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-.TH INET 3 2013\-02\-10 GNU "Linux Programmer's Manual"
+.\"
+.\" Japanese Version Copyright (c) 1998 Ueyama Rui
+.\" all rights reserved.
+.\" Translated 1998-05-23, Ueyama Rui <rui@linux.or.jp>
+.\" Updated & Modefied 1999-02-26, Shouichi Saito
+.\" Updated 1999-12-26, Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
+.\" Updated 2005-10-04, Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
+.\" Updated 2007-05-01, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.46
+.\" Updated 2008-08-13, Akihiro MOTOKI, LDP v3.05
+.\"
+.TH INET 3 2014\-05\-28 GNU "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
inet_aton, inet_addr, inet_network, inet_ntoa, inet_makeaddr, inet_lnaof,
inet_netof \- インターネットアドレス操作ルーチン
.sp
\fBchar *inet_ntoa(struct in_addr \fP\fIin\fP\fB);\fP
.sp
-\fBstruct in_addr inet_makeaddr(int \fP\fInet\fP\fB, int \fP\fIhost\fP\fB);\fP
+\fBstruct in_addr inet_makeaddr(in_addr_t \fP\fInet\fP\fB, in_addr_t \fP\fIhost\fP\fB);\fP
.sp
\fBin_addr_t inet_lnaof(struct in_addr \fP\fIin\fP\fB);\fP
.sp
.TP
\fIa.b\fP
\fIa\fP はバイナリアドレスの最初のバイトを示す。 \fIb\fP は 24 ビット値と解釈され、バイナリアドレスの右側の 3 バイトを表す。
-この表記は、(過去のものとなった) クラス C ネットワークアドレスを 指定するのに適している。
+この表記は、(過去のものとなった) クラス A ネットワークアドレスを 指定するのに適している。
.TP
\fIa\fP
値 \fIa\fP は 32 ビット値と解釈され、バイトの再配置は行われず、 そのままバイナリアドレスとして格納される。
notation)\fP と呼ぶ。 また、10 進数 4 つだけを使った形式を \fIIPv4 のドット区切りの 10 進数表記 (IPv4
dotted\-decimal notation)\fP と呼ぶ (\fIIPv4 のドット区切り 4 分割表記 (IPv4 dotted\-decimal
notation)\fP と呼ぶこともある)。
+
+\fBinet_aton\fP() は渡された文字列が正常に解釈できた場合 1 を返し、 文字列が不正な場合 0 を返す (エラーの場合に \fBerrno\fP
+はセット\fIされない\fP)。
.PP
\fBinet_addr\fP() 関数は、インターネットホストのアドレス \fIcp\fP を、 IPv4
の数値とドットによる表記からネットワークバイトオーダでの バイナリ値へ変換して返す。 入力が不正な場合、 \fBINADDR_NONE\fP (普通は \-1)
ホストバイトオーダの数値に変換する。 成功すると、変換されたアドレスを返す。 入力が不正な場合は \-1 を返す。
.PP
\fBinet_ntoa\fP() 関数は、ネットワークバイトオーダで渡されたインターネットホストアドレス \fIin\fP を、 IPv4 のドット区切りの
-10 進数表記の文字列に変換する。 文字列は静的に割当てられたバッファに格納されて返されるので、 この後でこの関数を再度呼び出すと文字列は上書きされる。
+10 進数表記の文字列に変換する。 文字列は静的に割当てられたバッファーに格納されて返されるので、
+この後でこの関数を再度呼び出すと文字列は上書きされる。
