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(split) LDP: Update the version to 3.53 in PO files
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / strftime.3
index 786f719..aa61ce3 100644 (file)
@@ -39,7 +39,7 @@
 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
 .\"*******************************************************************
-.TH STRFTIME 3 2012\-05\-10 GNU "Linux Programmer's Manual"
+.TH STRFTIME 3 2013\-06\-28 GNU "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 strftime \- 日付および時刻の文字列への変換
 .SH 書式
@@ -193,7 +193,7 @@ ISO\ 8601 形式での年の始めからの週番号 (「注意」の節を参
 \fI+hhmm\fP や \fI\-hhmm\fP の形式のタイムゾーン (UTC へのオフセット時間)。(SU)
 .TP 
 \fB%Z\fP
-タイムゾーンまたはゾーン名または省略名。
+タイムゾーン名または省略名。
 .TP 
 \fB%+\fP
 .\" Nov 05 -- Not in Linux/glibc, but is in some BSDs (according to
@@ -213,14 +213,13 @@ UNIX Specification) では \fB%Ec\fP, \fB%EC\fP, \fB%Ex\fP, \fB%EX\fP, \fB%Ey\fP
 .PP
 要素別の時刻構造体 \fItm\fP の詳細は \fI<time.h>\fP に定義されている。 \fBctime\fP(3)  も参照すること。
 .SH 返り値
-\fBstrftime\fP() 関数は文字列 \fIs\fP に格納されたバイト数を返す。このバイト
-数に終端の NULL バイトは含まない。終端の NULL バイトを格納できるだけの
-大きさを持った文字列を渡すこと。それ以外の場合は 0 を返し、文字列の内容
-は修正されない。 (libc 4.4.4 以降でこの挙動が適用されている。 libc
-4.4.1 などの非常に古いバージョンの libc では 文字列が短か過ぎた場合には
-\fImax\fP が返される。)
+終端の NULL バイトを含めた結果の文字列の長さが \fImax\fP バイトを超えなかった場合、 \fBstrftime\fP() 関数は配列 \fIs\fP
+に格納されたバイト数を返す (このバイト数に終端の NULL バイトは含まれない)。 終端の NULL バイトを含めた結果の文字列の長さが \fImax\fP
+バイトを超える場合には、 \fBstrftime\fP() は 0 を返し、配列の内容は不定となる。 (少なくとも libc 4.4.4
+以降ではこの動作となる。 libc 4.4.1 などの非常に古いバージョンの libc では配列が短かすぎた場合には \fImax\fP が返される。)
 .LP
-返り値 0 は必ずしもエラーを意味している訳ではないので注意すること。 例えば、多くのロケールでは \fB%p\fP は空文字列を返す。
+返り値 0 は必ずしもエラーを意味している訳ではないので注意すること。 例えば、多くのロケールでは \fB%p\fP は空文字列を返す。 同様に、空の
+\fIformat\fP 文字列は空文字列を返す。
 .SH 環境変数
 環境変数 \fBTZ\fP と \fBLC_TIME\fP が使用される。 (訳注: \fBLC_ALL\fP が設定されている場合には \fBLC_TIME\fP
 よりもそちらが優先される。 \fBLC_TIME\fP も \fBLC_ALL\fP も設定されていない場合には \fBLANG\fP が使用される。)
@@ -234,14 +233,14 @@ timezone パッケージ (TZ印)、 glibc 独自 (GNU印) で示している。g
 SUSv2 では、 \fB%S\fP は 00 から 61 の範囲をとると規定されている。 これは、1分間のうち閏秒が 2つ入る可能性が理論的にはあることを
 考慮してのものである (実際には、このような状況はこれまで一度も 起こっていない)。
 .SH 注意
-.SS "ISO 8601 week dates"
+.SS "ISO\ 8601 の週・曜日表記 (Week Dates)"
 \fB%G\fP, \fB%g\fP, \fB%V\fP は、ISO\ 8601 標準により定義された週単位表記の年により 計算される値を出力する。 ISO\ 8601
 標準の週単位表記では、週は月曜日から開始され、 週番号は、年の最初の週が 01 となり、最後の週は 52 か 53 となる。 週 01 は、新しい年が
 4 日以上含まれる最初の週である。 言い換えると、週 01 は、その年の木曜日を含む最初の週、 つまり 1 月 4 日を含む週ということである。
 新しい年のカレンダー上の最初の週に新しい年が 3 日以下しか含まれない場合、 ISO\ 8601 の週単位表記では、これらの日を前の年の週 53
 の一部とみなす。 例えば、2010 年 1 月 1 日は金曜日であり、 その週には 2010 年の日が 3 日しか含まれない。 したがって、ISO\ 8601 の週単位表記では、これらの日は 2009 年 (\fB%G\fP)  の週 53 (\fB%V\fP) の一部となる。 ISO\ 8601 の 2010
 年の週 01 は 2010 年 1 月 4 日の月曜日から始まる。
-.SS "Glibc notes"
+.SS "glibc での注意"
 .\" HP-UX and Tru64 also have features like this.
 glibc では変換指定にいくつか拡張を行っている (これらの拡張は POSIX.1\-2001 には規定されていないが、
 他のいくつかのシステムで同様の機能が提供されている)。 \(aq%\(aq 文字と変換指定文字の間に、オプションとして \fIflag\fP とフィールドの
@@ -267,6 +266,10 @@ glibc では変換指定にいくつか拡張を行っている (これらの拡
 オプションの10進数の幅指定子はフラグの後ろに置くことができる (フラグはなくてもよい)。フィールドの本来の大きさが指定された幅よりも
 小さい場合、結果文字列の左側は指定された幅までパディングされる。
 .SH バグ
+出力文字列が \fImax\fP バイトを超えてしまう場合、 \fIerrno\fP は設定「されない」。 このため、このエラーを、 \fIformat\fP
+文字列がきちんと処理されて長さ 0 の出力文字列が生成される場合を区別することができない。 POSIX.1\-2001 では \fBstrftime\fP()
+で \fIerrno\fP に設定する値について一切規定して「いない」。
+
 \fBgcc\fP(1)  のいくつかのバージョンにはおかしなところがあり、 \fB%c\fP の使用法について以下のような警告を出す: \fIwarning:
 `%c' yields only last 2 digits of year in some locales\fP
 (\fI警告:\fPいくつかのロケールでは\fI`%c'\fPは年の下2桁しか出力しない\fI)。\fP もちろんプログラマが \fB%c\fP
@@ -296,7 +299,7 @@ my_strftime(char *s, size_t max, const char *fmt,
 .PP
 .in +2n
 "%a,\ %d\ %b\ %y\ %T\ %z"
-.SS "Example program"
+.SS サンプルプログラム
 以下のプログラムを使うと \fBstrftime\fP()  の実験ができる。
 .PP
 以下に、 \fBstrftime\fP()  の glibc 実装が生成する結果の例をいくつか示す:
@@ -346,6 +349,6 @@ main(int argc, char *argv[])
 \fBdate\fP(1), \fBtime\fP(2), \fBctime\fP(3), \fBsetlocale\fP(3), \fBsprintf\fP(3),
 \fBstrptime\fP(3)
 .SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.50 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.53 の一部
 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。