X-Git-Url: http://git.osdn.net/view?a=blobdiff_plain;f=release%2Fman3%2Fstrptime.3;h=e8433ad8fe7c8d0a452c087dcd4580bb8b800038;hb=4040bbeba90e43150eae99330d7a1d6826050e62;hp=e59299a7bea9b4a6d6cba17e146b93ada2286fb2;hpb=d6ffc03b1c10eddeb4564716656cf89586cce455;p=linuxjm%2FLDP_man-pages.git diff --git a/release/man3/strptime.3 b/release/man3/strptime.3 index e59299a7..e8433ad8 100644 --- a/release/man3/strptime.3 +++ b/release/man3/strptime.3 @@ -33,7 +33,20 @@ .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* -.TH STRPTIME 3 2009\-12\-05 GNU "Linux Programmer's Manual" +.\" +.\" Japanese Version Copyright (c) 1998 SHOJI Yasushi all rights reserved. +.\" Translated Fri Jun 26 1998 by SHOJI Yasushi +.\" Updated & Modefied Sun Mar 7 1999 by Shouichi Saito +.\" Updated Tue Oct 10 22:29:13 JST 2000 +.\" by Yuichi SATO +.\" Updated Tue Apr 3 20:49:00 JST 2001 +.\" by Yuichi SATO +.\" Updated Thu Oct 11 10:05:36 JST 2001 by Yuichi SATO +.\" Updated Fri Dec 14 16:34:23 JST 2001 by Yuichi SATO +.\" Updated Sat Jan 5 22:17:34 JST 2002 by Yuichi SATO +.\" Updated Wed Jan 14 23:21:57 JST 2002 by Akihiro MOTOKI +.\" +.TH STRPTIME 3 2014\-01\-17 GNU "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 strptime \- 文字列であらわされている時間を tm 構造体の時間に変換する .SH 書式 @@ -44,9 +57,30 @@ strptime \- 文字列であらわされている時間を tm 構造体の時間 \fBchar *strptime(const char *\fP\fIs\fP\fB, const char *\fP\fIformat\fP\fB,\fP \fBstruct tm *\fP\fItm\fP\fB);\fP .SH 説明 -\fBstrptime\fP() 関数は \fBstrftime\fP(3) の逆関数であり、ポインタ \fIs\fP が指す文字列を時間に変換する。 変換の際には -\fIformat\fP で指定したフォーマットを用い、値はポインタ \fItm\fP が指す \fItm\fP 構造体に収められる。 \fIformat\fP は、 -\fBscanf\fP(3) で使われているような、 フィールドディスクリプターとテキスト文字で構成されている文字列である。 +\fBstrptime\fP() 関数は \fBstrftime\fP(3) の逆関数である。 ポインタ \fIs\fP が指す文字列を \fIformat\fP +で指定されたフォーマットを使って「要素別の時刻」に変換し、\fItm\fP が指す構造体に格納する。 + +要素別の時刻構造体 \fItm\fP は \fI\fP 内で以下の様に定義されている。 +.sp +.in +4n +.nf +struct tm { + int tm_sec; /* 秒 (0\-60) */ + int tm_min; /* 分 (0\-59) */ + int tm_hour; /* 時間 (0\-23) */ + int tm_mday; /* 月内の日付 (1\-31) */ + int tm_mon; /* 月 (0\-11) */ + int tm_year; /* 年 \- 1900 */ + int tm_wday; /* 曜日 (0\-6, 日曜 = 0) */ + int tm_yday; /* 年内通算日 (0\-365, 1 月 1 日 = 0) */ + int tm_isdst; /* 夏時間 */ +}; +.fi +.in + +\fItm\fP 構造体の詳細は \fBctime\fP(3) を参照。 + +\fIformat\fP 引き数は、 \fBscanf\fP(3) で使われているような、 フィールドディスクリプターとテキスト文字で構成されている文字列である。 個々のフィールドディスクリプターは \fB%\fP とそれに続く文字からなり、 後者にフィールドディスクリプターを置き換える内容を指定する。 \fIformat\fP 文字列中の他の全ての文字には、入力文字列にマッチする文字がなければならない。 フォーマット文字列中にある空白は例外であり、 入力文字列中の 0 個以上の空白とマッチする。 