.PP
\fBinet_lnaof\fP() 関数は、インターネットアドレス \fIin\fP のローカルネットワーク部分を返す。 この返り値はホストバイトオーダである。
.PP
である点に注意すること。
\fBinet_lnaof\fP(), \fBinet_netof\fP(), \fBinet_makeaddr\fP() は過去の名残であり、渡されたアドレスが
-\fIã\82¯ã\83©ã\82¹ã\83\95ã\83«ã\83»ã\83\8dã\83\83ã\83\88ã\83¯ã\83¼ã\82¯ã\82¢ã\83\89ã\83¬ã\82¹ (classful network addresses)\fP ã\81§ã\81\82ã\82\8bã\81¨ä»®å®\9aã\81\97ã\81¦å\87¦ç\90\86ã\82\92è¡\8cã\81\86ã\80\82
-ã\82¯ã\83©ã\82¹ã\83\95ã\83«ã\83»ã\83\8dã\83\83ã\83\88ã\83¯ã\83¼ã\82¯ã\82¢ã\83\89ã\83¬ã\82¹ã\81§ã\81¯ã\80\81以ä¸\8bã\81«ã\81\82ã\82\8bã\82\88ã\81\86ã\81«ã\80\81 IPv4 ã\83\8dã\83\83ã\83\88ã\83¯ã\83¼ã\82¯ã\82¢ã\83\89ã\83¬ã\82¹ã\82\92ã\83\90ã\82¤ã\83\88å¢\83ç\95\8cã\81§ã\83\8dã\83\83ã\83\88ã\83¯ã\83¼ã\82¯é\83¨ã\81¨ã\83\9bã\82¹ã\83\88é\83¨ã\81«å\88\86å\89²ã\81\99ã\82\8bã\80\82
+\fIクラスフルネットワークアドレス (classful network addresses)\fP であると仮定して処理を行う。
+クラスフルネットワークアドレスでは、以下にあるように、 IPv4 ネットワークアドレスをバイト境界でネットワーク部とホスト部に分割する。
.TP 10
Class A
(ネットワークバイトオーダの) アドレスの最上位ビットが 0 の場合、 このアドレス種別となる。このアドレス種別では、
(ネットワークバイトオーダの) アドレスの上位側 3 ビットがバイナリ値で 110 の場合、このアドレス種別となる。このアドレス種別では、 上位 3
バイトがネットワークアドレスを表し、 残りの 1 バイトがホストアドレスを表す。
.PP
-ã\82¯ã\83©ã\82¹ã\83\95ã\83«ã\83»ã\83\8dã\83\83ã\83\88ã\83¯ã\83¼ã\82¯ã\82¢ã\83\89ã\83¬ã\82¹ã\81¯ç\8f¾å\9c¨ã\81§ã\81¯å»\83æ¢ã\81\95ã\82\8cã\80\81 ã\82¯ã\83©ã\82¹ã\83¬ã\82¹ã\83»ドメイン間ルーチン (CIDR) に取って代わられた。 CIDR
+ã\82¯ã\83©ã\82¹ã\83\95ã\83«ã\83\8dã\83\83ã\83\88ã\83¯ã\83¼ã\82¯ã\82¢ã\83\89ã\83¬ã\82¹ã\81¯ç\8f¾å\9c¨ã\81§ã\81¯å»\83æ¢ã\81\95ã\82\8cã\80\81 ã\82¯ã\83©ã\82¹ã\83¬ã\82¹ドメイン間ルーチン (CIDR) に取って代わられた。 CIDR
では、アドレスを任意のビット境界 (バイト境界ではない) で ネットワーク部とホスト部に分割する。
.SH 例
以下は \fBinet_aton\fP() と \fBinet_ntoa\fP() の使用例である。このように実行する。
.fi
.SH 関連項目
\fBbyteorder\fP(3), \fBgetaddrinfo\fP(3), \fBgethostbyname\fP(3), \fBgetnameinfo\fP(3),
-\fBgetnetent\fP(3), \fBinet_ntop\fP(3), \fBinet_pton\fP(3), \fBhosts\fP(5),
-\fBnetworks\fP(5)
+\fBgetnetent\fP(3), \fBinet_net_pton\fP(3), \fBinet_ntop\fP(3), \fBinet_pton\fP(3),
+\fBhosts\fP(5), \fBnetworks\fP(5)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.50 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。