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[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man7 / pty.7
index cb6a960..8d73d5f 100644 (file)
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+.\" Japanese Version Copyright (c) 2005 Akihiro MOTOKI all rights reserved.
+.\" Translated 2005-10-14, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
+.\"
 .TH PTY 7 2005\-10\-10 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
-pty \- 擬似端末インタフェース
+pty \- æ\93¬ä¼¼ç«¯æ\9c«ã\82¤ã\83³ã\82¿ã\83¼ã\83\95ã\82§ã\83¼ã\82¹
 .SH 説明
-擬似端末 (pseudoterminal; "pty" と略されることもある) は、 双方向通信チャンネルを提供する仮想キャラクタデバイスのペアである。
-チャンネルの一方の端点は \fIマスタ (master)\fP と呼ばれ、もう一方の端点は \fIスレーブ (slave)\fP と呼ばれる。
-擬似端末のスレーブは、伝統的な端末と全く同じ動作をするインタフェースを 提供する。端末に接続されることを想定しているプロセスは擬似端末の
-スレーブをオープンすることができ、それ以降はマスタ側をオープン しているプログラムからそのプロセスを制御することができる。
-端末で入力されたのと同じように、 マスタ側に書き込まれた全てのデータは、スレーブ側のプロセスに送られる。 例えば、マスタデバイスに割り込みキャラクタ
-(通常は control\-C) を書き込むと、 スレーブに接続されているフォアグラウンド・プロセスグループに対して 割り込みシグナル
-(\fBSIGINT\fP)  が生成される。 反対に、擬似端末のスレーブ側に書き込まれた全てのデータは、
-マスタ側に接続されているプロセスから読み出すことができる。 擬似端末は、ネットワークログインサービス (\fBssh\fP(1), \fBrlogin\fP(1),
-\fBtelnet\fP(1))  や端末エミュレータ、 \fBscript\fP(1), \fBscreen\fP(1), \fBexpect\fP(1)
-などのアプリケーションで使用されている。
+擬似端末 (pseudoterminal; "pty" と略されることもある) は、
+双方向通信チャンネルを提供する仮想キャラクターデバイスのペアである。 チャンネルの一方の端点は \fIマスタ (master)\fP
+と呼ばれ、もう一方の端点は \fIスレーブ (slave)\fP と呼ばれる。 擬似端末のスレーブは、伝統的な端末と全く同じ動作をするインターフェースを
+提供する。端末に接続されることを想定しているプロセスは擬似端末の スレーブをオープンすることができ、それ以降はマスタ側をオープン
+しているプログラムからそのプロセスを制御することができる。 端末で入力されたのと同じように、
+マスタ側に書き込まれた全てのデータは、スレーブ側のプロセスに送られる。 例えば、マスタデバイスに割り込みキャラクター (通常は control\-C)
+を書き込むと、 スレーブに接続されているフォアグラウンドプロセスグループに対して 割り込みシグナル (\fBSIGINT\fP)  が生成される。
+反対に、擬似端末のスレーブ側に書き込まれた全てのデータは、 マスタ側に接続されているプロセスから読み出すことができる。
+擬似端末は、ネットワークログインサービス (\fBssh\fP(1), \fBrlogin\fP(1), \fBtelnet\fP(1))  や端末エミュレータ、
+\fBscript\fP(1), \fBscreen\fP(1), \fBexpect\fP(1)  などのアプリケーションで使用されている。
 
 歴史的に見ると BSD と System V の2種類の擬似端末の API が発展してきている。 SUSv1 は System V API
 に基づいた擬似端末 API を標準化しており、 擬似端末を使用する新しいプログラムはすべてこの API を採用すべきである。
@@ -50,7 +54,7 @@ Linux では BSD 風と (標準化された) System V 風の擬似端末を提