2 つのフィールドディスクリプターの間には、 空白・英字・数字がなければならない。 @@ -120,7 +154,7 @@ strptime \- 文字列であらわされている時間を tm 構造体の時間 日曜日を週の始まりとした年通算での週数 (0\-53)。 1 月の最初の日曜日を第 1 週目の最初の日する。 .TP \fB%w\fP -日曜日を 0 とした数字表記の曜日 (0\-6)。 +曜日を表す数字 (0\-6)、日曜日 が 0。 .TP \fB%W\fP 月曜日を週の始まりとした年通算での週数 (0\-53)。 1 月の最初の月曜日を第 1 週目の最初の日する。 @@ -138,10 +172,10 @@ strptime \- 文字列であらわされている時間を tm 構造体の時間 \fB%Y\fP 年。世紀の部分を含む (例: 1991)。 .LP -E や O という修正子を使うことで変更できるフィールドディスクリプタもある。 これらの修正子は、別のフォーマットや仕様を使うことを指示する。 +E や O という修飾子を使うことで変更できるフィールドディスクリプタもある。 これらの修飾子は、別のフォーマットや仕様を使うことを指示する。 別のフォーマットや仕様が現在のロケールに存在しないときは、 変更していないフィールドディスクリプタが使われる。 .LP -E 修正子は、ロケールに依存した日付と時刻の別の表現形式が 入力文字列に含まれていることを指定する。 +E 修飾子は、ロケールに依存した日付と時刻の別の表現形式が 入力文字列に含まれていることを指定する。 .TP \fB%Ec\fP 日付と時刻。ロケールに依存した別の表現形式を使う。 @@ -161,7 +195,7 @@ E 修正子は、ロケールに依存した日付と時刻の別の表現形式 \fB%EY\fP 完全な形式の年。別の表現型式を使う。 .LP -O 修正子は、ロケールに依存した別のフォーマットの中に 数値の入力があることを指定する。 +O 修飾子は、ロケールに依存した別のフォーマットの中に 数値の入力があることを指定する。 .TP \fB%Od\fP または \fB%Oe\fP 月の初めからの通算の日付。ロケールに依存した別の数値シンボルを使う。 0 を頭につけてもよいが、必須ではない。 @@ -185,31 +219,14 @@ O 修正子は、ロケールに依存した別のフォーマットの中に 年の初めからの通算の週数 (日曜日を週の始めとする)。 ロケールに依存した別の数値シンボルを使う。 .TP \fB%Ow\fP -数値表記の曜日 (日曜日を 0 とする)。 ロケールに依存した別の数値シンボルを使う。 +曜日を表す数字 (日曜日 が 0)、 +ロケールに依存した別の数値シンボルを使う。 .TP \fB%OW\fP 年の初めからの通算の週数 (月曜日を週の始めとする)。 ロケールに依存した別の数値シンボルを使う。 .TP \fB%Oy\fP 年 (\fB%C\fP からのオフセット)。ロケールに依存した別の数値シンボルを使う。 -.LP -要素別の時刻構造体 \fItm\fP は \fI\fP 内で以下の様に定義されている。 -.sp -.in +4n -.nf -struct tm { - int tm_sec; /* 秒 */ - int tm_min; /* 分 */ - int tm_hour; /* 時間 */ - int tm_mday; /* 日 */ - int tm_mon; /* 月 */ - int tm_year; /* 年 */ - int tm_wday; /* 曜日 */ - int tm_yday; /* 年内通算日 */ - int tm_isdst; /* 夏時間 */ -}; -.fi -.in .SH 返り値 この関数の返り値は、関数の中で処理されなかった最初の文字へのポインタである。 フォーマット文字列が必要する以上の文字が入力文字列に含まれている場合、 返り値は最後に処理された入力文字の次の文字を指す。 すべての入力文字列が処理された場合、 返り値は文字列末尾の NULL バイトを指す。 @@ -226,7 +243,7 @@ SUSv2, POSIX.1\-2001. この関数のプロトタイプを常に定義する。 glibc2 のインクルードファイルは、 \fB_XOPEN_SOURCE\fP または \fB_GNU_SOURCE\fP が定義された場合のみ、 この関数のプロトタイプを提供する。 .PP -libc 5.4.13 より前では、空白 (と \(aqn\(aq または \(aqt\(aq 指定) は扱われなかった。 ロケールの修正子 +libc 5.4.13 より前では、空白 (と \(aqn\(aq または \(aqt\(aq 指定) は扱われなかった。 ロケールの修飾子 \(aqE\(aq と \(aqO\(aq は受け付けられなかった。 また、\(aqC\(aq の指定は \(aqc\(aq の指定と同じ意味で扱われた。 .PP @@ -296,6 +313,6 @@ main(void) .SH 関連項目 \fBtime\fP(2), \fBgetdate\fP(3), \fBscanf\fP(3), \fBsetlocale\fP(3), \fBstrftime\fP(3) .SH この文書について -この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.51 の一部 +この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.64 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。