X-Git-Url: http://git.osdn.net/view?a=blobdiff_plain;f=release%2Fman2%2Fmsgget.2;h=9531f6c5aa5946325c1e7813f9044f698b5946ba;hb=385329a00e7910812cffee7720cbd7ae0321afc5;hp=77f62c801388984052f14b6c49e89a2b98685e7d;hpb=0342992dd07dfd8fbe76b782b81fd9aa18c35cf0;p=linuxjm%2FLDP_man-pages.git diff --git a/release/man2/msgget.2 b/release/man2/msgget.2 index 77f62c80..9531f6c5 100644 --- a/release/man2/msgget.2 +++ b/release/man2/msgget.2 @@ -37,9 +37,17 @@ .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* -.TH MSGGET 2 2012\-05\-31 Linux "Linux Programmer's Manual" +.\" +.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 HANATAKA Shinya +.\" all rights reserved. +.\" Translated 1997-02-23, HANATAKA Shinya +.\" Modified 2003-07-03, Akihiro MOTOKI +.\" Updated 2005-03-04, Akihiro MOTOKI +.\" Updated 2013-05-01, Akihiro MOTOKI +.\" +.TH MSGGET 2 2014\-04\-30 Linux "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 -msgget \- メッセージ・キュー識別子を取得する +msgget \- System V メッセージキュー識別子を取得する .SH 書式 .nf \fB#include \fP @@ -49,20 +57,19 @@ msgget \- メッセージ・キュー識別子を取得する \fBint msgget(key_t \fP\fIkey\fP\fB, int \fP\fImsgflg\fP\fB);\fP .fi .SH 説明 -\fBmsgget\fP() システムコールは \fIkey\fP 引き数の値に対応するメッセージ・キューの識別子を返す。 \fIkey\fP の値が -\fBIPC_PRIVATE\fP の場合、または \fIkey\fP が \fBIPC_PRIVATE\fP でなくても、 \fIkey\fP -に対応するメッセージ・キューが存在せず、 \fImsgflg\fP に \fBIPC_CREAT\fP が指定されている場合、 -新しいメッセージ・キューが作成される。 +\fBmsgget\fP() システムコールは \fIkey\fP 引き数の値に対応する System\ V メッセージキューの識別子を返す。 \fIkey\fP +の値が \fBIPC_PRIVATE\fP の場合、または \fIkey\fP が \fBIPC_PRIVATE\fP でなくても、 \fIkey\fP +に対応するメッセージキューが存在せず、 \fImsgflg\fP に \fBIPC_CREAT\fP が指定されている場合、 新しいメッセージキューが作成される。 .PP \fImsgflg\fP に \fBIPC_CREAT\fP と \fBIPC_EXCL\fP の両方が指定された場合、 \fIkey\fP -に対応するメッセージ・キューが既に存在すると、 \fBmsgget\fP() は失敗し、 \fIerrno\fP に \fBEEXIST\fP が設定される。 (これは +に対応するメッセージキューが既に存在すると、 \fBmsgget\fP() は失敗し、 \fIerrno\fP に \fBEEXIST\fP が設定される。 (これは \fBopen\fP(2) に \fBO_CREAT | O_EXCL\fP を指定した場合の動作と同じである) .PP -メッセージ・キューの作成時に、 \fImsgflg\fP 引き数の下位 9 ビットは、 そのメッセージ・キューのアクセス許可の定義として使用される。 +メッセージキューの作成時に、 \fImsgflg\fP 引き数の下位 9 ビットは、 そのメッセージ・キューのアクセス許可の定義として使用される。 これらの許可ビットは \fBopen\fP(2) の引き数 \fImode\fP と同じ形式で同じ意味である。 や \fBcreat\fP(2) システム・コールのアクセス許可パラメータと同じ形式で、同じ意味を持つ。 (但し、実行 (execute) 許可は使用されない。) .PP -新規のメッセージ・キューを作成する際、 \fBmsgget\fP() システム・コールはメッセージ・キューのデータ構造体 \fImsqid_ds\fP +新規のメッセージキューを作成する際、 \fBmsgget\fP() システム・コールはメッセージ・キューのデータ構造体 \fImsqid_ds\fP を以下のように初期化する (\fImsqid_ds\fP については \fBmsgctl\fP(2) を参照): .IP \fImsg_perm.cuid\fP と \fImsg_perm.uid\fP に呼び出し元プロセスの実効 (effective) ユーザーID を設定する。 @@ -76,51 +83,50 @@ msgget \- メッセージ・キュー識別子を取得する .IP \fImsg_ctime\fP に現在の時刻を設定する。 .IP -\fImsg_qbytes\fP に、システムで決められたメッセージ・キューの最大サイズ \fBMSGMNB\fP を設定する。 +\fImsg_qbytes\fP に、システムで決められたメッセージキューの最大サイズ \fBMSGMNB\fP を設定する。 .PP -メッセージ・キューがすでに存在する場合は、アクセス許可の検査と、 破棄 (destruction) マークがないかの確認が行われる。 +メッセージキューがすでに存在する場合は、アクセス許可の検査と、 破棄 (destruction) マークがないかの確認が行われる。 .SH 返り値 -成功した場合、返り値はメッセージ・キュー識別子 (非負の整数) となる。 失敗した場合は \-1 が返され、 \fIerrno\fP にそのエラーが示される。 +成功した場合、返り値はメッセージキュー識別子 (非負の整数) となる。 失敗した場合は \-1 が返され、 \fIerrno\fP にそのエラーが示される。 .SH エラー 失敗した場合、 \fIerrno\fP に以下の値のいずれか一つが設定される: .TP \fBEACCES\fP -\fIkey\fP に対応するメッセージ・キューは存在するが、 呼び出し元プロセスはそのキューに対するアクセス許可がなく、 \fBCAP_IPC_OWNER\fP +\fIkey\fP に対応するメッセージキューは存在するが、 呼び出し元プロセスはそのキューに対するアクセス許可がなく、 \fBCAP_IPC_OWNER\fP ケーパビリティも持っていない。 .TP \fBEEXIST\fP -\fIkey\fP に対応するメッセージ・キューが存在し、 \fImsgflg\fP に \fBIPC_CREAT\fP と \fBIPC_EXCL\fP が指定されていた。 +\fImsgflg\fP に \fBIPC_CREAT\fP と \fBIPC_EXCL\fP が指定されたが、 \fIkey\fP +に対応するメッセージキューがすでに存在する。 .TP \fBENOENT\fP -\fIkey\fP に対応するメッセージ・キューが存在せず、 \fImsgflg\fP に \fBIPC_CREAT\fP が指定されていなかった。 +\fIkey\fP に対応するメッセージキューが存在せず、 \fImsgflg\fP に \fBIPC_CREAT\fP が指定されていなかった。 .TP \fBENOMEM\fP -メッセージ・キューを作成しようとしたが、新しいデータ構造体を作成 するのに十分なメモリがシステムに存在しない。 +メッセージキューを作成しようとしたが、新しいデータ構造体を作成 するのに十分なメモリがシステムに存在しない。 .TP \fBENOSPC\fP -メッセージ・キューを作成しようとしたが、作成すると システム全体のメッセージ・キュー数の最大値 (\fBMSGMNI\fP) を超えてしまう。 +メッセージキューを作成しようとしたが、作成すると システム全体のメッセージ・キュー数の最大値 (\fBMSGMNI\fP) を超えてしまう。 .SH 準拠 SVr4, POSIX.1\-2001. .SH 注意 .\" Like Linux, the FreeBSD man pages still document .\" the inclusion of these header files. -The inclusion of \fI\fP and \fI\fP isn't -required on Linux or by any version of POSIX. However, some old -implementations required the inclusion of these header files, and the SVID -also documented their inclusion. Applications intended to be portable to -such old systems may need to include these header files. +Linux や POSIX の全てのバージョンでは、 \fI\fP と \fI\fP +のインクルードは必要ない。しかしながら、いくつかの古い実装ではこれらのヘッダファイルのインクルードが必要であり、 SVID +でもこれらのインクルードをするように記載されている。このような古いシステムへの移植性を意図したアプリケーションではこれらのファイルをインクルードする必要があるかもしれない。 \fBIPC_PRIVATE\fP はフラグではなく、 \fIkey_t\fP 型である。 この特別な値が \fIkey\fP として使用された場合、 \fBmsgget\fP() システムコールは \fImsgflg\fP の下位 9 ビット以外の全てを無視して (成功した場合は) -新しいメッセージ・キューを作成する。 +新しいメッセージキューを作成する。 .PP -\fBmsgget\fP() システムコールに影響を及ぼすメッセージ・キューの資源の システムとしての制限を以下に示す: +\fBmsgget\fP() システムコールに影響を及ぼすメッセージキューの資源の システムとしての制限を以下に示す: .TP \fBMSGMNI\fP -システム全体のメッセージ・キュー数の最大値: 方針依存 (Linux では、この制限値は \fI/proc/sys/kernel/msgmni\fP +システム全体のメッセージキュー数の上限値: 方針依存 (Linux では、この制限値は \fI/proc/sys/kernel/msgmni\fP 経由で参照したり、変更したりできる)。 .SS "Linux での注意" -Linux 2.3.20 までは、削除が予定されているメッセージ・キューに対して \fBmsgget\fP() を行うと \fBEIDRM\fP +Linux 2.3.20 までは、削除が予定されているメッセージキューに対して \fBmsgget\fP() を行うと \fBEIDRM\fP がエラーとして返されるようになっていた。 .SH バグ \fBIPC_PRIVATE\fP という名前を選んだのはおそらく失敗であろう。 \fBIPC_NEW\fP の方がより明確にその機能を表しているだろう。 @@ -128,6 +134,6 @@ Linux 2.3.20 までは、削除が予定されているメッセージ・キュ \fBmsgctl\fP(2), \fBmsgrcv\fP(2), \fBmsgsnd\fP(2), \fBftok\fP(3), \fBcapabilities\fP(7), \fBmq_overview\fP(7), \fBsvipc\fP(7) .SH この文書について -この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.50 の一部 +この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.68 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。