 (カーネルのコンフィギュレーションで BSD 風の擬似端末を無効にすることができる)。 新しいアプリケーションでは、UNIX 98
 擬似端末を使用すべきである。
 .SS "UNIX 98 擬似端末"
\9cªä½¿ç\94¨ã\81® UNIX 98 æ\93¬ä¼¼ç«¯æ\9c«ã\83\9eã\82¹ã\82¿ã\82\92ã\82ªã\83¼ã\83\97ã\83³ã\81\99ã\82\8bã\81«ã\81¯ \fBposix_openpt\fP(3)  ã\82\92å\91¼ã\81³å\87ºã\81\99 (ã\81\93ã\81®é\96¢æ\95°ã\81¯ã\83\9eã\82¹ã\82¿ã\83»ã\82¯ã\83­ã\83¼ã\83³ã\83»デバイス
\9cªä½¿ç\94¨ã\81® UNIX 98 æ\93¬ä¼¼ç«¯æ\9c«ã\83\9eã\82¹ã\82¿ã\82\92ã\82ªã\83¼ã\83\97ã\83³ã\81\99ã\82\8bã\81«ã\81¯ \fBposix_openpt\fP(3)  ã\82\92å\91¼ã\81³å\87ºã\81\99 (ã\81\93ã\81®é\96¢æ\95°ã\81¯ã\83\9eã\82¹ã\82¿ã\82¯ã\83­ã\83¼ã\83³デバイス
 (master clone device), \fI/dev/ptmx\fP をオープンする; \fBpts\fP(4)  を参照)。
 プログラム固有の初期化処理を実行し、 \fBgrantpt\fP(3)  を使ってスレーブデバイスの所有権や許可を変更し、 \fBunlockpt\fP(3)
 を使ってスレーブのロック解除を行うと、 \fBptsname\fP(3)  が返す名前を渡して \fBopen\fP(2)  を呼び出すことにより
@@ -69,7 +73,7 @@ BSD 擬似端末ペアを構成する。 プロセスが未使用の擬似端末
 が成功するまでこれを繰り返す。 マスタを open すると、対応する擬似端末のスレーブも open できるようになる (スレーブの名前は、マスタの名前の
 "pty" を "tty" に置き換えたものである)。
 .SH ファイル
-\fI/dev/ptmx\fP (UNIX 98 ã\83\9eã\82¹ã\82¿ã\83»ã\82¯ã\83­ã\83¼ã\83³ã\83»デバイス)
+\fI/dev/ptmx\fP (UNIX 98 ã\83\9eã\82¹ã\82¿ã\82¯ã\83­ã\83¼ã\83³デバイス)
 .br
 \fI/dev/pts/*\fP (UNIX 98 スレーブデバイス)
 .br
@@ -77,7 +81,7 @@ BSD 擬似端末ペアを構成する。 プロセスが未使用の擬似端末
 .br
 \fI/dev/tty[p\-za\-e][0\-9a\-f]\fP (BSD スレーブデバイス)
 .SH 注意
\83\91ã\82±ã\83\83ã\83\88ã\83»ã\83¢ã\83¼ã\83\89æ\93\8dä½\9cã\81®å\88¶å¾¡ã\82\92è¡\8cã\81\86 \fBTIOCPKT\fP \fBioctl\fP(2)  ã\81®èª¬æ\98\8eã\81¯ \fBtty_ioctl\fP(4)  ã\81«æ\9b¸ã\81\8bã\82\8cã\81¦ã\81\84ã\82\8bã\80\82
+パケットモード操作の制御を行う \fBTIOCPKT\fP \fBioctl\fP(2)  の説明は \fBtty_ioctl\fP(4)  に書かれている。
 
 BSD \fBioctl\fP(2)  の \fBTIOCSTOP\fP, \fBTIOCSTART\fP, \fBTIOCUCNTL\fP, \fBTIOCREMOTE\fP
 はこれまでのところ Linux では実装されていない。
@@ -85,6 +89,6 @@ BSD \fBioctl\fP(2)  の \fBTIOCSTOP\fP, \fBTIOCSTART\fP, \fBTIOCUCNTL\fP, \fBTIO
 \fBselect\fP(2), \fBsetsid\fP(2), \fBforkpty\fP(3), \fBopenpty\fP(3), \fBtermios\fP(3),
 \fBpts\fP(4), \fBtty\fP(4), \fBtty_ioctl\fP(4)
 .SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.53 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部
 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。