 2.1 では、 \fIgl_pathc\fP と \fIgl_offs\fP は POSIX.2 で指定されているように \fIsize_t\fP
-として宣言されている。 libc4, libc5, glibc 2.0 では、 \fIint\fP として宣言されている。
+として宣言されている。 glibc 2.0 では、 \fIint\fP として宣言されている。
 .SH バグ
 \fBglob\fP()  関数はその中で呼び出している \fBmalloc\fP(3)  や \fBopendir\fP(3)
 などの関数の呼び出しで失敗が起こると失敗する。 これにより \fIerrno\fP にそのエラーコードが入る。
@@ -196,6 +202,6 @@ execvp("ls", &globbuf.gl_pathv[0]);
 \fBls\fP(1), \fBsh\fP(1), \fBstat\fP(2), \fBexec\fP(3), \fBfnmatch\fP(3), \fBmalloc\fP(3),
 \fBopendir\fP(3), \fBreaddir\fP(3), \fBwordexp\fP(3), \fBglob\fP(7)
 .SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.53 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.78 の一部
 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。