OSDN Git Service

(split) LDP: Update releases to LDP v3.40.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / sigqueue.3
index 6e885a3..aeb48c1 100644 (file)
 .\" added note on self-signaling, aeb, 2002-06-07
 .\" added note on CAP_KILL, mtk, 2004-06-16
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2002, 2005 Yuichi SATO
-.\"         all rights reserved.
-.\" Translated 2002-08-06, Yuichi SATO <ysato@h4.dion.ne.jp>
-.\" Updated & Modified 2005-01-08, Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
-.\" Updated 2007-09-08, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.64
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.TH SIGQUEUE 3 2011-09-18 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH SIGQUEUE 3 2012\-03\-25 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
-sigqueue, rt_sigqueueinfo \- シグナルとデータをプロセスに送る
+sigqueue \- シグナルとデータをプロセスに送る
 .SH 書式
-.B #include <signal.h>
+\fB#include <signal.h>\fP
 .sp
-.BI "int sigqueue(pid_t " pid ", int " sig ", const union sigval " value );
+\fBint sigqueue(pid_t \fP\fIpid\fP\fB, int \fP\fIsig\fP\fB, const union sigval
+\fP\fIvalue\fP\fB);\fP
 .sp
 .in -4n
-glibc 向けの機能検査マクロの要件
-.RB ( feature_test_macros (7)
-参照):
+glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7)  参照):
 .in
 .sp
-.BR sigqueue ():
-_POSIX_C_SOURCE\ >=\ 199309L
+\fBsigqueue\fP(): _POSIX_C_SOURCE\ >=\ 199309L
 .SH 説明
-.BR sigqueue ()
-は
-.I sig
-で指定されたシグナルを、PID が
-.I pid
-であるプロセスに送る。
-シグナルを送るのに必要な権限は
-.BR kill (2)
-と同じである。
-.BR kill (2)
-と同様に、ヌル・シグナル (0) を使って
-指定した PID のプロセスが存在するかをチェックすることができる。
+\fBsigqueue\fP()  は \fIsig\fP で指定されたシグナルを、PID が \fIpid\fP であるプロセスに送る。 シグナルを送るのに必要な権限は
+\fBkill\fP(2)  と同じである。 \fBkill\fP(2)  と同様に、ヌル・シグナル (0) を使って 指定した PID
+のプロセスが存在するかをチェックすることができる。
 .PP
-.I value
-引き数はシグナルと一緒に送るデータの付属アイテムを指定する。
-.I value
-は (整数またはポインタの値であり) 以下のような型である。
+\fIvalue\fP 引き数はシグナルと一緒に送るデータの付属アイテムを指定する。 \fIvalue\fP は (整数またはポインタの値であり)
+以下のような型である。
 .sp
 .in +4n
 .nf
@@ -73,84 +59,39 @@ union sigval {
 .fi
 .in
 
