X-Git-Url: http://git.osdn.net/view?a=blobdiff_plain;f=release%2Fman3%2Ffts.3;fp=release%2Fman3%2Ffts.3;h=e86a42f023be91904ac42aab8b842aa49a1b14e3;hb=4718d97af0c404a6aed7ae182928334438ef09bb;hp=1b9296abd986aeb45852ad731759bb1f64367416;hpb=03f6f242a99012f41adeb2303810e45f08a83d09;p=linuxjm%2FLDP_man-pages.git diff --git a/release/man3/fts.3 b/release/man3/fts.3 index 1b9296ab..e86a42f0 100644 --- a/release/man3/fts.3 +++ b/release/man3/fts.3 @@ -71,8 +71,8 @@ fts, fts_open, fts_read, fts_children, fts_set, fts_close \- ファイル階層 .SH 説明 fts 関数群は、ファイル階層をたどるために提供されている。 簡単に概略すると次のようになる。 \fBfts_open\fP() 関数は、他の fts 関数群に渡すための、ファイル階層の「ハンドル」を返す。 \fBfts_read\fP() 関数は、ファイル階層中にある 1 -つのファイルを記述する構造体へのポインタを返す。 \fBfts_children\fP() 関数は、階層中のディレクトリにあるファイルを記述する構造体の -リンクリストへのポインタを返す。 一般にディレクトリは、 preorder (正方向:下の階層のディレクトリをたどる前) と postorder +つのファイルを記述する構造体へのポインターを返す。 \fBfts_children\fP() 関数は、階層中のディレクトリにあるファイルを記述する構造体の +リンクリストへのポインターを返す。 一般にディレクトリは、 preorder (正方向:下の階層のディレクトリをたどる前) と postorder (逆方向:下の階層のディレクトリをすべてたどった後) という、 異なる方向で 2 回たどられる。ファイルは 1 回たどられる。 ディレクトリ階層を「論理的に」(シンボリックリングが指すファイルを見て) 辿ることも、 物理的に (シンボリックリンク自身を見て) 辿ることも可能である。 また、階層中の移動の道筋を指示すること・ 余分なものを取り除くこと・階層の一部を再びたどることが可能である。 @@ -109,7 +109,7 @@ typedef struct _ftsent { \fIfts_info\fP .\" .Bl -tag -width FTS_DEFAULT このフィールドは、返された \fIFTSENT\fP 構造体とファイルを説明する以下のフラグのいずれかを表している。 エラーのないディレクトリ -(\fBFTS_D\fP), の場合は例外として、それ以外のすべてのエントリは終端である。 つまり、エントリは再びたどられることもなく、 +(\fBFTS_D\fP), の場合は例外として、それ以外のすべてのエントリーは終端である。 つまり、エントリーは再びたどられることもなく、 それより下の階層がたどられることもない。 .RS 12 .TP 12 @@ -188,7 +188,7 @@ postorder でたどられるディレクトリ。 \fIFTSENT\fP 構造体の内 .TP \fIfts_parent\fP 現在のファイルのすぐ上の階層にあるファイル (つまり、現在のファイルがメンバーになっているディレクトリ) を参照する \fIFTSENT\fP -構造体へのポインタ。 最初の出発点に対しても、親となる構造体は与えられる。 しかし、 \fIfts_level\fP, \fIfts_number\fP, +構造体へのポインター。 最初の出発点に対しても、親となる構造体は与えられる。 しかし、 \fIfts_level\fP, \fIfts_number\fP, \fIfts_pointer\fP フィールドのみの初期化しか保証されない。 .TP \fIfts_link\fP @@ -203,7 +203,7 @@ postorder でたどられるディレクトリ。 \fIFTSENT\fP 構造体の内 .TP \fIfts_statp\fP .\" .El -このファイルの \fBstat\fP(2) 情報へのポインタ。 +このファイルの \fBstat\fP(2) 情報へのポインター。 .PP ファイル階層中のすべてのファイルのパスに対して、 ただ 1 つのバッファーが使われる。 したがって、 \fIfts_path\fP と \fIfts_accpath\fP フィールドは、 \fBfts_read\fP() @@ -212,8 +212,8 @@ postorder でたどられるディレクトリ。 \fIFTSENT\fP 構造体の内 フィールドにある情報を使ってパスのバッファーを修正する必要がある。 これらの修正は、さらに \fBfts_read\fP() を呼び出そうとする場合には、元に戻しておかなければならない。 \fIfts_name\fP フィールドは、常に \fBNUL\fP 終端される。 .SS fts_open() -\fBfts_open\fP() 関数は、文字列ポインタの配列へのポインタを引き数に取る。 この文字列ポインタは、論理ファイル階層をつくる 1 -つ以上のパスの名前になる。 配列は、 null ポインタで終端されなければならない。 +\fBfts_open\fP() 関数は、文字列ポインターの配列へのポインターを引き数に取る。 この文字列ポインターは、論理ファイル階層をつくる 1 +つ以上のパスの名前になる。 配列は、 null ポインターで終端されなければならない。 .PP .\" .Bl -tag -width "FTS_PHYSICAL" 多くのオプションがあり、少なくとも 1 つ (\fBFTS_LOGICAL\fP または \fBFTS_PHYSICAL\fP) が指定されなければならない。 @@ -254,21 +254,21 @@ postorder でたどられるディレクトリ。 \fIFTSENT\fP 構造体の内 このオプションは、 fts が下り始めのファイルとは異なるデバイス番号を持っている ディレクトリに下りるのを阻止する。 .PP 引き数 \fBcompar\fP() は、階層をたどる順番を決めるのに使われるユーザー定義関数を指定する。 この関数は、引き数として \fIFTSENT\fP -構造体のポインタのポインタを 2 つとり、 1 番目の引き数で参照されているファイルが 2 番目の引き数で参照されているファイルより +構造体のポインターのポインターを 2 つとり、 1 番目の引き数で参照されているファイルが 2 番目の引き数で参照されているファイルより 前にある場合は負の値・同じ場合はゼロ・後にある場合は正の値を 返さなければならない。 \fIFTSENT\fP 構造体の \fIfts_accpath\fP, \fIfts_path\fP, \fIfts_pathlen\fP フィールドは、この比較に「絶対」使ってはいけない。 \fIfts_info\fP フィールドが \fBFTS_NS\fP または \fBFTS_NSOK\fP に設定される場合、 \fIfts_statp\fP フィールドはこれらのどちらでもない。 \fBcompar\fP() 引き数が \fBNULL\fP の場合、ディレクトリをたどる順番は、ルートパスについては \fIpath_argv\fP のなかでリストされた順番で、 その他のファイルについてはディレクトリ内でリストされた順番となる。 .SS fts_read() -\fBfts_read\fP() 関数は、階層中のファイルを記述する \fIFTSENT\fP 構造体へのポインタを返す。 (読み込み可能で、循環していない) +\fBfts_read\fP() 関数は、階層中のファイルを記述する \fIFTSENT\fP 構造体へのポインターを返す。 (読み込み可能で、循環していない) ディレクトリは、 1 回は preorder で、もう 1 回は postorder で、少なくとも 2 回たどられる。 他のファイルは、少なくとも 1 回たどられる。 (ディレクトリ間のハードリンクによって 循環やシンボリックリンクへのシンボリックリンクが起こらない場合、 ファイルは 2 回以上、ディレクトリは 3 回以上たどられる。) .PP 階層中のすべてのメンバーが返された場合、 \fBfts_read\fP() は \fBNULL\fP を返し、外部変数 \fIerrno\fP を 0 にする。 階層中のファイルに関係しないエラーが起こった場合、 \fBfts_read\fP() は \fBNULL\fP を返し、 \fIerrno\fP -をエラーに対応した値にする。 階層中のファイルに関係したエラーが起こった場合、 \fIFTSENT\fP 構造体へのポインタが返され、 \fIerrno\fP +をエラーに対応した値にする。 階層中のファイルに関係したエラーが起こった場合、 \fIFTSENT\fP 構造体へのポインターが返され、 \fIerrno\fP は設定される場合と設定されない場合がある (\fIfts_info\fP を参照すること)。 .PP \fBfts_read\fP() によって返される \fIFTSENT\fP 構造体は、同じファイル階層ストリームへの \fBfts_close\fP() @@ -276,15 +276,15 @@ postorder でたどられるディレクトリ。 \fIFTSENT\fP 構造体の内 の呼出しの後でも、構造体がディレクトリを表現していない限り上書きされる。 この場合、 \fBfts_read\fP() 関数によって postorder で \fIFTSENT\fP 構造体が返された後、 \fBfts_read\fP() の呼出しがあるまで、 これらの構造体は上書きされない。 .SS fts_children() -\fBfts_children\fP() 関数は、 \fIFTSENT\fP 構造体へのポインタを返す。 この構造体は、( \fBfts_read\fP() -で最も新しく返された \fIFTSENT\fP 構造体で表現されるディレクトリにあるファイルの) ヌル終端されたリンクリストの最初のエントリを記述する。 +\fBfts_children\fP() 関数は、 \fIFTSENT\fP 構造体へのポインターを返す。 この構造体は、( \fBfts_read\fP() +で最も新しく返された \fIFTSENT\fP 構造体で表現されるディレクトリにあるファイルの) ヌル終端されたリンクリストの最初のエントリーを記述する。 このリストは、 \fIFTSENT\fP 構造体の \fIfts_link\fP フィールドを使ってリンクされ、 ユーザー指定の比較関数がある場合は、それで順序づけられる。 \fBfts_children\fP() の呼出しを繰り返すことで、 このリンクリストは再生成される。 .PP 特別な場合として、 \fBfts_read\fP() がファイル階層について呼ばれていない場合、 \fBfts_children\fP() は \fBfts_open\fP() に指定された論理ディレクトリ (つまり、 \fBfts_open\fP() に指定された引き数) -の中にあるファイルへのポインタを返す。 それ以外の場合で、 \fBfts_read\fP() によって最も新しく返された \fIFTSENT\fP 構造体が +の中にあるファイルへのポインターを返す。 それ以外の場合で、 \fBfts_read\fP() によって最も新しく返された \fIFTSENT\fP 構造体が preorder でたどられたディレクトリでない場合や 何も含んでいないディレクトリの場合は、 \fBfts_children\fP() は \fBNULL\fP を返し、 \fIerrno\fP を 0 にする。 エラーが起こった場合、 \fBfts_children\fP() は \fBNULL\fP を返し、 \fIerrno\fP をエラーに対応した値にする。