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-.TH TTYSLOT 3 2013\-06\-21 GNU "Linux Programmer's Manual"
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+.\" Japanese Version Copyright (c) 2004 Yuichi SATO
+.\" all rights reserved.
+.\" Translated Wed Sep 8 01:25:01 JST 2004
+.\" by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
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+.TH TTYSLOT 3 2013\-07\-22 GNU "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
ttyslot \- カレントユーザの端末のスロットをファイルから探す
.SH 書式
.LP
「どのファイルなのか?」という質問があるだろう。 では、まず最初にその歴史を見てみよう。
.SS 大昔の歴史
-UNIX V6 では \fI/etc/ttys\fP ファイルが使われていた。 \fBinit\fP(8) プログラムは、このファイルを読み込み、
+UNIX\ V6 では \fI/etc/ttys\fP ファイルが使われていた。 \fBinit\fP(8) プログラムは、このファイルを読み込み、
各端末行で何をすべきかを探す。 各行は 3 文字から構成されている。 1 文字目は \(aq0\(aq または \(aq1\(aq であり、
\(aq0\(aq は「無視する」ことを表す。 2 文字目は端末を示す: \(aq8\(aq は "/dev/tty8" を表す。 3 文字目は
\fBgetty\fP(8) への引き数であり、(接続を) 試みる回線速度の順序を表す (\(aq\-\(aq は 110
ボーで接続の試行を開始することを表す)。 よって一般的な行は "18\-" となる。 ある行でハングした場合は、\(aq1\(aq を \(aq0\(aq
に変更し、 init にシグナルを送り、\(aq0\(aq を \(aq1\(aq 再度に変更し、 init に再度シグナルを送ることで解決する。
.LP
-UNIX V7 ではフォーマットが変更された: 2 文字目が \fBgetty\fP(8) の引き数となり、(接続を) 試みる回線速度の順序を表すようになり
-(\(aq0\(aq は 300\-1200\-150\-110 を繰り返すことを表し、 \(aq4\(aq はオンラインコンソール DECwriter
-を表す)、 行の残り (の文字) は端末名となった。 よって、一般的な行は "14console" となる。
+UNIX\ V7 ではフォーマットが変更された: 2 文字目が \fBgetty\fP(8) の引き数となり、(接続を)
+試みる回線速度の順序を表すようになり (\(aq0\(aq は 300\-1200\-150\-110 を繰り返すことを表し、 \(aq4\(aq
+ã\81¯ã\82ªã\83³ã\83©ã\82¤ã\83³ã\82³ã\83³ã\82½ã\83¼ã\83« DECwriter ã\82\92表ã\81\99)ã\80\81 è¡\8cã\81®æ®\8bã\82\8a (ã\81®æ\96\87å\97) ã\81¯ç«¯æ\9c«å\90\8dã\81¨ã\81ªã\81£ã\81\9fã\80\82 ã\82\88ã\81£ã\81¦ã\80\81ä¸\80è\88¬ç\9a\84ã\81ªè¡\8cã\81¯ "14console" ã\81¨ã\81ªã\82\8bã\80\82
.LP
後者のシステムの書式は、より精巧である。 System V 系のシステムでは、代わりに \fI/etc/inittab\fP がある。
.SS "大昔の歴史 (2)"
「\fBttyslot\fP() はカレントユーザのユーザアカウントデータベースにおけるインデックスを返す」 とドキュメントに書かれている。
.SH 返り値
成功した場合、この関数はスロット番号を返す。 エラーの場合 (例えば、ファイルディスクリプタ 0, 1, 2 の何れも
-データベースにある端末に関連づけられていない場合)、 UNIX V6, V7, BSD 系のシステムは 0 を返すが、 System V 系のシステムは
-\-1 を返す。
+データベースにある端末に関連づけられていない場合)、 UNIX\ V6, V7, BSD 系のシステムは 0 を返すが、 System V
+系のシステムは \-1 を返す。
.SH 属性
.SS "マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)"
-\fBttyslot\fP() はスレッドセーフではない関数 \fBgetttyent\fP() を呼び出す。そのため、スレッドセーフではない。
+関数 \fBttyslot\fP() はスレッドセーフではない関数 \fBgetttyent\fP() を呼び出す。そのため、スレッドセーフではない。
.SH 準拠
SUSv1。SUSv2 では「過去の名残 (LEGACY)」と位置付けられている。 POSIX.1\-2001 で削除された。 SUSv2 ではエラー時に
\-1 を返すことが要求されている。
.SH 関連項目
\fBgetttyent\fP(3), \fBttyname\fP(3), \fButmp\fP(5)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.52 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.67 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。