-受取先のプロセスに、このシグナルに対するハンドラを
-.RB ( sigaction (2)
-に
-.B SA_SIGINFO
-を指定して) インストールしておくと、
-そのハンドラの第 2 引き数に渡される
-.I siginfo_t
-構造体の
-.I si_value
-フィールドによって、このデータを取得できる。
-さらに、この構造体の
-.I si_code
-フィールドは
-.B SI_QUEUE
-に設定される。
+受取先のプロセスに、このシグナルに対するハンドラを (\fBsigaction\fP(2)  に \fBSA_SIGINFO\fP を指定して)
+インストールしておくと、 そのハンドラの第 2 引き数に渡される \fIsiginfo_t\fP 構造体の \fIsi_value\fP
+フィールドによって、このデータを取得できる。 さらに、この構造体の \fIsi_code\fP フィールドは \fBSI_QUEUE\fP に設定される。
 .SH 返り値
-成功した場合、
-.BR sigqueue ()
-は 0 を返す。
-これは受け取り側プロセスの待ち行列に
-シグナルが正しく入れられたことを示す。
-失敗した場合は \-1 が返され、
-.I errno
-がエラーを表す値に設定される。
+成功した場合、 \fBsigqueue\fP()  は 0 を返す。 これは受け取り側プロセスの待ち行列に シグナルが正しく入れられたことを示す。
+失敗した場合は \-1 が返され、 \fIerrno\fP がエラーを表す値に設定される。
 .SH エラー
-.TP
-.B EAGAIN
-待ち行列に入れられるシグナルの最大数に達した
-(より詳しい情報は
-.BR signal (7)
-を参照すること)。
-.TP
-.B EINVAL
-.I sig
-が不正である。
-.TP
-.B EPERM
-このプロセスには、受け取り側プロセスにシグナルを送る権限がない。
-必要な権限については、
-.BR kill (2)
-を参照すること。
-.TP
-.B ESRCH
-.I pid
-にマッチする PID のプロセスがない。
+.TP 
+\fBEAGAIN\fP
+待ち行列に入れられるシグナルの最大数に達した (より詳しい情報は \fBsignal\fP(7)  を参照すること)。
+.TP 
+\fBEINVAL\fP
+\fIsig\fP が不正である。
+.TP 
+\fBEPERM\fP
+このプロセスには、受け取り側プロセスにシグナルを送る権限がない。 必要な権限については、 \fBkill\fP(2)  を参照すること。
+.TP 
+\fBESRCH\fP
+\fIpid\fP にマッチする PID のプロセスがない。
 .SH バージョン
 このシステムコールは Linux 2.2 で初めて登場した。
 .SH 準拠
-POSIX.1-2001.
+POSIX.1\-2001.
 .SH 注意
-この関数を呼び出したプロセスにこの関数がシグナルを送ったときに、
-シグナルが呼び出し側スレッドにブロックされず、
-かつ (シグナルがブロックされなかった、または
-.BR sigwait (3)
-を使用するのを待っていることにより)
-このシグナルを扱うスレッドが何もない場合は、
-この関数がリターンする前に、少なくとも
-そのスレッドに対してシグナルが配送されていなければならない。
+この関数を呼び出したプロセスにこの関数がシグナルを送ったときに、 シグナルが呼び出し側スレッドにブロックされず、 かつ
+(シグナルがブロックされなかった、または \fBsigwait\fP(3)  を使用するのを待っていることにより)
+このシグナルを扱うスレッドが何もない場合は、 この関数がリターンする前に、少なくとも そのスレッドに対してシグナルが配送されていなければならない。
 
-Linux では、この関数は
-.BR rt_sigqueueinfo (2)
-システムコールを使って実装されている。
-両者には 3 番目の引き数に違いがあり、
-.BR rt_sigqueueinfo (2)
-では 3 番目の引き数は
-.I siginfo_t
-構造体である。
-.I siginfo_t
-構造体は、シグナルを受信するプロセスのシグナルハンドラに渡されたり、
-シグナル受信プロセスの
-.BR sigtimedwait (2)
-システムコールから返されたりする。
-glibc の
-.BR sigqueue ()
-ラッパー関数内部では、
-この引き数
-.I uinfo
-は以下のように初期化される。
+Linux では、この関数は \fBrt_sigqueueinfo\fP(2)  システムコールを使って実装されている。 両者には 3
+番目の引き数に違いがあり、 \fBrt_sigqueueinfo\fP(2)  では 3 番目の引き数は \fIsiginfo_t\fP 構造体である。
+\fIsiginfo_t\fP 構造体は、シグナルを受信するプロセスのシグナルハンドラに渡されたり、 シグナル受信プロセスの
+\fBsigtimedwait\fP(2)  システムコールから返されたりする。 glibc の \fBsigqueue\fP()  ラッパー関数内部では、
+この引き数 \fIuinfo\fP は以下のように初期化される。
 .in +4n
 .nf
 
@@ -162,10 +103,9 @@ uinfo.si_value = val;      /* argument supplied to sigqueue() */
 .fi
 .in
 .SH 関連項目
-.BR kill (2),
-.BR rt_sigqueueinfo (2),
-.BR sigaction (2),
-.BR signal (2),
-.BR pthread_sigqueue (3),
-.BR sigwait (3),
-.BR signal (7)
+\fBkill\fP(2), \fBrt_sigqueueinfo\fP(2), \fBsigaction\fP(2), \fBsignal\fP(2),
+\fBpthread_sigqueue\fP(3), \fBsigwait\fP(3), \fBsignal\fP(7)
+.SH この文書について
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.40 の一部
+である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
+http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。